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第06章 竜界編
07 龍神
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風神と雷神の力を授かった蓮太の階層攻略速度は常軌を逸していた。現れる魔物は悲鳴をあげる間もなく宝箱に変わり、スキル【自動回収】でアイテムボックスへと収納され、さらにアイテムボックスに自動開封機能を付け加え中身だけを溜め込んでいく。ちなみに空いた箱は自動削除でアイテムボックスから消している。
「っと、そろそろ休憩入れとくか。龍神はそう簡単にはいかないだろうし」
蓮太は地下三百階層へと降りる寸前のフロアにセーフティゾーンを作り、コテージを出し身体を休めた。体力や魔力はスキルで時間回復するが、精神力までは回復しない。いつからか風神雷神も黙ってしまったため、久しぶりにゆっくり心身を休める事ができた。そしていよいよ龍神との対決の時がきた。
「龍神に勝ってこのタトゥーともお別れだ。っし、行くぞっ!!」
蓮太は地下三百階層へと降り、最後の扉を開いた。
「……っ、そうきたか」
《あ?》
扉を開き中に進むと見慣れた姿がそこにあった。
《なんだお前、次の相手か?》
「……くっ」
蓮太はつい目の前の現実から目を逸らしてしまった。目の前にはどういうわけか黒歴史時代の蓮太がおり、上半身裸で単車に跨がりイキっていた。
《何黙って見てんだ。ヤりにきたんだろ? 早く単車横に並べな》
中坊の蓮太がゼッツーに跨がっている。当然買えるわけがないため、あれはバトルした際の戦利品だ。もちろん免許などあるはずもない。だが蓮太は自分の手足のように単車を自在に操っていた。
そして今から始まるバトルは当時流行していたチキンレースだ。バトルは一対一、開始線から同時にスタートし、目標物のより手前で止まった方が勝ちとなるレースだ。そしてその目標物は某組関係車の愛車、黒塗りのベンツだ。当たった時点で人生が終わる。当時の俺は無敗で、何人かバトルの後姿が見えなくなった者もいた。今思えば若いとは怖いなと思う。
《なんだよ、やらねぇなら帰ぇれよ。雑魚の相手なんざしてらんねぇからよ》
「あ?」
おそらくあれは龍神だろう。だが蓮太は目の前でイキっている自分の姿に苛立ちを覚えていた。
「テメェ……誰にモノ言ってんだオイ。クソ童貞のイキり野郎が。雑魚はテメェだろうがよ」
《ど、童貞ちゃうわっ! 舐めてんじゃねぇぞゴラッ!》
「ふん。遊んでやるよ。物質創造」
《は? な、なんだそれ!?》
蓮太は物質創造で世界一速い単車、ダッジトマホーク
を創り出した。この単車の心臓部にはダッジ・バイパーのアルミ製8300CC、V10エンジンを搭載してあり、500馬力を誇る。そしてそのパワーに耐えるため、前後のタイヤは二輪ずつ、つまり四輪になっている。この単車が繰り出す最高時速は670km/hだ。
《ふ、ふざけんなっ! タイヤが四つあるじゃねぇか!》
「形は単車だから構わねぇだろ。それとも何か? こいつにビビってんの?」
《誰がビビってるだゴラッ! やってやんよぉぉ……、いくら速かろうが止まれなきゃ意味ねぇからな! 負けた方は全裸で駅前ダッシュだからな!》
「お? 良かったな、初めて使い道ができるかもよ?」
《俺が負けるわけねぇだろうがっ!!》
この頃の蓮太は何者にも媚びず、拳一つで成り上がっていた。気に入らなければ誰彼構わず殴り、奪う。そんな荒んだ日々を送っていた。
「目標物は?」
《あれよ、見えるか?》
黒歴史が指差した先は黒塗りベンツではなく事務所の入り口脇に掲げてあるカンバンだった。あれを傷つけるイコール組に喧嘩を売ると同義で、捕まったら命はないだろう。
《あのカンバンにより早く、より近くに寄せた方が勝ちだ。当然クラッシュしたら負け、ビビって手前で止まっても負けだ》
「上等。早くやろうや」
《ふん、行くぜ? このコインが地面に着いたらスタートだ》
そう言い、黒歴史がコインを弾く。コインはくるくると回転し、地面に落下した。
《しゃあっ!》
「よっと」
《なっ!?》
蓮太が余裕でアクセルを全開にすると、瞬く間に黒歴史を追い抜き引き離す。そして行程の半分を過ぎた辺りでフルブレーキを掛ける。蓮太の単車はタイヤから白煙をあげ、わずか数秒で目標物の一ミリ手前で停止した。
《クソがっ! 煙で前が見え──しまった!!》
「あ~あ」
白煙で距離感を誤った黒歴史は数センチ手前で止まってしまった。
《クソッ!! ずりぃぞテメェッ!》
「何がだよ」
《煙だ煙っ! 人の視界奪ってんじゃねぇっ!》
「はぁ?」
蓮太は単車から降り黒歴史に言った。
