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第1章 はじまり
第25話 皇帝の本性
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エルム達がアインと合流した瞬間を宰相は要塞から離れた場所からしっかりと目撃していた。
「やはり寝返ったか! しかし……あの外壁はずいぶん頑丈そうだ……。登るにもあれでは梯子もかけられぬ……。そしてなにより外壁の中がまるでわからん。すぐに報告に戻らねば……!」
宰相はエルムの裏切りを報告するため馬を飛ばし帝都に戻った。
「裏切りだと?」
「はっ! 前々から真に従っているか怪しいと踏んでいましたが、ついに尻尾を見せました。奴らは領民を引き連れハーチェット領に合流していきました!」
「そうか。まあ、構わん」
「え?」
皇帝エンドリクセンは赤身肉を口に放り込み宰相に言った。
「逃げたい奴がいたらどんどん逃げさせてやれ」
「な、何故ですか!?」
「わからんか。なら教えてやろう」
皇帝はグラスに入った赤い液体を口に含み、喉を鳴らした後にこう告げた。
「逃げた奴らは当然処刑となるだろう?」
「は、はあ」
「処刑は我が執行する。生きたまま八つ裂きにだ。そしてそのまま喰らってやる。人間の踊り食いだ! ハハハハハハッ!」
逃げた事を怒るどころか逆に喜ぶ皇帝を見た宰相は恐怖を覚えた。皇帝は国民を食糧としか見ていない。今さらながらに皇帝の本質に気付いた宰相はなんとか自分もこの場から逃げようとした。
「宰相、次の肉はまだか? この国の肉は美味いからなぁ。いくらでも食えるわ」
「た、ただいま運ばせますので! で、では失礼して……」
「……いや、必要ない」
「え? ひっ──」
皇帝の丸々と膨らんだ指が宰相の頭を鷲掴みにした。
「もう待てん。貴様を食らう」
「ま、待って下さいっ! 私を食べたら誰が国を!」
「国なんぞどうでも良いわ。我の腹が満たされればな。スキル【ミートマッシャー】」
「あぁぁぁぁ……」
宰相は一瞬で物言わぬ肉塊に変わった。
「ぐふっ、ぐふふふふっ。肉だ! 人間の肉ぅぅぅぅぅっ! はぐっはぐっ! 我食えば食うほど強くなる、最初から政治になど興味すらないわ。王様ごっこはもうお終いだ。ここからパーティーといこうではないか! グハハハハハハハッ!」
皇帝が本性を現した頃。時を同じくし、ここは魔国クリミナル。魔王ディザームは魔族に変えたマーリンとミューズを両腕に抱え悦に入っていた。
「ディザーム様、エンドリクセンは上手くやっているでしょうか」
「エンドリクセン? ああ、あの豚か。さあな。あれは食う事しか興味がないからな。国を支配するどころか壊滅させているかもな」
「よろしいのですか?」
「構わんよ。それが【暴食の悪魔】という特性だからな」
魔王ディザームは【大罪の化身】だ。マーリンは【嫉妬の悪魔】にされ、ミューズは【色欲の悪魔】にされていた。
「この人間の愚弟とやらにも使い道があっただけマシだ。悪魔になれる者はそういないからな。残る席は【憤怒】【傲慢】【怠惰】【強欲】の四つ。人間ごときではこの七体の悪魔には手も足も出んだろうよ。くくくっ、楽しいなぁ……。俺は今世界を遊戯盤として暇潰しをしているに過ぎんが……得てして遊戯とは楽しいものだからな。俺の手に全ての駒が揃い人間が滅ぶか、人間が小賢しい抵抗の果てに我に牙を剥くか……ああ、楽しみだ。ハハハハハハッ!!」
リヒトーの身体を乗っ取った魔王ディザームは世界を遊戯盤に見立て殺戮ゲームを行っていた。魔王ディザームにとって魔族も人間も自分が楽しむための駒でしかない。魔王ディザームと魔族の間に絆のようなものは欠片も存在していなかった。
「クククッ、ようやくこの身体にあった意識も消滅した。マーリン、ミューズ。我は今より瞑想に入る。この身体に我本来の力を迎えるのだ。誰にも邪魔をさせるでないぞ」
「「はい」」
こうして魔王ディザームはリヒトーを消し去り、本来の力を取り戻すために自室に籠った。
一方、ガーデン帝国は混乱に包まれていた。
