13 / 85
第01章 転生編
13 凱旋、そして……
しおりを挟む
すでに決着がついているとも知らず、ノイシュタット国王達は出来うる限りの速度で戦の準備を整え、不休のまま国境へと駆けた。
「もうすぐだっ! ヴェスチナ王国の奴らにこの地を踏ませてなるものかっ! すでに進軍が始まっておるかもしれんのだっ! 疾く走るのだっ!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
国王の檄が兵士たちの士気を高める。もはやいつ倒れてもおかしくない老獪のできる事は国のために命を懸けて戦う兵士を鼓舞してやる事だけだった。それは国王もよく理解していた。
「ち、父上っ! あれをっ!!」
「……うむ。全軍止まれ。もう走らんでも良い」
「「「「はっ? あ、あれはっ!?」」」」
いち早く異変に気付いたのはエレンだった。崖はそのまま、国境の門にも破壊された跡はない。あるのは門の上で槍の穂先に刺さり風に晒されていたヴェスチナ王国国王の首だけだった。
「エレン、ワシは頭が痛いぞ」
「……私は胃が痛いです、父上」
全速での進軍を止め、ノイシュタット王国軍はゆっくりと門に近付いていく。そして見えたものはこれまた驚きの光景だった。
「ははははっ! ささ、レンタ様! もう一杯!」
「あのなぁ~、飲んでるの俺ばっかりじゃん! お前らももっと飲めっ! あと吐いた奴は生歌な!」
「なにをしておるかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「「「「へ? エ、エエエエレン様ぁぁぁぁぁっ!?」」」」
「よう、エレンじゃないか。遅かったな」
蓮太は大瓶を傾けながらエレンを出迎える。
「さ、酒を隠せっ! バレたら説教じゃ済まんぞっ!?」
「貴様ら、今さら隠してどうにかなると思っているのかっ!? どれだけ酔っているのだっ!?」
もっともだ。今さら隠した所で最早手遅れ。ノイシュタット王国軍が決死の進軍をしていた最中、酒盛りをしていた事実が覆る事はない。
「まあまあ、エレン。酒も飲みたくなるだろ。あの首は見ただろ? もうぜ~んぶ終わってんの。お前が俺一人で十分だって言ったんだろうが」
「ま、まさか本当に殺るなんて思ってもなかった! お前の事だから負けはしないでも後退しながら数を減らしているだろうと……」
そこに酔った兵士が割って入る。
「後退どころか一瞬でしたよ一瞬」
「なに?」
そして兵士達は一部始終をエレンに話した。そこにいつの間にか王も混じっていた。
「ふむふむ。爆裂魔法で崖を崩しヴェスチナ王国軍を生き埋めにか」
「なかなかイケる口っすね。もう一杯いきます?」
「もらおうか」
「父上っ!? いつの間に飲んで!?」
国王は盃を傾けながら清酒を喉に流し込んでいく。
「くぅぅぅっ、なんだこの酒はっ! 初めて飲む酒だ! 飲みやすい割には酒精が強いっ! もう一杯だ!」
「どうぞどうぞ」
「ち、父上?」
国王に再び盃を傾ける。そして門の上を見た。
「ワシは先走るでないぞと言ったがな、それはお主の命が心配だったからだ。だが……こうして勝ったのであれば最早ワシから言う事は何もない。良くやってくれたな、レンタよ」
「俺にとっちゃイージーな仕事ですよ。それより、ここから先のごちゃごちゃした政治が俺には一番向かない仕事でね」
「はっはっは。なぁに、それに向いておる奴ならそこにおる。エレンよ、ワシの代わりにあの首を掲げてヴェスチナ王国を盗ってくるのだ。そして見事平定して見せよ。それが出来たら次の王はエレン、お前だ」
「父上……はっ!」
エレンは国王に一礼し、門の上にあった槍を取りに向かった。
「レンタよ、お主……エレンをどう思う?」
「どう……とは?」
「ふむ。言わねばわからぬか? 女としてどう思うか問うておる」
「知ってたんすね」
「当たり前だ。ワシは国王だ、天井裏に草を放つ事くらい当然しておる。何もせずいきなり来たお主と二人きりにするほど耄碌しておらぬよ」
つまり全部バレバレだと言う事だ。