「視界を奪っただと? そりゃあテメェが遅かったからだろうが」
《な、なんだとっ!!》
「テメェが俺より速く走っていたら視界なんか関係のない話じゃねぇか。全部俺より遅いお前が悪い。寝惚けた言い訳してんじゃねぇぞ雑魚が」
《だ、誰が雑魚だこの野郎っ!!》
すると景色が歪み、本来の景色へと変わった。そして黒歴史の姿も龍神のものへと変わっていく。
《なるほど、過去の自分を乗り換えてきたか》
「……龍神か」
《ああ。俺が三神最後の神、龍神だ。心の試練、よくぞ乗り越えてきたな》
「あれが試練だ? あんなの余裕だろ」
それを聞き龍神が笑った。
《はははっ、余裕か。確かに余裕だったようだな。己の過去を乗り越え、受け入れた気分はどうだ?》
「恥ずかしさしかねぇわ」
《ふっ、アレはお前だ。どうやっても過去は変えられん。受け入れ、乗り越えるしかないのだよ》
「別に忘れたかっただけでなかった事にするつもりは、なかった。あんなんでも当時はそれが格好いいと思ってたからよ」
《確かに……あのトサカ頭は格好いいなぁ?》
「ヤメロ、アレが一番恥ずかしいんだからよっ!」
特攻服姿にバリッとキメた真っ赤なトサカ頭。当時はそれが格好いいと思いやっていたが、今思い返すとただのバカだ。
《くくくっ、まぁ反省は自分でするのだな。さて、出でよ風神、雷神》
おうっ
「あ?」
蓮太の両腕から風神と雷神が飛び出してきた。それと同時に刻まれていたタトゥーが消える。
《風神、雷神。俺はこの人間を認めようと思うがどう思う?》
《我は構わぬ。【体】の資質は問題ない》
《ワシも構わぬよ。【技】の資質は過去一番だ》
《そうか。【心】の強さも問題はない。ではこの者に天竜の間へと向かうための力を授けよう》
《うむ。我は刀に》
《ワシも刀に》
《俺は軽鎧かな。いくぞ人間》
「なっ!?」
三神が光となり蓮太を包む。そして風神は左手に、雷神は右手に、龍神は身体に纏われた。
「こ、これは……」
《我は風神刀》
《ワシは雷神刀》
《俺は龍神鎧だ。あらゆる攻撃からお前を守る。さあ、先に進むのだ。天竜から【竜の宝玉】を授かり神竜になれ。お前はその資格を得た》
「装備か。うん、悪くないな。またタトゥーになられたら本気でどうしてやろうか考える所だったぜ」
《ふっ、それでも良かったのだがな?》
「止めてください」
《ははははははっ》
そして鎧となった龍神は目の部分から光を放ち、部屋の奥を照らした。すると壁が上にズレ、さらに地下へと続く道が現れた。
《神竜へと至れる者は数千年ぶりだ。さあ、往こうか》
「天竜か、どんな竜なのかねぇ」
蓮太は風神と雷神を腰に差した鞘に納め、地下へと続く道に進むのだった。
「っと、そろそろ休憩入れとくか。龍神はそう簡単にはいかないだろうし」
蓮太は地下三百階層へと降りる寸前のフロアにセーフティゾーンを作り、コテージを出し身体を休めた。体力や魔力はスキルで時間回復するが、精神力までは回復しない。いつからか風神雷神も黙ってしまったため、久しぶりにゆっくり心身を休める事ができた。そしていよいよ龍神との対決の時がきた。
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「……っ、そうきたか」
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《何黙って見てんだ。ヤりにきたんだろ? 早く単車横に並べな》
中坊の蓮太がゼッツーに跨がっている。当然買えるわけがないため、あれはバトルした際の戦利品だ。もちろん免許などあるはずもない。だが蓮太は自分の手足のように単車を自在に操っていた。
そして今から始まるバトルは当時流行していたチキンレースだ。バトルは一対一、開始線から同時にスタートし、目標物のより手前で止まった方が勝ちとなるレースだ。そしてその目標物は某組関係車の愛車、黒塗りのベンツだ。当たった時点で人生が終わる。当時の俺は無敗で、何人かバトルの後姿が見えなくなった者もいた。今思えば若いとは怖いなと思う。
《なんだよ、やらねぇなら帰ぇれよ。雑魚の相手なんざしてらんねぇからよ》
「あ?」
おそらくあれは龍神だろう。だが蓮太は目の前でイキっている自分の姿に苛立ちを覚えていた。
「テメェ……誰にモノ言ってんだオイ。クソ童貞のイキり野郎が。雑魚はテメェだろうがよ」
《ど、童貞ちゃうわっ! 舐めてんじゃねぇぞゴラッ!》
「ふん。遊んでやるよ。物質創造」
《は? な、なんだそれ!?》
蓮太は物質創造で世界一速い単車、ダッジトマホーク
