異世界を【創造】【召喚】【付与】で無双します。

FREE

文字の大きさ
上 下
53 / 61
魔族襲来編

魔族襲来

しおりを挟む

俺たちは作戦通り早朝にミトラシティの鐘の前に集合した。
だがなぜか他の冒険者があまり見当たらない。
昨日の作戦会議のメンバーで見当たるのはギルドマスターだけだ。

「やっときたか。他の奴らはもうセクバウドへ向かっている。既にセクバウドで下級の魔物が現れてきたらしい。」

なるほど。時間通りにきたがみんなはもっとはやくきていたようだ。
下級の魔物が現れ始めているということは強い魔物や魔族が現れるのも時間の問題だ。

「わかった。俺もすぐに向かう。」

「頼む。相手は魔族だ。くれぐれも気をつけて戦闘に当たれ。」

「了解した。それとこれを残っている冒険者に配っておいてくれ。」

「これは…?」

「本当に危なくなった時に空に投げてくれ、そうすると赤い光が漂って救援の印になる。」

これは昨日の夜のうちに作っておいたものだ。
もし一人で対処できない敵が現れた場合、空いている人がすぐに助けに行けるように作っておいた。

「なるほど。これはありがたい。」

「じゃあ俺たちは向かう。」

「あぁ頼んだ。既に勇者パーティーやSSランク冒険者はついてるところだろう。」

そうか。ならかなり飛ばして行かないとだな。

「フェル、おいで。」

「ワン!!(おはようございます!)」

上位付与ハイエンチャント

俺はフェルに速度上昇の付与エンチャントと抵抗無効の付与エンチャントをかける。

「フェル!いけ!」

「ワォォォン!!」

付与エンチャントを施したフェルの速度は凄まじく周りの景色がどんどん変わって行く。
セクバウドまでにいくつか小さな村などがあったがどこも冒険者が避難誘導を行なっている。
フェルのお陰であっという間にセクバウドまでつくことができた。
だが…

「避難は完了しているが…酷いな。」

村人は一人もおらずいるのは冒険者のみだったが街は魔物に荒らされ、噂に聞いていた綺麗な街とは程遠い姿になってしまっていた。
街の中心付近には魔物が現れる亀裂がかなりの大きさで開いている。
だが結界で塞いでいたはずだがなぜこんなにもはやく結界が破れてしまったのだろう。

「ギュオォォォォ!!」

「そこそこ強いのも出てきたか…」

時間が経つにつれ強い魔物が出てくるため、すでに幾人かの冒険者は疲労している。
俺はとりあえず体制を整えるために魔物を一掃する。

「みんな、雑魚を一掃しろ。」

「わん!ぷるぁ!了解!」

フェルは戦場を駆け巡り魔物を噛み、爪で切り裂き、ベルは多数のスキルを駆使し、魔物を葬り去り、ハナビは魔法を構築し、遠距離から狙撃を行う。

「よし。冒険者のみんな!一度体制を立て直す!」

「た、助かった!」

俺たちが空間の亀裂から離れ体制を立て直すと亀裂がさらに大きくなり強力な魔物を従えた人物が現れる。

「あ?あんなに魔物を送ったってのに一体もいないじゃねぇか。」

「魔族か?」

「あ?あぁ!俺様は四天王の爆炎の支配者パブロだ!」

魔族にもランクがあることは知っていたがいきなり四天王クラスが出てくるとは…
とりあえず魔族の力を図るという意味では都合が良い。

「そうか。なぜお前たちはこちらに攻撃を仕掛けてくる?」

「何言ってやがる。先に仕掛けてきたのはそっちだろうが!」

こちらから先…?どう言うことだ?

「こちらが先に仕掛けただと?」

「忘れもしねぇ。この間人間がいきなりこっちにきて暴れたんじゃねぇか!」

どういうことた?
この魔族の男が言っていることが本当かわからないが少し詳しく調べまでみる必要がありそうだ。

「そうか。だがこちらもそう簡単にやられるわけにはいかない。」

「そうかよ!なら力ずくで従えてやる!」

パブロが体にを纏い戦闘態勢に入る。
そして体を丸め魔力を溜める。

「やばい!ハナビ!」

「わかってるわよ!」

「私の最大防御!【天使の守り】!」

瞬時にハナビに指示を出し障壁を張ってもらう。ハナビが構築できる最高硬度の障壁だ。

地獄の業火ヘルフレア!!」

それと同時にパブロも高火力の魔法を発動し、辺り一面真っ白な光に包まれる。










ドォォォォォォォォォン!!!









俺は白い光が止み目を開ける。

「ハナビ大丈夫か?」

「な…なんとかね…。でも一気に魔力使いすぎたから休ませて…」

「あぁ、助かった。ありがとう。」

なんとかハナビのおかげでパブロの攻撃を防ぐことができた。
だが、辺りは以前の姿とは変わり全てが溶け、何もない平野になってしまった。

「お、俺たち無事なのか?」

「あ、あぁあいつのおかげだ。」

どうやら冒険者たちも無事らしい。
だが相手がここまで強いとなると早めに対処しないとまずそうだ。

「はぁはぁ、なんで生きてやがる!」

「そんな簡単にやられてたまるか。」

「くそ!焔の追跡者ファイアストーカ!」

パブロが追尾式の焔の弾を複数作り出し俺に撃ち込む。
俺は一匹狼マベリックを抜きそれを切り裂き消滅させる。

「なっ…」

「反撃開始だ。」





しおりを挟む
感想 75

あなたにおすすめの小説

バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話

紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界―― 田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。 暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。 仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン> 「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。 最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。 しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。 ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと―― ――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。 しかもその姿は、 血まみれ。 右手には討伐したモンスターの首。 左手にはモンスターのドロップアイテム。 そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。 「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」 ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。 タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。 ――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?

歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。 それから数十年が経ち、気づけば38歳。 のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。 しかしーー 「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」 突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。 これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。 ※書籍化のため更新をストップします。

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜

FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio 通称、【GKM】 これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。 世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。 その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。 この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。 その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった

Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。 *ちょっとネタばれ 水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!! *11月にHOTランキング一位獲得しました。 *なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。 *パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。

異世界巻き込まれ転移譚~無能の烙印押されましたが、勇者の力持ってます~

影茸
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界に転移することになった僕、羽島翔。 けれども相手の不手際で異世界に転移することになったにも関わらず、僕は巻き込まれた無能と罵られ勇者に嘲笑され、城から追い出されることになる。 けれども僕の人生は、巻き込まれたはずなのに勇者の力を使えることに気づいたその瞬間大きく変わり始める。

処理中です...