「……まぁ、腹は真っ黒で人使いは荒いと思いますが、良い女だとは思いますよ」
「そうか。ならばレンタよ。お主、エレンを娶らぬか?」
「はい?」
国王は盃を空にし、瓶を手にした。
「ヴェスチナ王国を陥とした事で我が国は今より多くの国と接する事になる。今まではヴェスチナ王国が壁となり我が国に進攻して来なかった国もワシらの出方次第で進攻してくるやもしれん。そこでお主に枷をつけておきたいのだ」
王の眼力は蓮太の行動を読んでいた。
「枷ねぇ……。やっぱり俺がいなくなったら困ります?」
「困るな。もうこの酒が飲めなくなってしまう。隠居した後の楽しみが一つ減ってしまう」
口では冗談を言ってはいるが、その眼は真剣そのものだった。
「大丈夫ですよ。エレンなら上手く立ち回れます。俺がいたらエレンは俺に頼りきりで弱くなってしまいます。それは貴方も良くわかっているはずです」
「……確かにな。お主は強すぎる。何をするにも頼ってしまいそうだ」
「でしょう? 俺の仕事はここまでです」
王は瓶を傾け中身を全て胃に流し込んだ。そして蓮太に向かって深々と頭を下げる。
「助かった! もしお主がいなければ今この国はなかったやもしれん。そればかりかエレンやその妹も酷い目に遭っていただろう。恩にきるっ!」
「頭を上げて下さいよ。俺は俺がそうしたかったから動いたまでです。そして俺はもう必要なくなった。だからまた普通の生活に戻る。それだけの事ですよ」
「ふっ……ふははははっ。そうか……。お主は政治は苦手と言っておきながら中々先を見る目があるようだな。惜しいが無理強いもできんしな。レンタよ、お主はこれからどこへ向かう」
蓮太は新しい瓶を取り出し国王の盃に並々と酒を注いだ。
「それが迷ってるんですよねぇ。どこへ行けばのんびりできるのやら」
「ふむ……、のんびりか。ならば東にある【エンドーサ王国】はどうだ?」
「どんな国なんですか?」
「うむ。エンドーサ王国の国王とは仲が良くてな。あそこには綺麗な湖と深い森がある」
「……それだけ?」
「それだけだ。まぁ、それを生かして農業や林業で運営されておる国だな。なにせ国土の五割が森と湖だ」
「残り五割は?」
「ほぼ山だな」
つまり自然たっぷり、他は何もないと。
「良いっすねぇ。のんびり暮らせそうだ」
「だろう? 湖では魚も獲れるし、森では肉も手に入る。さらに山では山菜も手に入る! 無一文でも余裕で暮らせる良い国なのだよ」
そう言う王の言葉はどこか裏があるようにも思えた。だがここは聞かないでおいた方が無難だろう。
「じゃあとりあえずそこ目指してみます。あ、城まで送りますよ?」
「うむ。ああ、後な? しばらくエレンは戻らんだろうからそう急がんでも良いだろう。ワシはこの酒が気に入った。城で続きといこうではないか。酒宴もなしに送り出しては笑い者にされるのでな」
「ははっ、わかりました。もう少しだけお世話になります」
「うむっ!」
こうして蓮太は次の行き先を決め、王を国に送り届けた後、数日宴会を楽しんだ。
「では国王、お世話になりました」
「うむっ。お主の人生に幸多からん事を祈る。もし戻りたくなったらいつでも歓迎しよう。エレンの隣は空けておくでな」
「いや、多分戻ったらエレンに殺されちゃいそうなんで止めときます。では俺はこれで」
「ああ、またの」
王はどうしても繋がりを残しておきたいようだが、蓮太はやんわりとそれを躱わした。
こうして蓮太はエレンに黙ってノイシュタット王国を去り、東にある次なる国【エンドーサ王国】を目指すのだった。
「もうすぐだっ! ヴェスチナ王国の奴らにこの地を踏ませてなるものかっ! すでに進軍が始まっておるかもしれんのだっ! 疾く走るのだっ!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
国王の檄が兵士たちの士気を高める。もはやいつ倒れてもおかしくない老獪のできる事は国のために命を懸けて戦う兵士を鼓舞してやる事だけだった。それは国王もよく理解していた。
「ち、父上っ! あれをっ!!」
「……うむ。全軍止まれ。もう走らんでも良い」
