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冒険者トーナメント編

旅立ち(勇者side)

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「やっと今日で修行も終わりか。」

「そうね。これならAランクくらいなら一人で倒せそうね。」

「「それでは今日をもって修行を終了する(するわ)」」

俺たちがこの世界に召喚されてから2年間。みっちり毎日修行をさせられた。
おかげで俺たちのステータスは最初とは比べものにならないほどのものになった。

「ふぅ、ここまで長かったね。」

「そうだな。でも、結局一本も師匠には勝てなかったぜ。」

「ステータスは勝ってるのに一本も勝てなかったわね。」

そう。俺たちは一年ほど修行した時点で師匠のステータスを抜いた。
だが、俺たち誰一人として一度も勝てなかった。
だが、鳴と颯は武道をやってきたお陰かもう少しのところまで行けていた。

「きっと経験の差だろうな。」

「わ、私はほとんど装備系を頑張ってからわからないけどみんなすごい逞しくなったよ!」

芽衣は装備製作系の職業を授かったため、ずっと魔力の向上とスキルレベル上げに励んでいた。
もちろんある程度の戦闘練習も積んである。

「きっと君たちならいい冒険者になれると思うわ。そして、いつかくる魔族の襲来の時に助けてほしい。」

「もちろん守ります。俺たちはこの世界を守るために修行してきたんです。」

「そうだね!まだまだ師匠には及ばないけど魔族が来る時には師匠より強くなっておくよ!」

そうだ。俺たちが修行してきたのはいつかくる魔族襲来のためだ。今現在世界の至る所で綻びが生じているらしい。
俺たちはこの世界を守るため、生き延びるためにもっと強くならなきゃいけないのだ。

「とりあえず[ミトラシティ]へ向かうといい。あそこは冒険者のレベルも高いからな。」

「そうね。コロッセオもあるし実力も測れるわね。じゃあこれをもってくといいわ」

コロッセオ?闘技場のようなものだろうか…
俺はカナティアから一枚の紙を貰った。

「これは…?」

「これは推薦状よ。冒険者ギルドで出して貰えばそれなりの待遇はしてもらえるわ。」

冒険者は気性が荒い人が多いらしい。よく絡まれて問題か起きるらしいからこれはとてもありがたい。
騎士団長からの推薦ならかなりの権力になるだろう。

「ありがとうございます。じゃあまたいつか会いましょう。」

「「「ありがとうございました!」」」

俺達は師匠達と別れを告げ、[ミトラシティ]へと向かう。


道中魔物が襲ってくることは多々あったがなんの問題もなく進むことができた。
およそ2日でミトラシティへ着くことができた。

「ここがミトラシティか…」

「結構盛り上がってるわね」

「とりあえず冒険者ギルドに行ってみようよ!」

俺たちはとりあえず冒険者ギルドへ行き、冒険者登録をすることにした。
この街へ来た理由はこの街の近くにあるダンジョン[ミトラダンジョン]へ挑むためだ。
このダンジョンは全75層の攻略済みダンジョンだ。
ダンジョン攻略者は不明。SSランク冒険者パーティーが一年前75層に着いた時に既に攻略が終わっていたそうだ。
ダンジョンには最上階に宝物庫があり、初ダンジョン攻略者は3つある宝箱を得ることができる。
他の小さいダンジョンでも割といいものが手に入るらしいのでこのダンジョンの宝箱はかなり良かったはずだ。


「とりあえずギルドに入ろうぜ。」

「そうだな。行くか。」

俺たちは冒険者ギルドの扉を開ける。
冒険者ギルドの中には沢山の冒険者がいて、酒を飲んで楽しんでいる人、クエストボードをみて仕事を探している人など、沢山の人がいる。
俺たちはその中を通りギルドの受付嬢のところへ行き話しかける。

「すみません。冒険者登録をしたいのですがいいですか?」

「……」

「あ、あの…」

「あ、はい!すみません!クエストの依頼ですね!」

「いや、冒険者登録をしたいんですが…」

「あ、すみません!冒険者登録ですね!」

なにか受付嬢の様子がおかしい。
仕事に疲れているのか?などいろいろなことを考えていると後ろから別の女性が出て来る。
冒険者を支える側が上の空で大丈夫なのだろうか…。

「ミカ、この頃おかしいわよ、冒険者が命を落とすことなんて沢山あるのよ、いちいち気にしてはいけないわ。」

「サブギルドマスター!申し訳ございません…」

どうやら冒険者がなくなって気にしているようだ。
この世界では命を落とすことがよくある、俺たちも十分気をつけなきゃいけないことだ。


「あなたたち王都からきた勇者パーティーね。王都から連絡が届いているわ、ギルドマスターが会いたがっているからからきてちょうだい。」

「ゆ、勇者様たちでしたか!申し訳ございません…。」

「大丈夫ですよ。災難でしたね…。」

「まぁこの子の好きな人が本当に亡くなったかはまだわからないんだけどね。」

「す、好きなんかじゃありません!」

「まぁいいわ、とりあえずギルマスのところに案内するわ。」

「あぁ、頼む。」

俺たちはサブギルドマスターに連れられ、ギルドマスターの部屋へと案内された。
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