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第一章 最初の国エルローズにて
第01話 別離
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文久三年二月二十七日、この日京の治安を守る新撰組が結成された。局長以下二十四名、その中に彼を殺害した者がいた。
彼とはこの物語の主人公【沖田 総一朗】の事である。総一朗は歴史に一切名を残していない倒幕派の暗殺者である。
この彼を殺めたのは双子の弟である【沖田 総司】だった。総一朗と総司はふり二つ。互いに白い肌を持ち整ったマスク、身長は総一朗の方が十センチは高いが違いと言えばその位しかない。
「兄さんっ──!」
「ぐふっ──はっ……痛ぇなぁ……ごふっ!」
彼の胸に深々と突き刺さるは総司の愛刀【菊一文字】。総司の必殺技である三段突きが決まった瞬間だ。
「兄さんっ! なんで倒幕派なんかにっ!」
「ぐふっ──、はぁはぁ……。総、幕府はもう終わりだ……っ、幕府じゃ西欧列強には敵わん……。侍の時代はもう終わりだ……!」
「そんな事はないよっ! 侍は……侍は何者にも勝るっ!」
「はは……っ、勝らねぇよ。いくら剣の腕があろうが……鉛玉一発であの世行きよ……。黒船を見た……だろう。幕府は逃げ腰になっちまった」
「それは……」
菊一文字を総一朗の血が伝う。
「あんなの刀じゃどうにもできねぇよ。時代は変わるんだ……総っ、ぐふっ──」
「兄さん──っ!」
総一朗の目が霞み大量の鮮血が飛び散る。
「いつか──俺の言った事がわかるはずだ。総──先にあの世で待ってるぜ……はぁ……っ」
「に、兄さん……」
享年十八歳。総一朗は血をわけた弟の手によりその短い人生を終えた。
総司は兄の遺体を自分と兄の思い出の場所に埋葬した。
「兄さん、僕は僕の道を往くよ。確かに幕府に未来はないかもしれない。けど……侍は簡単に諦めちゃだめなんだよ」
総司は兄を埋葬した高台から麓を見下ろし、悲しそうにそう呟くのだった。
それより数日前、総一朗は不思議な現象に見舞われていた。
「……はっ!?」
総一朗の目が開く。空には綺麗な青空が広がっていた。
「……生きてる……わけねぇよな。俺は確かに胸を貫かれ……っ!」
総一朗はがばっと上体を起こし着物の前を開く。
「き、傷がねぇ……。ど、どうなってやがる!?」
慌てる総一朗。するとふと膝に何かが当たった。
「ん? この鞘……総の刀じゃ……」
総一朗は鞘を持ち刀を抜く。鞘から抜かれた刀身は陽の光を浴びキラキラと輝いていた。
「この波紋……間違いねぇ、総の愛刀菊一文字じゃねぇか。何故こいつがここに? ってかどこだここ……」
総一朗は辺りを見回すが周囲には何もなかった。あるものと言えば草木のみ。
「ここがあの世……ってわけじゃねぇよな。俺の心臓は何故か動いてやがるし……。しかもあんな樹や角のある兎なんて見た事もねぇぞ……」
離れた場所にある森から角のある兎が総一朗を見ていた。総一朗はニヤリと口角を吊り上げ兎に向け殺気をはなってみた。
《キュウィィィィィィィッ!?》
角のある兎は総一朗の殺気をまともに受け怯えながら森の中へと逃げ込んでいった。
「ははっ、角があっても獣は獣だな。よっと」
総一朗は勢いをつけ立ち上がる。
「総、お前の菊一文字借りるぜ」
総一朗は腰に菊一文字を下げ辺りを見回す。
「とりあえず歩いてみるかね。近くに村か町でもあればもうけもんだが……さて、どっちに行くかねぇ」
その時だった。総一朗の耳に微かに剣のぶつかり合う音が届いた。
「あっちか、どれ──」
総一朗は気配を殺しながら音の聞こえた方角へと向かう。そしてその場に辿り着いた総一朗は戦っている者達を見て驚いた。
「な、なんだありゃあ……。人間が小せぇ鬼と戦りあってやがる……」
地に伏せ気配を殺す総一朗の前で三人の人間が緑色の小さな鬼のしゅうと戦っていた。
「はぁぁぁぁぁっ! 【スラッシュ】!!」
《グガァァァァァァッ!?》
「私もっ! 炎よ、敵を焼き尽くせ! 【プチファイア】!!」
(な、なんだ今のは!? あの女の杖から火の玉が飛んでいったぞ!?)
総一朗は目の前のありえない事象に驚きを隠せない。
「ぐっ!」
「回復します! 彼の者の傷を癒したまえ! 【ヒール】!」
「助かるっ! はぁぁぁぁぁぁぁっ!」
(う、嘘だろ!? 棍棒で殴られた打撲痕が消えやがった!?)
