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第一章 最初の国エルローズにて
第33話 信長の戦い
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公爵に酒場のツケを肩代わりしてもらう対価として、信長は大々的にではなくひっそりと戦に参加する事にした。そして和装では目立つため、軽装に身を包み顔を覆面で隠した。
「おい……なんか怪しい奴混じってんぞ……」
「なんだあの覆面……スパイじゃねぇだろうな」
「お、あいつ行ったぞ!」
怠そうに陣地の端で柵にもたれる信長に一人の男が近付いた。
「怪しい奴め! その覆面はなんだっ!」
「……悪いねぇ。この下は火傷で爛れた醜い化け物みたいな顔なんでねぇ。あまり人に見られたくないんだ」
「そ、そうだったか。す、すまぬ」
「いや、別に気にしないで良い。戦が始まったら仲間なんだからな」
「う、うむ。そうだ……、お主はこの戦どう見る?」
「ふ~む」
信長は負けず嫌いだ。やる気はなかったがどうせ戦をするなら勝った方が気持ち良い。だが冷静に分析した結果がこれだ。
「どうもこうもない。エルローズ側五千、対してドミニオン側一万……言うまでもないだろう」
「……だよな。すまん、わかりきった事を聞いちまったな。まぁ、お互い命は大事にしようや」
「……ああ」
信長は一言も負けるとは言ってないが、男は何を勘違いしたのか一人納得し離れていった。
「……士気が低いのう。これはどうにもならんかも知れんな」
勝つ気でいるのは今の所信長と公爵だけだ。他の兵士達はすでにどう逃げようか話し合っている始末だ。おそらく金で雇われた非正規兵なのだろう。いざ戦場に立ち相手が倍はいると知った者達は勝ちを諦めていた。
そんな中信長は一人戦が始まるのを待つ。この戦でやるべき事は二つ。金蔓である公爵の保護と戦に勝つ事。信長は目立つ気はなかったが、このあまりに役立たずな兵士達を見て動かざるを得なかった。
「……やれやれ。この貸しは高くつくぞ、公爵よ」
そして昼正午、開戦時間となりお互いの陣から鏑矢が飛ぶ。その矢が地に刺さったその時、大地に両軍の雄叫びが響き渡った。
「「「おぉぉぉぉぉぉっ!!」」」
「「「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」」
こちらは平地に対し、あちらは小高い丘に陣を敷いていた。おそらく高い場所からこちらの慌てふためく様を笑いながら見るつもりだったのだろう。
場面はドミニオン帝国側陣地に移る。
「陛下、この戦は我らの勝ちで決まりですな」
「当たり前た。わざわざスパイを送り敵兵の総数まで調べあげ、その倍を用意しておるのだ。これで負けたら恥も良いところだ」
「ですな。おお、陛下! ご覧下さい! 我が兵士達が敵兵を包囲しましたぞ!」
「うむ。後は白旗が先か、全滅が先か……楽し……み?」
突如皇帝の首に線が入り、皇帝の頭が目を見開いたまま地に転がった。
「へ、へへへへ陛下ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!? な、何奴だっ!?」
「はん、戦ってなぁ頭を殺ったら終いだからな。ワシぁ今川の時もこうしたよなぁ。よっと」
突如敵陣に現れ皇帝を殺した人物、それは紛れもなく信長だった。信長は一人丘の背後に駆け見張りを斬り殺しながら丘を駆け上がった。そしてドミニオン帝国側がエルローズ王国側を包囲したと同時に敵の大将を討ち取ったのである。
信長は皇帝の首を拾い上げ側近らしき男に向けた。
「これで終いにするかお主も死ぬか選べ。降伏するなら今回は見逃してやるぞ?」
「み、見逃す? た、助けてくれるのか!?」
「ああ。今すぐ兵を退かせ二度とエルローズ王国に手を出さんというならのう。これを破ったら次はない。帝国は世界から消える事になるだろう。ほら、早うせい」
「く……ぐぅぅぅっ!」
男は丘の上で狼煙を上げた。それを見てドミニオン帝国兵はどよめいた。
「み、見ろ! あれは退却の合図だぞっ!」
「な、なぜだ? 後は殲滅させるだけだと言うのに!」
「わからん……。とにかく陛下の命令だ、退け! 退けぇぇぇぇぇっ!!」
ドミニオン帝国兵は包囲を解除し自陣へと移動を開始した。それを受けフラム公爵も一度兵を自陣に退却させた。
「なっ!? へ、陛下ぁぁぁぁぁぁっ!?」
丘から黒い馬を駆る信長が降りてくる。馬はもちろん皇帝の愛馬だ。およそ戦場には似つかわしくない豪華な飾りつけを施された馬は異彩を放っていた。
