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第1章 はじまり
第32話 仲間と共に
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初代勇者パーティーにいた聖女マリアベル・フォン・エリーゼ。お伽噺では聖女といえばマリアベルと、聖女の代名詞のように描かれていたが、実際のマリアベルは超がつくくらいポンコツだった。
「……本当にマリアベル・フォン・エリーゼか? あんたが聖女とか疑わしいぞ」
「んなっ!? 失礼ね! 鑑定で隅から隅まで視たでしょ!? 私は紛れもなく聖女マリアベル・フォン・エリーゼよ! さあ、崇めなさいっ」
「……こいつ、使えそうにないな。チェンジする──」
アインがマリアベルを還そうとした瞬間、マリアベルがしがみついてきた。
「待ってぇぇぇぇぇっ!」
「な、なんだよ?」
「下界とか久しぶりなのっ! 千年ぶりの下界を見てみたいのぉぉぉぉっ! お願いだからまだ還さないでぇぇぇぇっ!」
「だぁぁぁっ、うるさいっ! 耳元で騒ぐなよっ!?」
「ちゃんと仕事はするからお願いよぉぉぉぉっ!」
アインはしがみついてくるマリアベルを押し退けながら思った。
(もう少し寡黙な仲間が良かったな……)
そうしてなんとかマリアベルを引き剥がし、還さないと約束したアインはマリアベルと共に階層を進んでいった。
「バフかけるわよ! 神聖魔法【オールアップ】!!」
「うぉっ!?」
中身はアレだが仕事ぶりは滅茶苦茶優秀だった。マリアベルの補助が入ってからというもの、これまで苦労していたのがまるで嘘のように攻略速度が上がった。
「あなた強いわねぇ~。初代勇者より強いんじゃない?」
「そう言われもな。俺は初代勇者の強さを知らないし」
「初代勇者は洒落も通じないくらい生真面目でさ~、聞く?」
「初代勇者か、興味ある──待て。貴様、その手にある瓶はなんだ」
「え? お酒」
アインはうっかり手にしていたデュランダルを地面に落とした。
「な、なにしてんだお前ぇぇぇぇっ!? 戦いの最中に酒だとっ!? イカれてんのかっ !?」
「な、なによぉ~。別に良いじゃない。私の仕事は回復と後方支援でしょ。ちょっと見てたけどあなた一人で敵を倒せてるじやない。私暇で暇で……ぐびぐび」
「こ、こいつぅぅぅぅっ!」
マリアベルは瓶を空にして言った。
「バフはかけてるし私は仕事してるわ。自慢じゃないけど私はアンデッドやゴースト以外とは戦えないの!」
「な、なん……だと?」
「こんな細い腕で凶悪な魔獣なんかと戦えると思う?」
マリアベルの腕は戦いとは無縁な一般人の女性と変わらないくらい細かった。
「……お前、それでよく魔王と戦えたな」
「それは私のスキル【全攻撃無効】のおかげね」
「な、なんだそのスキル!?」
「私にはどんな攻撃も通じないわ! ただし、格下相手に限られるけど」
マリアベルには自分よりレベルの低い相手からの攻撃が通じないようだ。このスキルのおかげで勇者パーティーにいることができたのだろう。
「初代勇者は慎重派だったからね~。レベルも限界まで上げてから魔王に挑んでたし」
「ほぉ~」
「勇者パーティーにいた私以外の仲間の事知ってる?」
「まぁ、お伽噺なら。勇者、聖女、聖戦士、大賢者だろ?」
「うん。で、その大賢者なんだけど、大賢者になる前は何してたかわかる?」
「大賢者になる前?」
さすがにそこまでは伝わっていなかった。そもそもが千年前の話であり、伝わっていたとしても風化しているのだろう。
「何してたんだ?」
「遊び人」
「……は? な、なんて?」
「だから遊び人よ」
「は、はぁっ!? 嘘だろ!?」
「ちなみに、聖戦士は以前暗黒騎士だったわ」
「め、滅茶苦茶じゃねぇか!」
勇者パーティーについて伝わっている話は美談ばかりだった。勇者は真面目な青年、聖女は慈愛に満ちた美女、聖戦士は寡黙なイケメン、大賢者は深謀遠慮で勇者パーティーの要だった人物。お伽噺ではそうなっていた。
「合ってるのは勇者だけかよ……」
「失礼ね。私も合ってるじゃないの」
「どこがだよ!? ただの酔っ払いだろうが!」
「し、仕方ないじゃないの! 天界は暇なのよ! お酒しか楽しみがないのっ!」
「あぁ……なんで勇者が来なかったんだ……」
アインは自分の引きの悪さを呪った。そしていつの間にか戦いが座談会に変わっている事に気づかないままマリアベルの話が続く。
「でまぁ、話は戻るけど。大賢者が遊び人だった時に得たスキル【覇運】のおかげで私達のレベルは簡単にカンストしちゃったわけなのよ」
「覇運?」
