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第1章 再誕
15 そして双騎士に
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ついに紅騎士と戦う機会がやってきた。しかも一対一、観客なし。今日ここでこいつが死んでも誰も俺を疑わないだろう。
俺は口だけのこの鶏に少しだけ腹が立っていた。
「早く殴ってこいやオラ。テメェのクソみてぇな拳が俺に効くわきゃねぇんだからよ」
こいつは本当にバカだ。高々レベル40しかない癖に自分が最強だと思ってやがる。俺のレベルは今53。六千人狩っても3しか上がらなかったのは痛いが、ひとまずこいつら騎士のレベルは越えているから良しとしよう。
「じゃあいかしてもらうわ」
「こいやオラァァァァァッ!!」
まず俺は普通に拳で殴るように見せ掛ける。隙間を開けた拳を振りかぶり、手を後ろで組んでいるフレイの顎先に向かい腕を鞭のようにしならせ、そこを掠めた。
「はっ、ちゃんと狙……あ?」
フレイはグラグラとゆれ、そのまま地面に尻餅をついた。
「な……んだ……これ? か、身体の自由がきかねぇっ!」
「倒れたな。俺の勝ちだ」
「なっ!?」
地面に倒れたら負け。別に思いっきり殴らなくても倒す方法などいくらでもある。
「ふっ……ざけんな……っ!」
「なら早く立てよ。俺の攻撃なんか効かないんだろ?」
「く、クソがぁっ!」
しかしフレイは膝に全く力が入らず、立つ事は出来なかった。
「早くしろよ、夜が明けちまうだろうが」
「っせぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
フレイは何とか立ち上がったが、膝は笑い眼球はぐるぐると回っている。
「ほら、殴ってこいよ。ここだここ」
「野郎……っ! おらぁぁぁぁ……ぁっ?」
フレイの拳は俺の肩を少しだけ掠めた程度。奴は拳の起動すら調整不能なくらい三半規管にダメージを負っていた。
「じゃあ次は俺の番だな。おい、フラフラすんなよ。まさかあれだけイキッといて……俺の攻撃効いてんの?」
「き、効いてねぇぇぇぇぇっ! 今立つから待っとけやっ!!」
フレイは千鳥足で俺に近付き震えながら立つ。
「じゃあ二巡目にいこうか。よっと」
「あ……」
俺は再びスコーンと奴の顎先を払い脳を揺らした。バカだが脳はあるだろう。もしなかったらそれはそれで笑えたから良い。
「おいお~い、紅騎士さんよ~? これでダウン二回目だぞ?」
「うっ……ぐぁ……っ」
「今のさぁ、俺の攻撃が当たる前にぐらついただろ?」
「な……に……っ?」
「動いたら反則負けって言ったよな。ゲームオーバー、お前の反則負けだ」
「う、動いちゃ……うげぇぇぇぇぇっ!」
奴は嘔吐した。ぐるぐると回る視界で酔ったのだろう。汚いしもう触りたくないな。
「はっはっは! ちょうど良かったなぁ? 汚れたなら脱いで帰れよ。全裸で町中を走り回れるな?」
「ま、まだ……うっぷ……。まだ負けたわけじゃ……!」
「そのザマでか? お前、反則負けじゃなくてもよ、もう二回も地面に倒れてんだぞ? 紅騎士様は負けも認めらんねぇのな。プライドもなにもねぇ、ただのチンピラじゃねぇか。お前には貧民街がお似合いだ。もう興味失せたわ。じゃあな」
そう告げ、俺は奴に背を向けた。バカなあいつなら必ずスキルで攻撃してくるはずだ。
「ま、まち……やがれっ! 待ておらぁっ! 【火炎弾】!!」
フレイは離れる俺の背に向かいスキル攻撃を使用した。ああ、手玉にとるとはこうも気持ちいいものなのか。
俺は少しだけ焦げた服など気にせず、未だ地に座るフレイの顔面を蹴り飛ばした。
「ぐはぁぁぁっ! あぁぁぁぁ……っ!」
