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第一章 最初の国エルローズにて
第30話 戦の裏で
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「弁慶、義経。しばらく店を頼むぞ」
総一朗はこれから始まるだろう戦に備えダンジョンに向かう事にした。
「我らも行かなくて大丈夫か?」
「いや、メーネの件もあったし二人には村の守りを頼みたい。戦になるとおかしな奴が沸くからな」
「ああ、略奪者か」
「そうだ。大丈夫だとは思うが頼めるか?」
「わかった。村は我らで守っておこう」
総一朗は二人に村を任せダンジョンに向かった。これまでにも暇を見つけちょくちょく潜ってはいたが、集中して潜るのは久しぶりだった。
「これまでの探索でわかったが……より下の階層の方が良い品が手に入りやすかった。ならば行けるだけ下に行って戦った方がアレも手に入る確率が高くなるかもしれんな」
アレとはもちろん【米】だ。信長にも食べさせると言った以上、何がなんでも入手しておきたい。
「あいつにバカにされんのだけは嫌だからな。さて、一丁やるか!」
そして入り口の石碑に触れ現在地下八十階のボス部屋にいる。
「悪霊かっ!? 剣がすり抜けやがるっ!」
《オォォォォォ……!》
地下八十階のボスは半透明で嫌な雰囲気を撒き散らすエビルプラントという魔物だ。エビルプラントはいくつもの悪霊の集合体で物理攻撃は効かない。
「くそぅ……、悪霊退治は専門外だぜっ。弁慶連れてくりゃ良かったか!」
総一朗はエビルプラントから発せられる攻撃を躱わしつつ、書物を使い有用なスキルが出るまで逃げに徹していた。
「そろそろ出ろよ全く! 体力も無限じゃねぇんだよ──っと、きたっ!!」
避け続ける事二時間、ようやく有効そうなスキルが出た。
「消え去れっ!! 【浄化】!!」
《オォォォォォ……! アァァァァァ……》
エビルプラントは聖なる光を浴び消え去った。浄化は使用者の精神力に依存し威力が変わる。これまで数々の敵を粉砕してきた総一朗は地球にいた時とは別人のように強くなっていた。
「これがレベルって奴の力なのかもなぁ。いつからか知らんが……上がる度に身体のキレが増していたのは気のせいじゃなかったようだ」
素の能力が高かった総一朗は低レベル帯での能力上昇を特に気にしてはいなかった。だか、いつからか以前より力、速度、体力が地球にいた頃とは段違いに向上していた事に気付き、レベルの意味を知った。
「ま、今のとこ難敵ともあまり遭遇していないしな。刀で斬れる奴は相手にすらならないしな。さて、宝箱宝箱……」
総一朗はエビルプラントがドロップした虹色の宝箱を開く。
「……くそ。また米じゃなく酒か。清酒出すくらいなら米寄越せや!」
欲しいのは米だというのにそれを原料とした酒しか手に入らない。
「いや、まだ先がある! 諦めんぞ!」
そしてさらに先に進む。
地下八十一階、これまでの石造りとは違い再び洞窟様に戻る。そして現れる敵はリビングデッド。しかも騎士や侍といった武芸者ばかりが現れる。
「動きが遅いなぁ。そんなんじゃせっかくの武芸も宝の持ち腐れだ。死体は燃やすに限るな。【ファイアストーム】」
《《オォォォォォ……》》
総一朗のスキル【火魔法】もだいぶレベルが上がり新たな魔法も使えるようになっていた。
「……おっしゃあぁぁぁぁぁぁっ! 米だ、米が出たぞっ!! しかも生米じゃねぇか! 籾殻も付いてねぇ。こりゃすげぇ……。落とした奴は侍の死体か。くくっ……はははははっ! 死体狩りじゃあぁぁぁぁぁっ!」
ようやく念願の米を手にした総一朗は地下八十一階から八十九階を幾度となく往復し米をかき集めた。
