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第一章 最初の国エルローズにて
第19話 食事処『源』
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メーネと親密になるための第一歩を踏み出した総一朗は二日後、次の段階へと向け準備をしていた。
「よし、こんなもんだろ」
総一朗は一階に木のテーブルと椅子をセットし、カウンターにも椅子を並べた。そして今木の板に店の名を記していた。
「な、なんだこれは?」
「うわ、すごい! もしかしてお店開くの!?」
「おう、戻ったか弁慶、義経」
ちょうど看板に命を吹き込んだ所に二人が帰ってきた。
「お主、これはどうしたのだ?」
「ダンジョンで拾ったんだよ。二階にお前達の部屋もあるぜ」
「拾った? 我らはそんな物拾っておらんぞ?」
「あん? 何階まで下りたんだよ?」
「うむ。何とか地下四十階のボスは倒してきた」
「ああ、これは地下五十階のボスから先じゃないと落ちないからな。拾えなかったのも当然だな」
すると義経が看板を覗き込んで叫んだ。
「食事処……源? えぇぇぇぇぇっ! 総一朗これ!」
「ああ、お前の冠をもらった。ここに源氏を広めてやろうぜ」
「そ、総一朗~!」
「うぉっ!?」
義経はいきなり総一朗に抱きついた。
「何よりも嬉しいよ、総一朗! 源はボクの全てだから! ありがとう、ありがとうっ!」
「だぁぁっ、暑苦しい! 喜ぶのはまだ早ぇっつーの! まだ何にも始まってすらないんだからよ」
義経はニコニコ顔で総一朗から離れた。
「それでもだよ。源をお店の名前にしてくれてありがとっ」
「……おう。弁慶、それ入り口にかけてきてくんない?」
「うむ! お主もなかなか見所があるな。自らご主人の配下になるとはなぁ」
「はいはい。それかけたら話し合いな」
「うむ」
弁慶に看板を預け総一朗は義経とテーブルにつく。そして看板を掲げてきた弁慶を交え話し合いをもった。
「さて、まずはメニューについてだ。この中で料理ができる奴は?」
「ボクは無理!」
「我は精進料理くらいだな。野草や山菜を使った坊主が食するものなら作れるぞ」
「……役立たずめ」
「「なにおうっ!?」」
どうやら二人は使い物にならないようだ。
「そういうお主は作れるのか?」
「当たり前だ。俺は倒幕活動をしながら全国を回っていたからな。色々な地方の料理も知ってるし、作り方もわかる」
「むぅ……。悔しいが有能だな」
総一朗は頭を抱えた。これでは一人で切り盛りするのと変わらない。
「……とりあえず義経は給仕だな。弁慶は……ダンジョンで食材集めをしてこい」
「お主……ご主人を働かせる気か! しかも給仕だと!? ご主人は源氏の棟梁ぞ!」
「働かなきゃ食えねぇだろうが。給仕が嫌なら客の呼び込みだ。好きな方を選べ」
すると義経は手を挙げ言った。
「ボク給仕やりたい! 覚えるのは得意だし!」
「じゃあ決まりな。で、次はメニューだが……」
総一朗は何を出せば売れるかわからなかった。そこで二年先輩の二人に問い掛けた。
「お前ら旅して来たんだろ? この世界の料理も色々食ったんじゃないか?」
「……ほとんど食べてないよ?」
「は?」
「そんな金あるわけないだろう。我らは主に山菜や魔物の肉を鍋にして食っていたのだ」
総一朗は開いた口が塞がらなかった。
「……ちょっと出てくるわ。その間に二階の部屋確認しといてくれ。扉に名前を書いてるからな」
「うむ。ご主人、部屋に参りましょうか」
「うんっ!」
総一朗は役立たず二人を見切り、隣家に向かった。
「総一朗さん? どうしたの?」
「ターニャ、助けてくれ」
「え? え?」
「あらあら、どうしたの?」
「メーネさぁぁぁぁん!」
「きゃっ!?」
総一朗はどさくさに紛れメーネに抱きついた。
「ど、どうしたのっ?」
「助けて下さいっ! 俺の仲間が役立たずなんですっ!」
「えぇぇぇ?」
メーネは嫌がる素振りもみせない。
(いけるか? いや、焦りは禁物だ。慎重に慎重に……)
総一朗はゆっくりと離れ二人に事情を説明した。
「総一朗さんお店開くの!?」
「ああ。だが肝心のメニューがな……。俺も仲間もこの辺りの料理を全く知らなくて。何を出せば喜んでもらえるかわからないんだよ」
「そっか~。ならお母さんの出番じゃない?」
「え?」
総一朗はメーネを見る。相変わらず可憐だ。そして何より元気に見える。
「お母さんの料理すっごく美味しいんだよ!」
「ターニャ、何言ってるの。私の料理なんて家庭料理よ」
「あの……俺、その家庭料理すら知らないんで……」
「そうなの? じゃあ……今から何か作るから食べていきます?」
「はい! 喜んで!!」
総一朗は涙した。
(ああ……、こんな幸せがあっていいのか! 生きてて良かった!)
