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第一章 最初の国エルローズにて
第37話 最下層
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地下九十階層に突入してからというもの、現れる敵は全て強力な竜だった。そしてこれまでの階層と一番違うのが下に降りる階段の前に毎回守護竜がいる事だった。
地下九十一階が豪炎竜(分身体)、地下九十二階が水氷竜(分身体)、地下九十三階が大地竜(分身体)、そして今地下九十四階。
「ぬぉぉぉぉぉっ!! 風で前に進めねぇぇぇっ!」
《コォォォォォ……!》
地下九十四階の守護竜は暴風竜(分身体)だ。暴風竜の巻き起こす嵐のような風が総一朗の動きを封じ、さらに風の刃で切り刻んでくる。
「ちっ、くそがっ! こうなりゃ動かずなんとかするしかねぇ……!」
総一朗は風の刃で受ける傷を最小限に抑えるため地に伏せ、手に魔力を流し込んでいく。
「レベルも爆上がりしてっからよっ! こいつで吹き飛べ──! 灼熱魔法【ドゥームフレア】!!」
《──!? オォォォォォォォォォォッ!!》
暴風竜を中心にドーム状の灼熱範囲が広がっていく。風と共に舞っていた暴風竜の羽は燃え尽き、やがて本体も灼熱の炎で焼かれていった。
《オォォォォォ……》
「くっそ、細かい傷ばかり付けやがって。んっくんっく……」
総一朗は黒天の無限収納からハイポーションを取り出し傷を癒す。
「さてと、お宝お宝」
瓶は地面に放置しておけばいつの間にかダンジョンが吸収している。同じく宝箱も回収した物や中身が入ったままでも、一定時間が経過すると消える。
「まぁたスキルの書か。しかも伝説よりランクの低い銀色の。まぁ使うけど」
ここまでの四階全てが銀色の表紙でできたスキルの書だった。通常が黒、ちょっと良いやつが銀、そして最上級が金らしい。手に入れた三つはすでに使用済みであり、それぞれ【魔力向上(極)】、【自然治癒力向上(極)】、【並列思考】だった。
「んで四つ目は……」
《スキル【ダブルキャスト】を入手しました》
「ん? なんだそりゃ?」
相変わらずスキルに疎い総一朗は新しく手に入れたスキルの詳細を確かめる。
「ふむふむ……。魔法を同時に二つまで使えるスキルか。ただし並列思考がないと意味がないと。ま、あるんだけどな」
こんな出来すぎな展開に総一朗は嫌な予感が頭をよぎった。
「まるでこの後のために成長を促しているようにも感じられる。この九十階層に入ってから寒気が止まらん。下からすげぇ圧が流れてきやがる。さて、どうするよ俺」
総一朗は考えた。結果、さすがに一ヶ月半もの間店を離れており、心配をかけているのではと考え、地下九十五階へと降り、一度地上に帰還した。だが転移は覚えてから行った場所にしか飛べないため、今回は歩いて帰る事になった。
「お~う、今戻った」
「あ。兄さん、お帰り。ずいぶん長かったね?」
「ああ、総一朗さん! 無事だったのねっ」
どうやら長く店を離れていたせいでメーネに心配をかけていたらしい。ちなみに他の奴らは一切心配していないようだった。
「すまんメーネ。ちょっと長く潜り過ぎた」
「いえっ、無事なら良いんです」
そこに総司が問い掛けてきた。
「兄さん。兄さんは今回何階まで降りたの?」
「ん? ああ、今回は九十五階に降りて帰ってきた」
「九十五階かぁ~。だいぶ差があるなぁ」
「はっ、先に潜ってたからな。それより……ここから先はかなりヤバい気がしてな。長く離れていた事もあっあが一度戻って休息をとっておこうと思ってな」
「……兄さんがヤバいって言う事は……かなり危ない?」
総一朗はこくりと頷いた。
「ああ。九十階から先は毎回迷宮プラスボス部屋だからな。しかも相手は全部竜だ」
「竜? なにそれ?」
「あぁ……まぁ、トカゲをデカくした生き物だな。個体ごとに火を吐いたり地震起こしたりと……まぁヤベェ相手だ」