「「「「はっ? あ、あれはっ!?」」」」
いち早く異変に気付いたのはエレンだった。崖はそのまま、国境の門にも破壊された跡はない。あるのは門の上で槍の穂先に刺さり風に晒されていたヴェスチナ王国国王の首だけだった。
「エレン、ワシは頭が痛いぞ」
「……私は胃が痛いです、父上」
全速での進軍を止め、ノイシュタット王国軍はゆっくりと門に近付いていく。そして見えたものはこれまた驚きの光景だった。
「ははははっ! ささ、レンタ様! もう一杯!」
「あのなぁ~、飲んでるの俺ばっかりじゃん! お前らももっと飲めっ! あと吐いた奴は生歌な!」
「なにをしておるかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「「「「へ? エ、エエエエレン様ぁぁぁぁぁっ!?」」」」
「よう、エレンじゃないか。遅かったな」
蓮太は大瓶を傾けながらエレンを出迎える。
「さ、酒を隠せっ! バレたら説教じゃ済まんぞっ!?」
「貴様ら、今さら隠してどうにかなると思っているのかっ!? どれだけ酔っているのだっ!?」
もっともだ。今さら隠した所で最早手遅れ。ノイシュタット王国軍が決死の進軍をしていた最中、酒盛りをしていた事実が覆る事はない。
「まあまあ、エレン。酒も飲みたくなるだろ。あの首は見ただろ? もうぜ~んぶ終わってんの。お前が俺一人で十分だって言ったんだろうが」
「ま、まさか本当に殺るなんて思ってもなかった! お前の事だから負けはしないでも後退しながら数を減らしているだろうと……」
そこに酔った兵士が割って入る。
「後退どころか一瞬でしたよ一瞬」
「なに?」
そして兵士達は一部始終をエレンに話した。そこにいつの間にか王も混じっていた。
「ふむふむ。爆裂魔法で崖を崩しヴェスチナ王国軍を生き埋めにか」
「なかなかイケる口っすね。もう一杯いきます?」
「もらおうか」
「父上っ!? いつの間に飲んで!?」
国王は盃を傾けながら清酒を喉に流し込んでいく。
「くぅぅぅっ、なんだこの酒はっ! 初めて飲む酒だ! 飲みやすい割には酒精が強いっ! もう一杯だ!」
「どうぞどうぞ」
「ち、父上?」
国王に再び盃を傾ける。そして門の上を見た。
「ワシは先走るでないぞと言ったがな、それはお主の命が心配だったからだ。だが……こうして勝ったのであれば最早ワシから言う事は何もない。良くやってくれたな、レンタよ」
「俺にとっちゃイージーな仕事ですよ。それより、ここから先のごちゃごちゃした政治が俺には一番向かない仕事でね」
「はっはっは。なぁに、それに向いておる奴ならそこにおる。エレンよ、ワシの代わりにあの首を掲げてヴェスチナ王国を盗ってくるのだ。そして見事平定して見せよ。それが出来たら次の王はエレン、お前だ」
「父上……はっ!」
エレンは国王に一礼し、門の上にあった槍を取りに向かった。
「レンタよ、お主……エレンをどう思う?」
「どう……とは?」
「ふむ。言わねばわからぬか? 女としてどう思うか問うておる」
「知ってたんすね」
「当たり前だ。ワシは国王だ、天井裏に草を放つ事くらい当然しておる。何もせずいきなり来たお主と二人きりにするほど耄碌しておらぬよ」
つまり全部バレバレだと言う事だ。
「……まぁ、腹は真っ黒で人使いは荒いと思いますが、良い女だとは思いますよ」
「そうか。ならばレンタよ。お主、エレンを娶らぬか?」
「はい?」
国王は盃を空にし、瓶を手にした。
「ヴェスチナ王国を陥とした事で我が国は今より多くの国と接する事になる。今まではヴェスチナ王国が壁となり我が国に進攻して来なかった国もワシらの出方次第で進攻してくるやもしれん。そこでお主に枷をつけておきたいのだ」
王の眼力は蓮太の行動を読んでいた。
「枷ねぇ……。やっぱり俺がいなくなったら困ります?」
「困るな。もうこの酒が飲めなくなってしまう。隠居した後の楽しみが一つ減ってしまう」
口では冗談を言ってはいるが、その眼は真剣そのものだった。
