海嶺の花

僕の大学先輩、橘 凛花は美人であるが少し変わっている。海に憑りつかれているのだ。
口を開けば海の話題しか出ない彼女だが、ある日自身が筋委縮性側索硬化症であると告げられる、今は軽い初期症状だが1年もすれば動くことさえ困難になるという。
彼女は言う
「海の側を探しに行こうよ、私が動けなくなる前に」
彼女のいう‛海の側’とは。そして旅の先に何があるのか。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,041 位 / 193,041件 現代文学 8,524 位 / 8,524件

あなたにおすすめの小説

きみのオムレツはあいのあじ

有箱
現代文学
私たちにとって、オムレツは定番中の定番メニューだ。しかし特別なメニューでもある。 そんな我が家は片親家庭だ。 けれど、一人娘には寂しい思いをさせないよう、精一杯愛して育ててきた。 娘にとって十分であるかは、ちょっと不安だったりするけどね。 ……さてさて、今日も二人、ふわとろな幸せを頬張りましょう。

君と命の呼吸

碧野葉菜
青春
ほっこりじんわり大賞にて、奨励賞を受賞しました!ありがとうございます♪ 肺に重大な疾患を抱える高校二年生の吉川陽波(ひなみ)は、療養のため自然溢れる空気の美しい島を訪れる。 過保護なほど陽波の側から離れないいとこの理人と医師の姉、涼風に見守られながら生活する中、陽波は一つ年下で漁師の貝塚海斗(うみと)に出会う。 海に憧れを持つ陽波は、自身の病を隠し、海斗に泳ぎを教えてほしいとお願いするが——。 普通の女の子が普通の男の子に恋をし、上手に息ができるようになる、そんなお話。

First note ☆

天仕事屋(てしごとや)
現代文学
人は死んだらどこへ行くのか、 初めにする事は何なのか。 最期だけど、最初の物語。 ▷note 1 磯川理人 38歳。車の営業マンである。トラックとの衝突死。既婚、子供2人と彼女が1人、、。 美人な妻を持ち、営業成績も良かったのだが夫婦間に不満を持っていた。 ▷note 2 辻本はるか 42歳。晩ごはんの買い出し中の交通事故で死亡。 二人の子持ちで義理の母親と旦那との暮らしを思い返す。 ▷note 3 生野川安梨彩 女子中学生。同級生のいじめを苦に自殺。 自分の居なくなった後の光景を目の当たりにして、少しづつ心境に変化があらわれる。

天穹は青く

梅林 冬実
現代文学
母親の無理解と叔父の存在に翻弄され、ある日とうとう限界を迎えてしまう。 気付けば傍に幼い男の子がいて、その子は尋ねる。「どうしたの?」と。 普通に生きたい。それだけだった。頼れる人なんて、誰もいなくて。 不意に訪れた現実に戸惑いつつも、自分を見つめ返す。その先に見えるものとは。

【R-18】ヒトリノ海

右折坊太郎
恋愛
 成人済みの大学生、大原 海(おおはら かい)には二人の幼馴染みがいる。  何をするにも一緒だった三人だが、その二人が遂に付き合い始めた。  二人の幸せを願いつつも、これまで通り、三人いつも一緒の関係ではなくなるだろうと彼は寂しさを覚える。  そんな夏のある日、三人で海水浴に行くことになった。  しばらく三人で遊んだ後、海は二人が思い出を作れるよう気遣い離れると、当所なく浜辺をブラつく。  人気のない方へと向かった先には、一人の女性が立っていた。  海より少し年上に見える、大人な雰囲気を纏った人物が海原を見ながら、独り酒を飲んでいた。  表情は暗く、黄昏ている美しい彼女に、海は見惚れてしまう。  彼の視線に気付いた彼女は、妖艶な笑みを浮かべて、こう言った。 『どうかしたのかい、少年?』  これは、独りの大学生と、独りの成人女性が出会うひと夏の話――。 ―――  ※成人男性向けの美少女小説です。この物語に登場する人物は18歳以上です。  この作品は『海』をお題に書きました。

未来

有箱
現代文学
奴隷として生きていた私は、ある日残酷な出来事により足を失ってしまう。 従来のように使えなくなった奴隷が、次に連れていかれる先ーーそこは。

日本の性教育おかしくない?

titiagirlmaple
現代文学
日本の性教育はおかしい。 最近の学校教育は流石に無いと思うが、親は学校任せにして、先生は親任せにする。 私の母親もそうだった。 避妊の仕方や、妊娠、女性特有の病気については教えないのに、下ネタや、性について過敏に反応して、怒って… 母にそのことを問い詰めたら、学校で、教えてくれるでしょって… 絶句した…

ショートドラマ劇場

小木田十(おぎたみつる)
現代文学
さまざまな人生の局面を描いた、ヒューマンドラマのショートショート集です。 / 小木田十(おぎたみつる)フリーライター。映画ノベライズ『ALWAIS 続・三丁目の夕日 完全ノベライズ版』『小説 土竜の唄』『小説 土竜の唄 チャイニーズマフィア編』『闇金ウシジマくん』などを担当。2023年、掌編『限界集落の引きこもり』で第4回引きこもり文学大賞 三席入選。2024年、掌編『鳥もつ煮』で山梨日日新聞新春文芸 一席入選(元旦紙面に掲載)。