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第01章 転生編
07 巻き込まないでくれ
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エレン第二王子。その正体は女だった。この事実を知ってしまった蓮太はしばらくの間エレンの監視下におかれる事となった。
「さあ行こうかレンタ。今から馬を飛ばせば昼には王都に着く。遅れずに付いてくるのだぞ」
「わかってますよ」
「ふむ、そうふて腐れるな。この問題が片付いたら報酬は出す。監視も解いてやるから」
「当たり前っすよ。ったく……なんでこんな事に」
関わらなければ今頃は人里離れた景色の良い場所でのんびり悠々自適に暮らしていたはずだっただろう。そう思うとなぜ関わってしまったのかと、蓮太は軽く後悔していた。
町を出て半日、二人は馬を飛ばして無事王都へとたどり着いた。エレンは町に入るために並んでいる人達の横を通り門番の前に立った。
「え、第二王子様? 馬車はどうされたので?」
「賊の襲撃にあってね。私以外の者は命を落としてしまったのだ」
「な、なんですと!? その賊は!?」
「大丈夫だ。私とこの助太刀にきたレンタで討伐した」
「そ、そうでしたか。いや、王子が御無事で何よりです。ささ、中にお入り下さい」
「ありがとう。レンタ、行こう」
「はいはい」
エレンは町に入りレンタに言った。
「レンタ、報酬は城で渡す。私についてきて欲しい」
「……えぇ。嫌っすよ。面倒事の匂いがプンプンしてるんっすけど」
「大丈夫だ。城内の者は大半が私の味方だ。それに、レンタなら仮に襲われても自衛できるだろう?」
「捕まったりしないんだったらね」
「ははっ、それなら今不敬罪で捕まえようか?」
「冗談だろ。ま、そんな事になったら全力で逃げるし、復讐するけど?」
「怖いねぇ」
軽く冗談を混ぜるくらいには落ち着いたのだろう。これからエレンは第一王子であり、自分達を襲わせたロクサルを裁かなければならない。エレンは軽く深呼吸をし、歩みを進めた。
「さあ行こうか」
蓮太はエレンの後ろを歩きながら町並みを見ていた。さすがに王都というだけあり、一つ前の町より建物も立派で栄えていた。道は石畳が敷かれており、人も多い。
「おぉぉ……なかなか栄えてんだなぁ~」
「王都だからな。ここは我が【ノイシュタット王国】の経済の中心地、賑わってもらわないと困るからね」
「ふ~ん……。お、あ、あれは!!」
蓮太は目を見開き驚いた。その目線の先には天然の毛皮をまとい、頭に耳を生やした獣人がいた。
「どうし……獣人か。見るのは初めてか?」
「あ、ああ。驚いた、獣人も普通に暮らしてんだな」
「ああ。父が獣人や亜人にも居住権を認めてからだいぶ増えた」
「なるほど。名君だな」
しかしエレンはその表情を曇らせた。
「どうした?」
「いや……。もし私があの賊に殺られていたかと思うとな。ロクサルは獣人や亜人を毛嫌いしていてね。仮に王になったら彼らは住む場所を追われていただろう」
「血も涙もないな。話を聞く限りロクデナシじゃないか」
「ああ。最低の兄だよ。でも……それもここまでだ。私の命を狙ったのだ、証拠もあるしもう言い逃れはできない」
「やだねぇ権力者ってのは。さっさと離れたいわ」
「なに、すぐに終わらせるさ」
そうして二人は城に入った。そしてそのエントランスで首謀者と遭遇した。
「ロクサルゥゥゥゥゥゥゥッ!! 貴様っ!!」
「ゲェッ! エレン!? な、なんで──」
「なんで? 貴様……よくも私の命を狙ってくれたなっ!!」
「な、ななな何の事だ!? お、俺は賊なんて雇ってねぇし!」
ロクサルは馬鹿だった。何もしなくても自ら罪を明かしていた。
「あいつ馬鹿だなー……お?」
エレンは賊の証言が入った水晶を取り出した。
「衛兵、そこの犯罪者を引きずってきてくれ。今から王の前で裁きを与えるっ!」
「さ、裁きだと!? あ、こら! 触るなっ! 俺は第一王子だぞっ! ちょっ、離せぇぇぇぇっ!」
衛兵二人がロクサルの両脇を笑顔で抱えていた。
「はははっ、聞こえませんな。ロクサル、昔殴られた恨みは忘れておりませんぞ」
「ひっ」
「そうだなぁ。俺なんか何もしてないのに鞭打ち食らったからなぁ~? 是非とも刑の執行は俺に任せてもらいたいものだ」
「は、離せっ! はなせぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
そうしてエレンを先頭にロクサルは謁見の間へと引きずられていった。
「やれやれ……。人望ねぇなアイツ」
蓮太は呆れながらエレン達の後を歩いていく。
ロクサルは見せしめのように城内を引きずられ謁見の間へと運ばれていく。それを見ても誰一人として止めようとする者はいなかった。
謁見の間に着くとエレンが扉を開いた。奥には玉座があり、そこに王冠をかぶった老人が座っていた。髪は白く、痩せ干そってはいるが、それとなく威厳を感じる。
「どうしたのだエレン、急に謁見したいと聞いたが」
「はっ、まずはこちらを」
そう言い、エレンは水晶に録音した賊の証言を流した。それを聞いたロクサルは顔を真っ青にし、反対に王の顔は真っ赤になった。
「ロクサル……貴様っ! そこまで堕ちたかっ!!」
「ひっ、ち、違っ──」
「元より貴様に譲る王位などないわっ!! 実の弟を殺そうとした罪は重いっ!! ロクサル、貴様は身分剥奪の上、国外追放処分とするっ!」
「そ、そんな! ま、待って下さい父上っ!!」
「この決定は覆ることはないっ! 衛兵、そこの馬鹿を国境に捨てて参れっ!」
「「はっ!!」」
王の怒りは相当なものだった。だがそれもロクサルが外に連れ出されるまでだった。ロクサルがいなくなると王の表情は慈愛に満ちたものとなり、エレンに向けられた。
「エレンよ、よくぞ無事に戻ったな。ワシの跡を継げる者はお主しかおらぬ」
「はっ! 共の者は惜しくも命を散らしてしまいましたが、私がこうして無事にあるのはこの者の助力があったからに他なりません」
「ん? 先ほどから気にはなっていたが……。そうか、その者はエレンの恩人であったか」
「はっ。レンタ、挨拶を」
「え? 俺作法とか知らないぞ?」
すると王が蓮太に言った。
「作法など気にせんでも良い。ワシはエレンの父であり、この国の現国王【ローエン・ノイシュタット】だ」
それに対し蓮太は一応頭を下げ名乗った。
「お、俺は冒険者の【レンタ】と申します。スラム出身で字はありません」
「ほう……、スラムか。さぞ苦労しただろうな。我が代で解決に至らなかった事を詫びさせてくれ」
「そ、そんな事っ!」
王は蓮太に向かい頭を下げた。それを見た蓮太は大層驚き、慌てふためいた。
「ふっ、レンタが慌てているなど珍しい」
「ちょっ、エレン!」
「はっはっは! 二人は仲が良さそうだな」
「はい、父上。彼とは道中にて色々と語り合いましたので」
「そうか……。とにかくだ、レンタよ。エレンを守ってくれた事、誠に感謝する。そこでだ、お主に褒賞を与えようと思うのだが……。何か望みはあるか?」
当初蓮太は適当にあしらいさっさと城を出る計画を立てていた。だが素晴らしいくらい人格者の王を見てとても自分から望みを口にする事などできなかった。
「お、俺に望みはありません。頂けるのならどのような褒賞でも……」
そう遠慮したのが間違いだった。この蓮太の言葉を聞いたエレンが国王にこう進言した。
「父上、彼は私の恩人です。腕もかなり立ちます。今後また私が襲われないという確証もないため、ここは一つ騎士爵を与え、私付けの護衛騎士に取り立ててあげては如何でしょうか?」
「なっ!? お、おおおおおまっ──」
それを聞いた国王はパッと明るい表情を浮かべ喜びを表した。
「それは名案だ! 視察に付けた者も失ってしまった所だしな。何より腕が立つ者は大歓迎だ! レンタよ、このエレンの申し出を受けてはもらえぬか? 護衛騎士の給料は他の騎士よりも遥かに高い故。安定した収入があるという事は良いものだぞ?」
とてもではないが断れる雰囲気ではない。ふとエレンを見るとニヤニヤしていた。
「や、やってくれる……っ!」
「ふふふ、秘密を知った者は逃がさぬよ。言っただろう? 私は品行方正ではないとな」
国王の誘いを断れば不敬罪になりかねない。蓮太はその場で叙勲となり、騎士爵を賜る事となった。
「レンタよ、これよりお主はこのノイシュタット王国の騎士となる。名を【レンタ・シヴァー】と名乗るが良い。騎士爵は一代限りのものだが、功績を積む事で昇爵もある。励むが良いぞ」
「……はっ」
こうして蓮太はエレンの謀略により、エレン付きの護衛騎士となるのだった。
「さあ行こうかレンタ。今から馬を飛ばせば昼には王都に着く。遅れずに付いてくるのだぞ」
「わかってますよ」
「ふむ、そうふて腐れるな。この問題が片付いたら報酬は出す。監視も解いてやるから」
「当たり前っすよ。ったく……なんでこんな事に」
関わらなければ今頃は人里離れた景色の良い場所でのんびり悠々自適に暮らしていたはずだっただろう。そう思うとなぜ関わってしまったのかと、蓮太は軽く後悔していた。
町を出て半日、二人は馬を飛ばして無事王都へとたどり着いた。エレンは町に入るために並んでいる人達の横を通り門番の前に立った。
「え、第二王子様? 馬車はどうされたので?」
「賊の襲撃にあってね。私以外の者は命を落としてしまったのだ」
「な、なんですと!? その賊は!?」
「大丈夫だ。私とこの助太刀にきたレンタで討伐した」
「そ、そうでしたか。いや、王子が御無事で何よりです。ささ、中にお入り下さい」
「ありがとう。レンタ、行こう」
「はいはい」
エレンは町に入りレンタに言った。
「レンタ、報酬は城で渡す。私についてきて欲しい」
「……えぇ。嫌っすよ。面倒事の匂いがプンプンしてるんっすけど」
「大丈夫だ。城内の者は大半が私の味方だ。それに、レンタなら仮に襲われても自衛できるだろう?」
「捕まったりしないんだったらね」
「ははっ、それなら今不敬罪で捕まえようか?」
「冗談だろ。ま、そんな事になったら全力で逃げるし、復讐するけど?」
「怖いねぇ」
軽く冗談を混ぜるくらいには落ち着いたのだろう。これからエレンは第一王子であり、自分達を襲わせたロクサルを裁かなければならない。エレンは軽く深呼吸をし、歩みを進めた。
「さあ行こうか」
蓮太はエレンの後ろを歩きながら町並みを見ていた。さすがに王都というだけあり、一つ前の町より建物も立派で栄えていた。道は石畳が敷かれており、人も多い。
「おぉぉ……なかなか栄えてんだなぁ~」
「王都だからな。ここは我が【ノイシュタット王国】の経済の中心地、賑わってもらわないと困るからね」
「ふ~ん……。お、あ、あれは!!」
蓮太は目を見開き驚いた。その目線の先には天然の毛皮をまとい、頭に耳を生やした獣人がいた。
「どうし……獣人か。見るのは初めてか?」
「あ、ああ。驚いた、獣人も普通に暮らしてんだな」
「ああ。父が獣人や亜人にも居住権を認めてからだいぶ増えた」
「なるほど。名君だな」
しかしエレンはその表情を曇らせた。
「どうした?」
「いや……。もし私があの賊に殺られていたかと思うとな。ロクサルは獣人や亜人を毛嫌いしていてね。仮に王になったら彼らは住む場所を追われていただろう」
「血も涙もないな。話を聞く限りロクデナシじゃないか」
「ああ。最低の兄だよ。でも……それもここまでだ。私の命を狙ったのだ、証拠もあるしもう言い逃れはできない」
「やだねぇ権力者ってのは。さっさと離れたいわ」
「なに、すぐに終わらせるさ」
そうして二人は城に入った。そしてそのエントランスで首謀者と遭遇した。
「ロクサルゥゥゥゥゥゥゥッ!! 貴様っ!!」
「ゲェッ! エレン!? な、なんで──」
「なんで? 貴様……よくも私の命を狙ってくれたなっ!!」
「な、ななな何の事だ!? お、俺は賊なんて雇ってねぇし!」
ロクサルは馬鹿だった。何もしなくても自ら罪を明かしていた。
「あいつ馬鹿だなー……お?」
エレンは賊の証言が入った水晶を取り出した。
「衛兵、そこの犯罪者を引きずってきてくれ。今から王の前で裁きを与えるっ!」
「さ、裁きだと!? あ、こら! 触るなっ! 俺は第一王子だぞっ! ちょっ、離せぇぇぇぇっ!」
衛兵二人がロクサルの両脇を笑顔で抱えていた。
「はははっ、聞こえませんな。ロクサル、昔殴られた恨みは忘れておりませんぞ」
「ひっ」
「そうだなぁ。俺なんか何もしてないのに鞭打ち食らったからなぁ~? 是非とも刑の執行は俺に任せてもらいたいものだ」
「は、離せっ! はなせぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
