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第06章 竜界編
14 来訪者
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竜界に楽園を作る。そう動き始める事一週間、塔の跡地に三神の大迷宮の入り口のみを残し、そこを起点に竜達の家を建てていく。そして土地に畑を作り、用水路を引く。やっている事は浮遊大陸と同じだ。一つ違う点があるとすれば、樹木が生えている事かもしれない。地上世界からは遠すぎて見えなかったが、この衛星は緑があり、空気もある。なんなら海まであり、潮の満ち引きまである。本星に比べ規模は小さいが、しっかりと生物が住める環境条件は満たされていた。
「後は未開の地をどうするかだが……ま、放置でいっか」
「ああ、ちょっと良いかな? キッチンの使い方がわからぬのだが」
「ん? 仕方な──って誰!?」
「む?」
後ろを振り向くと初めて見る金髪のおっさんが立っていた。
「誰? 我は金竜だ。金ちゃんで良いぞ」
「き、金竜!? 全竜の弟の?」
「うむ。ここは良い家だな。のんびり羽を伸ばせられる」
「いやいやいや、ちょっと待て。いつからいた」
「家ができてからだが?」
金竜はさも当然のように予備の家に住み着いていた。
「……なぁ、俺あんたの兄貴ぶっ殺しちまってんだけど。何とも思わないのか?」
「特に何とも思わんな。むしろ殺してくれて感謝する。あれはワガママが過ぎた。お前が殺らなかったら我がやっていただろう」
「そ、そうか」
金竜は案外気さくな竜だった。
「それよりキッチンの使い方を教えてくれ。我は自炊派なのだ」
「あ、ああ。今行くよ」
蓮太は金竜が勝手に住み着いた家の中に入り、キッチンや風呂の使い方を説明した。
「なるほどなぁ。ボタンに触り魔力を流すのか」
「ああ。火力はこのツマミを回せば良いから」
「うむ。今さら何か作るが食べていくか?」
「……材料あんの?」
「あるぞ。我は【アイテムボックス】を使えるからな。たまに発生するダンジョンを破壊しては宝を集めているのだ」
どうやらダンジョンはある日突然生まれるらしい。生まれる場所は魔力が溜まっている場所で、生まれたてのダンジョンは階層も浅く、難易度も低い。食糧を稼ぐにはもってこいの場所のようだ。
「なるほどな。んじゃお言葉に甘えて何か作ってもらおうかな」
「うむ。では椅子に座って待っておれ」
蓮太は椅子に座り金竜を観察する。手元が見えないため、何を作っているかはわからないが、リズミカルな包丁の音が聞こえる。やがて鍋からスパイシーな香りが漂ってきた。
「ってカレーだろ!?」
「なにっ! お前……この料理が何かわかるのか!?」
蓮太は鍋の中を覗き見る。そこには紛れもなくカレーがあった。
「今まで誰もこれを食べてはくれなかった……! お前、一口食べてその理由を教えてくれ!」
「……どれ」
蓮太は金竜のカレーを一口口に含んだ瞬間、魂が抜けていく感覚に襲われた。だがなんとか意識を保ち、金竜にこう言った。
「なんってもの食わせんだっ!」
「な、なんだと……? う、美味すぎたか?」
「反応見ろよ!? 真逆だろっ! こんなん刺激通り越して劇物だろっ!?」
他にも金竜のカレーはマグマのように熱く、ならばトロミがあるかと思いきやシャバシャバだった。総評、激マズだ。そんな激マズカレーを金竜は普通に口に運んでいた。
「ふむ……言われてみれば確かに……。コクが足りなかったか」
「問題はそこじゃねぇよ!? 貸せっ!」
「あ! な、何をするかっ!」
蓮太は金竜のカレーをアイテムボックスに厳重保管し、新しくカレーを作ってやった。
「物質創造、カレールー」
「なんだそれは?」
「カレールーだよ。これを溶かしたらカレーになる」
「ほほう! 我も欲しいぞ!」
「味が気に入ったらくれてやるよ」
