124 / 227
第6章 ナルニーア大陸編
09 村での暮らし
しおりを挟む
「じゃあみんな野菜は持ってきたか~?」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 」」」
俺は今村人達に収穫してきた野菜を持ち寄らせていた。
「ふむふむ。こいつが一番良いな。じゃあ他は約束通りもらうぜ?」
「ああ、本当に増やせるならな?」
「ふっ、任せな」
俺は一人一人が持ち寄ってきた野菜から一番良い物を選び、他をもらう。そしてその一番良い野菜を……。
「スキル【複製】!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉあっ!? ふ、増えたぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」
「だから言っただろ~? はい、次の人~」
「つ、次は俺ん所の野菜をっ!」
「バカ野郎っ! 次は俺だっ!」
「はいはい喧嘩しな~い。いくらでも増やしてやっからさ。順番順番」
「「「「はいっ! ジェイドさんっ!」」」」
とまぁ、俺は全く働かずに野菜を手に入れつつ、村人達からの信頼を勝ち取っていた。
「あんたのスキル何個あるの? 野菜増やすスキルなんて初めて見たんだけど……」
羊人族の娘【マリーエル】もこれには唖然としていた。
「スキルの数? さぁ……数えた事ないな、多過ぎて」
「化け物ね……」
「スゲーだろ?」
「はいはい凄い凄い。見たことない家具もあるし、貯蔵庫もあるし……。あんたが来てから私の生活は一辺したわ」
「毎日は楽しいか?」
マリーエルはフィッと顔をそむけてこう言った。
「……わ、悪くないわ」
「そうか。それは何よりだ」
「ジェイドさ~ん!」
「ん?」
野菜の取引を終えた俺にリーフが声を掛けてきた。
「どうしたリーフ?」
「ふふふ、ジェイドさんっ。私……赤ちゃん出来たみたいです!」
「おぉぉぉ! でかしたリーフ! よくやったぞ!」
「ふふっ、嬉しい……。ちゃんと愛する人と子作りするってこんな気持ちになるのね……」
俺は一応リーフに言っておく。
「その想いは大事だが……だからと言ってライカを蔑ろにしたらダメだぞ? ライカもリーフの子供なんだからな?」
「もちろんですっ。ジェイドさんも自分の子ばかりにかまけちゃダメですよ?」
「はははは。俺は子沢山だからなぁ~。本国には山盛り子がいる。だが全員等しく愛しているぞ、うん」
「ああ……、たまに姿が見えないのはその方達に会いに行っていたのですね」
「まぁな。俺は作って終わるような外道じゃないからな。子育ては妻に任せきりだが、何せ多忙な身でなぁ……」
マリーエルが尋ねてきた。
「あんた……他にも嫁がいるの?」
「まぁな。イージス大陸、グランディア大陸、シーガロン大陸の三大陸に俺の妻と子がいるぞ」
「はぁっ!? そ、そんなに渡り歩いてんの!?」
「渡り歩いていると言うか……俺は邪心国国王だからな。世界に邪心教を広めるため活動してんだよ」
「こ、国王~!? いやいや、国王がこんな村でなにしてんの!? まったりし過ぎじゃない!?」
「良いんだよ。これまで忙しくてあまり休む暇もなかったからなぁ……。少しくらい休ませろってんだ」
「め、滅茶苦茶な王ね……」
俺はまったりするって決めたんだ。世界がどうなろうと知った事か。滅ぶなら勝手に滅べば良い。すでに神の力は大分削がれたはずだからな。
聖神教が倒れ三つの大陸を邪心教が席巻している。さらに神に仕えている神獣白虎族までをも手中に収めた今、神の力は全盛期の六割にまで下がっていた。
ここは神界、神達が住む世界だ。神界は主神ゼウスを筆頭に様々な神が暮らしている。
《むぅ……。最近力が減っている気がする……。一体何が起きていると言うのだ……》
《最近力が増してきてるんだよなぁ~。なんでだ?》
《あれはガネーシャ……か?》
彼は商業の神ガネーシャ。像の姿をした神だ。どうやらジェイドが玩具を世界に広めた事でその力を爆発的に増したらしい。しかも全世界に広まるほどの玩具だ。今や彼の力はゼウスに切迫しようとしていた。
だがゼウスはそれを善しとしない。なぜなら自分の地位を奪われかねないからだ。ゼウスは自分の間にガネーシャを呼び出した。
《なんです、ゼウスさま?》
《ガネーシャ。お前……堕ちたな?》
《へ? な、何言って……》
《その力……闇を感じるぞガネーシャ!! 闇に身を堕としてまで力が欲しいか!!》
《ち、ちょっと待てって! 何言ってるかわかんねぇよ!》
《黙れぃっ! 貴様は追放だ! その力を封印し貴様を相応しい場所に送ってやるわっ! ……闇に染まりし神、ガネーシャを我が権限により神界から追放する! 悔い改めるがいいっ!!》
《ふ……ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 覚えてろよっ! 必ず復讐してやるからなぁぁぁぁぁぁぁっ!!》
ガネーシャの足元に黒い穴が開き、彼は神界から追放された。
《……ふん。我に迫る力を持つ貴様が悪いのだ。地上で惨めに暮らすがいい。くくくくっ……! 神界は我のモノよっ! 誰にも渡してたまるかっ!》
ついにその本性を見せ始めたゼウス。ゼウスは主神であるが力にモノを言わせる単なる独裁者に過ぎなかった。気に入らなければ堕とす。それは妻だろうが子だろうが関係ない。ゼウスの本性はジェイド以上のクズだ。
《さてと……次に危なそうな神を探すか……。ナニヤラ出産の神達も最近力を増してきているな。ふむ……》
ゼウスは悪い笑みを浮かべ部屋から出るのであった。
