【R18】夜夢の夜の短編集

夜夢

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その二十六 親友の彼女

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 俺は【松本 陸斗】、高二だ。俺には親友がいる。そいつはめちゃくちゃかっこ良く、女の子にモテモテで毎日告白されている。

「つ、付き合って下さいっ!」
「ご、ごめんね。僕彼女いるから……」

 彼女持ちだと知られていても告白されている。許せんな。

「陸斗、いこっ」
「お、おう」

 俺達は仲が良い。幼稚園の頃からのダチだ。そしてこいつが付き合っているのもまた幼稚園の頃からの付き合いがある奴だ。名前は【太田 碧】。俺の初恋の女でもある。

 俺達はいつも三人で一緒にいた。四人だった気もするがあまり覚えていない。幼稚園の記憶なんてそんなものだろう。

「あ、碧~」
「あ……」

 彼女は俺を見た途端に表情を強張らせる。理由はあれだ。先日我慢できなくてやっちまったんだ。初めてだった。

「どうしたの?」
「な、なんでもない。それより……なんで陸斗もいるの?」
「え?」
「今日はデートだって言ったじゃない」
「え? いちゃダメなの?」
「あ~、わりぃな。俺用事思い出したから帰るわ。またな、トモ!」
「あ、陸斗!?」

 俺は二人から離れた。

「あいつら……まだやってなかったんだよなぁ。悪い事しちまったなぁ~……」

 俺はスマホを見る。フォルダには碧とやった証拠がバッチリと保存されていた。ちなみに事が済んだ後碧には思いっきりぶん殴られた。だがまぁ美味しい思いもできたし別に構わないかなと思っていた。

 そんなある日の休日、俺達はいつものように三人で遊んでいると突然トモのスマホが鳴った。

「悪いっ! 妹がなんか熱出しちゃったみたいで……。僕帰るよ! じゃっ」

 そう言うや否やトモは自分の家に帰って行った。

「……じゃあ私も帰るわ。あんたと二人きりなんてなにされるかわかんないし」
「まぁそう言うなよ。トモとはもうやったの?」
「っ! 最低ね」
「その反応はやってねーな。誘わねーの?」
「……誘えるわけないじゃない! あんたが……あんたが私を犯したからっ! 私はもう処女じゃないっ! トモになんて言えば良いのよっ!」
「っ、うるせーな。その口塞ぐぞ」
「……やってみなさいよ」

 俺達はにらみ合い、俺は碧をベッドに組伏せた。

「抵抗しねぇの?」
「したって敵わないし。したいならすれば良いじゃないっ! 一回も二回も同じよっ!」
「そうかい。なら……またやらせてもらうわ」

 俺は碧を裸にしまた抱いた。もちろん避妊なんてしていない。生挿入だ。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「お、濡れてんのか? 実は碧も期待してたんじゃね?」
「ば、バカな事言わないでよっ! は、早く終わってよ!」
「ははっ、久しぶりだからな。簡単には終わらねぇよ」
「あっ! 奥ばっかり突かないでよぉぉぉぉっ!」

 俺は夢中で碧を抱いた。なにせ初恋の女だ、燃えないわけがない。何度も子宮に子種を送り込み、キスもした。

「あ、あんたね……、こんなに射精して赤ちゃん出来ちゃったらどうすんのよ!」 
「そしたらトモとやれば良いだろ」
「さ、最低ね……。あんたは昔からそんな奴だったわ」
「最低か。彼氏がいるのに股開いて受け入れてるお前も大概じゃね?」
「あんたが脅すからでしょ! もうこれっきりにして。私はトモの彼女なのよっ!」
「はいはい、わかりましたよ。今日で終わりにしてやるよ。データも消す、これで良いだろ」
「ダメよ。加えて私達の邪魔をしないって誓って」
「へいへい」

 こうして三人の関係は終わった。俺はトモと碧が一緒にいる間は近寄らないようにし、誘われても別の用事があると言い遊ばないようにした。

 そんなある日、屋上でタバコを吸っていると一人の女が話し掛けてきた。

「タバコ、ダメだよ」
「あん?」

 俺は声のした方を振り向く。

「誰?」
「覚えてない……か。私暗かったもんね。ほら、幼稚園の時四人で一緒に遊んでたよね?」
「あぁん? ……すまん、わからん」
「酷いなぁ~……。陸斗くん、幼稚園の時私にいっぱいイタズラしてたのに」