火の玉が飛んで行ったかと思うと今度は傷が消えた。総一朗は目の前で起きている事が理解できずにいる。
「【アーク】! 数が多過ぎます! ここは一度撤退しましょう!」
「【ターレス】、【レディア】! 先に撤退してくれっ! 俺が逃げる時間を稼ぐっ!」
「何言ってるのっ! 一人じゃ無理よっ!」
《ギガァァァァァァッ!!》
森から次々と緑色の小さな鬼が飛び出してくる。
「くそっ、増援が来たかっ!」
「あぁぁぁ……そんなっ!」
「もはやここまでか……! 神よっ!」
剣を握った男は気力を振り絞り前に立つ。杖を持った女は腰が抜けたのかその場にへたりこむ。もう一人の傷を癒した男は胸の前で手を組み神に祈り始めた。
(……ちっ、仕方ねぇな。あいつらが死んだら人里がどこにあるかもわからなくなるし。助けてやるか)
総一朗はスッと立ち上がり脚に力をこめる。
「おぉぉぉぉぉぉっらぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
《ギアァァァァァァァァッ!!》
「「「っ!?」」」
総一朗は一足飛びで剣を持った男の前に飛び出し神速の抜刀術で緑色の小さな鬼三体の首をはね飛ばした。緑色の小さな鬼からは見た事のない色の血が噴き出す。
「ボサッとしてんじゃねぇっ! 逃げんならさっさとしろっ! 殿は俺がやってやんよっ!」
《ギアァァァァァッ!!》
「あ、あなたは……」
「んなモン後だ! そこで腰抜かしてる女を担いで逃げろっ!」
「っ! す、すまないっ!!」
男は剣を納め女を担ぐ。そしてもう一人の男と共に戦線を離脱していった。
《ガァァァァァァァッ!!》
「ふん、きな。醜い妖ども。この菊一文字で斬り裂いてやるぜぇぇぇぇぇっ!」
《ググッ……ガァァァァァァァッ!!》
三方向から棍棒を構えた緑色の小さな鬼達が一斉に飛び掛かってきた。
「遅ぇっ! 三段突きっ!!」
《ギャアァァァァァァァァッ!!》
「おら次ぃぃぃぃぃぃっ!!」
総司の必殺技の三段突きだが、総一朗も三段突きを習得していた。その他、総一朗は様々な技を習得していた。だが修練を積んだわけではない。総一朗は見ただけで相手の技を模倣できる力を持っていた。
「弟相手に本気出せるかっての。妖相手なら遠慮はいらねぇだろ。はっはっは!」
総一朗の足元には緑色の小さな鬼の死体が山積みになっていた。一瞬で多くの仲間を失った鬼達は怯み森へと逃げていった。
「逃げる奴は追わねぇよ。さて、あいつらはどこだ?」
総一朗は逃がした男達の方へと駆けるのだった。
彼とはこの物語の主人公【沖田 総一朗】の事である。総一朗は歴史に一切名を残していない倒幕派の暗殺者である。
この彼を殺めたのは双子の弟である【沖田 総司】だった。総一朗と総司はふり二つ。互いに白い肌を持ち整ったマスク、身長は総一朗の方が十センチは高いが違いと言えばその位しかない。
「兄さんっ──!」
「ぐふっ──はっ……痛ぇなぁ……ごふっ!」
彼の胸に深々と突き刺さるは総司の愛刀【菊一文字】。総司の必殺技である三段突きが決まった瞬間だ。
「兄さんっ! なんで倒幕派なんかにっ!」
「ぐふっ──、はぁはぁ……。総、幕府はもう終わりだ……っ、幕府じゃ西欧列強には敵わん……。侍の時代はもう終わりだ……!」
「そんな事はないよっ! 侍は……侍は何者にも勝るっ!」
「はは……っ、勝らねぇよ。いくら剣の腕があろうが……鉛玉一発であの世行きよ……。黒船を見た……だろう。幕府は逃げ腰になっちまった」
「それは……」
菊一文字を総一朗の血が伝う。
「あんなの刀じゃどうにもできねぇよ。時代は変わるんだ……総っ、ぐふっ──」
「兄さん──っ!」
総一朗の目が霞み大量の鮮血が飛び散る。
「いつか──俺の言った事がわかるはずだ。総──先にあの世で待ってるぜ……はぁ……っ」
「に、兄さん……」
享年十八歳。総一朗は血をわけた弟の手によりその短い人生を終えた。
総司は兄の遺体を自分と兄の思い出の場所に埋葬した。
「兄さん、僕は僕の道を往くよ。確かに幕府に未来はないかもしれない。けど……侍は簡単に諦めちゃだめなんだよ」
総司は兄を埋葬した高台から麓を見下ろし、悲しそうにそう呟くのだった。
それより数日前、総一朗は不思議な現象に見舞われていた。
「……はっ!?」
総一朗の目が開く。空には綺麗な青空が広がっていた。
「……生きてる……わけねぇよな。俺は確かに胸を貫かれ……っ!」
総一朗はがばっと上体を起こし着物の前を開く。
「き、傷がねぇ……。ど、どうなってやがる!?」
慌てる総一朗。するとふと膝に何かが当たった。