蓮太はスキル【圧縮】で煮込み時間を短縮し、短時間で煮込みカレーを完成させ、器に移す。そして皿に白米を盛り、金竜の前に出した。
「おぉぉぉ! 美味そうではないか! この白い粒はなんだ?」
「美味そうじゃなく美味いんだよ。それは米だ。カレーをかけて食ってみな」
「うむ! では……」
金竜はカレーをライスにかけ、スプーンで一口口に運んだ。
「う──うまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ! なんだこれはっ! 我のカレーとまるで別物ではないかっ!」
「同じでたまるかよ……」
「美味いっ! 美味いが我にはちと辛さが足りんような……」
「ならこの粉末かけて食えよ」
そう言い、蓮太は真紅の粉末か入った危険物を金竜の前に置いた。
「なんだこれは?」
「ドラゴンズ・ブレス・チリの粉末だ。それをかけたら辛くなる」
「ふむふむ」
このキャロライナリーパーより辛い唐辛子。食用にするためにはかなり希釈しなければならないが、食べるのはあの劇物を平気で食っていた金竜だ。問題はないだろう。そして金竜は蓮太に尋ねる事なく、真紅の粉末を大量にかけ、再びライスと共に口に運ぶ。
「ふ……ふはははははっ! 美味いぞっ! そうか、全部を同じ辛さにするのではなく、食べる物だけ辛くすれば良かったのだな!─目から鱗とはこの事か……!」
真紅の粉末はすでに半分聞けていた。それでも金竜は普通に食べ進め、やがて鍋を空にした。
「……なるほどな。無竜もお前を気に入るわけだ」
「え?」
金竜は急に真面目な雰囲気へと変わり、蓮太にこう言った。
「試させてもらったのだよ」
「はぁ?」
「お前が次の頭になるのだろう? だが竜というのは存外わがままでな。認めぬ者には従わぬのだよ」
「知ってますが」
「はははは。我はお前の状況把握能力と適応力を試した。合格だ、我はお前に従う。我は金竜、アルケミストドラゴンの金ちゃんだ」
「アルケミスト……ドラゴン?」
「うむ。我は戦いを好まぬ。物造りの方が楽しいからな。我の力、この星の発展のために役立ててくれ」
こうしてカレー一杯で金竜が仲間に加わった。一瞬魂に大ダメージを受けはしたが、物造りができる仲間は非常にありがたい。蓮太は金竜の手を取り歓迎するのだった。
「後は未開の地をどうするかだが……ま、放置でいっか」
「ああ、ちょっと良いかな? キッチンの使い方がわからぬのだが」
「ん? 仕方な──って誰!?」
「む?」
後ろを振り向くと初めて見る金髪のおっさんが立っていた。
「誰? 我は金竜だ。金ちゃんで良いぞ」
「き、金竜!? 全竜の弟の?」
「うむ。ここは良い家だな。のんびり羽を伸ばせられる」
「いやいやいや、ちょっと待て。いつからいた」
「家ができてからだが?」
金竜はさも当然のように予備の家に住み着いていた。
「……なぁ、俺あんたの兄貴ぶっ殺しちまってんだけど。何とも思わないのか?」
「特に何とも思わんな。むしろ殺してくれて感謝する。あれはワガママが過ぎた。お前が殺らなかったら我がやっていただろう」
「そ、そうか」
金竜は案外気さくな竜だった。
「それよりキッチンの使い方を教えてくれ。我は自炊派なのだ」
「あ、ああ。今行くよ」
蓮太は金竜が勝手に住み着いた家の中に入り、キッチンや風呂の使い方を説明した。
「なるほどなぁ。ボタンに触り魔力を流すのか」
「ああ。火力はこのツマミを回せば良いから」
「うむ。今さら何か作るが食べていくか?」
「……材料あんの?」
「あるぞ。我は【アイテムボックス】を使えるからな。たまに発生するダンジョンを破壊しては宝を集めているのだ」
どうやらダンジョンはある日突然生まれるらしい。生まれる場所は魔力が溜まっている場所で、生まれたてのダンジョンは階層も浅く、難易度も低い。食糧を稼ぐにはもってこいの場所のようだ。
「なるほどな。んじゃお言葉に甘えて何か作ってもらおうかな」