「そう。全ての敵から貰える経験値が百倍になり、かつ宝箱から出るアイテムは最高レアになるのよ」
「ま、マジかよ!? そんなスキル聞いた事もないぞ!?」
「そりゃあ遊び人を極めたのは大賢者だけだし。勇者も大変だったんじゃないかなぁ~、遊び人を育てるの」
「まるで他人事だなおい」
「私は仕事してたし」
この話を聞いたアインは勇者がとてつもない苦労の末、魔王を倒したのだと深い憐れみを感じていた。
「……勇者って凄かったんだな」
「ただの真面目バカよ。いつも仏頂面でさ。会話もしないんだよ?」
それは嫌われていただけではとは言えなかった。
「その点……あんたは話がしやすくて助かるわ。やっぱり旅は楽しくしたいし」
「……悪いが俺にはそんな気はないぞ」
「え?」
アインは自分の事をマリアベルに語った。
「そう……、あなたも苦労してるのね」
「ああ。だから一刻も早く魔王ディザームを倒し、昔の仲間をディザームの支配から解放してやりたいんだ」
「なるほど……、わかった。私も力を貸すわ。けど、私だけじゃ足りないわね。レベルも低い今の私じゃ魔王の一撃で即死しちゃうし。アイン、大賢者も呼びなさいよ」
そう言うマリアベルに対し、アインはこう告げた。
「そんな狙って誰かを呼び出せるスキルじゃないだろ。お前を喚んだのもランダムに召喚だし」
「え? 狙って喚んだんじゃないの?」
「狙うなら最初から勇者狙うわ」
「ああ、それは無理ね」
「なんで?」
「だって……勇者まだ生きてるもの」
「……は、はぁっ!? 生きてる!? 初代勇者が!?」
「うん。今は違う世界で戦ってるみたい。生きてる者は喚べないでしょ」
衝撃の事実だった。勇者は千年経った今でも勇者として戦い続けているらしい。
「凄いな……。尊敬に値する」
「真面目だけが取り柄みたいな奴よ。それより……大賢者よ大賢者! なんとかして召喚しなさいよ。私もバフ掛けてあげるからさ」
「バフ?」
「そう。私のオールアップは運の値も上昇させるわ。ランダム召喚って事は運も関係するでしょ。さ、大賢者召喚するわよ~」
「えぇぇ……」
聞いた話だと大賢者は元遊び人である。マリアベルを見てわかるように、初代勇者は相当苦労したはずだ。マリアベル一人だけでも五月蝿くてかなわないのに大賢者まで喚び出してしまったらどうなるのかと、アインは躊躇していた。
「召喚しなきゃだめか?」
「ダメね。早く魔王を倒したいなら大賢者のスキルは必須よ。地道に戦いを続けていくとしたらまだまだかかるわよ?」
「……うぅぅ」
散々悩んだ結果、アインはマリアベルの意見を聞き入れ、大賢者召喚のためにスキルを使う事にしたのだった。
「……本当にマリアベル・フォン・エリーゼか? あんたが聖女とか疑わしいぞ」
「んなっ!? 失礼ね! 鑑定で隅から隅まで視たでしょ!? 私は紛れもなく聖女マリアベル・フォン・エリーゼよ! さあ、崇めなさいっ」
「……こいつ、使えそうにないな。チェンジする──」
アインがマリアベルを還そうとした瞬間、マリアベルがしがみついてきた。
「待ってぇぇぇぇぇっ!」
「な、なんだよ?」
「下界とか久しぶりなのっ! 千年ぶりの下界を見てみたいのぉぉぉぉっ! お願いだからまだ還さないでぇぇぇぇっ!」
「だぁぁぁっ、うるさいっ! 耳元で騒ぐなよっ!?」
「ちゃんと仕事はするからお願いよぉぉぉぉっ!」
アインはしがみついてくるマリアベルを押し退けながら思った。
(もう少し寡黙な仲間が良かったな……)
そうしてなんとかマリアベルを引き剥がし、還さないと約束したアインはマリアベルと共に階層を進んでいった。
「バフかけるわよ! 神聖魔法【オールアップ】!!」
「うぉっ!?」
中身はアレだが仕事ぶりは滅茶苦茶優秀だった。マリアベルの補助が入ってからというもの、これまで苦労していたのがまるで嘘のように攻略速度が上がった。
「あなた強いわねぇ~。初代勇者より強いんじゃない?」
「そう言われもな。俺は初代勇者の強さを知らないし」
「初代勇者は洒落も通じないくらい生真面目でさ~、聞く?」
「初代勇者か、興味ある──待て。貴様、その手にある瓶はなんだ」
「え? お酒」
アインはうっかり手にしていたデュランダルを地面に落とした。
「な、なにしてんだお前ぇぇぇぇっ!? 戦いの最中に酒だとっ!? イカれてんのかっ !?」
「な、なによぉ~。別に良いじゃない。私の仕事は回復と後方支援でしょ。ちょっと見てたけどあなた一人で敵を倒せてるじやない。私暇で暇で……ぐびぐび」
「こ、こいつぅぅぅぅっ!」
マリアベルは瓶を空にして言った。
「バフはかけてるし私は仕事してるわ。自慢じゃないけど私はアンデッドやゴースト以外とは戦えないの!」
「な、なん……だと?」