「大丈夫ですよ。エレンなら上手く立ち回れます。俺がいたらエレンは俺に頼りきりで弱くなってしまいます。それは貴方も良くわかっているはずです」
「……確かにな。お主は強すぎる。何をするにも頼ってしまいそうだ」
「でしょう? 俺の仕事はここまでです」
王は瓶を傾け中身を全て胃に流し込んだ。そして蓮太に向かって深々と頭を下げる。
「助かった! もしお主がいなければ今この国はなかったやもしれん。そればかりかエレンやその妹も酷い目に遭っていただろう。恩にきるっ!」
「頭を上げて下さいよ。俺は俺がそうしたかったから動いたまでです。そして俺はもう必要なくなった。だからまた普通の生活に戻る。それだけの事ですよ」
「ふっ……ふははははっ。そうか……。お主は政治は苦手と言っておきながら中々先を見る目があるようだな。惜しいが無理強いもできんしな。レンタよ、お主はこれからどこへ向かう」
蓮太は新しい瓶を取り出し国王の盃に並々と酒を注いだ。
「それが迷ってるんですよねぇ。どこへ行けばのんびりできるのやら」
「ふむ……、のんびりか。ならば東にある【エンドーサ王国】はどうだ?」
「どんな国なんですか?」
「うむ。エンドーサ王国の国王とは仲が良くてな。あそこには綺麗な湖と深い森がある」
「……それだけ?」
「それだけだ。まぁ、それを生かして農業や林業で運営されておる国だな。なにせ国土の五割が森と湖だ」
「残り五割は?」
「ほぼ山だな」
つまり自然たっぷり、他は何もないと。
「良いっすねぇ。のんびり暮らせそうだ」
「だろう? 湖では魚も獲れるし、森では肉も手に入る。さらに山では山菜も手に入る! 無一文でも余裕で暮らせる良い国なのだよ」
そう言う王の言葉はどこか裏があるようにも思えた。だがここは聞かないでおいた方が無難だろう。
「じゃあとりあえずそこ目指してみます。あ、城まで送りますよ?」
「うむ。ああ、後な? しばらくエレンは戻らんだろうからそう急がんでも良いだろう。ワシはこの酒が気に入った。城で続きといこうではないか。酒宴もなしに送り出しては笑い者にされるのでな」
「ははっ、わかりました。もう少しだけお世話になります」
「うむっ!」
こうして蓮太は次の行き先を決め、王を国に送り届けた後、数日宴会を楽しんだ。
「では国王、お世話になりました」
「うむっ。お主の人生に幸多からん事を祈る。もし戻りたくなったらいつでも歓迎しよう。エレンの隣は空けておくでな」
「いや、多分戻ったらエレンに殺されちゃいそうなんで止めときます。では俺はこれで」
「ああ、またの」
王はどうしても繋がりを残しておきたいようだが、蓮太はやんわりとそれを躱わした。
こうして蓮太はエレンに黙ってノイシュタット王国を去り、東にある次なる国【エンドーサ王国】を目指すのだった。
0
お気に入りに追加
1,225
あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

神になった私は愛され過ぎる〜神チートは自重が出来ない〜
ree
ファンタジー
古代宗教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教…人々の信仰により生まれる神々達に見守られる世界《地球》。そんな《地球》で信仰心を欠片も持っていなかなった主人公ー桜田凛。
沢山の深い傷を負い、表情と感情が乏しくならながらも懸命に生きていたが、ある日体調を壊し呆気なく亡くなってしまった。そんな彼女に神は新たな生を与え、異世界《エルムダルム》に転生した。
異世界《エルムダルム》は地球と違い、神の存在が当たり前の世界だった。一抹の不安を抱えながらもリーンとして生きていく中でその世界の個性豊かな人々との出会いや大きな事件を解決していく中で失いかけていた心を取り戻していくまでのお話。
新たな人生は、人生ではなく神生!?
チートな能力で愛が満ち溢れた生活!
新たな神生は素敵な物語の始まり。
小説家になろう。にも掲載しております。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる