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セカンドレグ
第44話
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「それで鷹昌、どうすんだ? 神園に近づくどころか、昨日はガチでキレてたっぽいけど。今のところイメージダウンする一方じゃないか?」
部活終わりに俺、白石鷹昌は、仲のいい四人をつれて学校近くのファミレスへ訪れていた。夕食時とあり店内は混雑しており、少し騒がしい。
テーブルには、ドリンクバーのグラスとそれぞれの好みのメニューが並んでいる。雑談を交えながら食事を進めていると、正面に座る小俣颯太が『目玉焼きハンバーグ』を切り分けながら口を開いた。
面白くなさそうな顔で振られた話題は、視聴覚室での出来事に関するもの。
昨日、兎和を大勢で囲んでゴン詰めした一件を神園美月に咎められた。最終的に和解はできたものの、悪印象を持たれたことは考えるまでもない。
こんなとき、直接不満を訴えてくるのは颯太だけだ。
正面に座るもう一人のメンバーである馬場航平は、お調子者の風見鶏。
こちらの右隣に座る中岡弘斗は、へつらうしか能のない腰巾着。
もう一方の左隣に座る酒井竜也は、ヤンチャ系を装う小心者。
その颯太にしても、参謀役を気取っちゃいるが自分だけじゃ何もできない無能だ。おまけに、クールと無愛想を履き違えた冷たいヤツである――にもかかわらず、コイツはいまだに神園を恋人にしようと狙っているのだから呆れるね。
この世界の主役はこの俺、白石鷹昌だ。もっと言えば、スクールカーストの頂点に君臨する男女はペアになるのが宿命だ。これは古今東西の習わしである。
つまり、俺と神園がくっつくのは既定路線。強豪サッカー部を背負って立つ将来有望な選手と、学内トップ美少女。ステータス的にも完璧な調和だ。
したがって、先ほどの質問には『お前が神園の心象を気にする必要はない』といった返答が適切となる。だが、真実を告げたら相手が逆上するのは目に見えていた。
ちなみに他の三人は、さっさと神園以外の女子狙いに切り替えている。その点、颯太は諦めが悪いらしい。
「……和解できたんだから別に大丈夫だろ。それよりも、今は裏切り者がでた事実を重く見るべきだ」
ともあれ、ここでむやみに真実を告げて颯太ともめるつもりはない。なにしろ、派閥内から裏切り者が発生したばかりなのだ。
兎和を囲んでゴン詰めした一件は、当然ながらDチーム内で秘匿すべき事案である。外部に漏洩すればたちまち醜聞となるのは明白なので、俺は派閥メンバーに口外しないよう言い含めていた。
ところが、よりにもよって神園にチクったヤツがいる。
そのせいで、昨晩はかなり遅くまで話し込むハメになった。視聴覚室を出た後、20人近くの派閥メンバーを連れて学校近くの公園へ移動し、密告者探しを行ったのだ。
その結果、松村とその周りのメンバー数人が『神園に情報提供した』と白状する。詳細を問いただせば、兎和に関する雑談をうっかり聞かれたのがキッカケだという。
挙句、後日学校で神園から呼び出しを受け、『大事にしたくないのなら協力するように』と強要されてすべてゲロったそうだ。
ブチギレて、思わずぶん殴りそうになった。しかしどうにか自制心を総動員し、罵倒するだけで済ませてやった。
結局のところ、裏切り者どもはまとめて雑用係にランクダウン。部で割り振られる面倒な作業を一手に担当させることで、派閥メンバーへの贖罪とした。
我ながら寛大な措置だと思う。ハブったり、イジメたりしないのだから。
「つーか、神園に接近する計画はうまくいってない感じ?」
不安げな顔の航平が、あえてスルーした話題を持ち出しやがった。
コイツは現在、神園の友人女子を恋愛対象に定めている。加えて俺の計画に乗じてターゲットに接近するつもりなので、進捗が気になって仕方がないのだろう。
けれど生憎、答えは芳しくない。神園に接近するどころか、視聴覚室の件もあって後退気味。裏切り者の発生と同様、俺にとっては頭の痛い問題だ。
