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第4章 シーガロン大陸編
04 黒狼族の集落を観察しよう
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白虎族の改宗には時間がかかりそうだと判断した俺は一転、今度は黒狼族の集落を尋ねた。
「あぁぁ、旦那様から来ていただけるなど! あの……」
二時間後、俺は黒狼族の長【バレッタ】とベッドの中にいた。
「す、素敵でした……旦那様……っ」
「おいおい、まだ終わりじゃねーぞ?」
「あ……す、凄い……!」
「数が減って困ってるんだろ? なら手っ取り早く増やそうぜ?」
「あ……。は、はははははいっ! ど、どうぞっ!」
「いただきま~す」
「あっ……」
これで黒狼族にも俺の血が入った。
「だ、旦那様……。もし可能でしたら他のメスにも……」
「全員呼んで来い! 俺が黒狼族の主になってやるぜぇぇぇぇぇっ!」
「た、たくましい……っ! 私にあれだけキメてなおその雄々しさ……! す、すぐに孕める者を全員集めますっ!」
それからは天国だった。黒狼族はメスの方が強く、またメスは自分より強い者にしか股を開かない。長が股を開いた事で残るメスは全て俺のモノとなった。俺は白虎族の結果が出るまで黒狼族の里で過ごし、今はまだ孕めない子を相手にハッスルしている。これはつまり、孕める者はすでに全員孕んでしまったと言う事になる。
「この短期間で里のメス全ての旦那様になるなど……。さすだんですっ!」
新しい単語が生まれていた。
「私も大きくなったら旦那様の赤ちゃん産む~」
「うんうん。できれば小さいままでいてくれ」
「?」
それから一ヶ月。屋敷を中心とし、黒狼族側の集落建設が始まった。だが白虎族側は未だに音沙汰もない。
「しかたねぇなぁ~。様子見にいくか」
俺はまだ言い争っているのかと気になり、白虎族の里に向かった。
「結論は出たか?」
「ああ。入るよ、邪神教に。飢えで死ぬなんて御免だからな……。長、あんたの決断に従う」
俺はちょうどそんな場面に出くわしていた。
「そうか、ありがとう。なに、邪神でも神は神だからな。俺らの存在意義まで失われたわけじゃないからな」
「……ああ。我らは神のために戦う。そのために他の種族より優遇してもらっている。邪神に鞍替えしてもそれは失われなければ良いが……」
だが長は何故か笑っていた。
「それは心配ないだろう。レベルは親のレベルに依存するのだぞ? ジェイド殿のレベルは一万だ。仮に俺らのレベルが二千だとしても子は六千にはなるだろう」
「あ! そ、そうか!」
「ジェイド殿がいれば白虎族の未来は明るいものとなるだろうて」
これは認められたと言う事になるのかねぇ。
しかしまだ白虎族の話は続く。
「まぁそれはそれとしてだ。元より邪神の眷属だった魔狼はなんら変わらないとして、我らは神の眷属ではなくなった。四神獣の内の一角が邪神側についた事となる。長、他の三種族が黙っていると思うか?」
「む……う。黙ってはおらんだろうな。とくに火鳥族の奴らはな。まぁ、龍族も玄武族もこの地にはおらんし、しばらくは発覚することはないだろう」
「……神が告げ口するとかは?」
「それこそありえん。俺が長になる前もそのまたずっと前も一度たりとも神が神託を授けた事などないからな」
なるほど。そんな奴らもいるのか。
「ま、それもジェイド殿ならなんとかしてくれるだろう。俺らはとにかく生きる。それで良いではないか」
「そうだな。いや、その前に一つ。俺達の妻もあの人間に抱かせるのか?」
「そこは任せる。ただ、ジェイド殿が望まれたら拒めんだろう。そこまで鬼畜だと思いたくはないがな」
はい、鬼畜でーす。覚えておけよこの野郎。
「とにかくだ、俺達もそろそろ中央に向かおう。集落は自分たちで作らなければならないらしいからな。なら……せめて黒狼よりも立派な建物を建ててやろうじゃないか。直接的な争いはできなくなったがこういった争いなら大丈夫だろう。俺ら白虎族の方が優秀だって事を見せつけてやろうじゃないか!」
「ああっ!」
こうして白虎族もまた中央へと向かっていった。永らく続いてきた黒狼族と白虎族の争いはようやく幕を下ろしたのである。
そしてその数日後、白虎族の面々はゲートから見える黒狼族の町並みに度肝を抜かれていた。
「な、なななななんだ……これはっ!?」
「え、なにあれ……。木造……じゃないよな!?」
「煉瓦……でもないな。な、なんなんだあれ!?」
俺は鬼畜と言われた仕返しに抱いた黒狼族のメス達に家をプレゼントしてやっていた。もちろんその中には旦那持ちや子持ちまでいる。
「ジェイド様には感謝しなければなぁ~。ああ、抱かれたくなったらいつでも行ってきて良いぞ?」
「ほんとっ!? じゃあ今夜にでもいっちゃおっかなー。今度はご飯もらってくるね!」
「頼むぜ。子供は俺が見てるからな」
白虎族の前ではそんな光景が広がっていた。二つの集落を分けているゲートは低く、一メートルあるかないかくらいだ。いずれ取り壊すのだから簡単な柵にしていたのである。
「あ、あ、あ、あいつらっ! 自分の嫁さん差し出して家をもらったってのか!?」
「しかもメスの方も満更じゃない顔してやがる! あんな堂々と浮気宣言しやがった!?」