「こんな細い腕で凶悪な魔獣なんかと戦えると思う?」
マリアベルの腕は戦いとは無縁な一般人の女性と変わらないくらい細かった。
「……お前、それでよく魔王と戦えたな」
「それは私のスキル【全攻撃無効】のおかげね」
「な、なんだそのスキル!?」
「私にはどんな攻撃も通じないわ! ただし、格下相手に限られるけど」
マリアベルには自分よりレベルの低い相手からの攻撃が通じないようだ。このスキルのおかげで勇者パーティーにいることができたのだろう。
「初代勇者は慎重派だったからね~。レベルも限界まで上げてから魔王に挑んでたし」
「ほぉ~」
「勇者パーティーにいた私以外の仲間の事知ってる?」
「まぁ、お伽噺なら。勇者、聖女、聖戦士、大賢者だろ?」
「うん。で、その大賢者なんだけど、大賢者になる前は何してたかわかる?」
「大賢者になる前?」
さすがにそこまでは伝わっていなかった。そもそもが千年前の話であり、伝わっていたとしても風化しているのだろう。
「何してたんだ?」
「遊び人」
「……は? な、なんて?」
「だから遊び人よ」
「は、はぁっ!? 嘘だろ!?」
「ちなみに、聖戦士は以前暗黒騎士だったわ」
「め、滅茶苦茶じゃねぇか!」
勇者パーティーについて伝わっている話は美談ばかりだった。勇者は真面目な青年、聖女は慈愛に満ちた美女、聖戦士は寡黙なイケメン、大賢者は深謀遠慮で勇者パーティーの要だった人物。お伽噺ではそうなっていた。
「合ってるのは勇者だけかよ……」
「失礼ね。私も合ってるじゃないの」
「どこがだよ!? ただの酔っ払いだろうが!」
「し、仕方ないじゃないの! 天界は暇なのよ! お酒しか楽しみがないのっ!」
「あぁ……なんで勇者が来なかったんだ……」
アインは自分の引きの悪さを呪った。そしていつの間にか戦いが座談会に変わっている事に気づかないままマリアベルの話が続く。
「でまぁ、話は戻るけど。大賢者が遊び人だった時に得たスキル【覇運】のおかげで私達のレベルは簡単にカンストしちゃったわけなのよ」
「覇運?」
「そう。全ての敵から貰える経験値が百倍になり、かつ宝箱から出るアイテムは最高レアになるのよ」
「ま、マジかよ!? そんなスキル聞いた事もないぞ!?」
「そりゃあ遊び人を極めたのは大賢者だけだし。勇者も大変だったんじゃないかなぁ~、遊び人を育てるの」
「まるで他人事だなおい」
「私は仕事してたし」
この話を聞いたアインは勇者がとてつもない苦労の末、魔王を倒したのだと深い憐れみを感じていた。
「……勇者って凄かったんだな」
「ただの真面目バカよ。いつも仏頂面でさ。会話もしないんだよ?」
それは嫌われていただけではとは言えなかった。
「その点……あんたは話がしやすくて助かるわ。やっぱり旅は楽しくしたいし」
「……悪いが俺にはそんな気はないぞ」
「え?」
アインは自分の事をマリアベルに語った。
「そう……、あなたも苦労してるのね」
「ああ。だから一刻も早く魔王ディザームを倒し、昔の仲間をディザームの支配から解放してやりたいんだ」
「なるほど……、わかった。私も力を貸すわ。けど、私だけじゃ足りないわね。レベルも低い今の私じゃ魔王の一撃で即死しちゃうし。アイン、大賢者も呼びなさいよ」
そう言うマリアベルに対し、アインはこう告げた。
「そんな狙って誰かを呼び出せるスキルじゃないだろ。お前を喚んだのもランダムに召喚だし」
「え? 狙って喚んだんじゃないの?」
「狙うなら最初から勇者狙うわ」
「ああ、それは無理ね」
「なんで?」
「だって……勇者まだ生きてるもの」
「……は、はぁっ!? 生きてる!? 初代勇者が!?」
「うん。今は違う世界で戦ってるみたい。生きてる者は喚べないでしょ」
衝撃の事実だった。勇者は千年経った今でも勇者として戦い続けているらしい。
「凄いな……。尊敬に値する」
「真面目だけが取り柄みたいな奴よ。それより……大賢者よ大賢者! なんとかして召喚しなさいよ。私もバフ掛けてあげるからさ」
「バフ?」
「そう。私のオールアップは運の値も上昇させるわ。ランダム召喚って事は運も関係するでしょ。さ、大賢者召喚するわよ~」
「えぇぇ……」
聞いた話だと大賢者は元遊び人である。マリアベルを見てわかるように、初代勇者は相当苦労したはずだ。マリアベル一人だけでも五月蝿くてかなわないのに大賢者まで喚び出してしまったらどうなるのかと、アインは躊躇していた。
「召喚しなきゃだめか?」
「ダメね。早く魔王を倒したいなら大賢者のスキルは必須よ。地道に戦いを続けていくとしたらまだまだかかるわよ?」
「……うぅぅ」
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