人に頼ってばかりいないでテメーも何か提案しろ、とイラついて航平の空っぽな頭を叩きたくなるが、ぐっと堪える。この四人には何かと協力させている関係上、こちらもあまり強く出るワケにはいかない。
しかしステーキを咀嚼していた竜也までこの話題に乗ってきて、ウザったさは加速する。
「そういえば鷹昌さ、小池を使ってどうのって言ってたじゃん。アレどうなったん?」
「……恵美とは、イロイロと対策を協議中だ」
小池恵美。サッカー部の女子マネで、『好みのタイプ』だからと俺にすり寄ってきた同級生だ。
もちろん神園美月がいるので、真剣に相手をするつもりはない。ワンチャンやれたらラッキー、くらいの感覚でキープしていた。
だが、怒りを抑えきれず兎和を踏み台にする作戦を中断(ゴン詰めにより頓挫)した都合で、次の使えるコマとして急浮上してきた。
端的に言って、男子をことごとく避ける神園でも同性を仲介すれば近づけると考えた……けれど当てが外れ、肝心の恵美をうまくコントロールできていなかった。
それとなく誘導しても、デートや食事の話にすり替えられてしまう。なまじ顔がいいので、俺の態度もつい甘くなってしまうのだ。
そんなわけで、もっとも重要な神園に近づく計画は難航中。
交際に至る前のスパイス的な試練とはいえ、考えるとムカついてくるぜ……だから、この話題には触れてほしくなかったのだ。
つーか最近の日常は、俺の望む『青春スクールライフ』とはかけ離れている。期待していたゴールデンウィークも部活で忙しく、あとはコイツラとちょっと遊んで終わった。
なにより腹立たしいのは、先日の公式戦で兎和ごときにいいところを持っていかれたこと。ハッキリ言って、屈辱の極みだ。めぼしい収穫は、神園が口をつけたペットボトルを入手した程度のもの。
くそっ……考え出すとイライラが余計こみ上げてくる。目の前にいるコイツラもあんま使えねーしよ。誰のおかげで一軍男子やれていると思ってんだっての。
「そういや、もうすぐ中間テストだよね。やだなー」
俺が不機嫌なのを察したようで、弘斗は話題を変えようとする。
場の空気を読んだ、実に巧みな腰巾着ムーブ。滑稽でつい笑いそうになったが、最近の勉強のサボり具合を思いだしてストレスがさらに増した。
正直、中間テストに関してはかなりヤバい状況だ。高校へ進学してからほとんど机に向かっていなかった。しかも栄成は進学校の側面を持つので、赤点を取るとかなり厄介なことに……と、そこまで考えて俺は不意に名案を閃く。
「勉強会、とかどうだ?」
「え、俺たちで集まって勉強すんの?」
頭の悪い反応を示す航平たちを見て、思わず鼻で笑った。
バカが、男だけのむさ苦しい集まりなど誰が参加するものか。そうではなく、俺たちのグループと神園のグループで勉強会を開くのだ。
具体的な手法はこう――まず俺が、神園に勉強を教えてもらうよう頼む。だが、相手も流石にマンツーマンでの指導は避けたいだろう。そこで次に、お互いの友人を誘って一緒に勉強する場を設けることを提案する。
「ほら、これで一軍男女グループの誕生だ」
絶対に承諾を得られる、という確信が俺にはあった。なぜなら、神園は視聴覚室で『心からサッカー部を応援する味方』と公言していたからだ。いわばサポーターである。
栄成サッカー部の次期エース(俺)が赤点をとれば、部活に差し障るどころかチームの戦力低下は免れない。そしてこの問題を、サポーターを自認する者に見逃すことができるだろうか。
答えは、もちろん否である。
「やっば……鷹昌、知将すぎ!」
「いいじゃん。男女グループで勉強会とか青春だな」
神園の発言を逆手に取った作戦を提示すると、四人とも諸手を挙げて賛成した。
我ながら天才的な閃きだ。勉強会の最大の利点は、一回では終わらないことにある。テスト当日まで開催が可能なので、距離を縮めるチャンスが連続して訪れる。
この機会に、必ずや神園の好感をゲットしてみせる。
それに、スクールカースト最上位に君臨する男女グループが開催する勉強会だ。きっと大きな話題となり、皆の注目を集めるに違いない。
いいね、最高だ……同学年のモブどもに、主人公様が誰なのか改めて思い知らせてやる。特に兎和のヤロウにはしっかりと見せつけて、情けなく泣くまで悔しがらせてやる。
そうと決まれば明日にでも、さっそく神園に声をかけてみるとしよう。
パスタをフォークに巻きつけながら輝かしい未来をイメージし、俺は静かに笑みを深めるのだった。
部活終わりに俺、白石鷹昌は、仲のいい四人をつれて学校近くのファミレスへ訪れていた。夕食時とあり店内は混雑しており、少し騒がしい。
テーブルには、ドリンクバーのグラスとそれぞれの好みのメニューが並んでいる。雑談を交えながら食事を進めていると、正面に座る小俣颯太が『目玉焼きハンバーグ』を切り分けながら口を開いた。
面白くなさそうな顔で振られた話題は、視聴覚室での出来事に関するもの。
昨日、兎和を大勢で囲んでゴン詰めした一件を神園美月に咎められた。最終的に和解はできたものの、悪印象を持たれたことは考えるまでもない。
こんなとき、直接不満を訴えてくるのは颯太だけだ。
正面に座るもう一人のメンバーである馬場航平は、お調子者の風見鶏。
こちらの右隣に座る中岡弘斗は、へつらうしか能のない腰巾着。
もう一方の左隣に座る酒井竜也は、ヤンチャ系を装う小心者。
その颯太にしても、参謀役を気取っちゃいるが自分だけじゃ何もできない無能だ。おまけに、クールと無愛想を履き違えた冷たいヤツである――にもかかわらず、コイツはいまだに神園を恋人にしようと狙っているのだから呆れるね。
この世界の主役はこの俺、白石鷹昌だ。もっと言えば、スクールカーストの頂点に君臨する男女はペアになるのが宿命だ。これは古今東西の習わしである。
つまり、俺と神園がくっつくのは既定路線。強豪サッカー部を背負って立つ将来有望な選手と、学内トップ美少女。ステータス的にも完璧な調和だ。
したがって、先ほどの質問には『お前が神園の心象を気にする必要はない』といった返答が適切となる。だが、真実を告げたら相手が逆上するのは目に見えていた。
ちなみに他の三人は、さっさと神園以外の女子狙いに切り替えている。その点、颯太は諦めが悪いらしい。
「……和解できたんだから別に大丈夫だろ。それよりも、今は裏切り者がでた事実を重く見るべきだ」
ともあれ、ここでむやみに真実を告げて颯太ともめるつもりはない。なにしろ、派閥内から裏切り者が発生したばかりなのだ。
兎和を囲んでゴン詰めした一件は、当然ながらDチーム内で秘匿すべき事案である。外部に漏洩すればたちまち醜聞となるのは明白なので、俺は派閥メンバーに口外しないよう言い含めていた。
ところが、よりにもよって神園にチクったヤツがいる。
そのせいで、昨晩はかなり遅くまで話し込むハメになった。視聴覚室を出た後、20人近くの派閥メンバーを連れて学校近くの公園へ移動し、密告者探しを行ったのだ。
その結果、松村とその周りのメンバー数人が『神園に情報提供した』と白状する。詳細を問いただせば、兎和に関する雑談をうっかり聞かれたのがキッカケだという。
挙句、後日学校で神園から呼び出しを受け、『大事にしたくないのなら協力するように』と強要されてすべてゲロったそうだ。
ブチギレて、思わずぶん殴りそうになった。しかしどうにか自制心を総動員し、罵倒するだけで済ませてやった。
結局のところ、裏切り者どもはまとめて雑用係にランクダウン。部で割り振られる面倒な作業を一手に担当させることで、派閥メンバーへの贖罪とした。
我ながら寛大な措置だと思う。ハブったり、イジメたりしないのだから。
「つーか、神園に接近する計画はうまくいってない感じ?」
不安げな顔の航平が、あえてスルーした話題を持ち出しやがった。
コイツは現在、神園の友人女子を恋愛対象に定めている。加えて俺の計画に乗じてターゲットに接近するつもりなので、進捗が気になって仕方がないのだろう。
けれど生憎、答えは芳しくない。神園に接近するどころか、視聴覚室の件もあって後退気味。裏切り者の発生と同様、俺にとっては頭の痛い問題だ。
人に頼ってばかりいないでテメーも何か提案しろ、とイラついて航平の空っぽな頭を叩きたくなるが、ぐっと堪える。この四人には何かと協力させている関係上、こちらもあまり強く出るワケにはいかない。
