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第01章 転生編
13 凱旋、そして……
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すでに決着がついているとも知らず、ノイシュタット国王達は出来うる限りの速度で戦の準備を整え、不休のまま国境へと駆けた。
「もうすぐだっ! ヴェスチナ王国の奴らにこの地を踏ませてなるものかっ! すでに進軍が始まっておるかもしれんのだっ! 疾く走るのだっ!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
国王の檄が兵士たちの士気を高める。もはやいつ倒れてもおかしくない老獪のできる事は国のために命を懸けて戦う兵士を鼓舞してやる事だけだった。それは国王もよく理解していた。
「ち、父上っ! あれをっ!!」
「……うむ。全軍止まれ。もう走らんでも良い」
「「「「はっ? あ、あれはっ!?」」」」
いち早く異変に気付いたのはエレンだった。崖はそのまま、国境の門にも破壊された跡はない。あるのは門の上で槍の穂先に刺さり風に晒されていたヴェスチナ王国国王の首だけだった。
「エレン、ワシは頭が痛いぞ」
「……私は胃が痛いです、父上」
全速での進軍を止め、ノイシュタット王国軍はゆっくりと門に近付いていく。そして見えたものはこれまた驚きの光景だった。
「ははははっ! ささ、レンタ様! もう一杯!」
「あのなぁ~、飲んでるの俺ばっかりじゃん! お前らももっと飲めっ! あと吐いた奴は生歌な!」
「なにをしておるかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「「「「へ? エ、エエエエレン様ぁぁぁぁぁっ!?」」」」
「よう、エレンじゃないか。遅かったな」
蓮太は大瓶を傾けながらエレンを出迎える。
「さ、酒を隠せっ! バレたら説教じゃ済まんぞっ!?」
「貴様ら、今さら隠してどうにかなると思っているのかっ!? どれだけ酔っているのだっ!?」
もっともだ。今さら隠した所で最早手遅れ。ノイシュタット王国軍が決死の進軍をしていた最中、酒盛りをしていた事実が覆る事はない。
「まあまあ、エレン。酒も飲みたくなるだろ。あの首は見ただろ? もうぜ~んぶ終わってんの。お前が俺一人で十分だって言ったんだろうが」
「ま、まさか本当に殺るなんて思ってもなかった! お前の事だから負けはしないでも後退しながら数を減らしているだろうと……」
そこに酔った兵士が割って入る。
「後退どころか一瞬でしたよ一瞬」
「なに?」
そして兵士達は一部始終をエレンに話した。そこにいつの間にか王も混じっていた。
「ふむふむ。爆裂魔法で崖を崩しヴェスチナ王国軍を生き埋めにか」
「なかなかイケる口っすね。もう一杯いきます?」
「もらおうか」
「父上っ!? いつの間に飲んで!?」
国王は盃を傾けながら清酒を喉に流し込んでいく。
「くぅぅぅっ、なんだこの酒はっ! 初めて飲む酒だ! 飲みやすい割には酒精が強いっ! もう一杯だ!」
「どうぞどうぞ」
「ち、父上?」
国王に再び盃を傾ける。そして門の上を見た。
「ワシは先走るでないぞと言ったがな、それはお主の命が心配だったからだ。だが……こうして勝ったのであれば最早ワシから言う事は何もない。良くやってくれたな、レンタよ」
「俺にとっちゃイージーな仕事ですよ。それより、ここから先のごちゃごちゃした政治が俺には一番向かない仕事でね」
「はっはっは。なぁに、それに向いておる奴ならそこにおる。エレンよ、ワシの代わりにあの首を掲げてヴェスチナ王国を盗ってくるのだ。そして見事平定して見せよ。それが出来たら次の王はエレン、お前だ」
「父上……はっ!」
エレンは国王に一礼し、門の上にあった槍を取りに向かった。
「レンタよ、お主……エレンをどう思う?」
「どう……とは?」
「ふむ。言わねばわからぬか? 女としてどう思うか問うておる」
「知ってたんすね」
「当たり前だ。ワシは国王だ、天井裏に草を放つ事くらい当然しておる。何もせずいきなり来たお主と二人きりにするほど耄碌しておらぬよ」
つまり全部バレバレだと言う事だ。
「……まぁ、腹は真っ黒で人使いは荒いと思いますが、良い女だとは思いますよ」
「そうか。ならばレンタよ。お主、エレンを娶らぬか?」
「はい?」
国王は盃を空にし、瓶を手にした。
「ヴェスチナ王国を陥とした事で我が国は今より多くの国と接する事になる。今まではヴェスチナ王国が壁となり我が国に進攻して来なかった国もワシらの出方次第で進攻してくるやもしれん。そこでお主に枷をつけておきたいのだ」
王の眼力は蓮太の行動を読んでいた。
「枷ねぇ……。やっぱり俺がいなくなったら困ります?」
「困るな。もうこの酒が飲めなくなってしまう。隠居した後の楽しみが一つ減ってしまう」
口では冗談を言ってはいるが、その眼は真剣そのものだった。
「大丈夫ですよ。エレンなら上手く立ち回れます。俺がいたらエレンは俺に頼りきりで弱くなってしまいます。それは貴方も良くわかっているはずです」
「……確かにな。お主は強すぎる。何をするにも頼ってしまいそうだ」
「でしょう? 俺の仕事はここまでです」
王は瓶を傾け中身を全て胃に流し込んだ。そして蓮太に向かって深々と頭を下げる。
「助かった! もしお主がいなければ今この国はなかったやもしれん。そればかりかエレンやその妹も酷い目に遭っていただろう。恩にきるっ!」
「頭を上げて下さいよ。俺は俺がそうしたかったから動いたまでです。そして俺はもう必要なくなった。だからまた普通の生活に戻る。それだけの事ですよ」
「ふっ……ふははははっ。そうか……。お主は政治は苦手と言っておきながら中々先を見る目があるようだな。惜しいが無理強いもできんしな。レンタよ、お主はこれからどこへ向かう」
蓮太は新しい瓶を取り出し国王の盃に並々と酒を注いだ。
