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第05章 浮遊大陸編
14 闇竜の企み
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闇竜は夜な夜な少しずつ、決してバレないように自分の血を飲ませ続けていた。ではなぜ今蓮太に話したのか。それは蓮太の竜化が近いからに他ならない。
「ダーリン……怒った?」
「いや、そこまでじゃねぇけどよ。だが勝手にこんなことされたらなぁ……」
蓮太はすでに割り切っていた。そもそも人間にこだわる必要性を感じておらず、のんびり気ままに暮らせればそれで良いというのが蓮太の考えだ。勝手に事を進められた事につい叫んでしまったが、それほど悲観してはいなかった。
「ちなみに後どれくらいで俺は竜になるんだ?」
「後数滴かな。それを過ぎると強烈な眠気に襲われ、数ヶ月眠るの。その眠っている間に身体が再構成され、竜として生まれ変わるの」
「後数滴……。待てよ? なら今はまだ変化がないって事か?」
闇竜は首を横に振った。
「すでに変化は起きてるよ? 竜の体力と魔力、防御力が能力値に上乗せされてるの」
「上乗せねぇ」
元から高いステータスがわずかに増えたところで気付きもしない。言わば他所から砂漠に砂粒が飛来した程度。確認しても今はあまり恩恵はない。
「元から強い俺にはたいしてありがたみがねぇなぁ」
「普通なら魔王クラス以上まで上がるんだけど……」
「魔王とか雑魚中の雑魚だったしな」
そう闇竜と話していた時だった。
「くらぇぇぇぇぇぇぇいっ! ハイパーアターーーック!!」
《いったぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?》
「ちょっ!? 火竜っ! 風竜を撃ち込むなん──はぶっ!?」
どうやら他の竜達が騒がしいと思ったら竜達は二つのチームにわかれ、風竜をボール代わりにバレーをしていた。そして今火竜の強烈なアタックが水竜の顔面にクリティカルヒットし、水竜と風竜から血飛沫が舞い、蓮太に降り注いだ。突然の事で反応しきれず、二人の血が蓮太の口に入ってしまった。
「……あ、ごめ~ん」
《鼻潰れたぁぁぁぁっ!》
「アニキわりぃっ! つい白熱──ってアニキ? アニキィィィィィィィィィッ!?」
蓮太が覚えていたのはそこまでだった。強烈な眠気に襲われ抗う事ができず、そのまま倒れてしまった。
「あわわわわ……、も、もしかして今ので……」
「何これ? 何で寝ちゃってんのこいつ?」
闇竜は他の竜達に全てを話した。
「は、はぁっ!? な、なにバカな真似してんのっ!? 人間が竜化に耐えきれるわけないじゃないっ!」
「だ、だってぇぇぇぇっ!」
「それじゃあ今アニキは竜化する前段階に……! お、俺が水竜の顔面を狙ったばっかりに……」
「あんたやっぱり狙ったのねっ!? ブッコロ!」
「あぁん!?」
「今はそれどころではないでしょう! やるなら離れてやりなさいっ!」
水竜と火竜は離れた場所に移動し、バチバチに殴りあっていた。そして人の姿に戻った風竜が仰向けに眠る蓮太にすがりつき泣いた。
「うぅぅ、ボクの血も原因に……っ。ごめんよにいちゃぁ~ん!」
「泣くなら離れて泣きなさいっ!」
風竜は蓮太から離れ泣いた。そして光竜と地竜が蓮太の状態を見る。
「地竜、どう思います?」
「うむ……。過去にこの方法を何度か見たが……耐えきれなかった者は等しく自我を失い竜もどきにしかならなかった。人間の身体に竜の血は毒でしかない。だが……」
地竜は蓮太の顔色を窺う。
「恐ろしいまでに普通に寝ているな。呼吸、脈拍共になんの変化もない」
「確かに……。まさかすでに適応している? そんな人間は今まで見た事も聞いた事も……」
「だが主だからな。すでに単独で我らを圧倒できるだけの力を持っている。そんな人間がいなかった事もまた事実だ。もしかすると……初めてこの方法で竜が誕生するかもしれんな」
「比率的に闇8、水1、風1かしら。そうね……」
何を思ったか、光竜は自分の指先を噛み、蓮太の口に数滴血を垂らした。
