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第三章 魔人編
第68話 諸悪の根源
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再びダンジョンを訪ねた総一朗は銀髪の男に魔人の事を話した。
「なるほど。じゃあその魔人達は元人間で、しかも君と同じ星から喚ばれたと」
「ああ、そうらしい。魔人達は神々により召喚され、この星のために戦った。そして星は平和になったが、今度は自分達が狙われる事になったんだとさ」
「……おかしいね」
「ああ、おかしい。いくら魔人が十人だからって普通星を救った奴らを殺そうとするか? 俺には裏で操っていた奴がいるとしか思えないのだが」
その総一朗の意見に銀髪の男も頷いた。そしてネーロを呼び出した。
「ネーロ」
「は、はははははいっ!」
「過去に何があった。正直に話してくれ」
「うっ──、そ、それは……」
ネーロは明らかに動揺していた。
「まさかネーロ、君が黒幕かい?」
「ち、違いますにゃっ! あの当時私はまだ見習いで──!」
「知っている事を全て話してくれ。それで裁くかどうか決める」
「うぅぅ……はい……にゃ」
ネーロはシュンと項垂れ、当時の真実を語り始めた。
「当時、星が危機に貧していたのは事実ですにゃ……。当時この星には氾濫した魔物と戦えるほどの力を持った者は育ってなかったのにゃ」
「それで神が人間を召喚した?」
「はいにゃ。でもそれは切っ掛けに過ぎなかったですにゃ」
「切っ掛け?」
ネーロは総一朗の問い掛けにこくりと頷く。
「十一柱の神々がこれを理由してゲームを始めたのにゃ」
「ゲームだ?」
「そうにゃ。誰が喚んだ人間が一番多く魔物を倒すか。そして一柱だけ喚ばなかった神は十人全員が負ける方に賭けたにゃ」
「……くそ野郎だな。神ってなぁなんでも許されるのか? 人を無理矢理召喚し、さらに人生狂わせて。それがお前ら神のやり方なのか? あぁっ!?」
「落ち着くんだ総一朗。怒るのは話を全て聞いてからだ」
「……ちっ」
「ネーロ、続きを」
総一朗はチラリと銀髪の男を見る。あまり変わらないように見えるが拳が強く握られていた事から、どうやら銀髪の男も怒っているのだとわかった。
「はい。召喚された十人は必死に魔物と戦ったにゃ。十人全員が力を合わせ、次々と魔物を駆除していったにゃ。そして賭けは多いに盛り上がったにゃ。でも……一柱だけ、人間の負けに賭けた神だけがつまらなそうにしていたにゃ」
そこまで聞いた総一朗が気付いた。
「わかったぞ。そのクソ野郎が唆したんだな?」
「……そうにゃ。戦況は人間側が優勢になり、負けはなくなったにゃ。そこで面白くなくなったその神は……星に生きる者達に神託を授けたにゃ」
「神託……」
「そうにゃ。勇者十人は恐ろしい力を持つ。魔物が消えたとしても驚異は消えない。真に恐ろしいのは簡単に魔物を消し去る勇者だ。平和を維持するため、勇者を討て。これを成し遂げた種族には神の加護を与えよう。そう神託を授けたにゃ」
「そこで勝ったのが……」
「人間にゃ。人間は魔族や亜人、獣人を使い一番美味しい所だけもっていったにゃ。そして人間はこれで得た加護を利用し、星を支配しようとしたのにゃ。これが全ての経緯にゃ」
全てを知った銀髪の男が口を開いた。
「ネーロ、その十一柱の名を言え」
「は、はいにゃ……」
ネーロは次々と神の名を挙げていく。
「……ふむ。十柱は俺が滅する。総一朗」
「ん?」
銀髪の男が総一朗の方を向いて尋ねた。
「最後の一柱だけは君達に任せても良いかな?」
「俺達に?」
「そう。君と魔人になった十人。このままじゃ怒りが修まらないでしょ?]