「それが迷ってるんですよねぇ。どこへ行けばのんびりできるのやら」
「ふむ……、のんびりか。ならば東にある【エンドーサ王国】はどうだ?」
「どんな国なんですか?」
「うむ。エンドーサ王国の国王とは仲が良くてな。あそこには綺麗な湖と深い森がある」
「……それだけ?」
「それだけだ。まぁ、それを生かして農業や林業で運営されておる国だな。なにせ国土の五割が森と湖だ」
「残り五割は?」
「ほぼ山だな」
つまり自然たっぷり、他は何もないと。
「良いっすねぇ。のんびり暮らせそうだ」
「だろう? 湖では魚も獲れるし、森では肉も手に入る。さらに山では山菜も手に入る! 無一文でも余裕で暮らせる良い国なのだよ」
そう言う王の言葉はどこか裏があるようにも思えた。だがここは聞かないでおいた方が無難だろう。
「じゃあとりあえずそこ目指してみます。あ、城まで送りますよ?」
「うむ。ああ、後な? しばらくエレンは戻らんだろうからそう急がんでも良いだろう。ワシはこの酒が気に入った。城で続きといこうではないか。酒宴もなしに送り出しては笑い者にされるのでな」
「ははっ、わかりました。もう少しだけお世話になります」
「うむっ!」
こうして蓮太は次の行き先を決め、王を国に送り届けた後、数日宴会を楽しんだ。
「では国王、お世話になりました」
「うむっ。お主の人生に幸多からん事を祈る。もし戻りたくなったらいつでも歓迎しよう。エレンの隣は空けておくでな」
「いや、多分戻ったらエレンに殺されちゃいそうなんで止めときます。では俺はこれで」
「ああ、またの」
王はどうしても繋がりを残しておきたいようだが、蓮太はやんわりとそれを躱わした。
こうして蓮太はエレンに黙ってノイシュタット王国を去り、東にある次なる国【エンドーサ王国】を目指すのだった。
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「「「「おぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
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「ち、父上っ! あれをっ!!」
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「ははははっ! ささ、レンタ様! もう一杯!」
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「よう、エレンじゃないか。遅かったな」
蓮太は大瓶を傾けながらエレンを出迎える。
「さ、酒を隠せっ! バレたら説教じゃ済まんぞっ!?」
「貴様ら、今さら隠してどうにかなると思っているのかっ!? どれだけ酔っているのだっ!?」
もっともだ。今さら隠した所で最早手遅れ。ノイシュタット王国軍が決死の進軍をしていた最中、酒盛りをしていた事実が覆る事はない。
「まあまあ、エレン。酒も飲みたくなるだろ。あの首は見ただろ? もうぜ~んぶ終わってんの。お前が俺一人で十分だって言ったんだろうが」
「ま、まさか本当に殺るなんて思ってもなかった! お前の事だから負けはしないでも後退しながら数を減らしているだろうと……」
そこに酔った兵士が割って入る。
「後退どころか一瞬でしたよ一瞬」
「なに?」
そして兵士達は一部始終をエレンに話した。そこにいつの間にか王も混じっていた。
「ふむふむ。爆裂魔法で崖を崩しヴェスチナ王国軍を生き埋めにか」
「なかなかイケる口っすね。もう一杯いきます?」
「もらおうか」
「父上っ!? いつの間に飲んで!?」
国王は盃を傾けながら清酒を喉に流し込んでいく。
「くぅぅぅっ、なんだこの酒はっ! 初めて飲む酒だ! 飲みやすい割には酒精が強いっ! もう一杯だ!」
「どうぞどうぞ」
「ち、父上?」
国王に再び盃を傾ける。そして門の上を見た。
「ワシは先走るでないぞと言ったがな、それはお主の命が心配だったからだ。だが……こうして勝ったのであれば最早ワシから言う事は何もない。良くやってくれたな、レンタよ」
「俺にとっちゃイージーな仕事ですよ。それより、ここから先のごちゃごちゃした政治が俺には一番向かない仕事でね」
「はっはっは。なぁに、それに向いておる奴ならそこにおる。エレンよ、ワシの代わりにあの首を掲げてヴェスチナ王国を盗ってくるのだ。そして見事平定して見せよ。それが出来たら次の王はエレン、お前だ」
「父上……はっ!」
エレンは国王に一礼し、門の上にあった槍を取りに向かった。
「レンタよ、お主……エレンをどう思う?」
「どう……とは?」
「ふむ。言わねばわからぬか? 女としてどう思うか問うておる」
「知ってたんすね」
「当たり前だ。ワシは国王だ、天井裏に草を放つ事くらい当然しておる。何もせずいきなり来たお主と二人きりにするほど耄碌しておらぬよ」
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「はい?」
国王は盃を空にし、瓶を手にした。
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王の眼力は蓮太の行動を読んでいた。
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「残り五割は?」
「ほぼ山だな」
つまり自然たっぷり、他は何もないと。
「良いっすねぇ。のんびり暮らせそうだ」
「だろう? 湖では魚も獲れるし、森では肉も手に入る。さらに山では山菜も手に入る! 無一文でも余裕で暮らせる良い国なのだよ」
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「いや、多分戻ったらエレンに殺されちゃいそうなんで止めときます。では俺はこれで」
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