「米がありゃ料理の幅も広がる……! オーク肉丼……定食……焼きおにぎり! 大豆も味噌も醤油もある。って事は極東にある国は日本に似た国なんだろうなぁ。いつか行ってみてぇな」
総一朗は極東の国に思いを馳せつつ、地下九十階へと降りた。
「……すげぇ圧を感じるな。これまでの敵とは明らかに段違いの奴がいるらしい」
通路は一本道で奥におどろおどろしい扉がある。強烈なプレッシャーはその扉の先から漏れ出ていた。総一朗はこれまでにない圧を感じ一度気を落ち着けるため地に胡座をかき腰を落とした。そしてこの世界に来てからずっと使い続けていた愛刀菊一文字を鞘から抜き深呼吸をする。
「……大丈夫、大丈夫だ。俺なら殺れる。この程度の死線は何度も乗り越えてきた。大丈夫、俺は強い。新しく不思議な力も手に入れた」
抜き身の刀身に自らを写し己を奮い立たせる。
だがその時だった。
「なっ!?」
突如刀身に亀裂が入った。その亀裂は小さなものだが致命的とも言える傷だ。
「菊一文字に傷……? まさか総司に何かあったか?」
菊一文字は元々弟総司の愛刀だ。それが何故か総一朗と共にこの世界にやってきていた。
「不吉な……」
──それと時を同じくし地球──
総司は痩せ細った身体を起こし久しぶりに庭に出ていた。
「今日は身体が軽いなぁ……。近藤さん、土方さん……すぐに駆けつけますからもうしばらく──ぐふっ……がはっごほっ……!」
総司は鮮血を撒き散らし地に膝をついた。
「情けない……! 一番隊組長ともあろう僕が……!」
「にゃ~……」
「黒……猫……?」
ついに地に伏した総司の横にどこからか迷い込んだだろう黒猫が現れた。
「ははっ……、今の僕は黒猫も斬れないほど衰え……情けない……っ! はぁはぁ……」
総司は何とか身体を天に向け地に横たわる。
「はぁ……はぁ……。兄さん……っ、今逝くよ……。謝ったら許してくれるよね……兄さん……」
地球と総一朗のいる世界とは時の流れが違う。慶応四年、五月末日。沖田総司は天に手を掲げ静かに息を引き取った。
「にゃあ~……」
黒猫は動かなくなった総司の隣で静かに鳴くのだった。
総一朗はこれから始まるだろう戦に備えダンジョンに向かう事にした。
「我らも行かなくて大丈夫か?」
「いや、メーネの件もあったし二人には村の守りを頼みたい。戦になるとおかしな奴が沸くからな」
「ああ、略奪者か」
「そうだ。大丈夫だとは思うが頼めるか?」
「わかった。村は我らで守っておこう」
総一朗は二人に村を任せダンジョンに向かった。これまでにも暇を見つけちょくちょく潜ってはいたが、集中して潜るのは久しぶりだった。
「これまでの探索でわかったが……より下の階層の方が良い品が手に入りやすかった。ならば行けるだけ下に行って戦った方がアレも手に入る確率が高くなるかもしれんな」
アレとはもちろん【米】だ。信長にも食べさせると言った以上、何がなんでも入手しておきたい。
「あいつにバカにされんのだけは嫌だからな。さて、一丁やるか!」
そして入り口の石碑に触れ現在地下八十階のボス部屋にいる。
「悪霊かっ!? 剣がすり抜けやがるっ!」
《オォォォォォ……!》
地下八十階のボスは半透明で嫌な雰囲気を撒き散らすエビルプラントという魔物だ。エビルプラントはいくつもの悪霊の集合体で物理攻撃は効かない。
「くそぅ……、悪霊退治は専門外だぜっ。弁慶連れてくりゃ良かったか!」
総一朗はエビルプラントから発せられる攻撃を躱わしつつ、書物を使い有用なスキルが出るまで逃げに徹していた。
「そろそろ出ろよ全く! 体力も無限じゃねぇんだよ──っと、きたっ!!」
避け続ける事二時間、ようやく有効そうなスキルが出た。
「消え去れっ!! 【浄化】!!」
《オォォォォォ……! アァァァァァ……》
エビルプラントは聖なる光を浴び消え去った。浄化は使用者の精神力に依存し威力が変わる。これまで数々の敵を粉砕してきた総一朗は地球にいた時とは別人のように強くなっていた。