「……まぁな。話を聞いた俺でもだいぶ苛立ってんだ。当事者だったあいつらは腸煮え繰り返ってんじゃねぇかな]
「だと思ってね。最後の神だけは君達に任せる。ボコボコにしてスッキリしてみないかい?」
総一朗は溜め息を吐く。
「あのなぁ、神相手に勝てるのか?」
「簡単だよ。君の力は既に神の領域に入っている」
「は?」
「俺と修行したんだ、当たり前だろ? 言わなかったっけ? 俺宇宙一強い神なんだよね」
「あんたが? 嘘だろ」
「本当さ。その俺が修行をつけたんだ、たかだか神くらいに負けるはずもない。そうだねぇ……もしこの件を解決してくれたら何か一つ望みを叶えてあげよう」
「……なんでもか?」
「なんでも良いよ。例えば……魔人を人間に戻すとかでもね」
総一朗はやれやれと頭を掻く。
「こりゃあお前の尻拭いだ、ネーロ。わかってるよな?」
「わ、私にゃ!?」
「お前だよお前。俺を喚んだのはお前だ。しかも喚んだ理由は魔人を倒すためだったよなぁ? まさかとは思うが……そいつとグルじゃねぇよなぁ?」
「ち、ちちちち違うにゃ! 私は……その神は……私の見習い時代の師匠にゃ」
「師匠ねぇ」
「そうにゃ。師匠は道を外れたにゃ。そんな師匠を止めるためにどうしても強い人間が必要だったにゃ……。地球の神に無理を言って総一朗達の魂を喚んだのはそのためにゃ。でもこんなに早くこうなるとは思わなかったにゃ……。ゆっくり力をつけ、この星の事をもっと知ってもらってから話すつもりだったにゃ」
ネーロは申し訳なさそうな表情を浮かべ、深々と頭を下げた。
「総一朗、お願いにゃ……。師匠を……暗黒神【ディアボロ】を救って欲しいにゃ……」
「救うって……」
「先の十柱は先代大宇宙神様に存在そのものを消されたにゃ。でも……師匠にはまだ……」
だが総一朗はネーロにこう言った。
「悪いが……そいつは聞けねぇな」
「え?」
「仮に俺が許したとしてもだ、魔人達は許さないだろうよ。それだけお前らがやらかした罪は重いんだ」
「うぅぅぅ……」
「奴らは生きたまま無理矢理喚ばれゲームの駒にされたんだ。その怒りは計り知れないだろうよ。そんな奴らを止める事は俺にはできねぇよ。お前がする事はただ一つ、その師匠を反面教師にしっかりとした神になるこった」
そして総一朗は銀髪の男に向き直る。
「なぁ、俺はこれからどこに行き何をすれば良い。教えてくれ」
「うん。君はこれから魔人を率い、暗黒神ディアボロのいる場所、この星の中心部まで続く大迷宮に挑んでもらう。長く険しい挑戦になるだろう。この戦いで命を落とすかもしれない。それでもやるかい?」
総一朗は真っ直ぐ銀髪の男を見ながら言った。
「やるよ。あいつらとは出会ったばかりだが話を聞いて力を貸してやりたくなった。それと……命を駒にしてゲームやってる神に身の程を教えてやらなきゃ気が済まねぇからな。その大迷宮の入り口を教えてくれ」
「は、ははははっ。最高だよ総一朗。場所は──」
総一朗は全ての黒幕である暗黒神ディアボロがいる大迷宮の場所を聞き出し、魔王城へと帰った。
「総一朗……か。乱暴そうに見えてもしっかり芯が通っている気持ちの良い男だな。心に絶対的な正義を持ち、揺るがない信念を持つ。俺には見えるよ、総一朗。君は必ずこちら側にくる。その日が待ち遠しいよ。ははっ」
その後、銀髪の男は残る十柱を滅するため動くのだった。
「なるほど。じゃあその魔人達は元人間で、しかも君と同じ星から喚ばれたと」
「ああ、そうらしい。魔人達は神々により召喚され、この星のために戦った。そして星は平和になったが、今度は自分達が狙われる事になったんだとさ」
「……おかしいね」
「ああ、おかしい。いくら魔人が十人だからって普通星を救った奴らを殺そうとするか? 俺には裏で操っていた奴がいるとしか思えないのだが」
その総一朗の意見に銀髪の男も頷いた。そしてネーロを呼び出した。
「ネーロ」
「は、はははははいっ!」
「過去に何があった。正直に話してくれ」
「うっ──、そ、それは……」
ネーロは明らかに動揺していた。
「まさかネーロ、君が黒幕かい?」
「ち、違いますにゃっ! あの当時私はまだ見習いで──!」
「知っている事を全て話してくれ。それで裁くかどうか決める」
「うぅぅ……はい……にゃ」
ネーロはシュンと項垂れ、当時の真実を語り始めた。
「当時、星が危機に貧していたのは事実ですにゃ……。当時この星には氾濫した魔物と戦えるほどの力を持った者は育ってなかったのにゃ」
「それで神が人間を召喚した?」
「はいにゃ。でもそれは切っ掛けに過ぎなかったですにゃ」
「切っ掛け?」
ネーロは総一朗の問い掛けにこくりと頷く。
「十一柱の神々がこれを理由してゲームを始めたのにゃ」
「ゲームだ?」
「そうにゃ。誰が喚んだ人間が一番多く魔物を倒すか。そして一柱だけ喚ばなかった神は十人全員が負ける方に賭けたにゃ」
「……くそ野郎だな。神ってなぁなんでも許されるのか? 人を無理矢理召喚し、さらに人生狂わせて。それがお前ら神のやり方なのか? あぁっ!?」
「落ち着くんだ総一朗。怒るのは話を全て聞いてからだ」
「……ちっ」
「ネーロ、続きを」
総一朗はチラリと銀髪の男を見る。あまり変わらないように見えるが拳が強く握られていた事から、どうやら銀髪の男も怒っているのだとわかった。
「はい。召喚された十人は必死に魔物と戦ったにゃ。十人全員が力を合わせ、次々と魔物を駆除していったにゃ。そして賭けは多いに盛り上がったにゃ。でも……一柱だけ、人間の負けに賭けた神だけがつまらなそうにしていたにゃ」
そこまで聞いた総一朗が気付いた。
「わかったぞ。そのクソ野郎が唆したんだな?」
「……そうにゃ。戦況は人間側が優勢になり、負けはなくなったにゃ。そこで面白くなくなったその神は……星に生きる者達に神託を授けたにゃ」
「神託……」
「そうにゃ。勇者十人は恐ろしい力を持つ。魔物が消えたとしても驚異は消えない。真に恐ろしいのは簡単に魔物を消し去る勇者だ。平和を維持するため、勇者を討て。これを成し遂げた種族には神の加護を与えよう。そう神託を授けたにゃ」
「そこで勝ったのが……」
「人間にゃ。人間は魔族や亜人、獣人を使い一番美味しい所だけもっていったにゃ。そして人間はこれで得た加護を利用し、星を支配しようとしたのにゃ。これが全ての経緯にゃ」
全てを知った銀髪の男が口を開いた。
「ネーロ、その十一柱の名を言え」
「は、はいにゃ……」
ネーロは次々と神の名を挙げていく。
「……ふむ。十柱は俺が滅する。総一朗」
「ん?」
銀髪の男が総一朗の方を向いて尋ねた。
「最後の一柱だけは君達に任せても良いかな?」
「俺達に?」
「そう。君と魔人になった十人。このままじゃ怒りが修まらないでしょ?]
「……まぁな。話を聞いた俺でもだいぶ苛立ってんだ。当事者だったあいつらは腸煮え繰り返ってんじゃねぇかな]
「だと思ってね。最後の神だけは君達に任せる。ボコボコにしてスッキリしてみないかい?」
総一朗は溜め息を吐く。
「あのなぁ、神相手に勝てるのか?」
「簡単だよ。君の力は既に神の領域に入っている」
「は?」
「俺と修行したんだ、当たり前だろ? 言わなかったっけ? 俺宇宙一強い神なんだよね」
「あんたが? 嘘だろ」
「本当さ。その俺が修行をつけたんだ、たかだか神くらいに負けるはずもない。そうだねぇ……もしこの件を解決してくれたら何か一つ望みを叶えてあげよう」
「……なんでもか?」
「なんでも良いよ。例えば……魔人を人間に戻すとかでもね」
総一朗はやれやれと頭を掻く。
「こりゃあお前の尻拭いだ、ネーロ。わかってるよな?」
「わ、私にゃ!?」
「お前だよお前。俺を喚んだのはお前だ。しかも喚んだ理由は魔人を倒すためだったよなぁ? まさかとは思うが……そいつとグルじゃねぇよなぁ?」
「ち、ちちちち違うにゃ! 私は……その神は……私の見習い時代の師匠にゃ」
「師匠ねぇ」
「そうにゃ。師匠は道を外れたにゃ。そんな師匠を止めるためにどうしても強い人間が必要だったにゃ……。地球の神に無理を言って総一朗達の魂を喚んだのはそのためにゃ。でもこんなに早くこうなるとは思わなかったにゃ……。ゆっくり力をつけ、この星の事をもっと知ってもらってから話すつもりだったにゃ」
ネーロは申し訳なさそうな表情を浮かべ、深々と頭を下げた。
「総一朗、お願いにゃ……。師匠を……暗黒神【ディアボロ】を救って欲しいにゃ……」
「救うって……」
「先の十柱は先代大宇宙神様に存在そのものを消されたにゃ。でも……師匠にはまだ……」
だが総一朗はネーロにこう言った。
「悪いが……そいつは聞けねぇな」
「え?」
「仮に俺が許したとしてもだ、魔人達は許さないだろうよ。それだけお前らがやらかした罪は重いんだ」
「うぅぅぅ……」
「奴らは生きたまま無理矢理喚ばれゲームの駒にされたんだ。その怒りは計り知れないだろうよ。そんな奴らを止める事は俺にはできねぇよ。お前がする事はただ一つ、その師匠を反面教師にしっかりとした神になるこった」
そして総一朗は銀髪の男に向き直る。
「なぁ、俺はこれからどこに行き何をすれば良い。教えてくれ」
「うん。君はこれから魔人を率い、暗黒神ディアボロのいる場所、この星の中心部まで続く大迷宮に挑んでもらう。長く険しい挑戦になるだろう。この戦いで命を落とすかもしれない。それでもやるかい?」
総一朗は真っ直ぐ銀髪の男を見ながら言った。
「やるよ。あいつらとは出会ったばかりだが話を聞いて力を貸してやりたくなった。それと……命を駒にしてゲームやってる神に身の程を教えてやらなきゃ気が済まねぇからな。その大迷宮の入り口を教えてくれ」
「は、ははははっ。最高だよ総一朗。場所は──」
総一朗は全ての黒幕である暗黒神ディアボロがいる大迷宮の場所を聞き出し、魔王城へと帰った。
「総一朗……か。乱暴そうに見えてもしっかり芯が通っている気持ちの良い男だな。心に絶対的な正義を持ち、揺るがない信念を持つ。俺には見えるよ、総一朗。君は必ずこちら側にくる。その日が待ち遠しいよ。ははっ」
その後、銀髪の男は残る十柱を滅するため動くのだった。
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