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第02章 エンドーサ王国編
12 商業ギルドへ
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焼き魚しかしらない住民に海鮮とはなんたるかを知らしめるため、蓮太はこの首都に海鮮専門店をオープンする事にした。その第一歩として、蓮太は屋台の店主から聞いた商業ギルドを訪ねていた。
「ここが商業ギルドか。んじゃ行きますか!」
商業ギルドに到着した蓮太は勢いよく扉を開き中に入った。そして真っ直ぐ行った先にあった受付カウンターへと進む。
「いらっしゃいませ、本日のご用件はなんでしょうか」
「飲食店の出店許可をもらいに来ました」
「飲食店の出展許可ですか。それでしたら商業ギルドの会員証を提示していただけますでしょうか」
「会員証?」
蓮太が商業ギルドを訪れたのは今日が初めてだ。当然会員証など知らないし、持ち合わせてもいない。
「お客様、出店するためには当商業ギルドの会員証がなければ認められませんよ?」
「その会員証ってなに? 冒険者ギルドのギルドカードみたいなもの?」
「そうですね。それの商業ギルド版です。会員証の交付には試験があります。その試験で商人としてやっていけるかを判断し、合格したら会員証を得る事ができます」
「それって即日発行できる?」
「ええ。試験は制限時間一時間ほどで、優秀ならばその半分で終えられるでしょう。受験には銀貨三枚必要となります」
「わかりました。ではまず試験をお願いします」
そう告げ、カウンターに銀貨三枚を置いた。
「確かに。では左手に見える扉から中へ。そこで試験を受けていただきます」
「あ、はい」
蓮太は言われた通りの場所に向かい、室内にあった机の前で椅子に座り待つ。しばらくすると受付とは別の人が室内に入ってきた。
「ではこれより会員証交付試験を行います。制限時間は用紙を受け取ってから一時間。この砂時計の砂が全て落ちるまでとします」
「わかりました」
「では始めましょうか。これが問題用紙です。では……スタート!」
蓮太は用紙を裏返し問題に目を通した。
「なっ!? これが試験問題?」
問題は小学校で習うレベルの四則演算だった。文章問題もあったが、それも小学校レベルだ。
「……舐めてるな」
蓮太は問題を五分で解き試験管に渡した。
「も、もう終わったのですか!?」
「こんな簡単な問題に一時間とかありえないでしょ。採点してください」
「は、はぁ……では……」
試験管は採点をして驚いていた。
「ぜ、全部合ってます! これを五分で!?」
「んじゃ俺はあっちに戻ります。交付、急いで下さいよ?」
「あ──」
そう言い、蓮太は元いた部屋に戻った。それからしばらくし、カウンターにいた人に名前を呼ばれた。
「お待たせしました。こちらがレンタ様の会員証となります」
「あ、ども」
「あの試験を五分でしたか、レンタ様は優秀なのですね」
「あんなの子どもでも解けるでしょ」
「いやいや、ありえませんって! 貴族の子息ならまだしも、平民ではとてもとても……」
「……あ」
そこでスラムでの生活を思い出した。周りの子ども達は計算はおろか、自分の名前すら書けていなかった。どうやらこの世界では平民の識字率はかなり低いらしい。
「優秀な会員が増える事はギルドとしても喜ばしい事です。それでレンタ様、出店を考えているとの事でしたが、店舗はお決まりでしょうか?」
「あ、いや。ここで空き店舗を紹介してもらえるって聞いて来たんで」
「はい、ございますよ。場所の希望などはありますでしょうか?」
蓮太は当初場所をあの海鮮を出す店の近くにしようと考えていた。やられたらやり返さないと気がすまない。しかしここは利益を考え、こう告げた。
「入り口の門に近い場所が良いですね。後、正面の通りで」
「本気ですか? そこに空きはありますが結構な額の賃料がかかりますが」
「あ、いや。借りるんじゃなくて買う方向で」
「え? いやいや、買うって……。正面の通りなら空きは一店舗、しかも宿屋の隣なので売値は黒金貨六枚になりますよ!?」
「ならこれで」
「に、虹金貨っ!?」
蓮太は物質創造で創り出した虹金貨を一枚カウンターに置いた。ちょっとズルいが蓮太の持つ力なので勘弁して欲しい。
「い、今契約書とお釣りをお持ちします……」
「お願いします」
カウンターの男は奥の部屋に行き同僚達を集めた。
「なんだあの少年!? 虹金貨なんて出したぞ!?」
「それより試験だろ……。五分とかギルド長レベルだぞ」
「ねぇ、彼どこかの貴族なんじゃない? シヴァーって家名もあるし」
「なるほど! それなら納得だ。平民ではありえないからな」
「何しにこの町に来たかはわからないけど……彼の出す店なら儲かるんじゃない?」
「儲かるなら商業ギルドも潤うな。月売上の一割が会費だ。ってこの説明したか?」
「ま、まだです」
「早く説明してやれっ! あんな優秀な会員絶対に逃がすなよっ!」
「わ、わかりましたっ!」
そしてカウンターの男は店舗の売買契約書と土地の契約書を手にし戻ってきた。
「お待たせしました。レンタ様、こちらにサインをお願いします」
「はい」
蓮太はサラサラとサインをし、契約書を渡した。
「確かに。ではこれから商業ギルド会員の規約をお伝えします。会費などの件もありますので、今度は右手側の部屋にお越し下さい」
「わかりました」
そこで商業ギルド会員としての規約について学んだ。
「──となります」
「なるほど」
規約はこうだ。
・会員は月の売上を記した帳簿を毎月末に提出しなければならない。
・帳簿に虚偽の記載があった場合、商業ギルドを永久追放するものとする。
・会員はその月売上から毎月売上の一割を会費として商業ギルドに納めなければならない。
・納付が不可能となった場合、契約を打ち切るとする。
・これらを尊守する場合、商業ギルドは会員がやむを得ない状況による負債を抱えた場合、支援金を支給する。
との事だった。
「説明は以上となります。それと、こちらが店舗の鍵です。ですがその店舗は元雑貨屋なので飲食店には不向きだと思いますよ?」
「あ、大丈夫です。俺スキル【大工】持ってますから。自分で改築します」
「そ、そうでしたか。では……今日からレンタ様は商業ギルド会員となります。頑張って下さいね」
「ありがとうございます。ではこれで」
こうして蓮太は商業ギルド会員となり、飲食店を出店するための場所も確保した。
「さぁて、これから忙しくなるぞ! まずは店舗のリフォームからだな。よっし、町一番の飲食店にしてやるぜ!」
蓮太は店舗も鍵を握り締めながら宿屋の隣へと向かうのだった。
「ここが商業ギルドか。んじゃ行きますか!」
商業ギルドに到着した蓮太は勢いよく扉を開き中に入った。そして真っ直ぐ行った先にあった受付カウンターへと進む。
「いらっしゃいませ、本日のご用件はなんでしょうか」
「飲食店の出店許可をもらいに来ました」
「飲食店の出展許可ですか。それでしたら商業ギルドの会員証を提示していただけますでしょうか」
「会員証?」
蓮太が商業ギルドを訪れたのは今日が初めてだ。当然会員証など知らないし、持ち合わせてもいない。
「お客様、出店するためには当商業ギルドの会員証がなければ認められませんよ?」
「その会員証ってなに? 冒険者ギルドのギルドカードみたいなもの?」
「そうですね。それの商業ギルド版です。会員証の交付には試験があります。その試験で商人としてやっていけるかを判断し、合格したら会員証を得る事ができます」
「それって即日発行できる?」
「ええ。試験は制限時間一時間ほどで、優秀ならばその半分で終えられるでしょう。受験には銀貨三枚必要となります」
「わかりました。ではまず試験をお願いします」
そう告げ、カウンターに銀貨三枚を置いた。
「確かに。では左手に見える扉から中へ。そこで試験を受けていただきます」
「あ、はい」
蓮太は言われた通りの場所に向かい、室内にあった机の前で椅子に座り待つ。しばらくすると受付とは別の人が室内に入ってきた。
「ではこれより会員証交付試験を行います。制限時間は用紙を受け取ってから一時間。この砂時計の砂が全て落ちるまでとします」
「わかりました」
「では始めましょうか。これが問題用紙です。では……スタート!」
蓮太は用紙を裏返し問題に目を通した。
「なっ!? これが試験問題?」
問題は小学校で習うレベルの四則演算だった。文章問題もあったが、それも小学校レベルだ。
「……舐めてるな」
蓮太は問題を五分で解き試験管に渡した。