「これがレベルって奴の力なのかもなぁ。いつからか知らんが……上がる度に身体のキレが増していたのは気のせいじゃなかったようだ」
素の能力が高かった総一朗は低レベル帯での能力上昇を特に気にしてはいなかった。だか、いつからか以前より力、速度、体力が地球にいた頃とは段違いに向上していた事に気付き、レベルの意味を知った。
「ま、今のとこ難敵ともあまり遭遇していないしな。刀で斬れる奴は相手にすらならないしな。さて、宝箱宝箱……」
総一朗はエビルプラントがドロップした虹色の宝箱を開く。
「……くそ。また米じゃなく酒か。清酒出すくらいなら米寄越せや!」
欲しいのは米だというのにそれを原料とした酒しか手に入らない。
「いや、まだ先がある! 諦めんぞ!」
そしてさらに先に進む。
地下八十一階、これまでの石造りとは違い再び洞窟様に戻る。そして現れる敵はリビングデッド。しかも騎士や侍といった武芸者ばかりが現れる。
「動きが遅いなぁ。そんなんじゃせっかくの武芸も宝の持ち腐れだ。死体は燃やすに限るな。【ファイアストーム】」
《《オォォォォォ……》》
総一朗のスキル【火魔法】もだいぶレベルが上がり新たな魔法も使えるようになっていた。
「……おっしゃあぁぁぁぁぁぁっ! 米だ、米が出たぞっ!! しかも生米じゃねぇか! 籾殻も付いてねぇ。こりゃすげぇ……。落とした奴は侍の死体か。くくっ……はははははっ! 死体狩りじゃあぁぁぁぁぁっ!」
ようやく念願の米を手にした総一朗は地下八十一階から八十九階を幾度となく往復し米をかき集めた。
「米がありゃ料理の幅も広がる……! オーク肉丼……定食……焼きおにぎり! 大豆も味噌も醤油もある。って事は極東にある国は日本に似た国なんだろうなぁ。いつか行ってみてぇな」
総一朗は極東の国に思いを馳せつつ、地下九十階へと降りた。
「……すげぇ圧を感じるな。これまでの敵とは明らかに段違いの奴がいるらしい」
通路は一本道で奥におどろおどろしい扉がある。強烈なプレッシャーはその扉の先から漏れ出ていた。総一朗はこれまでにない圧を感じ一度気を落ち着けるため地に胡座をかき腰を落とした。そしてこの世界に来てからずっと使い続けていた愛刀菊一文字を鞘から抜き深呼吸をする。
「……大丈夫、大丈夫だ。俺なら殺れる。この程度の死線は何度も乗り越えてきた。大丈夫、俺は強い。新しく不思議な力も手に入れた」
抜き身の刀身に自らを写し己を奮い立たせる。
だがその時だった。
「なっ!?」
突如刀身に亀裂が入った。その亀裂は小さなものだが致命的とも言える傷だ。
「菊一文字に傷……? まさか総司に何かあったか?」
菊一文字は元々弟総司の愛刀だ。それが何故か総一朗と共にこの世界にやってきていた。
「不吉な……」
──それと時を同じくし地球──
総司は痩せ細った身体を起こし久しぶりに庭に出ていた。
「今日は身体が軽いなぁ……。近藤さん、土方さん……すぐに駆けつけますからもうしばらく──ぐふっ……がはっごほっ……!」
総司は鮮血を撒き散らし地に膝をついた。
「情けない……! 一番隊組長ともあろう僕が……!」
「にゃ~……」
「黒……猫……?」
ついに地に伏した総司の横にどこからか迷い込んだだろう黒猫が現れた。
「ははっ……、今の僕は黒猫も斬れないほど衰え……情けない……っ! はぁはぁ……」
総司は何とか身体を天に向け地に横たわる。
「はぁ……はぁ……。兄さん……っ、今逝くよ……。謝ったら許してくれるよね……兄さん……」
地球と総一朗のいる世界とは時の流れが違う。慶応四年、五月末日。沖田総司は天に手を掲げ静かに息を引き取った。
「にゃあ~……」
黒猫は動かなくなった総司の隣で静かに鳴くのだった。
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