「じ、じゃあ材料を買いに行かないと…… 」
「あ、材料なら俺が持ってます。何が必要か言ってくれたら出しますよ?」
「あら、じゃあ……」
それから総一朗はメーネとキッチンに入り調理過程を見た。
「はい、完成よ」
「これはなんていう料理ですか?」
「野菜とボア肉のミルクスープよ。この辺だと大体の家庭でこれを食べてるの。安いし栄養価も高いからね」
「なるほど。勉強になります」
「ふふっ、じゃあ運んで食べましょう」
「はいっ!」
それから三人で食卓を囲んだ。
「美味いですね~。毎日でも食べたいくらいですよ」
「ま、毎日って。総一朗さん、それは言い過ぎ──」
「いえいえ。あ、そう言えば体の具合は……」
そう尋ねるとメーネは首を傾げてこう答えた。
「それがね……? なんだかあのベッドで寝るようになってから凄く元気になって。もう万全って感じなの」
「そうですか。それは良かった。なら……お願い聞いてもらえます?」
「お願い?」
「はい。二人にお願いがあります」
総一朗は二人に向かい頭を下げた。
「俺の店で働いて下さい! ちゃんと給料も払います! 二人の力を貸して下さいっ!」
「そ、そんな! 頭を上げて下さい!」
「わわ、お仕事させてもらえるの!?」
総一朗はゆっくりと頭を上げた。
「もちろん手伝わせていただきます。総一朗さんにはたくさんいただいてますから。私で良ければ喜んで」
「メーネさん……、ありがとうございます!」
「私も手伝うよっ! 給仕くらいしかできないけど」
「ターニャ。いや、ありがたい。給仕も一人しかいないからさ。凄く助かるよ」
「へへへっ」
すると突然メーネが総一朗の手をとった。
「メ、メーネさん?」
「ありがとう、総一朗さん……。私……元気になったら町に出稼ぎに行かなきゃと考えていたの」
「えっ!?」
「でも……この村で働けるならそれが一番だわ。ターニャとも一緒にいられますし。それでその……こんな話は急で言いにくいのだけど……」
「は、はははははい!」
総一朗の心臓は爆発寸前だ。まさかの逆告白かと思いきや、メーネの口から出た言葉は現実的なものだった。
「お給金はいくらかしら?」
「……はい?」
「実は家……死んだ夫の借金がありまして……」
「は、はぁ……」
「それと……税金も滞納している状態で……」
「ま、マジっすか……」
「ええ。だからね……? 誠心誠意働きますから末永く良いお給金で雇って下さいっ」
総一朗はそう望むメーネを見てなかなかに強かだなと思うのだった。
「よし、こんなもんだろ」
総一朗は一階に木のテーブルと椅子をセットし、カウンターにも椅子を並べた。そして今木の板に店の名を記していた。
「な、なんだこれは?」
「うわ、すごい! もしかしてお店開くの!?」
「おう、戻ったか弁慶、義経」
ちょうど看板に命を吹き込んだ所に二人が帰ってきた。
「お主、これはどうしたのだ?」
「ダンジョンで拾ったんだよ。二階にお前達の部屋もあるぜ」
「拾った? 我らはそんな物拾っておらんぞ?」
「あん? 何階まで下りたんだよ?」
「うむ。何とか地下四十階のボスは倒してきた」
「ああ、これは地下五十階のボスから先じゃないと落ちないからな。拾えなかったのも当然だな」
すると義経が看板を覗き込んで叫んだ。
「食事処……源? えぇぇぇぇぇっ! 総一朗これ!」
「ああ、お前の冠をもらった。ここに源氏を広めてやろうぜ」
「そ、総一朗~!」
「うぉっ!?」
義経はいきなり総一朗に抱きついた。
「何よりも嬉しいよ、総一朗! 源はボクの全てだから! ありがとう、ありがとうっ!」
「だぁぁっ、暑苦しい! 喜ぶのはまだ早ぇっつーの! まだ何にも始まってすらないんだからよ」
義経はニコニコ顔で総一朗から離れた。
「それでもだよ。源をお店の名前にしてくれてありがとっ」
「……おう。弁慶、それ入り口にかけてきてくんない?」
「うむ! お主もなかなか見所があるな。自らご主人の配下になるとはなぁ」
「はいはい。それかけたら話し合いな」
「うむ」
弁慶に看板を預け総一朗は義経とテーブルにつく。そして看板を掲げてきた弁慶を交え話し合いをもった。
「さて、まずはメニューについてだ。この中で料理ができる奴は?」
「ボクは無理!」
「我は精進料理くらいだな。野草や山菜を使った坊主が食するものなら作れるぞ」
「……役立たずめ」
「「なにおうっ!?」」
どうやら二人は使い物にならないようだ。
「そういうお主は作れるのか?」
「当たり前だ。俺は倒幕活動をしながら全国を回っていたからな。色々な地方の料理も知ってるし、作り方もわかる」
「むぅ……。悔しいが有能だな」
総一朗は頭を抱えた。これでは一人で切り盛りするのと変わらない。