「夫の方も笑って許してやがるぞ……。あ、あいつら頭ん中どうなってんだ!?」
ジェイドに自分の妻を差し出す黒狼族を見た白虎族はただ呆然とその場に立ち尽くすのであった。
「あぁぁ、旦那様から来ていただけるなど! あの……」
二時間後、俺は黒狼族の長【バレッタ】とベッドの中にいた。
「す、素敵でした……旦那様……っ」
「おいおい、まだ終わりじゃねーぞ?」
「あ……す、凄い……!」
「数が減って困ってるんだろ? なら手っ取り早く増やそうぜ?」
「あ……。は、はははははいっ! ど、どうぞっ!」
「いただきま~す」
「あっ……」
これで黒狼族にも俺の血が入った。
「だ、旦那様……。もし可能でしたら他のメスにも……」
「全員呼んで来い! 俺が黒狼族の主になってやるぜぇぇぇぇぇっ!」
「た、たくましい……っ! 私にあれだけキメてなおその雄々しさ……! す、すぐに孕める者を全員集めますっ!」
それからは天国だった。黒狼族はメスの方が強く、またメスは自分より強い者にしか股を開かない。長が股を開いた事で残るメスは全て俺のモノとなった。俺は白虎族の結果が出るまで黒狼族の里で過ごし、今はまだ孕めない子を相手にハッスルしている。これはつまり、孕める者はすでに全員孕んでしまったと言う事になる。
「この短期間で里のメス全ての旦那様になるなど……。さすだんですっ!」
新しい単語が生まれていた。
「私も大きくなったら旦那様の赤ちゃん産む~」
「うんうん。できれば小さいままでいてくれ」
「?」
それから一ヶ月。屋敷を中心とし、黒狼族側の集落建設が始まった。だが白虎族側は未だに音沙汰もない。
「しかたねぇなぁ~。様子見にいくか」
俺はまだ言い争っているのかと気になり、白虎族の里に向かった。
「結論は出たか?」
「ああ。入るよ、邪神教に。飢えで死ぬなんて御免だからな……。長、あんたの決断に従う」
俺はちょうどそんな場面に出くわしていた。
「そうか、ありがとう。なに、邪神でも神は神だからな。俺らの存在意義まで失われたわけじゃないからな」
「……ああ。我らは神のために戦う。そのために他の種族より優遇してもらっている。邪神に鞍替えしてもそれは失われなければ良いが……」
だが長は何故か笑っていた。
「それは心配ないだろう。レベルは親のレベルに依存するのだぞ? ジェイド殿のレベルは一万だ。仮に俺らのレベルが二千だとしても子は六千にはなるだろう」
「あ! そ、そうか!」
「ジェイド殿がいれば白虎族の未来は明るいものとなるだろうて」
これは認められたと言う事になるのかねぇ。
しかしまだ白虎族の話は続く。
「まぁそれはそれとしてだ。元より邪神の眷属だった魔狼はなんら変わらないとして、我らは神の眷属ではなくなった。四神獣の内の一角が邪神側についた事となる。長、他の三種族が黙っていると思うか?」
「む……う。黙ってはおらんだろうな。とくに火鳥族の奴らはな。まぁ、龍族も玄武族もこの地にはおらんし、しばらくは発覚することはないだろう」
「……神が告げ口するとかは?」
「それこそありえん。俺が長になる前もそのまたずっと前も一度たりとも神が神託を授けた事などないからな」
なるほど。そんな奴らもいるのか。
「ま、それもジェイド殿ならなんとかしてくれるだろう。俺らはとにかく生きる。それで良いではないか」
「そうだな。いや、その前に一つ。俺達の妻もあの人間に抱かせるのか?」
「そこは任せる。ただ、ジェイド殿が望まれたら拒めんだろう。そこまで鬼畜だと思いたくはないがな」
はい、鬼畜でーす。覚えておけよこの野郎。
「とにかくだ、俺達もそろそろ中央に向かおう。集落は自分たちで作らなければならないらしいからな。なら……せめて黒狼よりも立派な建物を建ててやろうじゃないか。直接的な争いはできなくなったがこういった争いなら大丈夫だろう。俺ら白虎族の方が優秀だって事を見せつけてやろうじゃないか!」
「ああっ!」
こうして白虎族もまた中央へと向かっていった。永らく続いてきた黒狼族と白虎族の争いはようやく幕を下ろしたのである。
そしてその数日後、白虎族の面々はゲートから見える黒狼族の町並みに度肝を抜かれていた。
「な、なななななんだ……これはっ!?」
「え、なにあれ……。木造……じゃないよな!?」
「煉瓦……でもないな。な、なんなんだあれ!?」
俺は鬼畜と言われた仕返しに抱いた黒狼族のメス達に家をプレゼントしてやっていた。もちろんその中には旦那持ちや子持ちまでいる。
「ジェイド様には感謝しなければなぁ~。ああ、抱かれたくなったらいつでも行ってきて良いぞ?」
「ほんとっ!? じゃあ今夜にでもいっちゃおっかなー。今度はご飯もらってくるね!」
「頼むぜ。子供は俺が見てるからな」
白虎族の前ではそんな光景が広がっていた。二つの集落を分けているゲートは低く、一メートルあるかないかくらいだ。いずれ取り壊すのだから簡単な柵にしていたのである。
「あ、あ、あ、あいつらっ! 自分の嫁さん差し出して家をもらったってのか!?」
「しかもメスの方も満更じゃない顔してやがる! あんな堂々と浮気宣言しやがった!?」
「夫の方も笑って許してやがるぞ……。あ、あいつら頭ん中どうなってんだ!?」
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