しかしステーキを咀嚼していた竜也までこの話題に乗ってきて、ウザったさは加速する。
「そういえば鷹昌さ、小池を使ってどうのって言ってたじゃん。アレどうなったん?」
「……恵美とは、イロイロと対策を協議中だ」
小池恵美。サッカー部の女子マネで、『好みのタイプ』だからと俺にすり寄ってきた同級生だ。
もちろん神園美月がいるので、真剣に相手をするつもりはない。ワンチャンやれたらラッキー、くらいの感覚でキープしていた。
だが、怒りを抑えきれず兎和を踏み台にする作戦を中断(ゴン詰めにより頓挫)した都合で、次の使えるコマとして急浮上してきた。
端的に言って、男子をことごとく避ける神園でも同性を仲介すれば近づけると考えた……けれど当てが外れ、肝心の恵美をうまくコントロールできていなかった。
それとなく誘導しても、デートや食事の話にすり替えられてしまう。なまじ顔がいいので、俺の態度もつい甘くなってしまうのだ。
そんなわけで、もっとも重要な神園に近づく計画は難航中。
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つーか最近の日常は、俺の望む『青春スクールライフ』とはかけ離れている。期待していたゴールデンウィークも部活で忙しく、あとはコイツラとちょっと遊んで終わった。
なにより腹立たしいのは、先日の公式戦で兎和ごときにいいところを持っていかれたこと。ハッキリ言って、屈辱の極みだ。めぼしい収穫は、神園が口をつけたペットボトルを入手した程度のもの。
くそっ……考え出すとイライラが余計こみ上げてくる。目の前にいるコイツラもあんま使えねーしよ。誰のおかげで一軍男子やれていると思ってんだっての。
「そういや、もうすぐ中間テストだよね。やだなー」
俺が不機嫌なのを察したようで、弘斗は話題を変えようとする。
場の空気を読んだ、実に巧みな腰巾着ムーブ。滑稽でつい笑いそうになったが、最近の勉強のサボり具合を思いだしてストレスがさらに増した。
正直、中間テストに関してはかなりヤバい状況だ。高校へ進学してからほとんど机に向かっていなかった。しかも栄成は進学校の側面を持つので、赤点を取るとかなり厄介なことに……と、そこまで考えて俺は不意に名案を閃く。
「勉強会、とかどうだ?」
「え、俺たちで集まって勉強すんの?」
頭の悪い反応を示す航平たちを見て、思わず鼻で笑った。
バカが、男だけのむさ苦しい集まりなど誰が参加するものか。そうではなく、俺たちのグループと神園のグループで勉強会を開くのだ。
具体的な手法はこう――まず俺が、神園に勉強を教えてもらうよう頼む。だが、相手も流石にマンツーマンでの指導は避けたいだろう。そこで次に、お互いの友人を誘って一緒に勉強する場を設けることを提案する。
「ほら、これで一軍男女グループの誕生だ」
絶対に承諾を得られる、という確信が俺にはあった。なぜなら、神園は視聴覚室で『心からサッカー部を応援する味方』と公言していたからだ。いわばサポーターである。
栄成サッカー部の次期エース(俺)が赤点をとれば、部活に差し障るどころかチームの戦力低下は免れない。そしてこの問題を、サポーターを自認する者に見逃すことができるだろうか。
答えは、もちろん否である。
「やっば……鷹昌、知将すぎ!」
「いいじゃん。男女グループで勉強会とか青春だな」
神園の発言を逆手に取った作戦を提示すると、四人とも諸手を挙げて賛成した。
我ながら天才的な閃きだ。勉強会の最大の利点は、一回では終わらないことにある。テスト当日まで開催が可能なので、距離を縮めるチャンスが連続して訪れる。
この機会に、必ずや神園の好感をゲットしてみせる。
それに、スクールカースト最上位に君臨する男女グループが開催する勉強会だ。きっと大きな話題となり、皆の注目を集めるに違いない。
いいね、最高だ……同学年のモブどもに、主人公様が誰なのか改めて思い知らせてやる。特に兎和のヤロウにはしっかりと見せつけて、情けなく泣くまで悔しがらせてやる。
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