「……とりあえず義経は給仕だな。弁慶は……ダンジョンで食材集めをしてこい」
「お主……ご主人を働かせる気か! しかも給仕だと!? ご主人は源氏の棟梁ぞ!」
「働かなきゃ食えねぇだろうが。給仕が嫌なら客の呼び込みだ。好きな方を選べ」
すると義経は手を挙げ言った。
「ボク給仕やりたい! 覚えるのは得意だし!」
「じゃあ決まりな。で、次はメニューだが……」
総一朗は何を出せば売れるかわからなかった。そこで二年先輩の二人に問い掛けた。
「お前ら旅して来たんだろ? この世界の料理も色々食ったんじゃないか?」
「……ほとんど食べてないよ?」
「は?」
「そんな金あるわけないだろう。我らは主に山菜や魔物の肉を鍋にして食っていたのだ」
総一朗は開いた口が塞がらなかった。
「……ちょっと出てくるわ。その間に二階の部屋確認しといてくれ。扉に名前を書いてるからな」
「うむ。ご主人、部屋に参りましょうか」
「うんっ!」
総一朗は役立たず二人を見切り、隣家に向かった。
「総一朗さん? どうしたの?」
「ターニャ、助けてくれ」
「え? え?」
「あらあら、どうしたの?」
「メーネさぁぁぁぁん!」
「きゃっ!?」
総一朗はどさくさに紛れメーネに抱きついた。
「ど、どうしたのっ?」
「助けて下さいっ! 俺の仲間が役立たずなんですっ!」
「えぇぇぇ?」
メーネは嫌がる素振りもみせない。
(いけるか? いや、焦りは禁物だ。慎重に慎重に……)
総一朗はゆっくりと離れ二人に事情を説明した。
「総一朗さんお店開くの!?」
「ああ。だが肝心のメニューがな……。俺も仲間もこの辺りの料理を全く知らなくて。何を出せば喜んでもらえるかわからないんだよ」
「そっか~。ならお母さんの出番じゃない?」
「え?」
総一朗はメーネを見る。相変わらず可憐だ。そして何より元気に見える。
「お母さんの料理すっごく美味しいんだよ!」
「ターニャ、何言ってるの。私の料理なんて家庭料理よ」
「あの……俺、その家庭料理すら知らないんで……」
「そうなの? じゃあ……今から何か作るから食べていきます?」
「はい! 喜んで!!」
総一朗は涙した。
(ああ……、こんな幸せがあっていいのか! 生きてて良かった!)
「じ、じゃあ材料を買いに行かないと…… 」
「あ、材料なら俺が持ってます。何が必要か言ってくれたら出しますよ?」
「あら、じゃあ……」
それから総一朗はメーネとキッチンに入り調理過程を見た。
「はい、完成よ」
「これはなんていう料理ですか?」
「野菜とボア肉のミルクスープよ。この辺だと大体の家庭でこれを食べてるの。安いし栄養価も高いからね」
「なるほど。勉強になります」
「ふふっ、じゃあ運んで食べましょう」
「はいっ!」
それから三人で食卓を囲んだ。
「美味いですね~。毎日でも食べたいくらいですよ」
「ま、毎日って。総一朗さん、それは言い過ぎ──」
「いえいえ。あ、そう言えば体の具合は……」
そう尋ねるとメーネは首を傾げてこう答えた。
「それがね……? なんだかあのベッドで寝るようになってから凄く元気になって。もう万全って感じなの」
「そうですか。それは良かった。なら……お願い聞いてもらえます?」
「お願い?」
「はい。二人にお願いがあります」
総一朗は二人に向かい頭を下げた。
「俺の店で働いて下さい! ちゃんと給料も払います! 二人の力を貸して下さいっ!」
「そ、そんな! 頭を上げて下さい!」
「わわ、お仕事させてもらえるの!?」
総一朗はゆっくりと頭を上げた。
「もちろん手伝わせていただきます。総一朗さんにはたくさんいただいてますから。私で良ければ喜んで」
「メーネさん……、ありがとうございます!」
「私も手伝うよっ! 給仕くらいしかできないけど」
「ターニャ。いや、ありがたい。給仕も一人しかいないからさ。凄く助かるよ」
「へへへっ」
すると突然メーネが総一朗の手をとった。
「メ、メーネさん?」
「ありがとう、総一朗さん……。私……元気になったら町に出稼ぎに行かなきゃと考えていたの」
「えっ!?」
「でも……この村で働けるならそれが一番だわ。ターニャとも一緒にいられますし。それでその……こんな話は急で言いにくいのだけど……」
「は、はははははい!」
総一朗の心臓は爆発寸前だ。まさかの逆告白かと思いきや、メーネの口から出た言葉は現実的なものだった。
「お給金はいくらかしら?」
「……はい?」
「実は家……死んだ夫の借金がありまして……」
「は、はぁ……」
「それと……税金も滞納している状態で……」
「ま、マジっすか……」
「ええ。だからね……? 誠心誠意働きますから末永く良いお給金で雇って下さいっ」
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