「光竜! 何をしている!」
「……」
蓮太の身体が一瞬跳ねたが、依然状態は安定したままだ。
「地竜、あなたの血も含ませてみて」
「な、何を言っている。そのような危険な真似ができるかっ!」
「多分……まだ大丈夫。今ので彼に闇、水、風、光の血が入ったわ。後、地と火を注げれば……」
そこに顔を腫らした二人が戻ってきた。
「な、なにしてんだお前ら?」
「なにこれ? なんで睨み合ってんの?」
そんな二人に光竜が言った。
「試してみたいと思わない? 全ての竜から血を注がれたらどんな竜が生まれるか」
「なにそれ? あ、その指! もしかしてレンタに自分の血を与えたのね!?」
「なんだって!? 光竜っ! アニキになんかあったらどうすんだ!」
「大丈夫、彼は強い。すでに四つ入っても安定したまま。彼なら至れるかもしれないわ。全ての属性を持つ神竜に……」
すると地竜が叫んだ。
「神竜などお伽噺にすぎぬっ! 我らが父も全ての属性を操れる。だが神竜には至ってはおらぬではないか」
「あれは……俗物だからダメよ。生まれてこの方、その力を全て自分の欲望のために使っているもの。精神が伴わなければ神竜には至れないの。あの父に至れると思う?」
その場にいた竜達は脳内で父を思い浮かべる。
「……無理ね。アレは子どもがそのまま大人になったようなクズだもの」
「確かになぁ。いっつも母さんに迷惑ばっかりかけてんもんなぁ……」
「ボク……あんな大人にはなりたくないよ」
「私もアレは無理かなって思う」
「……我も同感だ。しかし……なぜ主が至れると思った」
地竜の問い掛けに光竜はこう答えた。
「あの地から解放され、ずっと彼を観察してきました。彼は私達竜を恐れず、対等に扱う人間であり、竜を愛せる人間でした。口ではよく乱暴な事を言いますが、本心ではないでしょう。彼の本質は善。私はそう感じました」
「……そうか」
その答えを受け、地竜も自らの指先を切り、蓮太の口に自らの血を数滴注いだ。
「これで五つ。恐ろしいな、まだ安定したままとは……」
「さあ火竜、最後はあなたが彼に血を注ぐのです。そして……覚醒した暁には彼を私達の生まれた世界に連れて行きましょう。ここは……彼に相応しい世界ではありません」
「相応しくない?」
「はい」
光竜は浮遊大陸から世界を見ていた。
「やはり人間は愚かです。魔族により多くの命が失われたにも関わらず、たった数ヶ月で再び人間同士で争い始めました。今なら彼の気持ちがよくわかります。全てから解放され、のんびり暮らしたい。その望みを叶えるため、あなたの手で、あなたの慕う者に与えるのです」
「アニキが俺達の世界に……。よ、よし!」
そして最後に火竜が蓮太の口に血を注いだ。これで蓮太の中に全ての竜から血が注がれた。
「闇の割合が強い気もしますが……彼なら力に呑まれる事もないでしょう。さあ、後は覚醒の時を待ちましょう」
そこにこれまで蚊帳の外だったターニアとラフィエルが喰いかかる。
「レンタは連れて行かせないっ!」
「そうですわっ! 連れて行かれたら困りますっ!」
そんな二人に光竜が言った。
「そちらの魔族はともかく……。人間、あなたは全く力が足りません。あなたには血を与える価値すらありません。お兄さんと地上に戻りなさいな。闇竜」
「うん」
「あっ!」
闇竜はターニアを羽交い締めにし、動きを封じた。
「な、なにをするっ!」
「さようなら、人間。全てを忘れた方があなたのためよ」
「あ、それ!」
ターニアは慌てて目を閉じようとしたが間に合わなかった。光竜が取り出した物は蓮太がエルフ達の記憶を改竄した時につかったあの筒だった。
「あなたは兄とここを訪れ、ここで兄の帰りを待つように言われた。ここにはあなた以外誰もいなかった」
「……」
光竜はターニアの中から自分達に関わる全ての記憶を消し去った。
「魔族さん、行きますよ」
「ど、どこへ?」
「どこか人気のない場所へです。そこで彼の覚醒を待ち、覚醒したと同時に私達の世界に向かいます。あなたは彼の従者ですから特別に招待しますわ」
「は、ははっ!」
