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冒険者トーナメント編
衝突、そして…
しおりを挟む「うぉぉぉ!」
「うぉぉぉ!」
再度二人の男がぶつかり合う。
だが、先ほどと違い、ナルのスピードにアランはついていけている。
やはり神盾アイギスを装備した事によりステータスに補正がかかっているようだ。
俺はアイギスを装備したことによるステータス変動を確認するために鑑定する。
「[完全鑑定]」
[アラン]
LV.72
[状態]
・全ステータス増大
・ MP微枯渇
[職業]
・守護者
・槍使い
HP S (SS)
MP C
攻撃力
・物理攻撃力 A(S)
・魔法攻撃力 C(A)
防御力
・物理防御力 SS(SSS)
・魔法防御力 SS(SSS)
素早さ C(SS)
[スキル]
・気配察知
・魔力操作
・盾術
・槍術
・身体強化
・威圧
・挑発
[職業スキル]
・全反射
・解放
・神盾召喚
・超硬化
・魔槍生成
[加護]
・守護神の加護(new)
神盾を召喚するには大量の MPを消費するらしい。それによって MPが枯渇しかけている。
だが、神盾召喚の恩恵は凄まじい…全体的にステータスがかなり高くなっている。
それに加護が新しくついている。これは神盾召喚の恩恵ではなく、神様がアランを認めたのだろう。
「流派変更ボクシング!」
ナルが流派を変え、ボクシングのポーズをとる。
破壊拳ではアイギスは壊せないと悟ったのだろう。
左手を顎、左肘は腹を隠し、右手でこめかみを隠し、ボクシング特有のファイティングポーズをとる。
「くっそ…硬いなっ」
ジャブを繰り返し、時にストレートを入れ攻撃するがどれも盾に阻まれアランに通ることはない。
ボクシング特有の素早い攻撃も全て塞がれてしまっている。
「流派変更!神纏流!」
突如、拳王ナルの雰囲気がガラッと変わる。鬼化を解いたためじゃない。ナルの存在自体が希薄になり、そこだけポツンと穴が空いたような感覚に襲われる。
「鳴!!それはまだ使わないって約束じゃない!」
「そうだよ鳴!僕もまだできていないのに!」
「そ、そうだよ!あの時は師匠がいたから良かったけど今はだめだよ!」
勇者パーティーが一斉に止めに入っている。神纏流とはかなり危ない技なのだろうか…
「鳴!それはやめといたほうがいい。ここで死んだら元も子もないぞ!」
死ぬ?それほど危険なのか…やはり名前の通り神を纏って戦うのだろうか。
「こうでもしないとこのおっさんには勝てない。こんなところで負けてられないんだ!纏え[阿修羅]!!」
先程まで何もなかった感覚だったのがいきなりそこに巨大な存在が感じられるようになった。
例えるなら一度わざと壺を空にし、そこが一気に水が満たされた感じだ。
容姿も人のものとは異なり、顔が3つ、腕が6本の日本人の俺たちが知っている阿修羅そのものに変わってしまった。
「いクぞ…」
「くっ…」
だが、神纏流の恩恵も凄まじく、スピードもパワーも桁違いだ。だが、言動がおかしくなって来ているところから理性を失いかけているのだろう。
「[完全鑑定]」
[山岸 鳴]
LV.99
[状態]
・半神
・HP自動回復
・ MP自動回復
[職業]
・拳王
・鬼人
HP S(SSS)
MP B(SSS)
攻撃力
・物理攻撃力 SS(SSS)
・魔法攻撃力 C(SSS)
防御力
・物理防御力 S(SSS)
・魔法防御力 S(SSS)
素早さ SS(SSS)
[スキル]
・気配察知
・魔力操作
・身体強化
・格闘術
・高速思考
[職業スキル]
・拳王
・全流派
・鬼化
[加護]
・豊穣神の加護
・武神の加護
これは成功なのか…?
名前の通り神を纏って戦うものだと思ったが神が中に入ってしまったのか半神になってしまっている。
「クソ…!やはり失敗か…!」
「みんな!止めに入ろう!みんなで戦えば止められるかもしれない!」
やはり神纏流は失敗してしまったようだ。
勇者パーティーは止めに入ろうとしているが俺としてはもうすこし待ってみたい。
「もうすこし見守ろう。」
「そしたらあのおじさんが!」
「あいつならきっと大丈夫だ。もしなんかあったらすぐに止めに入る。」
「くっ…わかりました。危ないと感じたらすぐに止めに入るますからね。」
「あぁ、了解した。」
「みんな、いつでも行けるように順番しとこう。」
「「「了解」」」
神に認められた守護者と神に体を取られた少年の戦いが始まった。
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