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第02話 成人
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不思議な玉、【願い玉】の力により母親の病が完治して数ヶ月、ライルは今日十五歳の誕生日を迎えていた。
「ライル、十五歳の誕生日おめでとう!」
「ありがとう、母さん」
この数ヶ月で母親はベッドから起き上がり歩けるまでに体力を取り戻していた。そしてライルは相も変わらず農作業に精を出す日々。ちなみに、願いを叶えただの石ころになった願い玉は木箱に入れ今はライルのベッドの下で眠っている。
「今日から僕も大人の仲間入りかぁ。生まれてから十五年、色んな事があったなぁ~……」
「何言ってるの。まだたったの十五年でしょ。ライルの人生はまだまだ長いんだからね?」
「うん。これからも頑張るよ。さて、朝の農作業に行ってくるね、母さん」
「誕生日なのに働くの?」
「母さん、畑は一日でもサボると大変な事になっちゃうの。野菜達がダメになったら暮らしていけないんだからね?」
「はいはい。じゃあ昼には帰って来なさいよ? ご飯作って待ってるからね」
「うん。じゃあ行ってきます」
成人するからと言っても何が変わるわけでもない。大人扱いされるようになる以外、見た目も生活も普段と変わらないのである。
「お~、ライル」
「あ、おはようございます」
「ああ。ん? ライル、お前さん今日誕生日じゃなかったか?」
「はい、今日で十五になりました」
「そうかぁ……っじゃない。お前さん教会に行ったか?」
「え?」
「え? ってなんだよ。知らないのか? 十五歳になったら教会に行き神に祈りを捧げなきゃならんだろ。そんで【スキル】を授かるんじゃないか」
ライルは知らなかった。
「え? スキル?」
「知らないか。そうだよ、スキルだ。ほら、俺みたいに力がちょっとだけ増すスキルだったり、村長みたいにいきなり弓の達人になれたりするアレだよ」
「あれがスキルだったんですか!?」
「そうだ。成人した日に神に祈りを捧げる事で身に付くんだよ。もらえるスキルの数は人によって違う。だがまぁ、だいたいは一人に一つだ。二つもらえりゃ騎士、三つもらえりゃ国王、それ以上ともなりゃ英雄だ。それだけスキルは重要って事だ」
ライルは村人に尋ねた。
「でもさ、例えばスキル【農作業】にスキル【料理】とかもらっても騎士にはなれないよね?」
「がはははっ、そりゃそうだ。そこはまぁ……運次第ってやつよ。だから皆成人の日を心待ちにしてるんだよ。お前くらいだぞ? そんな大事な日にまで農作業に精出してんのはよ?」
「あはは、知らなかったんだよ。それに……どんなスキルをもらっても母さんを置いて村は出られませんからね」
「くぅ~っ、泣かせるねぇ。出来た息子だよライルは。家の息子なんざスキル【剣術】をもらった途端に村から王都にいっちまってよぉ~……。やっぱり若者はこんな何もない村より王都の方が良いんだろうなぁ……」
ライルはそう気落ちする村人に明るくこう言った。
「僕はこの村が好きだよ! 確かに何にもないけどさ、みんな優しくしてくれるし! あ、あと食べ物が美味しい!」
「お前……純粋に育ったんだなぁ……。こんな村じゃ嫁さんももらえんぞ?」
「嫁って……」
この寒村にはライルと歳の近い女性はいなかった。いてもまだ幼かったり、すでに相手がいたりする。
「僕には結婚なんてまだまだ先の話だと思うよ。だってそんなに余裕もないしね。今年から薬代代はなくなるけど僕の税金を払わなきゃならなくなるでしょ? 今まで蓄えがなかったぶんこれから蓄えていかないとさぁ~」
「戦さえなかったらなぁ……。ライルの父親も死ぬこたぁなかったんだがな……」
ライルは首を横に振った。
「仕方ないよ。平民は国の制度に逆らえないんだからさ」
「そうだなぁ……。ま、俺達はもう戦が起こらない事を祈るしかないわな」
そうして昼近くになり、ライルは作業を切り上げ家に戻った。
「お帰りライル。ご飯できてるわよ」
「ありがとう、母さん」
「ああ、それと。ライル、ご飯食べたら教会に行ってきなさいな」
「うん、さっきおじさんから聞いたよ」
「ライルはどんなスキルをもらえるのかしらね~」
「どんなスキルでも構わないよ。あ、できたら農業系のスキルが欲しいかな~。そしたらもっと畑を広げられるし?」
「まぁっ。そしたらお嫁さんももらえちゃうわね! ミリアちゃんなんてどう?」
「どうって母さん……。ミリアはまだ八歳でしょ」
「ふふっ、七年なんてあっと言う間よ~。今の内に唾つけとかなきゃ」
「はいはい」
そんな親子の会話を楽しみつつ昼食をとったライルはその足で村の外れにある小さな教会へと向かった。
「ようやく来ましたかライル。待ってましたよ」
「すみません神父様。野菜はサボるとヘソを曲げちゃうんですよ」
「はははっ、そうですね。ではライル、さっそくですが選定の儀を始めましょう。祭壇の前へ」
「はい!」
ライルは祭壇の前に移動し、神父の指示通り床に片膝をつき、胸の前で手を組む。
「神よ、この者に祝福を! さあ、ライル。神に祈りを捧げるのです」
「……はい」
ライルは目蓋を閉じ神に祈りを捧げる。
《神様。今日僕は十五歳になりました。ここまで無事に大きくなれたのは神様のお陰です。願わくばこれからも何事もなく暮らせるよう見守って下さいませ》