「スキルを使ったな? 先にルールを破ったのはお前だからよ。こっからはルール無用の殺し合いな?」
「あがっ……!!」
俺は鼻が折れ血が止まらなくなったフレイの顔面を靴底でさらにスタンプしてやった。
「がぁぁぁぁぁっ!!」
「良い面になったじゃねぇか。次は頬骨でも削ってやるよっ! まずは右からだっ!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
今度は爪先で奴の頬骨を陥没させてやった。奴は狂った三半規管に鼻を潰され鼻呼吸ができなくなり、スタミナをぐんぐん減らしていった。そして顔面を蹴り飛ばされた勢いでぶっ飛び、今仰向けで地面に転がっている。
「かはっ……はぁぁぁぁっ、はぁぁぁぁぁっ……!」
「苦しそうだな? んじゃ次は肋骨もらおうか。ほれ」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
俺は地面に転がる奴の胸部を思いっきり踏み抜いた。バキバキと骨の折れる最高のBGMが俺を興奮させていく。折れた肋骨は奴の肺を突き破り、呼吸すら出来なくなった。
「苦しそうだな? もうすぐお前は死ぬ」
「ヒュ~……、ヒュ~…………」
「散々イキがってきた結末がこれだ。お前は弱い。スキルには恵まれたのかもしれねぇが、ただそれだけだ。お前は人の壊し方ってモンがわかってねぇ。勉強不足だったな?」
フレイは既に虫の息だった。
「さ、講義はここまでだ。死体が見つかったら面倒だからよ。お前には消えてもらう。じゃあな」
そう告げ、俺は溶解液でフレイの何もかもを溶かして消した。
《レベルアップ。ジェイドのレベルが54に上がりました。【邪眼】の効果によりスキル【紅炎】を奪いました》
「くくくくくっ……! あぁ~……、楽しかったなぁ~。残る騎士はあと二人。そして教皇だ。もうすぐ聖地は邪神教のモノとなる。そしたら喚んでやるから待ってろよ、デルモート。くくくっ……ふははははははっ!」
そろそろ陽が昇り始める頃、俺はアジトへと戻るのであった。
俺は口だけのこの鶏に少しだけ腹が立っていた。
「早く殴ってこいやオラ。テメェのクソみてぇな拳が俺に効くわきゃねぇんだからよ」
こいつは本当にバカだ。高々レベル40しかない癖に自分が最強だと思ってやがる。俺のレベルは今53。六千人狩っても3しか上がらなかったのは痛いが、ひとまずこいつら騎士のレベルは越えているから良しとしよう。
「じゃあいかしてもらうわ」
「こいやオラァァァァァッ!!」
まず俺は普通に拳で殴るように見せ掛ける。隙間を開けた拳を振りかぶり、手を後ろで組んでいるフレイの顎先に向かい腕を鞭のようにしならせ、そこを掠めた。
「はっ、ちゃんと狙……あ?」
フレイはグラグラとゆれ、そのまま地面に尻餅をついた。
「な……んだ……これ? か、身体の自由がきかねぇっ!」
「倒れたな。俺の勝ちだ」
「なっ!?」
地面に倒れたら負け。別に思いっきり殴らなくても倒す方法などいくらでもある。
「ふっ……ざけんな……っ!」
「なら早く立てよ。俺の攻撃なんか効かないんだろ?」
「く、クソがぁっ!」
しかしフレイは膝に全く力が入らず、立つ事は出来なかった。
「早くしろよ、夜が明けちまうだろうが」
「っせぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
フレイは何とか立ち上がったが、膝は笑い眼球はぐるぐると回っている。
「ほら、殴ってこいよ。ここだここ」
「野郎……っ! おらぁぁぁぁ……ぁっ?」
フレイの拳は俺の肩を少しだけ掠めた程度。奴は拳の起動すら調整不能なくらい三半規管にダメージを負っていた。
「じゃあ次は俺の番だな。おい、フラフラすんなよ。まさかあれだけイキッといて……俺の攻撃効いてんの?」