を創り出した。この単車の心臓部にはダッジ・バイパーのアルミ製8300CC、V10エンジンを搭載してあり、500馬力を誇る。そしてそのパワーに耐えるため、前後のタイヤは二輪ずつ、つまり四輪になっている。この単車が繰り出す最高時速は670km/hだ。
《ふ、ふざけんなっ! タイヤが四つあるじゃねぇか!》
「形は単車だから構わねぇだろ。それとも何か? こいつにビビってんの?」
《誰がビビってるだゴラッ! やってやんよぉぉ……、いくら速かろうが止まれなきゃ意味ねぇからな! 負けた方は全裸で駅前ダッシュだからな!》
「お? 良かったな、初めて使い道ができるかもよ?」
《俺が負けるわけねぇだろうがっ!!》
この頃の蓮太は何者にも媚びず、拳一つで成り上がっていた。気に入らなければ誰彼構わず殴り、奪う。そんな荒んだ日々を送っていた。
「目標物は?」
《あれよ、見えるか?》
黒歴史が指差した先は黒塗りベンツではなく事務所の入り口脇に掲げてあるカンバンだった。あれを傷つけるイコール組に喧嘩を売ると同義で、捕まったら命はないだろう。
《あのカンバンにより早く、より近くに寄せた方が勝ちだ。当然クラッシュしたら負け、ビビって手前で止まっても負けだ》
「上等。早くやろうや」
《ふん、行くぜ? このコインが地面に着いたらスタートだ》
そう言い、黒歴史がコインを弾く。コインはくるくると回転し、地面に落下した。
《しゃあっ!》
「よっと」
《なっ!?》
蓮太が余裕でアクセルを全開にすると、瞬く間に黒歴史を追い抜き引き離す。そして行程の半分を過ぎた辺りでフルブレーキを掛ける。蓮太の単車はタイヤから白煙をあげ、わずか数秒で目標物の一ミリ手前で停止した。
《クソがっ! 煙で前が見え──しまった!!》
「あ~あ」
白煙で距離感を誤った黒歴史は数センチ手前で止まってしまった。
《クソッ!! ずりぃぞテメェッ!》
「何がだよ」
《煙だ煙っ! 人の視界奪ってんじゃねぇっ!》
「はぁ?」
蓮太は単車から降り黒歴史に言った。
「視界を奪っただと? そりゃあテメェが遅かったからだろうが」
《な、なんだとっ!!》
「テメェが俺より速く走っていたら視界なんか関係のない話じゃねぇか。全部俺より遅いお前が悪い。寝惚けた言い訳してんじゃねぇぞ雑魚が」
《だ、誰が雑魚だこの野郎っ!!》
すると景色が歪み、本来の景色へと変わった。そして黒歴史の姿も龍神のものへと変わっていく。
《なるほど、過去の自分を乗り換えてきたか》
「……龍神か」
《ああ。俺が三神最後の神、龍神だ。心の試練、よくぞ乗り越えてきたな》
「あれが試練だ? あんなの余裕だろ」
それを聞き龍神が笑った。
《はははっ、余裕か。確かに余裕だったようだな。己の過去を乗り越え、受け入れた気分はどうだ?》
「恥ずかしさしかねぇわ」
《ふっ、アレはお前だ。どうやっても過去は変えられん。受け入れ、乗り越えるしかないのだよ》
「別に忘れたかっただけでなかった事にするつもりは、なかった。あんなんでも当時はそれが格好いいと思ってたからよ」
《確かに……あのトサカ頭は格好いいなぁ?》
「ヤメロ、アレが一番恥ずかしいんだからよっ!」
特攻服姿にバリッとキメた真っ赤なトサカ頭。当時はそれが格好いいと思いやっていたが、今思い返すとただのバカだ。
《くくくっ、まぁ反省は自分でするのだな。さて、出でよ風神、雷神》
おうっ
「あ?」
蓮太の両腕から風神と雷神が飛び出してきた。それと同時に刻まれていたタトゥーが消える。
《風神、雷神。俺はこの人間を認めようと思うがどう思う?》
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《ワシも構わぬよ。【技】の資質は過去一番だ》
《そうか。【心】の強さも問題はない。ではこの者に天竜の間へと向かうための力を授けよう》
《うむ。我は刀に》
《ワシも刀に》
《俺は軽鎧かな。いくぞ人間》
「なっ!?」
三神が光となり蓮太を包む。そして風神は左手に、雷神は右手に、龍神は身体に纏われた。
「こ、これは……」
《我は風神刀》
《ワシは雷神刀》
《俺は龍神鎧だ。あらゆる攻撃からお前を守る。さあ、先に進むのだ。天竜から【竜の宝玉】を授かり神竜になれ。お前はその資格を得た》
「装備か。うん、悪くないな。またタトゥーになられたら本気でどうしてやろうか考える所だったぜ」
《ふっ、それでも良かったのだがな?》
「止めてください」
《ははははははっ》
そして鎧となった龍神は目の部分から光を放ち、部屋の奥を照らした。すると壁が上にズレ、さらに地下へと続く道が現れた。
《神竜へと至れる者は数千年ぶりだ。さあ、往こうか》
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