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冒険者トーナメント編
冒険者トーナメント初戦
しおりを挟む拳王ナルはアランに敗退し、石化したがすぐにアランによって石化は解かれ今は治療中だ。もちろん神纏流の効果は切れ、今は眠っている。
勇者たち3人の試合を見たが、今回のように相手が強者でなければ実力がよくわからないということでまた後の試合を詳しく見ることにした。
勇者たちの対戦相手は調べてあるので負けることはないだろう。
とりあえず俺は自分の試合まで宿で休むことにしよう。
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「ふぁ…みんなおはよう。」
「ワン!(おはようございます!)」
「ぷるぁ…(もう少し寝たいよぉ~)」
「スヤスヤ…」
一人呑気に寝ているがいつもなら放っておくが今日は試合だ、叩き起こすことにする。
「痛い!なんて事するのよ!バカ!」
「うるさい、今日は試合だ。」
「なら口で言ってよね!」
「いつも言っても起きないだろ…」
「うっ…と、とにかく今日はあたしに任せときなさい!」
ふんっ!とハナビが大きな態度を取っているがとりあえず無視して準備する。
今日の初戦の相手はゴビ。
昔コロッセオで一度試合をしたことがある相手だ。
だがこの2年で俺もかなり強くなったが相手もSランクになりかなり実力もあるはずだ。
まぁ負けるはずはないがな。
「よし、行くぞ。」
俺がコロッセオに着くとすでに会場は熱気ですごいことになっている。
今回俺とゴビが一番のメインイベントとなっているらしく賭け事も行われているらしい。
俺は出場確認のために受付へ行く。
「あ!タイムさん!お待ちしてましたよ!試合は10分後ですよ!早く準備室へ!」
「あぁ、すまない。」
どうやら少し来るのが遅かったらしい、だが不戦敗にはならなかったのでなんの問題もない…はずだ。
Aランク同士の試合が終わり俺は闘技場へ進む。
「よぉ、この前は負けたが今回は負けねぇ。」
「そうか。まだ【熊の尻穴】とかやらに属しているのか?」
「はっ、もうそんな挑発には乗らねぇ。それに俺たちのリーダーはSSランク冒険者だ。あまり舐めてると痛い目にあうぞ。」
ほぉ、前はこれだけでキレていたが少しは成長したようだ。
「これよりSランク冒険者ゴビとSランク冒険者のタイムの試合を始めます!」
「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」
はやりSランク同士の戦いということで会場はものすごい盛り上がりだ。
「それでは試合開始!!!」
「制限解除、八つに分かれ敵を滅ぼせ【神蛇剣】!」
試合開始早々、ゴビは切り札らしきものを発動させる。
ちなみにゴビの持っている剣は力が封印されている魔剣だ。そしてその制限を解除することにより本来の力が発揮できるという仕組みになっている。
ゴビの神蛇剣は名前の通り剣が8つに分かれ、巨大な蛇に変身する。
日本でみた神話の八岐大蛇そっくりだ。
大蛇が次々と攻撃をしてくるが俺はそれを避け、捌き、防御していく。
「逃げてばっかじゃ意味ないぞ!それにあの犬っころはどうした。」
「フェルのことか。お前ごとき俺一人で十分だ。」
ちなみにフェルたちは[従魔の部屋]に戻してある。
フェルだけで戦わせても面白かったがそうすると後の2匹がいじけるので俺1人で戦うことにした。
「ふんっ、言ってろ!土潜」
ゴビが土潜というものを使用し、土の中に姿をくらます。
これは確か職業[水泳師]の職業スキルだ。
この職業は土や木、もちろん水の中などどこでも潜ることができる。
「地上では蛇の猛攻で地下からの攻撃も気にしなくてはいけないのか…よし。」
俺は勢いよく大地を踏みつけ、闘技場全体の土砕き、それを大量に浮かび上がらせる。
もちろんゴビも一緒にだ。
「うぉ!なんだ!」
そして浮かび上がらせた土全てに[硬化]を付与し、ゴビと神蛇剣に打ち付ける。
「岩機関銃」
「ぐっ…がはぁ!」
風魔法を乗せスピードが上昇した俺の岩機関銃によって神蛇剣は元の姿に戻り、ゴビは瀕死状態だ。
ちなみに速度上昇の付与をしなかった理由はそれをしたらゴビが死んでしまうからだ。
俺はゴビに近寄り、一匹狼をゴビの首につける。
「終わりだ。」
まぁ聴こえてないだろうがそんなことは気にしない。
「勝者!Sランク冒険者タイムさんです!!!至急救急隊はゴビさんの治療を行ってください!」
俺は危なげなく初戦を終わらせ、宿屋に踵を返した。
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