そうしてエレンを先頭にロクサルは謁見の間へと引きずられていった。
「やれやれ……。人望ねぇなアイツ」
蓮太は呆れながらエレン達の後を歩いていく。
ロクサルは見せしめのように城内を引きずられ謁見の間へと運ばれていく。それを見ても誰一人として止めようとする者はいなかった。
謁見の間に着くとエレンが扉を開いた。奥には玉座があり、そこに王冠をかぶった老人が座っていた。髪は白く、痩せ干そってはいるが、それとなく威厳を感じる。
「どうしたのだエレン、急に謁見したいと聞いたが」
「はっ、まずはこちらを」
そう言い、エレンは水晶に録音した賊の証言を流した。それを聞いたロクサルは顔を真っ青にし、反対に王の顔は真っ赤になった。
「ロクサル……貴様っ! そこまで堕ちたかっ!!」
「ひっ、ち、違っ──」
「元より貴様に譲る王位などないわっ!! 実の弟を殺そうとした罪は重いっ!! ロクサル、貴様は身分剥奪の上、国外追放処分とするっ!」
「そ、そんな! ま、待って下さい父上っ!!」
「この決定は覆ることはないっ! 衛兵、そこの馬鹿を国境に捨てて参れっ!」
「「はっ!!」」
王の怒りは相当なものだった。だがそれもロクサルが外に連れ出されるまでだった。ロクサルがいなくなると王の表情は慈愛に満ちたものとなり、エレンに向けられた。
「エレンよ、よくぞ無事に戻ったな。ワシの跡を継げる者はお主しかおらぬ」
「はっ! 共の者は惜しくも命を散らしてしまいましたが、私がこうして無事にあるのはこの者の助力があったからに他なりません」
「ん? 先ほどから気にはなっていたが……。そうか、その者はエレンの恩人であったか」
「はっ。レンタ、挨拶を」
「え? 俺作法とか知らないぞ?」
すると王が蓮太に言った。
「作法など気にせんでも良い。ワシはエレンの父であり、この国の現国王【ローエン・ノイシュタット】だ」
それに対し蓮太は一応頭を下げ名乗った。
「お、俺は冒険者の【レンタ】と申します。スラム出身で字はありません」
「ほう……、スラムか。さぞ苦労しただろうな。我が代で解決に至らなかった事を詫びさせてくれ」
「そ、そんな事っ!」
王は蓮太に向かい頭を下げた。それを見た蓮太は大層驚き、慌てふためいた。
「ふっ、レンタが慌てているなど珍しい」
「ちょっ、エレン!」
「はっはっは! 二人は仲が良さそうだな」
「はい、父上。彼とは道中にて色々と語り合いましたので」
「そうか……。とにかくだ、レンタよ。エレンを守ってくれた事、誠に感謝する。そこでだ、お主に褒賞を与えようと思うのだが……。何か望みはあるか?」
当初蓮太は適当にあしらいさっさと城を出る計画を立てていた。だが素晴らしいくらい人格者の王を見てとても自分から望みを口にする事などできなかった。
「お、俺に望みはありません。頂けるのならどのような褒賞でも……」
そう遠慮したのが間違いだった。この蓮太の言葉を聞いたエレンが国王にこう進言した。
「父上、彼は私の恩人です。腕もかなり立ちます。今後また私が襲われないという確証もないため、ここは一つ騎士爵を与え、私付けの護衛騎士に取り立ててあげては如何でしょうか?」
「なっ!? お、おおおおおまっ──」
それを聞いた国王はパッと明るい表情を浮かべ喜びを表した。
「それは名案だ! 視察に付けた者も失ってしまった所だしな。何より腕が立つ者は大歓迎だ! レンタよ、このエレンの申し出を受けてはもらえぬか? 護衛騎士の給料は他の騎士よりも遥かに高い故。安定した収入があるという事は良いものだぞ?」
とてもではないが断れる雰囲気ではない。ふとエレンを見るとニヤニヤしていた。
「や、やってくれる……っ!」
「ふふふ、秘密を知った者は逃がさぬよ。言っただろう? 私は品行方正ではないとな」
国王の誘いを断れば不敬罪になりかねない。蓮太はその場で叙勲となり、騎士爵を賜る事となった。
「レンタよ、これよりお主はこのノイシュタット王国の騎士となる。名を【レンタ・シヴァー】と名乗るが良い。騎士爵は一代限りのものだが、功績を積む事で昇爵もある。励むが良いぞ」
「……はっ」
こうして蓮太はエレンの謀略により、エレン付きの護衛騎士となるのだった。
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