「に、逃げろぉぉぉぉっ! 皇帝が乱心したぁっ!」
「し、死にたくねぇぇぇっ! 食われて死ぬなんて嫌だぁぁぁぁっ!」
「ぐふっぐふっ。逃げろ逃げろ! 狩りも良い運動になるからなぁ? 運動した後のメシはさらに美味い」
「あぅっ! お父さんっ! お母さんっ!」
エンドリクセンの前で子どもが転んだ。
「ぐふふふ、歩いたら小腹が空いたなぁ。ここらで菓子でも食うか」
「あ……あぁ……、嫌ぁぁぁっ!」
「あぁぁぁ、あなたっ! 私達の娘がぁっ! 助けてあげないとっ!」
「バカ野郎っ! 逃げるんだよっ! あれからどうやったら助けられるんだっ!」
「ぐふふふ、いただきまぁぁぁぁす」
「い、い──」
エンドリクセンは子どもを頭から丸呑みにし、バキバキと骨を噛み砕きながら咀嚼し、嚥下する。
「ぐふぅっ、ガキは丸呑みに限るっ! あぁぁ、足りん……まだまだ足りんっ! そこの男、女を差し出せ。我が食らってやろう」
「くっ! 行けよほらっ! 皇帝がお前をお望みだ!」
「あ、あなたっ! 私の事も守ってはくれないのっ!?」
「知るかっ! 俺は逃げるっ! じゃあなっ!」
「さ、最低……っ! あっ──」
エンドリクセンは女の身体を掴み頭上に持ち上げた。
「喉が乾いたなぁ。血でも飲むか」
「い、いぎっ──! あぁぁぁぁぁぁぁぁ──」
女は真っ二つに引き裂かれ、エンドリクセンに大量の鮮血が降り注ぐ。
「グハハハハハッ! あぁぁ、満たされる! 食はどんな楽しみにも勝る欲望! 我にこの力を与えて下さった魔王様には感謝しかないなぁ~。さて、食事の続きだ。どこに逃げようが全員食らってやるわっ! グハハハハハッ!」
皇帝の本性を知り、王都にいたガーデン帝国国民は慌てて何もかもを捨て、散り散りに逃げ去っていく。その者達が逃げた先で皇帝の本性を語り、さらに逃げる者が増えていく。
「どこに逃げりゃ助かるんだよっ! 隣の町か? 隣の国か!?」
「ハーチェット領だ……! あそこはもう滅んでるから皇帝ももう何もないと思って来ないんじゃないか?」
「そ、そうか! よ、よし! ハーチェット領に行こうっ! 何もなくてもあそこからなら隣の国に逃げられそうだからな!」
慌てた国民は形振り構わずハーチェット領を目指し大移動を始めるのだった。
「やはり寝返ったか! しかし……あの外壁はずいぶん頑丈そうだ……。登るにもあれでは梯子もかけられぬ……。そしてなにより外壁の中がまるでわからん。すぐに報告に戻らねば……!」
宰相はエルムの裏切りを報告するため馬を飛ばし帝都に戻った。
「裏切りだと?」
「はっ! 前々から真に従っているか怪しいと踏んでいましたが、ついに尻尾を見せました。奴らは領民を引き連れハーチェット領に合流していきました!」
「そうか。まあ、構わん」
「え?」
皇帝エンドリクセンは赤身肉を口に放り込み宰相に言った。
「逃げたい奴がいたらどんどん逃げさせてやれ」
「な、何故ですか!?」
「わからんか。なら教えてやろう」
皇帝はグラスに入った赤い液体を口に含み、喉を鳴らした後にこう告げた。
「逃げた奴らは当然処刑となるだろう?」
「は、はあ」
「処刑は我が執行する。生きたまま八つ裂きにだ。そしてそのまま喰らってやる。人間の踊り食いだ! ハハハハハハッ!」
逃げた事を怒るどころか逆に喜ぶ皇帝を見た宰相は恐怖を覚えた。皇帝は国民を食糧としか見ていない。今さらながらに皇帝の本質に気付いた宰相はなんとか自分もこの場から逃げようとした。
「宰相、次の肉はまだか? この国の肉は美味いからなぁ。いくらでも食えるわ」
「た、ただいま運ばせますので! で、では失礼して……」
「……いや、必要ない」
「え? ひっ──」
皇帝の丸々と膨らんだ指が宰相の頭を鷲掴みにした。
「もう待てん。貴様を食らう」
「ま、待って下さいっ! 私を食べたら誰が国を!」
「国なんぞどうでも良いわ。我の腹が満たされればな。スキル【ミートマッシャー】」
「あぁぁぁぁ……」
宰相は一瞬で物言わぬ肉塊に変わった。
「ぐふっ、ぐふふふふっ。肉だ! 人間の肉ぅぅぅぅぅっ! はぐっはぐっ! 我食えば食うほど強くなる、最初から政治になど興味すらないわ。王様ごっこはもうお終いだ。ここからパーティーといこうではないか! グハハハハハハハッ!」