「も、もう終わったのですか!?」
「こんな簡単な問題に一時間とかありえないでしょ。採点してください」
「は、はぁ……では……」
試験管は採点をして驚いていた。
「ぜ、全部合ってます! これを五分で!?」
「んじゃ俺はあっちに戻ります。交付、急いで下さいよ?」
「あ──」
そう言い、蓮太は元いた部屋に戻った。それからしばらくし、カウンターにいた人に名前を呼ばれた。
「お待たせしました。こちらがレンタ様の会員証となります」
「あ、ども」
「あの試験を五分でしたか、レンタ様は優秀なのですね」
「あんなの子どもでも解けるでしょ」
「いやいや、ありえませんって! 貴族の子息ならまだしも、平民ではとてもとても……」
「……あ」
そこでスラムでの生活を思い出した。周りの子ども達は計算はおろか、自分の名前すら書けていなかった。どうやらこの世界では平民の識字率はかなり低いらしい。
「優秀な会員が増える事はギルドとしても喜ばしい事です。それでレンタ様、出店を考えているとの事でしたが、店舗はお決まりでしょうか?」
「あ、いや。ここで空き店舗を紹介してもらえるって聞いて来たんで」
「はい、ございますよ。場所の希望などはありますでしょうか?」
蓮太は当初場所をあの海鮮を出す店の近くにしようと考えていた。やられたらやり返さないと気がすまない。しかしここは利益を考え、こう告げた。
「入り口の門に近い場所が良いですね。後、正面の通りで」
「本気ですか? そこに空きはありますが結構な額の賃料がかかりますが」
「あ、いや。借りるんじゃなくて買う方向で」
「え? いやいや、買うって……。正面の通りなら空きは一店舗、しかも宿屋の隣なので売値は黒金貨六枚になりますよ!?」
「ならこれで」
「に、虹金貨っ!?」
蓮太は物質創造で創り出した虹金貨を一枚カウンターに置いた。ちょっとズルいが蓮太の持つ力なので勘弁して欲しい。
「い、今契約書とお釣りをお持ちします……」
「お願いします」
カウンターの男は奥の部屋に行き同僚達を集めた。
「なんだあの少年!? 虹金貨なんて出したぞ!?」
「それより試験だろ……。五分とかギルド長レベルだぞ」
「ねぇ、彼どこかの貴族なんじゃない? シヴァーって家名もあるし」
「なるほど! それなら納得だ。平民ではありえないからな」
「何しにこの町に来たかはわからないけど……彼の出す店なら儲かるんじゃない?」
「儲かるなら商業ギルドも潤うな。月売上の一割が会費だ。ってこの説明したか?」
「ま、まだです」
「早く説明してやれっ! あんな優秀な会員絶対に逃がすなよっ!」
「わ、わかりましたっ!」
そしてカウンターの男は店舗の売買契約書と土地の契約書を手にし戻ってきた。
「お待たせしました。レンタ様、こちらにサインをお願いします」
「はい」
蓮太はサラサラとサインをし、契約書を渡した。
「確かに。ではこれから商業ギルド会員の規約をお伝えします。会費などの件もありますので、今度は右手側の部屋にお越し下さい」
「わかりました」
そこで商業ギルド会員としての規約について学んだ。
「──となります」
「なるほど」
規約はこうだ。
・会員は月の売上を記した帳簿を毎月末に提出しなければならない。
・帳簿に虚偽の記載があった場合、商業ギルドを永久追放するものとする。
・会員はその月売上から毎月売上の一割を会費として商業ギルドに納めなければならない。
・納付が不可能となった場合、契約を打ち切るとする。
・これらを尊守する場合、商業ギルドは会員がやむを得ない状況による負債を抱えた場合、支援金を支給する。
との事だった。
「説明は以上となります。それと、こちらが店舗の鍵です。ですがその店舗は元雑貨屋なので飲食店には不向きだと思いますよ?」
「あ、大丈夫です。俺スキル【大工】持ってますから。自分で改築します」
「そ、そうでしたか。では……今日からレンタ様は商業ギルド会員となります。頑張って下さいね」
「ありがとうございます。ではこれで」
こうして蓮太は商業ギルド会員となり、飲食店を出店するための場所も確保した。
「さぁて、これから忙しくなるぞ! まずは店舗のリフォームからだな。よっし、町一番の飲食店にしてやるぜ!」
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