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冒険者トーナメント編
剣王ハヤテ VS Bランク冒険者
しおりを挟むついに冒険者トーナメント開幕の日になった。
だが、さすがに全てのギルドでの冒険者がここに集まってしまうとその街が魔物の危険に晒されるので各冒険者ギルドの審査を通過した者だけが参加できるようになっているようだ。
もちろん俺と勇者パーティーは審査を通過し、参加できることになった。
志願者は3000人を超えたが、今回は前線、又は作戦の要となる人物を見極めるためのトーナメントなので参加者は150人ほどまで絞られた。
結果残ったのはBランク以上の冒険者ばかりらしい。
俺や他のSランク以上の冒険者がトーナメントに最初から参加するとそれに当たった人物の実力を見極められないという理由で俺たちはシードということになった。
「俺の最初の試合は3日目か…また待つのか…。」
ちなみに俺の初戦はあの[ゴビ]だ。
2年前はAランクだったが今はSランクになっているらしい。
二年前の件、昨日の件があるため向こうはかなりのやる気でくるだろう。
そしてゴビのクランリーダーの[ベアー]はSSランクへと上がっているらしい。
現在SSランク冒険者は8人。
ベアーを含めた5人が新しくSSランク冒険者へとなった。
だがやはり最初のSSランク冒険者3人はその新しい5人とは比べ物にならないほどの力を持っているらしい。
「勇者パーティーはみんなCランクだから最初から試合だな。最初はあの剣士か…」
最初はあの少し可愛い顔をしたハヤテ、という少年だ。
勇者パーティーとして召喚された実力、とても楽しみだ。
--------------------------------------
「これより冒険者トーナメントを開催します!!!」
「「「ウォォォォォォ!!」」」
やはり全国から観戦するために人が集まっているため熱気がすごい。
これが決勝戦になったらさらに凄いことになること間違いなしだ。
「初戦はBランク冒険者の[マル]とあの勇者召喚によってこの世界に来たCランク冒険者[ハヤテ]です!」
「「「「「ウォォォォォォ!!」」」」
やはり[勇者]という単語を聞いてからさらに会場が盛り上がった
さらに可愛い顔ということもあって至る所から黄色い声援が聞こえてくる。
「ではルール説明をします!!ルールは単純!相手が負けを認めるか、気絶又は大怪我による戦闘不能となったら試合終了です!ある程度の体の欠損などは回復魔法で治せますので全力で戦ってください!ですが、もし故意に相手を死に至らせた場合それなりの対応をさせていただきますのでご了承ください!」
なるほど、怪我は治せるから安心して殺しあえ。ということか。
「それでは!第1試合目開始!」
試合が始まったのにもかかわらず勇者パーティーの剣士は剣も抜かず、余裕をこいている。
「よろしくね。」
「余裕こきやがって!」
対するBランク冒険者のマルは大剣を構え、ハヤテに攻撃を仕掛ける。
やはりBランク冒険者というだけあって動きに無駄が少ない。
が、ハヤテは一歩も動かない。
「おりゃっ!!!」
「新陰流、真剣白刃取り」
「な…!」
ハヤテはあの白羽取りで大剣を止めた。しかも指二本でだ。
やはり勇者というだけあってかなりの実力があるようだ。
「【完全鑑定】」
[大野 颯]
LV.99
[職業]
・剣王
・魔導剣士
HP S
MP S
攻撃力
・物理攻撃力 S
・魔法攻撃力 S
防御力
・物理防御力 S
・魔法防御力 A
素早さ SS
[スキル]
・気配察知
・魔力操作
・身体強化
・剣術
・縮地
・高速思考
・痛覚耐性
[職業スキル]
・剣王
・全流派(剣)
・魔法剣
・纏
[加護]
・豊穣神の加護
・剣神の加護
なるほど、今の白羽取りは[全流派]というスキルの効果だろう。
一応[全流派(剣)]の内容を確認してみる。
[全流派]
この世の全ての剣術に関する技が使用可能。
職業[剣王]により獲得可能。
ステータス自体は俺と比べればかなり低いが、スキルがかなり強い。
剣術に関しては敵わないだろう。
それにレベルが限界値まで届いているのはきっと[豊穣神の加護]のおかげだろう。
ハヤテは掴んだ大剣を引き相手のバランスを崩す。
「ごめんね。」
ハヤテは一言そう告げ、手刀でBランク冒険者マルの首をトンッと叩きマルを気絶させ勝利する。
「Bランク冒険者マルの気絶を確認!よってCランク冒険者ハヤテの勝利!」
ウォオォォォォォ!!!!
このステータス、スキルがあればSSランクほどの実力はあるに違いない。
勇者パーティーのハヤテはBランク冒険者を物ともせずに圧倒し、トーナメント第1戦が終了した。
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