クソッタレ人生を薔薇色に

夜夢

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中学校編

10 村長の提案

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    村を地盤に如月グループを取り戻す。村長はそんな事を口にした。が、こんな何も無い村をどうこうした所で巨大企業となった如月グループに太刀打ち出来る筈もない。

「村長さん、気持ちは分からなくも無いですが…。無謀ですよ。」

「しかし…!何もしなければ村は無くなってしまう!」

「要は若者が村に居続けてくれたら良いのでしょう?」

「あ、ああ。若者が居着いてくれて、尚且つ子孫繁栄してくれたら…。」

    悠真は村長に言った。

「それなら問題ありませんよ。」

「な、なに?」

「僕は既に3人孕ませています。」

「な、なんと!?」

    村長は驚いた。

「この3人は村からは出ないでしょう。そして、これから先それはもっと増える筈です。何も無いからじゃなく、何も無いからこそ愛を育む事が出来るのですよ。今、村には高校がありませんよね?近い内に村に私立の高校を建設します。経費は僕が。そして、その学校に通えるのは村に住民票を持つ者のみに限定します。教師、その他の職員も村の人から採用します。」

「お…おぉ…!」

「僕は…この村が好きになりました。採算なんてどうでも良いのです。それより…僕は人と人との繋がりを大事にしたい。これは都会では味わえない貴重な財産です。そして、出生率もそんなに気にする事は無いですよ?これから僕が張り切りますので。」

「き、救世主…!」

「大げさだなぁ。そんな良いモノじゃないですよ。僕はただ皆が可愛くて仕方が無いだけです。」

「…それは…その中に家の娘は入っているのですかな?」

    廊下でガタッと物音が聞こえた。

「勿論。直ぐにでも孕ませたいと思っています。」

「ゆ、悠真くん!」

    室内に美咲が乱入してきた。

「み、美咲?聞いていたのか?」

「ええ。お父様、どうか私と悠真くんの仲を認めて頂けませんでしょうか?私は…もう彼無しでは…っ!」

「あん?そんなの…寧ろお前が孕まなくてどうするか!」

「…え?」

    村長は立ち上がった。

「美咲!」

「は、はい!」

「今から子作りしてきなさい。」

「え?えぇぇぇぇっ!?」

「当然だろう!村長の娘が一番に孕まんでどうするか!既に3人孕んだと聞く…。が、一番最初に出産するのはお前だ、美咲!今ならまだ間に合う!私と母さんは朝まで家を空けるからな?今夜中に種付けしてもらいなさい。」

「お、親公認…ゆ、悠真くん!」

    美咲は顔を真っ赤にしながら悠真に抱きついた。

「私の部屋に行きましょう!もう私達の間に何の障害も無いわっ!今すぐ私と子作りしましょう!」

「あ、ああ。良いの?」

「勿論!ああ…絶対一番に産むんだからっ♪」

    それから2人は一晩中繋がり続けた。悠真の放つ精は全て美咲の子宮に収まり、やがて彼女の中にある卵と1つになった。

「んふぅぅぅぅっ♪今…今受精しましたわぁっ♪悠真くんの射精した種が…私の卵に命中しましたわぁっ♪」

「ふう…。流石に一晩中はやり過ぎたかな?大丈夫?」

「はいっ♪あなたっ♪」

「あ、あなた?」

    美咲はニッコリ微笑み悠真に抱きつく。 

「あ、ごめんなさい…。これでも一応女の子なので…。夢見た暮らしとは少し違うかもしれませんが、好きな人の赤ちゃんを授かるって夢が叶ったので…。私、結婚したら相手はあなたって呼びたかったのでつい…。」

「結婚…ね。皆さ、やたら結婚に拘るけどさ…。それって只の制度でしかないよね?お互いが好きで一緒に暮らすのに国の制度とか要る?この1人しか選べない制度があるせいで、選ばれなかった人は悲しむんだよね。ならさ、結婚なんてしないでずっと皆一緒に暮らしてた方が良くない?国なんて何のあてにもならないし、世の中は少子化、不景気、経済格差に悩む一方だ。今一番必要無いのは国かもしれない。愛国心?こんな腐りきった国に誰が誇りを持つって言うのさ。だから…僕は、僕が目指す自分だけの国を此処に作るよ。実現するかどうかは分からないけどね。」