竜は単体で魔王以上の力を有している。ラフィエルに逆らうという選択肢はなかった。
こうして眠ったままの蓮太はラフィエルの空間に収納され、竜達と共に浮遊大陸を離れたのだった。
「ダーリン……怒った?」
「いや、そこまでじゃねぇけどよ。だが勝手にこんなことされたらなぁ……」
蓮太はすでに割り切っていた。そもそも人間にこだわる必要性を感じておらず、のんびり気ままに暮らせればそれで良いというのが蓮太の考えだ。勝手に事を進められた事につい叫んでしまったが、それほど悲観してはいなかった。
「ちなみに後どれくらいで俺は竜になるんだ?」
「後数滴かな。それを過ぎると強烈な眠気に襲われ、数ヶ月眠るの。その眠っている間に身体が再構成され、竜として生まれ変わるの」
「後数滴……。待てよ? なら今はまだ変化がないって事か?」
闇竜は首を横に振った。
「すでに変化は起きてるよ? 竜の体力と魔力、防御力が能力値に上乗せされてるの」
「上乗せねぇ」
元から高いステータスがわずかに増えたところで気付きもしない。言わば他所から砂漠に砂粒が飛来した程度。確認しても今はあまり恩恵はない。
「元から強い俺にはたいしてありがたみがねぇなぁ」
「普通なら魔王クラス以上まで上がるんだけど……」
「魔王とか雑魚中の雑魚だったしな」
そう闇竜と話していた時だった。
「くらぇぇぇぇぇぇぇいっ! ハイパーアターーーック!!」
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「ちょっ!? 火竜っ! 風竜を撃ち込むなん──はぶっ!?」
どうやら他の竜達が騒がしいと思ったら竜達は二つのチームにわかれ、風竜をボール代わりにバレーをしていた。そして今火竜の強烈なアタックが水竜の顔面にクリティカルヒットし、水竜と風竜から血飛沫が舞い、蓮太に降り注いだ。突然の事で反応しきれず、二人の血が蓮太の口に入ってしまった。
「……あ、ごめ~ん」
《鼻潰れたぁぁぁぁっ!》
「アニキわりぃっ! つい白熱──ってアニキ? アニキィィィィィィィィィッ!?」
蓮太が覚えていたのはそこまでだった。強烈な眠気に襲われ抗う事ができず、そのまま倒れてしまった。
「あわわわわ……、も、もしかして今ので……」
「何これ? 何で寝ちゃってんのこいつ?」
闇竜は他の竜達に全てを話した。
「は、はぁっ!? な、なにバカな真似してんのっ!? 人間が竜化に耐えきれるわけないじゃないっ!」
「だ、だってぇぇぇぇっ!」
「それじゃあ今アニキは竜化する前段階に……! お、俺が水竜の顔面を狙ったばっかりに……」
「あんたやっぱり狙ったのねっ!? ブッコロ!」
「あぁん!?」
「今はそれどころではないでしょう! やるなら離れてやりなさいっ!」
水竜と火竜は離れた場所に移動し、バチバチに殴りあっていた。そして人の姿に戻った風竜が仰向けに眠る蓮太にすがりつき泣いた。
「うぅぅ、ボクの血も原因に……っ。ごめんよにいちゃぁ~ん!」
「泣くなら離れて泣きなさいっ!」
風竜は蓮太から離れ泣いた。そして光竜と地竜が蓮太の状態を見る。
「地竜、どう思います?」
「うむ……。過去にこの方法を何度か見たが……耐えきれなかった者は等しく自我を失い竜もどきにしかならなかった。人間の身体に竜の血は毒でしかない。だが……」
地竜は蓮太の顔色を窺う。
「恐ろしいまでに普通に寝ているな。呼吸、脈拍共になんの変化もない」
「確かに……。まさかすでに適応している? そんな人間は今まで見た事も聞いた事も……」
「だが主だからな。すでに単独で我らを圧倒できるだけの力を持っている。そんな人間がいなかった事もまた事実だ。もしかすると……初めてこの方法で竜が誕生するかもしれんな」
「比率的に闇8、水1、風1かしら。そうね……」
何を思ったか、光竜は自分の指先を噛み、蓮太の口に数滴血を垂らした。
「光竜! 何をしている!」
「……」
蓮太の身体が一瞬跳ねたが、依然状態は安定したままだ。
「地竜、あなたの血も含ませてみて」
「な、何を言っている。そのような危険な真似ができるかっ!」