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 」」」
俺は今村人達に収穫してきた野菜を持ち寄らせていた。
「ふむふむ。こいつが一番良いな。じゃあ他は約束通りもらうぜ?」
「ああ、本当に増やせるならな?」
「ふっ、任せな」
俺は一人一人が持ち寄ってきた野菜から一番良い物を選び、他をもらう。そしてその一番良い野菜を……。
「スキル【複製】!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉあっ!? ふ、増えたぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」
「だから言っただろ~? はい、次の人~」
「つ、次は俺ん所の野菜をっ!」
「バカ野郎っ! 次は俺だっ!」
「はいはい喧嘩しな~い。いくらでも増やしてやっからさ。順番順番」
「「「「はいっ! ジェイドさんっ!」」」」
とまぁ、俺は全く働かずに野菜を手に入れつつ、村人達からの信頼を勝ち取っていた。
「あんたのスキル何個あるの? 野菜増やすスキルなんて初めて見たんだけど……」
羊人族の娘【マリーエル】もこれには唖然としていた。
「スキルの数? さぁ……数えた事ないな、多過ぎて」
「化け物ね……」
「スゲーだろ?」
「はいはい凄い凄い。見たことない家具もあるし、貯蔵庫もあるし……。あんたが来てから私の生活は一辺したわ」
「毎日は楽しいか?」
マリーエルはフィッと顔をそむけてこう言った。
「……わ、悪くないわ」
「そうか。それは何よりだ」
「ジェイドさ~ん!」
「ん?」
野菜の取引を終えた俺にリーフが声を掛けてきた。
「どうしたリーフ?」
「ふふふ、ジェイドさんっ。私……赤ちゃん出来たみたいです!」
「おぉぉぉ! でかしたリーフ! よくやったぞ!」
「ふふっ、嬉しい……。ちゃんと愛する人と子作りするってこんな気持ちになるのね……」
俺は一応リーフに言っておく。
「その想いは大事だが……だからと言ってライカを蔑ろにしたらダメだぞ? ライカもリーフの子供なんだからな?」
「もちろんですっ。ジェイドさんも自分の子ばかりにかまけちゃダメですよ?」
「はははは。俺は子沢山だからなぁ~。本国には山盛り子がいる。だが全員等しく愛しているぞ、うん」
「ああ……、たまに姿が見えないのはその方達に会いに行っていたのですね」
「まぁな。俺は作って終わるような外道じゃないからな。子育ては妻に任せきりだが、何せ多忙な身でなぁ……」
マリーエルが尋ねてきた。
「あんた……他にも嫁がいるの?」
「まぁな。イージス大陸、グランディア大陸、シーガロン大陸の三大陸に俺の妻と子がいるぞ」
「はぁっ!? そ、そんなに渡り歩いてんの!?」
「渡り歩いていると言うか……俺は邪心国国王だからな。世界に邪心教を広めるため活動してんだよ」
「こ、国王~!? いやいや、国王がこんな村でなにしてんの!? まったりし過ぎじゃない!?」
「良いんだよ。これまで忙しくてあまり休む暇もなかったからなぁ……。少しくらい休ませろってんだ」
「め、滅茶苦茶な王ね……」
俺はまったりするって決めたんだ。世界がどうなろうと知った事か。滅ぶなら勝手に滅べば良い。すでに神の力は大分削がれたはずだからな。
聖神教が倒れ三つの大陸を邪心教が席巻している。さらに神に仕えている神獣白虎族までをも手中に収めた今、神の力は全盛期の六割にまで下がっていた。
ここは神界、神達が住む世界だ。神界は主神ゼウスを筆頭に様々な神が暮らしている。
《むぅ……。最近力が減っている気がする……。一体何が起きていると言うのだ……》
《最近力が増してきてるんだよなぁ~。なんでだ?》
《あれはガネーシャ……か?》
彼は商業の神ガネーシャ。像の姿をした神だ。どうやらジェイドが玩具を世界に広めた事でその力を爆発的に増したらしい。しかも全世界に広まるほどの玩具だ。今や彼の力はゼウスに切迫しようとしていた。
だがゼウスはそれを善しとしない。なぜなら自分の地位を奪われかねないからだ。ゼウスは自分の間にガネーシャを呼び出した。
《なんです、ゼウスさま?》
《ガネーシャ。お前……堕ちたな?》
《へ? な、何言って……》
《その力……闇を感じるぞガネーシャ!! 闇に身を堕としてまで力が欲しいか!!》
《ち、ちょっと待てって! 何言ってるかわかんねぇよ!》
《黙れぃっ! 貴様は追放だ! その力を封印し貴様を相応しい場所に送ってやるわっ! ……闇に染まりし神、ガネーシャを我が権限により神界から追放する! 悔い改めるがいいっ!!》
《ふ……ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 覚えてろよっ! 必ず復讐してやるからなぁぁぁぁぁぁぁっ!!》
ガネーシャの足元に黒い穴が開き、彼は神界から追放された。
《……ふん。我に迫る力を持つ貴様が悪いのだ。地上で惨めに暮らすがいい。くくくくっ……! 神界は我のモノよっ! 誰にも渡してたまるかっ!》
ついにその本性を見せ始めたゼウス。ゼウスは主神であるが力にモノを言わせる単なる独裁者に過ぎなかった。気に入らなければ堕とす。それは妻だろうが子だろうが関係ない。ゼウスの本性はジェイド以上のクズだ。
《さてと……次に危なそうな神を探すか……。ナニヤラ出産の神達も最近力を増してきているな。ふむ……》
ゼウスは悪い笑みを浮かべ部屋から出るのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる