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第7章 東の大陸編
10 迷宮都市
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ジュカの能力で向かった先は迷宮を取り囲むように出来上た大きな都市だった。都市の中は沢山の冒険者が行き交っており、かなり賑わっていた。すれ違う冒険者は皆迷宮の話で盛り上がっている。
「今日何階まで行く?」
「あ~……ゴールドスライムが出るの何階だっけ?」
「七十七階だったかな」
「じゃあそこで。転移石買っていこうぜ」
「はいは~い」
冒険者達はそんな会話をしながら歩いて行った。ローグは想像より賑わっている都市の様子に驚いていた。
「かなりの盛況ぶりだね。まさかこれ全部冒険者?」
「みたいね~。家もあるみたいだし。ここで稼いだ冒険者が建てたとか?」
「そんなに儲かるのかここ。ま、とりあえず情報を集めるために酒場にでも行くか」
「酒場っ!! さっすがローグ! 行く行く~!」
酒場と聞いてはしゃぐアクア。ローグは一応釘を刺しておいた。
「あまり飲み過ぎるなよ、アクア?」
「わかってるって~。早く行きましょっ!」
ローグ達は情報収集のためにまず酒場に向かう事にした。酒場に入るとまだ昼だと言うにも関わらず、中は冒険者でごった返していた。
「ここも人が多いなぁ」
「いらっしゃいませ~。何名様ですか?」
「三人なんだけど、席はある?」
「えっと……すみません、相席でも大丈夫ですか?」
「俺は構わないけど……」
店員にそう言い、ローグは二人を見る。
「私は酒が飲めれば何でもいいわっ!」
「私はローグ様の隣なら何処でも大丈夫ですわ」
店員は苦笑いを浮かべていた。
「は、はは……。お客さん、モテモテですね?」
「そうかな? それより、もう入れるの?」
「あ、すいません。今テーブルに確認して来ますので、少々お待ち下さい」
店員は席に確認に向かった。店内の様子を眺めながら暫く待つと店員が戻ってきた。
「大丈夫みたいです。こちらへどうぞ~」
ローグ達は案内され席に向かった。
「きゃあっ! すごいイケメンきたぁっ! ラッキー!」
「生きてて良かった! さ、どうぞどうぞ~」
ローグ達は女冒険者二人と相席し五人で飲む事になった。
「悪いね、失礼するよ。あ、そうだ。店員さん、オススメの食べ物とお酒を下さい。それと、彼女達にも今飲んでるやつと同じものを。同じもので良いよね?」
「「は~いっ」」
「畏まりました。少々お待ち下さいね~」
店員は注文を受けキッチンの方へと向かって行った。
「ありがとね、私達にまでご馳走してくれて」
「いいよ。これも何かの縁だからね。構わず飲んでよ。それに、俺達ここに来たばかりでさ。色々話も聞きたいしさ。ま、情報料って事で」
「なるほど~。じゃ甘えるわね。それで、聞きたい話って何かな? 私達はもちろん彼氏なしよ?」
ローグは後半部分をスルーし、迷宮について質問した。
「なら遠慮なく。聞きたいのは迷宮についてなんだ。この酒場に来る前転移石の話を聞いてさ。もしかして行きたい階層まで飛べるとか?」
「ぶぅ、スルーされた……残念。そうね、町の転移石屋に各階層に飛べる【転移石】ってアイテムが売ってるのよ。迷宮の階層ボスを倒せばその階層に飛べる石が必ず手に入ってね。浅層をショートカットしたい冒険者達は皆買って行ってるわ」
「なるほどね。今出ている転移石は何階が最高なの?」
「確か百八十階だったかなぁ。まさか、買う気? 高いわよ~。確か大金貨百八十枚だったかな」
ローグは値段を聞いてもさして驚かなかった。
「何だ、以外と安いね。攻略する時間を考えれば得だろうに」
女冒険者達は驚いていた。するとそこに店員が品を運んできた。
「お待たせしました~。肉ランチとサラダセット、エールになります。ごゆっくりどうぞ~」
「おかわり!」
するとアクアはきた酒を一気に飲み干した。あれほど飲み過ぎるなと釘を刺してもアクアはアクアだった。ローグは去り際の店員に再度酒を頼む。
「すまん、樽で売ってくないかな?」
「は、はい! あ、でも樽だと重くて……」
「俺がいくよ。案内してくれる?」
「申し訳ありません。お願いできますか?」
ローグは店員に案内され、奥についていく。
「あの、こちらなのですが……まだ冷えてなくて」
「ああ、大丈夫だ。じゃあ二つもらっていくよ」
そう言うとローグは樽を二つ重ね、軽々と持ち上げて見せた。
「す、凄いですね。見かけによらず力が……」
「全然軽いもんだよ」
ローグは樽二つを抱え席に戻った。
「持ってきたぞアクア。けどこれ温いそうだからさ、少し冷やすよ。【アイス】」
ローグは樽の表面を氷で包んだ。
「冷えたら飲むといい」
「は~い」
そんな様子を二人の冒険者は驚きながら見ていた。
「す、凄いね? あんな重そうな樽を二つも軽々と……。それに魔法まで。貴方……何者?」
「え? 冒険者ならこのくらい当たり前じゃない? 俺はただの冒険者だよ。ゴッドランクの」
「「ゴ、ゴッドランクーーーーっ!?」」
店中に二人の大きな叫声が響き渡る。
「ちょ、声がデカイぞ!?」
「「……あ」」
二人は周囲を見回した。するといきなり立ち上がって叫んだ二人を酒場にいた皆全員の視線が集まっていた。二人は恥ずかしそうに席に座った。
「ご、ごめんなさい」
「いや、いいよ。それより、話の続きを」
それからローグは色々な話を聞き出した。最近は下層に挑戦する冒険者は全くおらず、皆安全に稼げるマップが売られている階層で稼いでいるそうだ。すでに地下百五十階までは階層マップが出回っており、楽に稼ぎたい冒険者は皆地下七十七階のゴールドスライムとゴールデンゴーレムを倒しに行くのが当たり前になっているらしい。
「私達もそれなんだけどね。でも……貴方は違うみたいね? ゴッドランクだし、まさか最下層でも目指すつもりなの?」
「まぁね」
すると女冒険者からさらに耳寄りな情報が飛び出した。
「過去にもゴッドランク冒険者が挑戦に来たらしいんだけどさ、その人は地下二百階で飽きたって言って帰ったのみたいよ?」
「あ、飽きた? 何でまた??」
「それはね、地下百五十階から先は全てワンフロアになってて全部ボス戦らしくて。地下百五十から先は冒険でもなんでもなく、ただただボスを倒すだけの作業になるらしいのよ」
「それは……冒険したい冒険者には苦痛だなぁ。何階まであるか知らないけどそんな単純作業はなぁ……」
「ね~。だからこの都市にいる冒険者は大体金になる階層にしか行かないのよ」
「そっか、ありがとう。大体わかった。これはお礼だよ。もらってくれ」
ローグは二人に虹金貨を一枚ずつ渡した。
「「に、ににに虹金貨ぁぁぁぁっ!?」」
二人はまた立ち上がり大声を上げた。
「だから声がデカイって……」
「「ご、ごめんなさい」」
二人はまた恥ずかしそうに椅子に座り虹金貨を眺める。
「で、でも虹金貨なんて……!」
「そうですよ。あんな誰でも知ってる話でこんなにもらえませんって」
二人は金を返そうとした。だが、ローグはその手を握り言った。
「情報は命より重い。今日君達に会えて俺はラッキーだった。一から迷宮について優しく教えて貰えたからね。それは今日俺と出会った記念だよ。後、俺達はしばらくこの町にいるからさ、もしまた何かあったら会おう。だからさ、それは貰って欲しい」
二人は目をハートにしてこう呟いた。
「「は、はひ……」」
あらかた情報を手に入れたローグは二人を連れ酒場から出た。
「さて、とりあえず迷宮に行ってみようか。二人とも……ってあれ? アクアは?」
確かに連れて出てきたはずたがアクアの姿がない。するとジュカが路地裏を指差した。
「おそらく……あちらでキラキラしてますわ」
ローグが路地裏に向かうと、アクアはそこでキラキラを生産していた。
「おぅぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ……。はぁ……はぁ……。し、質の悪い酒出してくれたわね……うぉぇぇぇぇっ」
ローグは黙ってそれを見ながらこう呟いた。
「あいつ……捨ててくか」
「待ってぇぇぇぇっ! お願い、捨てないでぇぇっ! 私は貴方の(持っているお酒)でしかダメなのっ! ねぇ、捨てないでぇぇぇぇっ!」
通りすがりの冒険者がチラチラ見る。
「やぁねぇ……。別れ話かしら?」
「あの人のでしかダメだって……きゃっ」