「はっはっは! 頭も守れん愚か者どもめ。皇帝はお主らが喜び勇んで包囲を敷いている間にワシが討ち取ったわ! いくら数を揃えようが無駄よ無駄。かっはっは!」
「「「「陛下……っ!」」」」
信長は笑いながら皇帝の首を掲げ敵陣を突っ切る。そして自陣で待つフラム公爵に皇帝の首を放り投げた。
「約束だ。追撃はなしだ。今後もし帝国がこの王国に手を出した場合、跡形もなく消すと言ってきた」
その言葉にフラムの側近が口を挟む。
「なっ!? き、貴様! 何を勝手に!」
「良い」
「こ、公爵様?」
フラムは側近の言葉を制し信長に言った。
「御助力感謝する。我らは一兵の損害もなく戦を終える事ができた。まさか単身敵陣に乗り込んでいたとはなぁ……」
「なぁに、経験があったまでだ。それより……例の件、忘れるでないぞ?」
その言葉にフラムは笑った。
「は……はははっ、他に望みはないのか? この功績が端金だけで本当に良いのか?」
「構わん。お主は総一朗の友だろう。ワシはその総一朗に一度負けておるからな。奴も地位や名誉など欲しない事はわかっているだろう」
「……確かに。しかし……もったいない。それほどの腕を腐らしておかねばならんとはなぁ~」
「ふん、ワシらは飼い犬にはならんよ。ではまたな、公爵。はぁっ!」
信長は皇帝から拝借した馬を走らせデリル村へと帰っていった。それを公爵以外の全員が呆然と見送る。
「こ、公爵様? あの者はいったい……」
「ふっ、私の友の友だ。これ以上の詮索は不要。さあ、この首を掲げて凱旋だ。帰ったら帝国との交渉他やる事が盛り沢山だ。呆けている暇はないぞ?」
「は、ははっ!」
こうして戦は帝国側の損害のみで幕を下ろした。その翌週、エルローズ王国はドミニオン帝国に不可侵条約を締結させ、今後一切の交流を断ち切った。ドミニオン帝国は皇太子を新たな皇帝に据え、この交渉を受けた。
「もし破られた場合、父君を討った者の通り、帝国は地図から消える事となる。我が国にはかの者以上の手練れもおります故、誓いを違えぬよう願います」
「……わかりました。今後帝国は貴国に対し一切干渉しないと約束致します」
「ではこちらに血判を」
こうして信長の働きにより戦は終わった。
「むぉぉぉぉぉぉっ! さすが総一朗だ! 働いた後の白飯は美味いのぅっ!」
「美味いだろ? 働く事の大切さが身に染みたか?」
「おかわりっ!」
「聞いちゃいねぇな……」
それを総司は唖然としながら見ていた。
「あ、あああ……あれが信長!? あの天下人の!? 嘘ぉ~……」
信長は白飯に舌鼓を打ち酒と共に胃に流し込むのだった。
「おい……なんか怪しい奴混じってんぞ……」
「なんだあの覆面……スパイじゃねぇだろうな」
「お、あいつ行ったぞ!」
怠そうに陣地の端で柵にもたれる信長に一人の男が近付いた。
「怪しい奴め! その覆面はなんだっ!」
「……悪いねぇ。この下は火傷で爛れた醜い化け物みたいな顔なんでねぇ。あまり人に見られたくないんだ」
「そ、そうだったか。す、すまぬ」
「いや、別に気にしないで良い。戦が始まったら仲間なんだからな」
「う、うむ。そうだ……、お主はこの戦どう見る?」
「ふ~む」
信長は負けず嫌いだ。やる気はなかったがどうせ戦をするなら勝った方が気持ち良い。だが冷静に分析した結果がこれだ。
「どうもこうもない。エルローズ側五千、対してドミニオン側一万……言うまでもないだろう」
「……だよな。すまん、わかりきった事を聞いちまったな。まぁ、お互い命は大事にしようや」
「……ああ」
信長は一言も負けるとは言ってないが、男は何を勘違いしたのか一人納得し離れていった。
「……士気が低いのう。これはどうにもならんかも知れんな」
勝つ気でいるのは今の所信長と公爵だけだ。他の兵士達はすでにどう逃げようか話し合っている始末だ。おそらく金で雇われた非正規兵なのだろう。いざ戦場に立ち相手が倍はいると知った者達は勝ちを諦めていた。
そんな中信長は一人戦が始まるのを待つ。この戦でやるべき事は二つ。金蔓である公爵の保護と戦に勝つ事。信長は目立つ気はなかったが、このあまりに役立たずな兵士達を見て動かざるを得なかった。
「……やれやれ。この貸しは高くつくぞ、公爵よ」
そして昼正午、開戦時間となりお互いの陣から鏑矢が飛ぶ。その矢が地に刺さったその時、大地に両軍の雄叫びが響き渡った。
「「「おぉぉぉぉぉぉっ!!」」」
「「「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」」
こちらは平地に対し、あちらは小高い丘に陣を敷いていた。おそらく高い場所からこちらの慌てふためく様を笑いながら見るつもりだったのだろう。
場面はドミニオン帝国側陣地に移る。
「陛下、この戦は我らの勝ちで決まりですな」
「当たり前た。わざわざスパイを送り敵兵の総数まで調べあげ、その倍を用意しておるのだ。これで負けたら恥も良いところだ」
「ですな。おお、陛下! ご覧下さい! 我が兵士達が敵兵を包囲しましたぞ!」
「うむ。後は白旗が先か、全滅が先か……楽し……み?」
突如皇帝の首に線が入り、皇帝の頭が目を見開いたまま地に転がった。
「へ、へへへへ陛下ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!? な、何奴だっ!?」
「はん、戦ってなぁ頭を殺ったら終いだからな。ワシぁ今川の時もこうしたよなぁ。よっと」
突如敵陣に現れ皇帝を殺した人物、それは紛れもなく信長だった。信長は一人丘の背後に駆け見張りを斬り殺しながら丘を駆け上がった。そしてドミニオン帝国側がエルローズ王国側を包囲したと同時に敵の大将を討ち取ったのである。
信長は皇帝の首を拾い上げ側近らしき男に向けた。
「これで終いにするかお主も死ぬか選べ。降伏するなら今回は見逃してやるぞ?」
「み、見逃す? た、助けてくれるのか!?」
「ああ。今すぐ兵を退かせ二度とエルローズ王国に手を出さんというならのう。これを破ったら次はない。帝国は世界から消える事になるだろう。ほら、早うせい」
「く……ぐぅぅぅっ!」
男は丘の上で狼煙を上げた。それを見てドミニオン帝国兵はどよめいた。
「み、見ろ! あれは退却の合図だぞっ!」
「な、なぜだ? 後は殲滅させるだけだと言うのに!」
「わからん……。とにかく陛下の命令だ、退け! 退けぇぇぇぇぇっ!!」
ドミニオン帝国兵は包囲を解除し自陣へと移動を開始した。それを受けフラム公爵も一度兵を自陣に退却させた。
「なっ!? へ、陛下ぁぁぁぁぁぁっ!?」
丘から黒い馬を駆る信長が降りてくる。馬はもちろん皇帝の愛馬だ。およそ戦場には似つかわしくない豪華な飾りつけを施された馬は異彩を放っていた。
「はっはっは! 頭も守れん愚か者どもめ。皇帝はお主らが喜び勇んで包囲を敷いている間にワシが討ち取ったわ! いくら数を揃えようが無駄よ無駄。かっはっは!」
「「「「陛下……っ!」」」」
信長は笑いながら皇帝の首を掲げ敵陣を突っ切る。そして自陣で待つフラム公爵に皇帝の首を放り投げた。
「約束だ。追撃はなしだ。今後もし帝国がこの王国に手を出した場合、跡形もなく消すと言ってきた」
その言葉にフラムの側近が口を挟む。
「なっ!? き、貴様! 何を勝手に!」
「良い」
「こ、公爵様?」
フラムは側近の言葉を制し信長に言った。
「御助力感謝する。我らは一兵の損害もなく戦を終える事ができた。まさか単身敵陣に乗り込んでいたとはなぁ……」
「なぁに、経験があったまでだ。それより……例の件、忘れるでないぞ?」
その言葉にフラムは笑った。
「は……はははっ、他に望みはないのか? この功績が端金だけで本当に良いのか?」
「構わん。お主は総一朗の友だろう。ワシはその総一朗に一度負けておるからな。奴も地位や名誉など欲しない事はわかっているだろう」
「……確かに。しかし……もったいない。それほどの腕を腐らしておかねばならんとはなぁ~」
「ふん、ワシらは飼い犬にはならんよ。ではまたな、公爵。はぁっ!」
信長は皇帝から拝借した馬を走らせデリル村へと帰っていった。それを公爵以外の全員が呆然と見送る。
「こ、公爵様? あの者はいったい……」
「ふっ、私の友の友だ。これ以上の詮索は不要。さあ、この首を掲げて凱旋だ。帰ったら帝国との交渉他やる事が盛り沢山だ。呆けている暇はないぞ?」
「は、ははっ!」
こうして戦は帝国側の損害のみで幕を下ろした。その翌週、エルローズ王国はドミニオン帝国に不可侵条約を締結させ、今後一切の交流を断ち切った。ドミニオン帝国は皇太子を新たな皇帝に据え、この交渉を受けた。
「もし破られた場合、父君を討った者の通り、帝国は地図から消える事となる。我が国にはかの者以上の手練れもおります故、誓いを違えぬよう願います」
「……わかりました。今後帝国は貴国に対し一切干渉しないと約束致します」
「ではこちらに血判を」
こうして信長の働きにより戦は終わった。
「むぉぉぉぉぉぉっ! さすが総一朗だ! 働いた後の白飯は美味いのぅっ!」
「美味いだろ? 働く事の大切さが身に染みたか?」
「おかわりっ!」
「聞いちゃいねぇな……」
それを総司は唖然としながら見ていた。
「あ、あああ……あれが信長!? あの天下人の!? 嘘ぉ~……」
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