異世界を【創造】【召喚】【付与】で無双します。

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ダンジョン攻略編

職業(ジョブ)と神様との再会

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俺がギルドで職業ジョブについてわかったことは2つだ。
まず、世界には沢山の職業ジョブが存在し、職業ジョブでしか得ることのできないスキルなどが存在する。
次に、転職ジョブチェンジ職業ジョブレベルが10まで達すると転職できるらしい、下位職業から上級職業になるのが一般的だが、稀に【勇者】などの特殊職業が与えられる。
特殊職業を与えられたものはさらにもう一つ下位職業を与えられる。
つまり勇者召喚された5人は二つ職業を与えられるのだ。
俺はとりあえず教会へ行き職業ジョブをもらいに行くことを決めた。

「ここが教会か…。神様にお祈りしに行くって行ったのに来るのを忘れていたな…。」

この世界に来るときに神様にもう一度会いに行くと言っていたのを完全に忘れていたがそんなことはさておき職業ジョブをもらうため教会の中にはいる。
教会の造りは扉を開けるとまず目の前に巨大な女神様の絵が飾ってあるのが目に入る。
左右にはお祈りをするための椅子が並んでいて何人かはお祈りをしている。
俺はそのまま奥に進み、シスターに話しかける。

「シスター、職業ジョブをもらいに来たんだが、今平気か?」

「はい。大丈夫ですよ。それではここで神様にお祈りをしてください。」

俺はシスターの言う通りに目を閉じ、跪きお祈りをする。



(神様、私に職業ジョブをお与えください)


--------------------------------------


お祈りが終わり目を開ける。
が、そこは教会ではなくいつか来たあの場所だ。



「ふふっ久しぶりだね!」

「神様…来るのが遅くなり申し訳ございません。」

「いいよいいよ!それに冒険者らしく、いつものように話してくれて構わないよ!」

「わかりました…これでいいか?」

「ふふっ、それでこそ君だよ!」

「それで神様、職業ジョブをもらいに来たんだが…」

「そうだったね、でもとりあえず話したいことがあるんだ。」

神様から話したいことか…かなり重要なんだろうな。
勇者召喚にも関係しているのだろうか。

「世界の異変についてか?」

「そう。それについて力を貸して欲しいんだ。」

「俺にできることがあればもちろんだが、なにをすればいいんだ?」

「君のいる世界で今、魔族が急激に力を増して来たんだ。おそらく新魔王の誕生だろうね。」

「あの世界に魔族なんて存在してるのか?」

「いや、厳密に言えばあの世界ではない。だけど行こうと思えばいけるところにある世界なんだ。例えるなら月と地球だね。」

「宇宙人が攻めて来る的な感じか…」

「まぁそんな感じかな。以前魔族が攻めて来たのはちょうど前の勇者召喚の頃だね。」

「だが、なんで魔族が力を増すとイレギュラーな事態が増えるんだ?」

「それは向こうがこちらに干渉しようとして起きている弊害なんだ。魔界での魔素が飽和し、こちらに来てしまって問題が発生しているんだ。」

なるほど、それでベルやイレギュラースポーンが起きているのか。

「事前に食い止めることなどはできるのか?」

「いや、正直厳しいかな。できて向こうが攻めてきたときに防衛するくらいかな。」

「なぜ向こうはできてこちらはできないんだ?」

「こちらに向こうへ干渉する魔法技術がないからだよ。」

なるほど、やはり魔法は魔族の方が発展しているのか…。

「でも、それじゃあ確実に最初に被害を食らってしまわないか?」

「いや、向こうがこちら側に侵入しようとするには日数がかかるし、そこに歪みが生じる。それで場所の特定ができればいくらでも対処可能できるよ。」

「じゃあ出て来る瞬間を叩けばいいのか?」

「それは向こうも同じことを考えているよ。とりあえずするべきは歪みを結界で覆い、出て来るときの向こう側の攻撃を止めるくらいだね。」

なるほど。じゃあその時まで強くなれってことか…

「それじゃあ勇者たちとこれから協力し、魔族を撤退させろ、てことか。」

「いや、君が手を貸すと彼らが強くなれない。それは君に頼ってしまうからだ。とりあえずはその時のためにさらに力をつけて欲しい。」

「わかった。」

「じゃあすでに職業ジョブは授けてあるから戻って確認してね。」

「あぁ、ありがとう。」

「じゃあまたね。」

--------------------------------------

俺はきた時と同じように目を閉じ、もう一度目を開けると教会に戻っていた。

「随分と、熱心にお祈りをされたんですね。」

「あぁ、職業ジョブ以外にもお祈りすることがあってな。」

「そうですか。では神様のご加護があらんことを…。」


俺はまた[精霊の祝福]に泊まり、部屋で職業ジョブを確認する。



「ステータス!!!」

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