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世界がとっても平和だから

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新しい世界の仕組みが出来、『国際連合』に加入する国も増えて、世界はすごく平和になった。

腹を探りあうことは今後も続くかもしれないが、帝国と皇国という二大勢力が関わっていることにより、何か問題が怒っても外交でどうにかしようという『助け合い』の空気が生まれている。


とはいえ、誰しも自国の国民や利益が最優先なのだから、今後も緊張は続くに違いない。




と、いうわけで。

同盟国同士で公開の軍事演習である!


使いどころのない無人島を国が買い上げて、演習地として整備した。
環境に負荷がかからないよう、帝国が周囲をバリケードで覆ってくれている。



各国の代表は、モニターで様子を見ており、映像は全世界に発信される。




『ふふふっ、わが軍率いる白組の勝利は間違いない。なんせ、フォート騎士団長もいるんだからな!それに、うちのリチャードが一番強いに決まっている!』

『ふん!妾の贈り物は役に立ったか?全く百年の恋も冷めたわ!』


バニー陛下はスワン陛下にえっちな下着をプレゼントしたらしい。
僕もいただいたが、なかなか刺激的なのだ。

スケスケのベビードールはよくあるが、変なところに穴が開いてたり、まるで紐でどこに足を通していいのかさっぱり分からない上、尻尾がついている。
フォートには可愛い猫になってもらった。

………めちゃくちゃ恥じらっていたが、よかった。

陛下のは、白で背中に白い羽がついていたと聞いている。
スワン、だから白鳥をイメージしたのかもしれない。



「さぁ、オペレーションスタート!」




僕の号令で、白組と紅組に別れた兵が突撃する。


弾は実弾ではないが、当たったら赤く染まる。




こうして、戦力を見せつけるのも、世界を平和に保つのに重要なことだ。





「たぁああああああああああああああああっ!」

フォートは剣を握りしめ、後方から斬りかかる。

その後ろから援護射撃をしているのはカイザーだ。

白兵戦の担当なのだ。

相手の陣営に忍び込み、拠点を制圧する。


多数に無勢でも、その状況によっては不利にならない。


剣の刃は潰れているけど、痛いだろうな…。



「あぁ!やったあ!お兄様!!」

ハロルドもカイザーが活躍して嬉しそう。

うん、カイザーなら立派に辺境伯としてやっていける。
ただその前に、お願いしたいことがある。



だからこそ、この演習でカイザーには名をあげてもらいたい。


フォートについて、時には自分でも指揮しながら相手の拠点を潰すカイザー。




これなら、1年くらい団長代理を任せても平気そうだ。

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