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新人冒険者編
召喚獣【フェル】
しおりを挟むペロペロ、ペロペロ
ん?誰だ俺の顔を舐めているのは…
ペロペロ
や、やめろくすぐったいって!
「わん!!」
ん?なんだ?あ、そうか![召喚]が成功したのか!
俺が目を開けると召喚獣がいた。
俺のイメージものは大きな白狼だったがそれよりも小さい白狼が召喚されたようだ。
「か、かわいい…」
毛の色は名前の通り白で毛並みはとてもサラサラしていてすごい触り心地が良い。
白狼は気持ちよさそうに体を擦りつけてくる。
「あぁ、癒される…。それと名前を決めないとな。」
俺はかなり悩んだが、[フェル]と名付けることにした。
「今日からお前はフェルだ。よろしくな!」
「わん!」
俺は召喚したフェルをたくさん堪能し、フェルを一度[召喚獣の部屋]に戻した。
召喚獣は姿を現している間は主の魔力を消費し続ける。ちなみに魔力が無くなると、召喚獣は自動的に[召喚獣の部屋]に戻ってくる。
これはどのような原理かはよくわからないが体内に召喚獣を留めておくことができるようだ。
「よし。とりあえず明日も早いし寝るか。]
魔力の消費で気絶をしてしまった為深夜遅くになってしまったのですぐ寝ることにした。
「ふぁーよく寝た。7時前か、準備をして朝食へ行くか。」
俺は朝食を終えトルさんのところへ向かうことにした。
今日の朝ごはんもとても美味しかった。
コンコン
ガチャ
「おはようございます。タイムさん。会長が奥でお待ちです。こちらです。」
「あぁ、ありがとう。」
今日もダンディー執事さんが出迎えてくれた。俺も歳を取るならああいう歳の取り方をしたいな。
「やぁおはようタイムくん。」
「トルさん。おはようございます。」
俺たちはお互い挨拶を終え、本題に入ることにした。
「こちらで色々素材を選ばせてもらったよ。少々扱いの難しいものもあるがタイムくんならきっと大丈夫だろう。」
「こんなにたくさんありがたい。大切に使わせてもらうよ。」
「なに、君は命の恩人さ。これからもいい関係を頼むよ!」
ちなみにトルさんからもらった素材はこれだ。
・オリハルコン×5
・ユグドラシルの枝×3
・緋色の魔石×1
・藍色の魔石×1
・漆黒の魔石×1
・純白の魔石×1
名前、見た目からしてかなり貴重なものをくれたようだ。
だが、俺の[創造]でもさすがにこれは使えなさそうだ。試すのも怖い。
「トルさん、ありがとう。申し訳ないがこれはまだ俺の実力では使えそうにない…鉄を少しだけくれないか?」
「あぁちょっと待ってくれ」
トルさんが質のいい鉄を持って来てくれた。
「今日の決闘頑張ってくれ…決して気を抜かないようにな」
「あぁありがとう。頑張るよ。」
みんなかなり心配しているな。本当に少し気をつけた方が良さそうだ。
俺はトルさんと別れ、一度宿に戻り装備を整えることにした。
俺はトルさんからもらった鉄を使い新しい剣を作ることにした。
「[創造]!」
《上質な鉄×5を使用しました。》
《上質なロングソードを獲得しました》
よし!できたぞ!
[上質なロングソード]
・攻撃力 A
・凄腕の名工が上質な鉄を使用し製作したロングソード。
よし。まずまずの出来だな、そろそろ[コロッセオ]に行かないとだな。
俺は作ったロングソードを背中につけコロッセオに向かった。
「着いたはいいが、どこへ行けばいいんだ?」
俺はコロッセオに着いたがどこへ行けばいいのかわからなかったので受付のお姉さんにどうすればいいのか聞くことにした。
「すまない。今日[怪力の穴熊]と戦うことになっているんだがどうすればいいんだ?」
「はい。タイムさんですね。もう[怪力の穴熊]はきているのであちらのの待機部屋で待っていてください。」
あいつらはもうきてるのか。俺も最終準備を整えるか。
「あぁわかった。」
俺はそう告げ待機部屋に向かった。
しばらくすると待合室に先ほどの女性が入ってきて闘技場へ出るように促された。
「ではこれから決闘開始となります。相手は強敵です。死なないように頑張ってください。」
ここでも注意されたな。やはり侮れないようだ、穴だけに。
「あぁ頑張るよ。」
俺は気を引き締め、コロッセオの闘技場への扉を開けた。
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