「あ、あなた…。…分かりました。あなたが国を作るまで結婚は待ちます!そしたら…皆一緒に結婚式を挙げましょう♪」

「ははっ、それ良いね。僕も楽しみだよ。」

    その日、2人が離れる事は無かった。

「貴女達~、そろそろ起きないと遅刻しちゃうわよ~?」

    そう言って部屋に入って来たのは彼女の母親だ。

「あらあら…。仲の良いこ………ごくっ。」 

    母親の視線がある一部に注がれる。いつの間にか抜けていた悠真のモノは朝の生理現象と共に天を貫いていた。

「さ、先っちょだけ先っちょだけ…♪」

つぷっ…♪

「っく♪やっぱ無理ぃっ♪」

ずぷぅぅぅぅぅっ♪

「ん?な、なに??」

「あ、お早う♪ちょっと借りてるわ♪」

「なっ!?ちょ、娘の前で何を!?」

「あっあっあっ♪主人のより全然硬いわぁぁっ♪はぁ…♪大丈夫よ、その娘、一度寝たら最低六時間は何しても起きないから♪ま、遅刻確定だし?主人も仕事に出掛けたし?私達の邪魔をする者は居ないわ♪さぁ、娘が起きるまで楽しみましょ♪」

    この村の人妻達って…元気だよなぁ…。

    結局悠真は美咲が起きる直前まで彼女の母親に搾り取られるのだった。そんな彼女の母親は部屋を出る際にこう告げた。

「私…今日危ない日でしたの♪出来ちゃってたらごめんなさいね?」

    彼女の母親はニッコリ笑って部屋を出るのであった。 

「アグレッシブだなぁ…。」

「ホントお母さんったら…。」

「あ、起きてたの?」

「そりゃあれだけベッド揺らされたらね…。それより…あなたってお母さんみたいな年上でも普通に抱くのね…。」

「え?年上って言ってもまだ30とかでしょ?一番美味しい時期じゃない。それに美咲に似て何か可愛かったし…。」

「なっ!だ、だめぇぇぇ!お母さんに惚れちゃダメなんだからぁぁぁぁっ!」 

    この後、散々イチャイチャし2人は学校へと向かった。もう昼前で大遅刻もいい所だ。

「…遅刻した理由は子作りしてたですって…?全く…。テストは明日からなのよ?ちゃんと勉強してるのかしら?」

    悠真はハッキリ言った。

「満点以外ありえませんよ。」

    結城先生の目がキランと光る。

「へえ?なら…一つ賭けをしましょうか。」

「賭け…ですか。」

「そうよ。勉強しなくても全教科満点を叩き出せたら…如月くんの要求を何か1つ呑むわ。代わりに、1つでも満点を逃したら…学園からの要求を1つ呑むってのはどう?」

「あ、あなた…。」

    美咲が心配そうな顔で覗き込んでくる。が、悠真は自信タップリにこう答えた。

「受けましょう。僕の望みは今日の遅刻を無かった事にして頂く事。そちらは?」

「…そうねぇ。まだ内緒。わざと満点を逃れられたら困るし?」

「分かりました。では聞く事は無い望みになりそうなので、これで失礼しますね。」

    そう言って悠真達は職員室を出た。

「だ、大丈夫なの?」

「大丈夫さ。この実力者テストなんて小学校のおさらいみたいなものだし。」

「そ、そうよね?い、行こっか。」

    2人は並んで教室へと向かうのであった。その頃結城先生は…。

「あれ?今から内容変更ですか?」

「ふっふっふ~。この問題一個入れとけば…ふふふふ…♪これで満点は無理ねっ!さあ、望みを聞いて貰うわよ~♪おほほほほほっ♪」

    職員室に結城先生の笑い声が木霊するのであった。
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