「ジュカ、あのバカを空間に放り込んでおいてくれ」
「はいは~い」
ジュカはアクアを亜空間に吸い込んだ。
「うみゃあぁぁぁ…………」
「よし、じゃ行くか」
「はいっ、ローグ様」
こうして悪酔いしたアクアを亜空間に放り込み、ローグとジュカの二人は迷宮へと向かうのであった。
「今日何階まで行く?」
「あ~……ゴールドスライムが出るの何階だっけ?」
「七十七階だったかな」
「じゃあそこで。転移石買っていこうぜ」
「はいは~い」
冒険者達はそんな会話をしながら歩いて行った。ローグは想像より賑わっている都市の様子に驚いていた。
「かなりの盛況ぶりだね。まさかこれ全部冒険者?」
「みたいね~。家もあるみたいだし。ここで稼いだ冒険者が建てたとか?」
「そんなに儲かるのかここ。ま、とりあえず情報を集めるために酒場にでも行くか」
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「わかってるって~。早く行きましょっ!」
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「えっと……すみません、相席でも大丈夫ですか?」
「俺は構わないけど……」
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「は、はは……。お客さん、モテモテですね?」
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「あ、すいません。今テーブルに確認して来ますので、少々お待ち下さい」
店員は席に確認に向かった。店内の様子を眺めながら暫く待つと店員が戻ってきた。
「大丈夫みたいです。こちらへどうぞ~」
ローグ達は案内され席に向かった。
「きゃあっ! すごいイケメンきたぁっ! ラッキー!」
「生きてて良かった! さ、どうぞどうぞ~」
ローグ達は女冒険者二人と相席し五人で飲む事になった。
「悪いね、失礼するよ。あ、そうだ。店員さん、オススメの食べ物とお酒を下さい。それと、彼女達にも今飲んでるやつと同じものを。同じもので良いよね?」
「「は~いっ」」
「畏まりました。少々お待ち下さいね~」
店員は注文を受けキッチンの方へと向かって行った。
「ありがとね、私達にまでご馳走してくれて」
「いいよ。これも何かの縁だからね。構わず飲んでよ。それに、俺達ここに来たばかりでさ。色々話も聞きたいしさ。ま、情報料って事で」
「なるほど~。じゃ甘えるわね。それで、聞きたい話って何かな? 私達はもちろん彼氏なしよ?」
ローグは後半部分をスルーし、迷宮について質問した。
「なら遠慮なく。聞きたいのは迷宮についてなんだ。この酒場に来る前転移石の話を聞いてさ。もしかして行きたい階層まで飛べるとか?」
「ぶぅ、スルーされた……残念。そうね、町の転移石屋に各階層に飛べる【転移石】ってアイテムが売ってるのよ。迷宮の階層ボスを倒せばその階層に飛べる石が必ず手に入ってね。浅層をショートカットしたい冒険者達は皆買って行ってるわ」
「なるほどね。今出ている転移石は何階が最高なの?」
「確か百八十階だったかなぁ。まさか、買う気? 高いわよ~。確か大金貨百八十枚だったかな」
ローグは値段を聞いてもさして驚かなかった。
「何だ、以外と安いね。攻略する時間を考えれば得だろうに」
女冒険者達は驚いていた。するとそこに店員が品を運んできた。
「お待たせしました~。肉ランチとサラダセット、エールになります。ごゆっくりどうぞ~」
「おかわり!」
するとアクアはきた酒を一気に飲み干した。あれほど飲み過ぎるなと釘を刺してもアクアはアクアだった。ローグは去り際の店員に再度酒を頼む。
「すまん、樽で売ってくないかな?」
「は、はい! あ、でも樽だと重くて……」
「俺がいくよ。案内してくれる?」
「申し訳ありません。お願いできますか?」
ローグは店員に案内され、奥についていく。
「あの、こちらなのですが……まだ冷えてなくて」
「ああ、大丈夫だ。じゃあ二つもらっていくよ」
そう言うとローグは樽を二つ重ね、軽々と持ち上げて見せた。
「す、凄いですね。見かけによらず力が……」
