異世界を【創造】【召喚】【付与】で無双します。

FREE

文字の大きさ
上 下
43 / 61
冒険者トーナメント編

罪と罰。

しおりを挟む



俺たちはオーガ討伐任務を無事成功させ、ミトラシティへ戻りクエスト完了の報告をする。

「助かったよ。はやく奥さんのところへ行ってやれ。」

「あぁ。ありがとう急いで帰ることにするよ。じゃあまた。」

今回の任務は予想よりもはやく終わり家に着くことができた。

「ただいま!」





いつもなら帰って来た瞬間におかえりなさいと声が聞こえるはずなのになにかおかしい。
家中探して見てもどこにも妻の姿は見つからない。

「どこへ行ったんだ…買い物か?」

妊婦ということもありいつも俺が買い物へ行っているがなにか急用で外へ出たのかもしれない。
だが、俺は何か嫌な予感がし、急いで家を飛び出し商店街へ向かう。

「すまない。妻を見なかったか?」

「おや!アランじゃないかい!どうしたんだい?」

「家に帰ったら妻がいなくて、買い物かと思ってここへきたんだが、どこにもいないんだ。」

「私は知らないねぇ、誰か知ってるかね…」

「奥さんならバイル伯爵とさっきお話ししてたわよ?」

バイル伯爵だと…ずっと昔から妻のことを好きでしつこかったが最近はしつこくないと思ったら今更またくるとは…

「どこにいたんだ?」

「伯爵家前で話してたけど…」

「ありがとう。すぐに行ってくる。」

まさか、伯爵ともあろうものがおかしな行動をするとは思えないが、何か胸騒ぎがする。
俺は身体強化を使い最速で伯爵家へと向かう。

「すまない!バイル伯爵はいるか?」

「バイル伯爵は今取り込み中だ。」

「妻が行方不明なんだ。伯爵と話をしていたと聞いた。伯爵と話がしたい。」

「あぁ確かに外で話してたが、今は奥さんの体調を心配して中で話してるぞ。」

「そうか、じゃあ通してもらおう。」

「だめだ。ここは伯爵家だぞ。勝手な侵入は許さない。」

「どけ。」

俺は門番を押しのけ、強行突破する。

「ま、まて!」

俺は伯爵家のドアを開け、一番奥にあるバイル伯爵の部屋へ向かう。
一度訪れたことがあるから迷うことなく目的地へ向かう。
部屋につき、扉を勢いよく開ける。
そこには気を失っている俺の妻と醜い姿をさらし一生懸命に腰を振っているバイル伯爵の姿があった。

「…おい…何してる…」

「はぁはぁ、誰だ?俺は今楽しんでるんだ!邪魔するな!」

「…殺す…。」

「あ?誰だ?」

俺はバイル伯爵の顔面を蹴り上げ、裸で横たわっている妻に近寄る。

「すまない…怖い思いをさせたな…」

俺は自分の羽織っていた外套を妻にかける。

「お、お前!俺にこんなことして済むと…ぶぎゃっ」

「うるさい。」

俺はもう一度起き上がってきたバイル伯爵を蹴り飛ばし、伯爵に馬乗りになりボコボコにする。

「す、すまなかった…つい…」

「黙れ。」

伯爵が命乞いをしているがそんなことは気にしない。こいつのしたことは絶対に許せない。殺してやる。

「もう…もうゆるぢでぐだざい…」

「うるさい。」

すでにもうバイル伯爵の顔は原型がないくらいまでボコボコになっている。
だが、止めない。力の限りバイル伯爵の顔を殴りつける。

「はぁ、はぁ、貴様!なんてことをしている!」

やっと先ほどの門番がついたようだ。
俺が殴るのを止めに入るがSランク冒険者の力をただの門番が止めれるわけもない。
俺は伯爵が動かなくなったことで冷静になり、妻に駆け寄る。

「大丈夫か!おい!起きてくれ!」

俺がいくら呼びかけても起きる気配がない、それによく確認すると頭からも下からも血が出ている。

「誰か!治癒魔法を使える人を呼んでくれ!」

俺が助けを求めるとすぐにギルドから治癒術師が部屋に入ってくる。
騒動を聞き、俺が呼ぶ前からこちらへ向かっていたようだ。

「よかった、早く、妻を助けてくれ!」

治癒術師が部屋へ到着するが誰も妻を助けず、伯爵の治癒に当たる。

「おい、なんでだよ!そいつが妻のことをこうしたんだ!お腹に子供もいる!助けてくれ!」

しばらくして、伯爵の意識が戻る。
が、誰も次に妻を助けようとしてくれない。

「はぁはぁ、あいつを捕らえろ!」

「俺のことはどうしてもいい、妻を、妻を助けてくれ…」

「はっはっは!気持ちかったなぁ!ヤろうとしたら暴れてたけど頭殴ってコロっと逝ってからは大人しくてなぁ!」

「…死んだ?なに言ってるんだ…?」

「だから、俺が灰皿で殴ったら死んだって言ったんだよ!だから誰も回復で治せねーんだよ!死んでんだからな!」

「…許さない…」

「あぁ?聞こえねーよ」

「コロシテヤル…」

「お、おい!お前ら今すぐあいつを捕らえろ!」















「っていう話があったんだ。」

「そうか。屋敷にいた全員を殺して自ら出頭か…」

「あぁ、ほんと酷い話だよな。」


やはり過去になにかあると思ったがそんなことがあったとは…
この拳王と守護者の試合、かなり荒れそうだな。

しおりを挟む
感想 75

あなたにおすすめの小説

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話

紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界―― 田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。 暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。 仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン> 「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。 最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。 しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。 ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと―― ――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。 しかもその姿は、 血まみれ。 右手には討伐したモンスターの首。 左手にはモンスターのドロップアイテム。 そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。 「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」 ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。 タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。 ――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜

FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio 通称、【GKM】 これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。 世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。 その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。 この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。 その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

異世界巻き込まれ転移譚~無能の烙印押されましたが、勇者の力持ってます~

影茸
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界に転移することになった僕、羽島翔。 けれども相手の不手際で異世界に転移することになったにも関わらず、僕は巻き込まれた無能と罵られ勇者に嘲笑され、城から追い出されることになる。 けれども僕の人生は、巻き込まれたはずなのに勇者の力を使えることに気づいたその瞬間大きく変わり始める。

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった

Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。 *ちょっとネタばれ 水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!! *11月にHOTランキング一位獲得しました。 *なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。 *パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。

スキルを極めろ!

アルテミス
ファンタジー
第12回ファンタジー大賞 奨励賞受賞作 何処にでもいる大学生が異世界に召喚されて、スキルを極める! 神様からはスキルレベルの限界を調査して欲しいと言われ、思わず乗ってしまった。 不老で時間制限のないlv上げ。果たしてどこまでやれるのか。 異世界でジンとして生きていく。

処理中です...