 俺は全く身に覚えがない。よく思い出せば四人いた様な気もしなくはないがその程度だ。

「……イタズラってなに?」
「え、えっちな事……」
「はぁぁ? 俺が? お前に?」
「う、うん。お昼寝の時間とかよく毛布の中で……。いっぱいキスもしたし……後……触りっことか」

 まじで全然覚えてない。名前すら思い出せない。

「そっかぁ~。悪い事したな。そんな奴とは関わりたくねぇだろ。もう声掛けなくて良いぜ。じゃあな」
「ま、待って陸斗くんっ!」
「あん?」

 彼女は去ろうとする俺の腕に抱きついてきた。

「私……【東 日向】。覚えてないの?」
「東……日向。……悪い、全然覚えてない」
「酷いなぁ……。確かにあの後私引っ越したりしてここ離れてたけど……。戻ってきても誰にも気付いてもらえないし……」
「悪いな。ってか幼稚園児の記憶力なんてそんなもんだろ」
「うん。だからね……また友達から始めない?」
「友達だ?」
「うん。最近陸斗くんいつも一人だから。もしかして二人と喧嘩してるとかかなって……」
「別に喧嘩なんてしてねぇし。あいつら付き合ってるからな。俺は邪魔にならないように距離置いてんだよ」
「なら……! その空いた時間で私と……」
「悪い、そんな気分じゃねぇんだ。じゃ」
「あ……」

 俺は彼女を置いて屋上を後にした。

「東……日向。……う~ん、全然覚えてねぇわ。イタズラしただ? 記憶の片隅にもねぇわ」

 その日から彼女は事あるごとに俺の前に現れた。それがあまりに鬱陶しかったので俺は彼女を犯した。

「あぁぁぁっ、陸斗くんとセックス! 夢みたいっ!」 
「……いや、犯されて喜ぶなよ」
「だ、だってぇぇぇっ! ずっとあの日の続きがしたかったんだもんっ! 私……ずっと陸斗くんの事が好きで……あぁぁぁぁぁっ! 膣内に射精てるっ!」

 俺は後先考えない男だ。やるときは生。

「変わってんな、お前はよ」
「えへへ……、陸斗くんとセックス……。ね、私のおまんこどうだった?」
「まぁまぁかな。悪くなかったからこれからもたまに使わせろよ」
「たまにじゃやだ~。私は毎日したいよぉ~」
「そんな暇じゃねぇし」
「ぶぅ~……」

 それから俺達の変な関係が始まった。昼休みになると屋上にいきセックスを始める。次第に俺と彼女の時間ばかりが増え、いつしかトモ達とは話もしなくなっていった。だがこれで良いと俺は自分に言い聞かせていた。

 そんなある日、碧が俺を呼び出した。

「なんだよ、忙しいから手短に頼むわ」
「私、トモとしたわ」
「そっか、良かったな。それだけか?」
「それだけってわけじゃないけど。あんた、最近日向と仲良いわよね」
「日向? ああ、東な。それが?」

 碧は俺を笑った。

「あんた知らないの? あの子の家、ヤバい家だって」
「……は?」
「昔私達四人でいたじゃん。あの子だけ毎日黒塗りのイカツイ車で送迎されててさ。引っ越したのも抗争があったからだって噂だし」
「……ち、ちょっと待て。マジ?」
「え? あんた知らないで手出してたの? バッカねぇ~。頭まで精液詰まってるからよ。ま、私にはもう関係ないけど。ああ、それと……この前ので私妊娠してるから。トモに悪いと思うならあんたがなんとかしなさいよね」

 それだけ言い碧は去っていった。めちゃくちゃ口悪いなおい。

「陸斗くん……」
「おわっ!? あ、東?」
「浮気……してたの?」
「はぁ? 浮気ってなんだよ。俺達別に付き合ってねぇし」
「そうだけど! 碧と仲良く話してたじゃない!」
「仲良く? お前にはあれが仲良く見えたのか。目が腐ってるようだな」
「え? 仲良く話してたじゃない」
「別に。あいつトモとセックスしたって報告にきたんだよ。ただそれだけだ。あと、お前の家の話」
「私の……。そっか、知られちゃったか~……。ね、最後にえっちして」
「はぁ? なんで最後だよ」
「え?」

 俺は彼女に言ってやった。

「家の事気にしてんのか? 別に俺はなんとも思ってねぇし。だからこれからも気が向いたらお前を呼び出して抱く。それだけだ」
「り、陸斗くんっ……! やっぱり陸斗くんだけだよぉぉぉぉっ! セックス……、今すぐセックスしよっ!」
「はぁぁ?」
「幼稚園の時もそうだった。皆は無視するのに陸斗くんだけは優しくしてくれた! 碧もトモくんも嫌そうにしてたけど……陸斗くんだけは違った! あの時から陸斗くんの事が大好きだったのっ! ああ、早くえっちしたいっ! 早く……ホテルいこっ」
「ちょっ……お前どこに電話して……」

 俺は学校に現れた黒塗りの車に詰め込まれホテルに運ばれた。逆らえるはずもなく俺はそのまま監禁され、彼女とセックスし続けるはめになった。

「あっあっあっ! 陸斗くんと毎日セックス! 幸せぇぇぇぇぇっ!」 
「東っ、もう止めっ……! 孕むぞお前っ!」
「良いのぉぉぉぉっ! 陸斗くんの赤ちゃん欲しいからぁぁぁぁっ! 赤ちゃん作って結婚すりゅうぅぅぅぅっ!」

 彼女に迷いは一切なかった。そして一ヶ月に及ぶ監禁生活で彼女は妊娠した。不思議な事に一ヶ月ぶりに家や学校に行っても何も言われなかった。想像できない力が働いたんだなとだけ理解しておく。

 そしてトモは。

「別れただ?」
「うん。陸斗と一緒にいられなくなったのが嫌で……。別れたんだ」
「そ、そうか……」

 俺は碧の方を見る。めちゃくちゃ睨んでいた。隣には日向がいるから武力行使はしてこないが。

「これで元通りだよね! また遊んだりしようよ、陸斗」
「あ、ああ。暇があればな」
「あ、そっか。日向さんと付き合ってるんだっけ」
「はい~。もう妊娠してますっ」
「えぇぇぇぇっ!? まだ高二なのに!?」
「ええ。卒業までは両親に育児を任せますし。両親も喜んでますわっ」
「ち、ちょっと陸斗!」
「あん?」

 喜び妊娠を報告する日向をよそに碧が俺を教室から連れ出す。

「なにあんた達だけ幸せになってるのよ……。私のお腹にもあんたの赤ちゃんいるんだからねっ! どうすんのよこれっ!」
「さぁなぁ……。お前がトモに振られるとか思いもしなかったし。どうしようもねぇだろ」
「な、なんて無責任なっ! どうにかしてよっ!」
「カンパでも募れよ。俺達はもう関係ねぇんだ」
「このっ……!」

 そしてその日の放課後、碧は俺の部屋にきた。

「あっあっあっ!」
「お前な、俺彼女いるんだけど」
「もうどうでも良いっ! トモに振られて……えっちしたけどあんまり気持ち良くなかったし!」
「だからって俺に跨がるかよ普通」
「あ、あんたのが私にぴったりなのが悪いんだからぁっ! 何回も抱かれて……私のはあんたの形になっちゃってんのっ! 責任とってよぉぉぉぉっ!」
 「日向に頼みな。俺からは何も言えねぇよ」
「このっ……鬼畜ぅぅぅぅっ!」

 それから俺達は昔のように四人でつるむようになった。ただし二人は俺の女としてだが。知らぬはトモばかり。悪いな、親友。

 この後、二人は妊娠が発覚したが日向の家の力で何事もなく終わった。そして高三、二人は俺の子を産んだ。俺は卒業後日向の家に入る事になっている。碧はまぁ、愛人として側に置くつもりだ。日向も自分をちゃんと愛してくれるならと了承した。そしてトモは大学へと進学し、俺達は別々の道を進む。だが、これが普通だろう。いつまでも子供じゃないのだから。
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