「へぇ~。でも……そいつらよりもっとヤバい相手が下にいると」
「ああ。下に進む度に圧が凄くてな。一度仕切り直しだ」
「そっか。じゃあその間に僕が抜いちゃおっかな」
「はははは、好きにしな。総は今何階だ?」
「僕は今七十階かな」
「ああ、あそこか。あの辺はまだ物理で余裕だから心配無用だな。何か良い物拾ったか?」
総司は懐から袋を取り出して見せた。
「魔法の袋(大)だっけ。やっと拾えたよ」
「はは、相変わらず不運のようだな。宝はどうした?」
「僕には必要ないからね。いつもいるフラムさんにわけてあげたよ」
「公爵にか? う~ん……」
総一朗は腕組みをして唸った。
「どしたの?」
「いや。まぁ公爵なら大丈夫か。あのダンジョンで手に入る宝はどれもヤバい代物だからな。戦に使われなきゃ良いが」
「大丈夫でしょ。一番問題だったなんとか帝国も負けて大人しくしてるみたいだし」
「だと良いんだがな。それより……信長の姿がないな。あいつどこ行った?」
すると弁慶が総一朗に言った。
「信長は最近毎日ヴェロームの方に行っている」
「ヴェロームに? なんでまた」
「あぁ……、それが最近地下賭博場を見つけたらしくてな」
「あぁ? 地下賭博場だぁ? あいつ博打にはまってんのか?」
そんな時だった。
「総司~! 総司はいるか~……げっ、総一朗っ!?」
「あぁん?」
しょぼくれた顔をした信長が総司を探して店に入ってきた。そして総一朗の顔を見るなり後退りした。
「げってなんだげって。お前……まさか負けがこんで総司にタカりに来たんじゃ……」
「ま、まままままっさか~! あははははっ」
そんな時、義経が総一朗に耳打ちした。
「ボクも弁慶も結構貸してるし……最近は全然お金が返ってこないから貸さなくしたんだよ。そしたら今度は今総一朗の次に稼いでる総司さんをターゲットにしちゃってさ……。もう結構な額貸してると思うよ」
「ほ~う」
総一朗の鋭い眼光が信長です睨み付ける。
「お前なぁ、博打をやるなとは言わねぇよ? だが……やるなら自分の金でやれや」
「自分の金だ? そんなもんあったら借りんわ!」
「開き直ってんじゃねぇぞ!?」
信長は全く悪びれもせずそう言い放った。
「勝ったら返すから良いだろうが! そのためには軍資金が必要なのだ!」
「ならお前もダンジョンに潜ったらどうだ?」
「いやだ。ワシは個人戦より集団戦向きだからな。ダンジョンなんぞではワシの真価は発揮できぬ」
「言い訳が無職のダメ人間のそれじゃねぇか」
「ふんっ。の~う総司~。虹金貨二枚っ! いつか必ず返すから貸してくれっ!」
「お前……俺の前で弟にタカるとは……」
「うっさいわ! 主には言っとらんだろうが!」
「こいつ……」
しばらく見ない間に信長のダメ人間ぶりが加速していたようだ。元々新しい物好きな信長はこの世界の娯楽にどっぷり浸かってしまったようだ。
「兄さん、どうしよう?」
「ふむ……」
総一朗はしばし考え信長に言った。
「よし、なら俺が貸してやろうじゃないか」
「なにっ!? い、いくらだ?」
「虹金貨十枚でも二十枚でも好きなだけ貸してやるよ」
「お……おぉぉぉぉぉ! 真か!」
「ああ。だが……俺も連れていく事が金を貸す条件だ」
「む? ふっ、主も好きよの~。良いぞ? では共に参ろうではないか! 行くぞ財布!」
「態度でけぇぞコラ!」
「に、兄さん?」
総一朗は総司に言った。
「こんな負けがこむなんざ普通じゃねぇからな。どうせイカサマされてんだろ。普通の賭博場なら黙って見逃すが……。もし悪党が善人騙して稼いでるようなら潰しておこうかなと」
「兄さんも変わったねぇ。そんな善人だったっけ?」
「おいおい、俺はガキの頃から善人で通していたはずだが?」
「あはははは。それは僕。兄さんは自由奔放でガキ大将だったじゃない」
「人は変わるものだぞ、総」
そんなこんな総一朗に信長が詰め寄る。
「はようはよう! 急がねば今日の賭場が開いてしまう!」
「わかったよ。んじゃ行くぞ」
「うむっ!」
総一朗は信長の件とは別にヴェロームを転移先として記憶しておく目的もあった。
こうして総一朗は借金大魔王信長に連れられ、賭博場へと向かうのであった。
地下九十一階が豪炎竜(分身体)、地下九十二階が水氷竜(分身体)、地下九十三階が大地竜(分身体)、そして今地下九十四階。
「ぬぉぉぉぉぉっ!! 風で前に進めねぇぇぇっ!」
《コォォォォォ……!》
地下九十四階の守護竜は暴風竜(分身体)だ。暴風竜の巻き起こす嵐のような風が総一朗の動きを封じ、さらに風の刃で切り刻んでくる。
「ちっ、くそがっ! こうなりゃ動かずなんとかするしかねぇ……!」
総一朗は風の刃で受ける傷を最小限に抑えるため地に伏せ、手に魔力を流し込んでいく。
「レベルも爆上がりしてっからよっ! こいつで吹き飛べ──! 灼熱魔法【ドゥームフレア】!!」
《──!? オォォォォォォォォォォッ!!》
暴風竜を中心にドーム状の灼熱範囲が広がっていく。風と共に舞っていた暴風竜の羽は燃え尽き、やがて本体も灼熱の炎で焼かれていった。
《オォォォォォ……》
「くっそ、細かい傷ばかり付けやがって。んっくんっく……」
総一朗は黒天の無限収納からハイポーションを取り出し傷を癒す。
「さてと、お宝お宝」
瓶は地面に放置しておけばいつの間にかダンジョンが吸収している。同じく宝箱も回収した物や中身が入ったままでも、一定時間が経過すると消える。
「まぁたスキルの書か。しかも伝説よりランクの低い銀色の。まぁ使うけど」
ここまでの四階全てが銀色の表紙でできたスキルの書だった。通常が黒、ちょっと良いやつが銀、そして最上級が金らしい。手に入れた三つはすでに使用済みであり、それぞれ【魔力向上(極)】、【自然治癒力向上(極)】、【並列思考】だった。
「んで四つ目は……」
《スキル【ダブルキャスト】を入手しました》
「ん? なんだそりゃ?」
相変わらずスキルに疎い総一朗は新しく手に入れたスキルの詳細を確かめる。
「ふむふむ……。魔法を同時に二つまで使えるスキルか。ただし並列思考がないと意味がないと。ま、あるんだけどな」
こんな出来すぎな展開に総一朗は嫌な予感が頭をよぎった。
「まるでこの後のために成長を促しているようにも感じられる。この九十階層に入ってから寒気が止まらん。下からすげぇ圧が流れてきやがる。さて、どうするよ俺」
総一朗は考えた。結果、さすがに一ヶ月半もの間店を離れており、心配をかけているのではと考え、地下九十五階へと降り、一度地上に帰還した。だが転移は覚えてから行った場所にしか飛べないため、今回は歩いて帰る事になった。
「お~う、今戻った」
「あ。兄さん、お帰り。ずいぶん長かったね?」
「ああ、総一朗さん! 無事だったのねっ」
どうやら長く店を離れていたせいでメーネに心配をかけていたらしい。ちなみに他の奴らは一切心配していないようだった。
「すまんメーネ。ちょっと長く潜り過ぎた」
「いえっ、無事なら良いんです」
そこに総司が問い掛けてきた。
「兄さん。兄さんは今回何階まで降りたの?」
「ん? ああ、今回は九十五階に降りて帰ってきた」
「九十五階かぁ~。だいぶ差があるなぁ」
「はっ、先に潜ってたからな。それより……ここから先はかなりヤバい気がしてな。長く離れていた事もあっあが一度戻って休息をとっておこうと思ってな」
「……兄さんがヤバいって言う事は……かなり危ない?」
総一朗はこくりと頷いた。
「ああ。九十階から先は毎回迷宮プラスボス部屋だからな。しかも相手は全部竜だ」
「竜? なにそれ?」
「あぁ……まぁ、トカゲをデカくした生き物だな。個体ごとに火を吐いたり地震起こしたりと……まぁヤベェ相手だ」
「へぇ~。でも……そいつらよりもっとヤバい相手が下にいると」
「ああ。下に進む度に圧が凄くてな。一度仕切り直しだ」
「そっか。じゃあその間に僕が抜いちゃおっかな」
「はははは、好きにしな。総は今何階だ?」
「僕は今七十階かな」
「ああ、あそこか。あの辺はまだ物理で余裕だから心配無用だな。何か良い物拾ったか?」
総司は懐から袋を取り出して見せた。
「魔法の袋(大)だっけ。やっと拾えたよ」
「はは、相変わらず不運のようだな。宝はどうした?」
「僕には必要ないからね。いつもいるフラムさんにわけてあげたよ」
「公爵にか? う~ん……」
総一朗は腕組みをして唸った。
「どしたの?」
「いや。まぁ公爵なら大丈夫か。あのダンジョンで手に入る宝はどれもヤバい代物だからな。戦に使われなきゃ良いが」
「大丈夫でしょ。一番問題だったなんとか帝国も負けて大人しくしてるみたいだし」
「だと良いんだがな。それより……信長の姿がないな。あいつどこ行った?」
すると弁慶が総一朗に言った。
「信長は最近毎日ヴェロームの方に行っている」
「ヴェロームに? なんでまた」
「あぁ……、それが最近地下賭博場を見つけたらしくてな」
「あぁ? 地下賭博場だぁ? あいつ博打にはまってんのか?」
そんな時だった。
「総司~! 総司はいるか~……げっ、総一朗っ!?」
「あぁん?」
しょぼくれた顔をした信長が総司を探して店に入ってきた。そして総一朗の顔を見るなり後退りした。
「げってなんだげって。お前……まさか負けがこんで総司にタカりに来たんじゃ……」
「ま、まままままっさか~! あははははっ」
そんな時、義経が総一朗に耳打ちした。
「ボクも弁慶も結構貸してるし……最近は全然お金が返ってこないから貸さなくしたんだよ。そしたら今度は今総一朗の次に稼いでる総司さんをターゲットにしちゃってさ……。もう結構な額貸してると思うよ」
「ほ~う」
総一朗の鋭い眼光が信長です睨み付ける。
「お前なぁ、博打をやるなとは言わねぇよ? だが……やるなら自分の金でやれや」
「自分の金だ? そんなもんあったら借りんわ!」
「開き直ってんじゃねぇぞ!?」
信長は全く悪びれもせずそう言い放った。
「勝ったら返すから良いだろうが! そのためには軍資金が必要なのだ!」
「ならお前もダンジョンに潜ったらどうだ?」
「いやだ。ワシは個人戦より集団戦向きだからな。ダンジョンなんぞではワシの真価は発揮できぬ」
「言い訳が無職のダメ人間のそれじゃねぇか」
「ふんっ。の~う総司~。虹金貨二枚っ! いつか必ず返すから貸してくれっ!」
「お前……俺の前で弟にタカるとは……」
「うっさいわ! 主には言っとらんだろうが!」
「こいつ……」
しばらく見ない間に信長のダメ人間ぶりが加速していたようだ。元々新しい物好きな信長はこの世界の娯楽にどっぷり浸かってしまったようだ。
「兄さん、どうしよう?」
「ふむ……」
総一朗はしばし考え信長に言った。
「よし、なら俺が貸してやろうじゃないか」
「なにっ!? い、いくらだ?」
「虹金貨十枚でも二十枚でも好きなだけ貸してやるよ」
「お……おぉぉぉぉぉ! 真か!」
「ああ。だが……俺も連れていく事が金を貸す条件だ」
「む? ふっ、主も好きよの~。良いぞ? では共に参ろうではないか! 行くぞ財布!」
「態度でけぇぞコラ!」
「に、兄さん?」
総一朗は総司に言った。
「こんな負けがこむなんざ普通じゃねぇからな。どうせイカサマされてんだろ。普通の賭博場なら黙って見逃すが……。もし悪党が善人騙して稼いでるようなら潰しておこうかなと」
「兄さんも変わったねぇ。そんな善人だったっけ?」
「おいおい、俺はガキの頃から善人で通していたはずだが?」
「あはははは。それは僕。兄さんは自由奔放でガキ大将だったじゃない」
「人は変わるものだぞ、総」
そんなこんな総一朗に信長が詰め寄る。
「はようはよう! 急がねば今日の賭場が開いてしまう!」
「わかったよ。んじゃ行くぞ」
「うむっ!」
総一朗は信長の件とは別にヴェロームを転移先として記憶しておく目的もあった。
こうして総一朗は借金大魔王信長に連れられ、賭博場へと向かうのであった。
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