皇帝が本性を現した頃。時を同じくし、ここは魔国クリミナル。魔王ディザームは魔族に変えたマーリンとミューズを両腕に抱え悦に入っていた。
「ディザーム様、エンドリクセンは上手くやっているでしょうか」
「エンドリクセン? ああ、あの豚か。さあな。あれは食う事しか興味がないからな。国を支配するどころか壊滅させているかもな」
「よろしいのですか?」
「構わんよ。それが【暴食の悪魔】という特性だからな」
魔王ディザームは【大罪の化身】だ。マーリンは【嫉妬の悪魔】にされ、ミューズは【色欲の悪魔】にされていた。
「この人間の愚弟とやらにも使い道があっただけマシだ。悪魔になれる者はそういないからな。残る席は【憤怒】【傲慢】【怠惰】【強欲】の四つ。人間ごときではこの七体の悪魔には手も足も出んだろうよ。くくくっ、楽しいなぁ……。俺は今世界を遊戯盤として暇潰しをしているに過ぎんが……得てして遊戯とは楽しいものだからな。俺の手に全ての駒が揃い人間が滅ぶか、人間が小賢しい抵抗の果てに我に牙を剥くか……ああ、楽しみだ。ハハハハハハッ!!」
リヒトーの身体を乗っ取った魔王ディザームは世界を遊戯盤に見立て殺戮ゲームを行っていた。魔王ディザームにとって魔族も人間も自分が楽しむための駒でしかない。魔王ディザームと魔族の間に絆のようなものは欠片も存在していなかった。
「クククッ、ようやくこの身体にあった意識も消滅した。マーリン、ミューズ。我は今より瞑想に入る。この身体に我本来の力を迎えるのだ。誰にも邪魔をさせるでないぞ」
「「はい」」
こうして魔王ディザームはリヒトーを消し去り、本来の力を取り戻すために自室に籠った。
一方、ガーデン帝国は混乱に包まれていた。
「に、逃げろぉぉぉぉっ! 皇帝が乱心したぁっ!」
「し、死にたくねぇぇぇっ! 食われて死ぬなんて嫌だぁぁぁぁっ!」
「ぐふっぐふっ。逃げろ逃げろ! 狩りも良い運動になるからなぁ? 運動した後のメシはさらに美味い」
「あぅっ! お父さんっ! お母さんっ!」
エンドリクセンの前で子どもが転んだ。
「ぐふふふ、歩いたら小腹が空いたなぁ。ここらで菓子でも食うか」
「あ……あぁ……、嫌ぁぁぁっ!」
「あぁぁぁ、あなたっ! 私達の娘がぁっ! 助けてあげないとっ!」
「バカ野郎っ! 逃げるんだよっ! あれからどうやったら助けられるんだっ!」
「ぐふふふ、いただきまぁぁぁぁす」
「い、い──」
エンドリクセンは子どもを頭から丸呑みにし、バキバキと骨を噛み砕きながら咀嚼し、嚥下する。
「ぐふぅっ、ガキは丸呑みに限るっ! あぁぁ、足りん……まだまだ足りんっ! そこの男、女を差し出せ。我が食らってやろう」
「くっ! 行けよほらっ! 皇帝がお前をお望みだ!」
「あ、あなたっ! 私の事も守ってはくれないのっ!?」
「知るかっ! 俺は逃げるっ! じゃあなっ!」
「さ、最低……っ! あっ──」
エンドリクセンは女の身体を掴み頭上に持ち上げた。
「喉が乾いたなぁ。血でも飲むか」
「い、いぎっ──! あぁぁぁぁぁぁぁぁ──」
女は真っ二つに引き裂かれ、エンドリクセンに大量の鮮血が降り注ぐ。
「グハハハハハッ! あぁぁ、満たされる! 食はどんな楽しみにも勝る欲望! 我にこの力を与えて下さった魔王様には感謝しかないなぁ~。さて、食事の続きだ。どこに逃げようが全員食らってやるわっ! グハハハハハッ!」
皇帝の本性を知り、王都にいたガーデン帝国国民は慌てて何もかもを捨て、散り散りに逃げ去っていく。その者達が逃げた先で皇帝の本性を語り、さらに逃げる者が増えていく。
「どこに逃げりゃ助かるんだよっ! 隣の町か? 隣の国か!?」
「ハーチェット領だ……! あそこはもう滅んでるから皇帝ももう何もないと思って来ないんじゃないか?」
「そ、そうか! よ、よし! ハーチェット領に行こうっ! 何もなくてもあそこからなら隣の国に逃げられそうだからな!」
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