「き、効いてねぇぇぇぇぇっ! 今立つから待っとけやっ!!」
フレイは千鳥足で俺に近付き震えながら立つ。
「じゃあ二巡目にいこうか。よっと」
「あ……」
俺は再びスコーンと奴の顎先を払い脳を揺らした。バカだが脳はあるだろう。もしなかったらそれはそれで笑えたから良い。
「おいお~い、紅騎士さんよ~? これでダウン二回目だぞ?」
「うっ……ぐぁ……っ」
「今のさぁ、俺の攻撃が当たる前にぐらついただろ?」
「な……に……っ?」
「動いたら反則負けって言ったよな。ゲームオーバー、お前の反則負けだ」
「う、動いちゃ……うげぇぇぇぇぇっ!」
奴は嘔吐した。ぐるぐると回る視界で酔ったのだろう。汚いしもう触りたくないな。
「はっはっは! ちょうど良かったなぁ? 汚れたなら脱いで帰れよ。全裸で町中を走り回れるな?」
「ま、まだ……うっぷ……。まだ負けたわけじゃ……!」
「そのザマでか? お前、反則負けじゃなくてもよ、もう二回も地面に倒れてんだぞ? 紅騎士様は負けも認めらんねぇのな。プライドもなにもねぇ、ただのチンピラじゃねぇか。お前には貧民街がお似合いだ。もう興味失せたわ。じゃあな」
そう告げ、俺は奴に背を向けた。バカなあいつなら必ずスキルで攻撃してくるはずだ。
「ま、まち……やがれっ! 待ておらぁっ! 【火炎弾】!!」
フレイは離れる俺の背に向かいスキル攻撃を使用した。ああ、手玉にとるとはこうも気持ちいいものなのか。
俺は少しだけ焦げた服など気にせず、未だ地に座るフレイの顔面を蹴り飛ばした。
「ぐはぁぁぁっ! あぁぁぁぁ……っ!」
「スキルを使ったな? 先にルールを破ったのはお前だからよ。こっからはルール無用の殺し合いな?」
「あがっ……!!」
俺は鼻が折れ血が止まらなくなったフレイの顔面を靴底でさらにスタンプしてやった。
「がぁぁぁぁぁっ!!」
「良い面になったじゃねぇか。次は頬骨でも削ってやるよっ! まずは右からだっ!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
今度は爪先で奴の頬骨を陥没させてやった。奴は狂った三半規管に鼻を潰され鼻呼吸ができなくなり、スタミナをぐんぐん減らしていった。そして顔面を蹴り飛ばされた勢いでぶっ飛び、今仰向けで地面に転がっている。
「かはっ……はぁぁぁぁっ、はぁぁぁぁぁっ……!」
「苦しそうだな? んじゃ次は肋骨もらおうか。ほれ」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
俺は地面に転がる奴の胸部を思いっきり踏み抜いた。バキバキと骨の折れる最高のBGMが俺を興奮させていく。折れた肋骨は奴の肺を突き破り、呼吸すら出来なくなった。
「苦しそうだな? もうすぐお前は死ぬ」
「ヒュ~……、ヒュ~…………」
「散々イキがってきた結末がこれだ。お前は弱い。スキルには恵まれたのかもしれねぇが、ただそれだけだ。お前は人の壊し方ってモンがわかってねぇ。勉強不足だったな?」
フレイは既に虫の息だった。
「さ、講義はここまでだ。死体が見つかったら面倒だからよ。お前には消えてもらう。じゃあな」
そう告げ、俺は溶解液でフレイの何もかもを溶かして消した。
《レベルアップ。ジェイドのレベルが54に上がりました。【邪眼】の効果によりスキル【紅炎】を奪いました》
「くくくくくっ……! あぁ~……、楽しかったなぁ~。残る騎士はあと二人。そして教皇だ。もうすぐ聖地は邪神教のモノとなる。そしたら喚んでやるから待ってろよ、デルモート。くくくっ……ふははははははっ!」
そろそろ陽が昇り始める頃、俺はアジトへと戻るのであった。
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