「うむ。では椅子に座って待っておれ」
蓮太は椅子に座り金竜を観察する。手元が見えないため、何を作っているかはわからないが、リズミカルな包丁の音が聞こえる。やがて鍋からスパイシーな香りが漂ってきた。
「ってカレーだろ!?」
「なにっ! お前……この料理が何かわかるのか!?」
蓮太は鍋の中を覗き見る。そこには紛れもなくカレーがあった。
「今まで誰もこれを食べてはくれなかった……! お前、一口食べてその理由を教えてくれ!」
「……どれ」
蓮太は金竜のカレーを一口口に含んだ瞬間、魂が抜けていく感覚に襲われた。だがなんとか意識を保ち、金竜にこう言った。
「なんってもの食わせんだっ!」
「な、なんだと……? う、美味すぎたか?」
「反応見ろよ!? 真逆だろっ! こんなん刺激通り越して劇物だろっ!?」
他にも金竜のカレーはマグマのように熱く、ならばトロミがあるかと思いきやシャバシャバだった。総評、激マズだ。そんな激マズカレーを金竜は普通に口に運んでいた。
「ふむ……言われてみれば確かに……。コクが足りなかったか」
「問題はそこじゃねぇよ!? 貸せっ!」
「あ! な、何をするかっ!」
蓮太は金竜のカレーをアイテムボックスに厳重保管し、新しくカレーを作ってやった。
「物質創造、カレールー」
「なんだそれは?」
「カレールーだよ。これを溶かしたらカレーになる」
「ほほう! 我も欲しいぞ!」
「味が気に入ったらくれてやるよ」
蓮太はスキル【圧縮】で煮込み時間を短縮し、短時間で煮込みカレーを完成させ、器に移す。そして皿に白米を盛り、金竜の前に出した。
「おぉぉぉ! 美味そうではないか! この白い粒はなんだ?」
「美味そうじゃなく美味いんだよ。それは米だ。カレーをかけて食ってみな」
「うむ! では……」
金竜はカレーをライスにかけ、スプーンで一口口に運んだ。
「う──うまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ! なんだこれはっ! 我のカレーとまるで別物ではないかっ!」
「同じでたまるかよ……」
「美味いっ! 美味いが我にはちと辛さが足りんような……」
「ならこの粉末かけて食えよ」
そう言い、蓮太は真紅の粉末か入った危険物を金竜の前に置いた。
「なんだこれは?」
「ドラゴンズ・ブレス・チリの粉末だ。それをかけたら辛くなる」
「ふむふむ」
このキャロライナリーパーより辛い唐辛子。食用にするためにはかなり希釈しなければならないが、食べるのはあの劇物を平気で食っていた金竜だ。問題はないだろう。そして金竜は蓮太に尋ねる事なく、真紅の粉末を大量にかけ、再びライスと共に口に運ぶ。
「ふ……ふはははははっ! 美味いぞっ! そうか、全部を同じ辛さにするのではなく、食べる物だけ辛くすれば良かったのだな!─目から鱗とはこの事か……!」
真紅の粉末はすでに半分聞けていた。それでも金竜は普通に食べ進め、やがて鍋を空にした。
「……なるほどな。無竜もお前を気に入るわけだ」
「え?」
金竜は急に真面目な雰囲気へと変わり、蓮太にこう言った。
「試させてもらったのだよ」
「はぁ?」
「お前が次の頭になるのだろう? だが竜というのは存外わがままでな。認めぬ者には従わぬのだよ」
「知ってますが」
「はははは。我はお前の状況把握能力と適応力を試した。合格だ、我はお前に従う。我は金竜、アルケミストドラゴンの金ちゃんだ」
「アルケミスト……ドラゴン?」
「うむ。我は戦いを好まぬ。物造りの方が楽しいからな。我の力、この星の発展のために役立ててくれ」
こうしてカレー一杯で金竜が仲間に加わった。一瞬魂に大ダメージを受けはしたが、物造りができる仲間は非常にありがたい。蓮太は金竜の手を取り歓迎するのだった。
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