「多分……まだ大丈夫。今ので彼に闇、水、風、光の血が入ったわ。後、地と火を注げれば……」
そこに顔を腫らした二人が戻ってきた。
「な、なにしてんだお前ら?」
「なにこれ? なんで睨み合ってんの?」
そんな二人に光竜が言った。
「試してみたいと思わない? 全ての竜から血を注がれたらどんな竜が生まれるか」
「なにそれ? あ、その指! もしかしてレンタに自分の血を与えたのね!?」
「なんだって!? 光竜っ! アニキになんかあったらどうすんだ!」
「大丈夫、彼は強い。すでに四つ入っても安定したまま。彼なら至れるかもしれないわ。全ての属性を持つ神竜に……」
すると地竜が叫んだ。
「神竜などお伽噺にすぎぬっ! 我らが父も全ての属性を操れる。だが神竜には至ってはおらぬではないか」
「あれは……俗物だからダメよ。生まれてこの方、その力を全て自分の欲望のために使っているもの。精神が伴わなければ神竜には至れないの。あの父に至れると思う?」
その場にいた竜達は脳内で父を思い浮かべる。
「……無理ね。アレは子どもがそのまま大人になったようなクズだもの」
「確かになぁ。いっつも母さんに迷惑ばっかりかけてんもんなぁ……」
「ボク……あんな大人にはなりたくないよ」
「私もアレは無理かなって思う」
「……我も同感だ。しかし……なぜ主が至れると思った」
地竜の問い掛けに光竜はこう答えた。
「あの地から解放され、ずっと彼を観察してきました。彼は私達竜を恐れず、対等に扱う人間であり、竜を愛せる人間でした。口ではよく乱暴な事を言いますが、本心ではないでしょう。彼の本質は善。私はそう感じました」
「……そうか」
その答えを受け、地竜も自らの指先を切り、蓮太の口に自らの血を数滴注いだ。
「これで五つ。恐ろしいな、まだ安定したままとは……」
「さあ火竜、最後はあなたが彼に血を注ぐのです。そして……覚醒した暁には彼を私達の生まれた世界に連れて行きましょう。ここは……彼に相応しい世界ではありません」
「相応しくない?」
「はい」
光竜は浮遊大陸から世界を見ていた。
「やはり人間は愚かです。魔族により多くの命が失われたにも関わらず、たった数ヶ月で再び人間同士で争い始めました。今なら彼の気持ちがよくわかります。全てから解放され、のんびり暮らしたい。その望みを叶えるため、あなたの手で、あなたの慕う者に与えるのです」
「アニキが俺達の世界に……。よ、よし!」
そして最後に火竜が蓮太の口に血を注いだ。これで蓮太の中に全ての竜から血が注がれた。
「闇の割合が強い気もしますが……彼なら力に呑まれる事もないでしょう。さあ、後は覚醒の時を待ちましょう」
そこにこれまで蚊帳の外だったターニアとラフィエルが喰いかかる。
「レンタは連れて行かせないっ!」
「そうですわっ! 連れて行かれたら困りますっ!」
そんな二人に光竜が言った。
「そちらの魔族はともかく……。人間、あなたは全く力が足りません。あなたには血を与える価値すらありません。お兄さんと地上に戻りなさいな。闇竜」
「うん」
「あっ!」
闇竜はターニアを羽交い締めにし、動きを封じた。
「な、なにをするっ!」
「さようなら、人間。全てを忘れた方があなたのためよ」
「あ、それ!」
ターニアは慌てて目を閉じようとしたが間に合わなかった。光竜が取り出した物は蓮太がエルフ達の記憶を改竄した時につかったあの筒だった。
「あなたは兄とここを訪れ、ここで兄の帰りを待つように言われた。ここにはあなた以外誰もいなかった」
「……」
光竜はターニアの中から自分達に関わる全ての記憶を消し去った。
「魔族さん、行きますよ」
「ど、どこへ?」
「どこか人気のない場所へです。そこで彼の覚醒を待ち、覚醒したと同時に私達の世界に向かいます。あなたは彼の従者ですから特別に招待しますわ」
「は、ははっ!」
竜は単体で魔王以上の力を有している。ラフィエルに逆らうという選択肢はなかった。
こうして眠ったままの蓮太はラフィエルの空間に収納され、竜達と共に浮遊大陸を離れたのだった。
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