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第15章 学園は夏休み!

09 夏休み中盤

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    部活巡りをしてから半月、愛斗はほぼ全ての部活を回り終え、出校日となる今日、全生徒が集まる中、ステージに上がり、学園長の話を半分眠りながら聞いていた。

「皆さん、夏休みは楽しんでいますか?その姿を見れば楽しんでいるのは分かります。皆さん、大きなお腹を抱えて…。」

    学園長はチラリとこちらを見た。だが、愛斗はどこ吹く風。隣に座っていた教師を上に乗せ、その身体を楽しんでいた。

「…はぁ。愛斗様…、するなら私にも…。」

「後でな?ほら、生徒が待ってるぜ?」

「もうっ。…ごほん。皆さん、夏休みも残り半分となりました。遊びも良いですが、夏休み明けにはテストが待っていますよ?夏休みの間でどれだけ勉強に取り組んだか調べるテストです。まだ宿題に手を付けていない生徒も居るでしょう。が、夏休みはまだ半分あります。今からでも十分間に合います。皆さん、期待していますよ。ではこれで話を終わります。各自教室にて担任から連絡事項を聞き解散して下さい。それでは、良い夏休みを。」

    話を終え、学園長が愛斗の上に跨がった。因みに先程抱かれていた教師は、床で股から白い塊を溢れさせながらびくんびくんっと痙攣していた。

「愛斗さん?最近生徒達ばかり相手にして…。たまには私の事も相手して?」

「ああ、すまんすまん。どんな部活があるか気になっててな。」

「まさか生徒のほぼ全員が夏休み中に孕むとは思いませんでしたわ。お陰で出産を終えるまで忙しくなったじゃないですか。もうっ。」

「夏休みを延ばせば良いだろ。教師も何人か孕ませてやったから足りないんじゃ無いか?」

「はぁ…、それしかありませんよ。今教室で夏休みの延長が発表されているでしょう。」

「なんだ、それなら問題無いじゃないか。」

「問題しかありませんっ!夏休み明けのカリキュラムを組み直さないと…。勿論…手伝って貰いますよ?」

「はぁ?どれ、見せてみ?」

    愛斗が学園長にそう言うと学園長は部屋に転移する様に言った。

「これです。夏休みを延長したとして…。」

    長い説明が始まった。が、愛斗は理由と必要なカリキュラムだけを聞き、一瞬で新しい授業予定を作成して渡した。

「ほい。これで良いだろ?」

「えっ!?み、見せて!」

    学園町は愛斗が作った全学年の予定をチェックしていく。

「か、完璧だわ…。愛斗さんの頭ってどうなってるのかしら…。」

「さてな。さぁ、続きしようぜ?そろそろ2人目欲しいだろ?」

「もぉっ!…孕ませてくれるまで抜かせないんだからね?」

「結構結構。じっくり楽しもうぜ?もう仕事は無いんだからな。」

「あぁんっ♪愛斗さんっ、有能過ぎぃっ♪」

    それから愛斗は学園長が孕むまで部屋で彼女を抱き続けてやった。

「じゃあ、またな?」

「はぁ…い♪はふぅ…♪」

    学園長はお腹を擦りながら、出ていく愛斗を見送るのであった。

     寮内は夏休み延長を喜ぶ生徒達で大いに賑わっていた。

「夏休み延長だって!何する何する!?」

「ん~、私妊娠してるし…。ってアンタもでしょ!?」

「あ、そっか。でも、私夏休み前に妊娠したからそろそろ産まれるかも。」

「え~?良いなぁ。」

    そう、夏休みに入る前に孕んだ生徒達の出産ラッシュが始まっていた。学園内にある施設では連日新しい命が誕生していた。しかも、魔族の成長は早い。幼児期が極端に短いのだ。これは魔族の特性とも言える。生後1週間で生まれた赤ん坊は七歳程度まで成長する。つまり…。 

