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えっ?

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次の日…

「先生とどんな顔して会えばいいの…」
 昨日のことを思い出して顔が熱くなる…こんなんじゃ今日は行けないな……休ませてもらお…
 私は母親に嘘をつきその日は休ませてもらった。
その日の夕方に先生が訪ねてきた。
『莉緒、先生が来てくださったよ』
「んー…」
ガチャ
「お邪魔しマース」
『それでは私は…莉緒、先生きたから起き上がれるならそうしなさいよ?』
「案内ありがとうございます」
ガチャ
「体調…大丈夫か?」
「はい……なんで来たんですか先生」
布団に潜りながらたずねる。こんな冷たいことひとつも思ってないのに…むしろ嬉しいのに……
足音が近づいてくる。
ドサッ
ベッドに座ったようだ。
「ほんとに…昨日のやつごめんな…和泉の気持ち考えてなくて…」
 優しい声色でそう言って、ぽんぽんと布団を叩く。昨日の事もあり、実は両想いなのかも…そんな期待が入りまじり頭が痛くなる。
「先生は…その…」
「ん?なに?」
 聞きたい…私のことをどう思っているのか……でも聞けない…聞いちゃいけない気がした。
「なんでもないです。」
「そっか、明日来れそうか?」
「はい……」
「そうか、んじゃまた明日な!待ってるから」
「さよなら」
布団の隙間から顔を出し、ドア越しに先生へそう言い放つ。
 微かに先生の優しい香りがしたような気がした。
「明日…は行かなきゃな」

『莉緒~今日は行けそう?』
「うん!元気になったよ!」
『そか、じゃあご飯食べてはよ行きなさいね』
「はーい」

「行ってきます」
『行ってらっしゃい』
学校に行く途中、どんな顔で話せばいいのかなど考えてしまう……

「おはよう莉緒!」
「あっ!おはよう」
「昨日どしたの?」
「ちょっと体調がね」
「大丈夫!?無理しないでね?」
「うん!ありがと」

「おはよう和泉」
「おはようございます」
下向いて挨拶をした。まだ先生の顔を見ることが出来ない。
 そのままいつものように昼休みまで過ごした。

~昼休み~

私は中庭のベンチに座って友達を待っていた。
「冷た!?」
頬に冷たい何かがあたる。
「ん…どっちがいい?」
ブラックコーヒーとココアを差し出す先生。私はココアを選んだ。
「え?俺ブラックコーヒー飲めないんだけど…」
「知りませんよ」
そう言ってココアを一口飲む。仕返し…みたいな感じで……。
「うぇ…苦い……さすがに無理だ」
「交換します?」
「えっ?いいの?やった!」
「コーヒー飲めないって可愛いとこあるんですね(笑)」
「苦いのは好きになれなくてね」
「ふーん」
「ふーんって…あっまだやらないといけないことあるじゃん」
と言って、ココアを一気に飲み干した。
「それじゃあな」
と駆け出そうとした瞬間「あっ…」と言ってしゃがみ込んだ。
「先生?どうかしました?」
「えっ?気づいてない?」
「何をですか?」
「気づいてないならいいけど…やってしまった……」
「?顔真っ赤ですが…」
「うるさい!バイバイ」
そう言って、白衣を靡かせ走り去った。
「なんだったんだろ……」
「莉緒~ごめん遅れた!」
「もう!遅いよ!」
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