「ん? この鞘……総の刀じゃ……」
総一朗は鞘を持ち刀を抜く。鞘から抜かれた刀身は陽の光を浴びキラキラと輝いていた。
「この波紋……間違いねぇ、総の愛刀菊一文字じゃねぇか。何故こいつがここに? ってかどこだここ……」
総一朗は辺りを見回すが周囲には何もなかった。あるものと言えば草木のみ。
「ここがあの世……ってわけじゃねぇよな。俺の心臓は何故か動いてやがるし……。しかもあんな樹や角のある兎なんて見た事もねぇぞ……」
離れた場所にある森から角のある兎が総一朗を見ていた。総一朗はニヤリと口角を吊り上げ兎に向け殺気をはなってみた。
《キュウィィィィィィィッ!?》
角のある兎は総一朗の殺気をまともに受け怯えながら森の中へと逃げ込んでいった。
「ははっ、角があっても獣は獣だな。よっと」
総一朗は勢いをつけ立ち上がる。
「総、お前の菊一文字借りるぜ」
総一朗は腰に菊一文字を下げ辺りを見回す。
「とりあえず歩いてみるかね。近くに村か町でもあればもうけもんだが……さて、どっちに行くかねぇ」
その時だった。総一朗の耳に微かに剣のぶつかり合う音が届いた。
「あっちか、どれ──」
総一朗は気配を殺しながら音の聞こえた方角へと向かう。そしてその場に辿り着いた総一朗は戦っている者達を見て驚いた。
「な、なんだありゃあ……。人間が小せぇ鬼と戦りあってやがる……」
地に伏せ気配を殺す総一朗の前で三人の人間が緑色の小さな鬼のしゅうと戦っていた。
「はぁぁぁぁぁっ! 【スラッシュ】!!」
《グガァァァァァァッ!?》
「私もっ! 炎よ、敵を焼き尽くせ! 【プチファイア】!!」
(な、なんだ今のは!? あの女の杖から火の玉が飛んでいったぞ!?)
総一朗は目の前のありえない事象に驚きを隠せない。
「ぐっ!」
「回復します! 彼の者の傷を癒したまえ! 【ヒール】!」
「助かるっ! はぁぁぁぁぁぁぁっ!」
(う、嘘だろ!? 棍棒で殴られた打撲痕が消えやがった!?)
火の玉が飛んで行ったかと思うと今度は傷が消えた。総一朗は目の前で起きている事が理解できずにいる。
「【アーク】! 数が多過ぎます! ここは一度撤退しましょう!」
「【ターレス】、【レディア】! 先に撤退してくれっ! 俺が逃げる時間を稼ぐっ!」
「何言ってるのっ! 一人じゃ無理よっ!」
《ギガァァァァァァッ!!》
森から次々と緑色の小さな鬼が飛び出してくる。
「くそっ、増援が来たかっ!」
「あぁぁぁ……そんなっ!」
「もはやここまでか……! 神よっ!」
剣を握った男は気力を振り絞り前に立つ。杖を持った女は腰が抜けたのかその場にへたりこむ。もう一人の傷を癒した男は胸の前で手を組み神に祈り始めた。
(……ちっ、仕方ねぇな。あいつらが死んだら人里がどこにあるかもわからなくなるし。助けてやるか)
総一朗はスッと立ち上がり脚に力をこめる。
「おぉぉぉぉぉぉっらぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
《ギアァァァァァァァァッ!!》
「「「っ!?」」」
総一朗は一足飛びで剣を持った男の前に飛び出し神速の抜刀術で緑色の小さな鬼三体の首をはね飛ばした。緑色の小さな鬼からは見た事のない色の血が噴き出す。
「ボサッとしてんじゃねぇっ! 逃げんならさっさとしろっ! 殿は俺がやってやんよっ!」
《ギアァァァァァッ!!》
「あ、あなたは……」
「んなモン後だ! そこで腰抜かしてる女を担いで逃げろっ!」
「っ! す、すまないっ!!」
男は剣を納め女を担ぐ。そしてもう一人の男と共に戦線を離脱していった。
《ガァァァァァァァッ!!》
「ふん、きな。醜い妖ども。この菊一文字で斬り裂いてやるぜぇぇぇぇぇっ!」
《ググッ……ガァァァァァァァッ!!》
三方向から棍棒を構えた緑色の小さな鬼達が一斉に飛び掛かってきた。
「遅ぇっ! 三段突きっ!!」
《ギャアァァァァァァァァッ!!》
「おら次ぃぃぃぃぃぃっ!!」
総司の必殺技の三段突きだが、総一朗も三段突きを習得していた。その他、総一朗は様々な技を習得していた。だが修練を積んだわけではない。総一朗は見ただけで相手の技を模倣できる力を持っていた。
「弟相手に本気出せるかっての。妖相手なら遠慮はいらねぇだろ。はっはっは!」
総一朗の足元には緑色の小さな鬼の死体が山積みになっていた。一瞬で多くの仲間を失った鬼達は怯み森へと逃げていった。
「逃げる奴は追わねぇよ。さて、あいつらはどこだ?」
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