「が、学園長っ!教室が足りませんっ!これでは外部からの入学生を受け入れられなくなりますっ!」

「は、はぁっ!?し、至急愛斗先生を呼んで下さいっ!」

「は、はいぃぃぃぃっ!」

    愛斗は再び学園長室に呼ばれた。

「はぁ、今度は何だ?」

「じ、実は…。」

    そこで愛斗は呼ばれた理由を聞かされた。

「何?教室が足りない?はぁ…。お前達の中に空間魔法が使える奴は居ないのか?建物内の空間を広げれば解決するだろう。」

「そ、それが…、私達の魔力ではこれ以上拡張出来なくてですね…。」

「愛斗さん?新一年生は貴方の子供達なのですよ?何とかなりません?」

「何とかねぇ。俺の子か…。なら専用の新しい学園を敷地内に建てるか。教師も優秀な奴を揃えて貰って…英才教育だな。すまん、ちょっと抜けるぞ。」

「あっ!愛斗さん!?もうっ!」

    愛斗は学園から久しぶりに魔王城へと帰った。

「真理~。」

「あら、愛斗さん?学園で先生をしていたのでは?」

「それがさ…。」

    愛斗は真理に来た理由を話した。

「成る程、新しい学園に優秀な先生…ですか。」

「そうなんだよ。でさ、真理…先生やってみない?」

「わ、私がですか!?」

「教えるのは俺の子供達だ。任せられるのはお前しか思い付かなくてさ。他にもゼロスとか呼んで見習い教師させてよ、幼い頃から立派な魔族に育ててやろうぜ。」

「急ですねぇ。ゼロス…納得するかしら?」

    そこに天井裏からゼロスが降ってきた。

「聞きましたぞ!愛斗様っ、私で良ければ是非ともっ!幼い頃からの英才教育…!感動しましたっ!直ぐに教師に向いてそうな部下を集め学園へと赴きます!全ては我ら魔族の繁栄の為にっ!ではっ!」

    そう言って、ゼロスは部屋から飛び出して行った。

「あいつ…盗み聞きとは感心せんな。」

「まぁまぁ、私も丁度暇ですし…ゼロスの監督も含めて学園へと向かいましょう。」

「助かるっ!流石真理だ、愛してるぜっ!」

「あっ♪もう…♪久しぶりにします?」

「勿論だ。寝室に行こうか、真理。」

「はい…♪」

    それから愛斗はたっぷりと真理を愛し、翌日、真理やゼロス他、ゼロスが推薦した魔族を引き連れ、学園へと戻った。

「ま、まままま真理様っ!?」

「お久しぶりです、学園長。元気そうで何より。変わりはありませんか?」

「な、無いです!い、いえ、ありませんっ!」

    学園長はかなり緊張している様だ。それもその筈。愛斗が来るまで魔界は真理が治めていたのだ。そこに有名な魔王軍副官やら学者やらが集まればこうなるだろう。

    ゼロスが緊張する学園長の前に立ち、宣言した。

「学園長、新学舎は私達で運営致します。入学条件は愛斗様の血をひく魔族。それだけです。今まで通り、外からの入学者はそちらで。それで宜しいですかな?」

「は、ははぁぁぁっ!有り難き幸せ!何卒宜しく御願い致します!」

「…なぁ、俺に対する扱いと随分違わないか?」

「だって…愛斗さんは私の旦那様じゃないですか。夫婦で緊張して話すなんて変じゃありません?」

「…まぁ、そうな。ゼロス、俺の子はお前達に一任する。正しく良い魔族に育ててやってくれ。」

「はっ!畏まりました!次期魔王軍幹部候補として教育させて頂きます!それでですね…、出来れば褒美などを…。」

「ん?褒美?そうだな、結果を出したら望みを叶えてやろう。他の教師達もだ。それでどうだ?」

    ゼロスが選んだ教師達が一斉に股を押さえた。

「有り難き幸せ!では、夏休み明けのテスト…は間に合わないですね。秋の中間テストで結果をお見せ致しましょう。」

「お?大きく出たな。真理もそれで良いか?」

「ええ、構いませんよ。愛斗さんの子供…、会うのが楽しみですわ。ふふふっ♪」

「うむ。では学園長、秋の中間テストで同学年同士の対決って事で。」

「あの~、此方に得は?」

「あん?そうだな…。そっちが勝ったら…新しく出来てる土地を一部くれてやろう。学園都市でも作るか。」

「乗った!その対決…是非とも!」

「決まりだな。では各自そのつもりで。やり方はそれぞれに任せる。期待しているぞ。」

「「「「はいっ!」」」」

    こうして、新たな学園がスタートする事になったのである。
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