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生活基盤を整えよう

習うより慣れろ

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「「「「おはよう、もう大丈夫?」」」」

みんなが起きて来た。やっぱり心配かけちゃってたよね。

「もう大丈夫だよ、心配してくれてありがとね。
 昨日 くりさん が作ってくれたスープ、いただくね。
 みんなの分もよそうから、テーブル用意して!」

「おかあさん、くり 上手にできたからいっぱい食べてね。」
「もかち が狩ってきた魔兎入ってるよ。美味しいからいっぱい食べるよ。」
「もかち がいっぱい食べてどうするのよ。ままが食べなきゃでしょ?
 まま、ぱるこ が死んじゃう前からご飯食べてないんだから。
 ちゃんと食べてね!」
「お母さん、ぺルトから葉野菜もらってくるからサラダ作ろうよ。
 めり 好き嫌い無くなったよ。」

みんなが一斉に喋り出したので、何とも賑やかになった。
みんなで朝ごはんを食べた後は、
めりくり は片付け、私と ぱある は庭の水やり、もか は狩り
それぞれ仕事をすることに。

畑に行って、ぺルトにご挨拶。

「ぺルト、おはよう。水やりにきたよ。」
「おはよ、そこにあるジョーロで水やりして。」

ジョーロには水がいっぱい入っているのに、重さを感じない。
これもペルトの能力なのかな?優しいな。

「今日はちょっと遅くなっちゃったけど、明日からは朝ごはん前に来るからね。」
「了解。でも、無理しなくていい。」
「ままが疲れてたら、ぱるこ がやるから大丈夫よ!」

ぱある、お片付けは手伝わないけど水やりはやってくれるのね。
そんな感じで朝の仕事を終えたら、やっと本腰入れて薬作りの勉強。
水やり後に、ぺルトからポーションの材料をもらい
本の挿絵と見比べながら、錬金釜の使い方を確認。
念には念をいれ3回読んで、コタに実践指導をお願いした。

「コタ先生、よろしくお願いします。」
「はいはーい。まず、薬草千切っていれます。
 キッチンから水持ってきて釜いっぱいにいれます。
 コタがスタートって言うから、そしたらぐるぐる混ぜます。
 ポーションは10回、ハイポーションは20回、エクスポーションは50回混ぜます。
 釜がキラッと光ったら出来上がり~」

簡単ですね。こんなに簡単でいいんでしょうか?

「1回にポーションは10本できるから、瓶に詰めたら劣化しないように
 インベントリに入れてね。」

できたポーションを、瓶に詰めてインベントリに入れると
リストに【ポーション(通常) 10本】と出てくる。

「リストにポーションの本数出てるでしょ?雪 のインベントリは万能だから
 劣化なし、個数制限なし。ガンガン作っても大丈夫!
 慣れたら、いろんな種類の薬作っていこう!」
「ところでコタ先生、ポーションって1本の売価はいくら?」
「え?精霊がそんなこと知るわけないじゃん。」

コタさんでも知らないことありました。
これは近々、村でリサーチしなければ。


この日、ぺルトから薬草をもらいまくり
私は1日で500本のポーションを作成した。
習うより慣れろとは言うけれど・・・やりすぎた気がする。
最後にはぺルトから

「もう薬草あげない。」

と言われてしまった。そりゃそうだ。

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