「全然軽いもんだよ」
ローグは樽二つを抱え席に戻った。
「持ってきたぞアクア。けどこれ温いそうだからさ、少し冷やすよ。【アイス】」
ローグは樽の表面を氷で包んだ。
「冷えたら飲むといい」
「は~い」
そんな様子を二人の冒険者は驚きながら見ていた。
「す、凄いね? あんな重そうな樽を二つも軽々と……。それに魔法まで。貴方……何者?」
「え? 冒険者ならこのくらい当たり前じゃない? 俺はただの冒険者だよ。ゴッドランクの」
「「ゴ、ゴッドランクーーーーっ!?」」
店中に二人の大きな叫声が響き渡る。
「ちょ、声がデカイぞ!?」
「「……あ」」
二人は周囲を見回した。するといきなり立ち上がって叫んだ二人を酒場にいた皆全員の視線が集まっていた。二人は恥ずかしそうに席に座った。
「ご、ごめんなさい」
「いや、いいよ。それより、話の続きを」
それからローグは色々な話を聞き出した。最近は下層に挑戦する冒険者は全くおらず、皆安全に稼げるマップが売られている階層で稼いでいるそうだ。すでに地下百五十階までは階層マップが出回っており、楽に稼ぎたい冒険者は皆地下七十七階のゴールドスライムとゴールデンゴーレムを倒しに行くのが当たり前になっているらしい。
「私達もそれなんだけどね。でも……貴方は違うみたいね? ゴッドランクだし、まさか最下層でも目指すつもりなの?」
「まぁね」
すると女冒険者からさらに耳寄りな情報が飛び出した。
「過去にもゴッドランク冒険者が挑戦に来たらしいんだけどさ、その人は地下二百階で飽きたって言って帰ったのみたいよ?」
「あ、飽きた? 何でまた??」
「それはね、地下百五十階から先は全てワンフロアになってて全部ボス戦らしくて。地下百五十から先は冒険でもなんでもなく、ただただボスを倒すだけの作業になるらしいのよ」
「それは……冒険したい冒険者には苦痛だなぁ。何階まであるか知らないけどそんな単純作業はなぁ……」
「ね~。だからこの都市にいる冒険者は大体金になる階層にしか行かないのよ」
「そっか、ありがとう。大体わかった。これはお礼だよ。もらってくれ」
ローグは二人に虹金貨を一枚ずつ渡した。
「「に、ににに虹金貨ぁぁぁぁっ!?」」
二人はまた立ち上がり大声を上げた。
「だから声がデカイって……」
「「ご、ごめんなさい」」
二人はまた恥ずかしそうに椅子に座り虹金貨を眺める。
「で、でも虹金貨なんて……!」
「そうですよ。あんな誰でも知ってる話でこんなにもらえませんって」
二人は金を返そうとした。だが、ローグはその手を握り言った。
「情報は命より重い。今日君達に会えて俺はラッキーだった。一から迷宮について優しく教えて貰えたからね。それは今日俺と出会った記念だよ。後、俺達はしばらくこの町にいるからさ、もしまた何かあったら会おう。だからさ、それは貰って欲しい」
二人は目をハートにしてこう呟いた。
「「は、はひ……」」
あらかた情報を手に入れたローグは二人を連れ酒場から出た。
「さて、とりあえず迷宮に行ってみようか。二人とも……ってあれ? アクアは?」
確かに連れて出てきたはずたがアクアの姿がない。するとジュカが路地裏を指差した。
「おそらく……あちらでキラキラしてますわ」
ローグが路地裏に向かうと、アクアはそこでキラキラを生産していた。
「おぅぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ……。はぁ……はぁ……。し、質の悪い酒出してくれたわね……うぉぇぇぇぇっ」
ローグは黙ってそれを見ながらこう呟いた。
「あいつ……捨ててくか」
「待ってぇぇぇぇっ! お願い、捨てないでぇぇっ! 私は貴方の(持っているお酒)でしかダメなのっ! ねぇ、捨てないでぇぇぇぇっ!」
通りすがりの冒険者がチラチラ見る。
「やぁねぇ……。別れ話かしら?」
「あの人のでしかダメだって……きゃっ」
「ジュカ、あのバカを空間に放り込んでおいてくれ」
「はいは~い」
ジュカはアクアを亜空間に吸い込んだ。
「うみゃあぁぁぁ…………」
「よし、じゃ行くか」
「はいっ、ローグ様」
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