そう祈りを捧げると胸の内側がほんのりと暖かみを帯び、何かが内に宿る感覚が身に走る。しかもそれはどんどん熱を発していく。
「あの、神父様? 僕……なんか変じゃないですか? めちゃくちゃ身体が熱くなってる気がするんですけど……」
「ま、眩しいっ! い、いったいライルの身に何が起きてっ!?」
「うっ……! あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「ラ、ライル!?」
最後に一際眩しく輝き、ライルは気を失い床へと崩れ落ちるのだった。
「ライル、十五歳の誕生日おめでとう!」
「ありがとう、母さん」
この数ヶ月で母親はベッドから起き上がり歩けるまでに体力を取り戻していた。そしてライルは相も変わらず農作業に精を出す日々。ちなみに、願いを叶えただの石ころになった願い玉は木箱に入れ今はライルのベッドの下で眠っている。
「今日から僕も大人の仲間入りかぁ。生まれてから十五年、色んな事があったなぁ~……」
「何言ってるの。まだたったの十五年でしょ。ライルの人生はまだまだ長いんだからね?」
「うん。これからも頑張るよ。さて、朝の農作業に行ってくるね、母さん」
「誕生日なのに働くの?」
「母さん、畑は一日でもサボると大変な事になっちゃうの。野菜達がダメになったら暮らしていけないんだからね?」
「はいはい。じゃあ昼には帰って来なさいよ? ご飯作って待ってるからね」
「うん。じゃあ行ってきます」
成人するからと言っても何が変わるわけでもない。大人扱いされるようになる以外、見た目も生活も普段と変わらないのである。
「お~、ライル」
「あ、おはようございます」
「ああ。ん? ライル、お前さん今日誕生日じゃなかったか?」
「はい、今日で十五になりました」
「そうかぁ……っじゃない。お前さん教会に行ったか?」
「え?」
「え? ってなんだよ。知らないのか? 十五歳になったら教会に行き神に祈りを捧げなきゃならんだろ。そんで【スキル】を授かるんじゃないか」
ライルは知らなかった。
「え? スキル?」
「知らないか。そうだよ、スキルだ。ほら、俺みたいに力がちょっとだけ増すスキルだったり、村長みたいにいきなり弓の達人になれたりするアレだよ」
「あれがスキルだったんですか!?」
「そうだ。成人した日に神に祈りを捧げる事で身に付くんだよ。もらえるスキルの数は人によって違う。だがまぁ、だいたいは一人に一つだ。二つもらえりゃ騎士、三つもらえりゃ国王、それ以上ともなりゃ英雄だ。それだけスキルは重要って事だ」
ライルは村人に尋ねた。
「でもさ、例えばスキル【農作業】にスキル【料理】とかもらっても騎士にはなれないよね?」
「がはははっ、そりゃそうだ。そこはまぁ……運次第ってやつよ。だから皆成人の日を心待ちにしてるんだよ。お前くらいだぞ? そんな大事な日にまで農作業に精出してんのはよ?」
「あはは、知らなかったんだよ。それに……どんなスキルをもらっても母さんを置いて村は出られませんからね」
「くぅ~っ、泣かせるねぇ。出来た息子だよライルは。家の息子なんざスキル【剣術】をもらった途端に村から王都にいっちまってよぉ~……。やっぱり若者はこんな何もない村より王都の方が良いんだろうなぁ……」
ライルはそう気落ちする村人に明るくこう言った。
「僕はこの村が好きだよ! 確かに何にもないけどさ、みんな優しくしてくれるし! あ、あと食べ物が美味しい!」
「お前……純粋に育ったんだなぁ……。こんな村じゃ嫁さんももらえんぞ?」
「嫁って……」
この寒村にはライルと歳の近い女性はいなかった。いてもまだ幼かったり、すでに相手がいたりする。
「僕には結婚なんてまだまだ先の話だと思うよ。だってそんなに余裕もないしね。今年から薬代代はなくなるけど僕の税金を払わなきゃならなくなるでしょ? 今まで蓄えがなかったぶんこれから蓄えていかないとさぁ~」
「戦さえなかったらなぁ……。ライルの父親も死ぬこたぁなかったんだがな……」
ライルは首を横に振った。
「仕方ないよ。平民は国の制度に逆らえないんだからさ」
「そうだなぁ……。ま、俺達はもう戦が起こらない事を祈るしかないわな」
そうして昼近くになり、ライルは作業を切り上げ家に戻った。
「お帰りライル。ご飯できてるわよ」
「ありがとう、母さん」
「ああ、それと。ライル、ご飯食べたら教会に行ってきなさいな」
「うん、さっきおじさんから聞いたよ」
「ライルはどんなスキルをもらえるのかしらね~」
「どんなスキルでも構わないよ。あ、できたら農業系のスキルが欲しいかな~。そしたらもっと畑を広げられるし?」
「まぁっ。そしたらお嫁さんももらえちゃうわね! ミリアちゃんなんてどう?」
「どうって母さん……。ミリアはまだ八歳でしょ」
「ふふっ、七年なんてあっと言う間よ~。今の内に唾つけとかなきゃ」
「はいはい」
そんな親子の会話を楽しみつつ昼食をとったライルはその足で村の外れにある小さな教会へと向かった。
「ようやく来ましたかライル。待ってましたよ」
「すみません神父様。野菜はサボるとヘソを曲げちゃうんですよ」
「はははっ、そうですね。ではライル、さっそくですが選定の儀を始めましょう。祭壇の前へ」
「はい!」
ライルは祭壇の前に移動し、神父の指示通り床に片膝をつき、胸の前で手を組む。
「神よ、この者に祝福を! さあ、ライル。神に祈りを捧げるのです」
「……はい」
ライルは目蓋を閉じ神に祈りを捧げる。
《神様。今日僕は十五歳になりました。ここまで無事に大きくなれたのは神様のお陰です。願わくばこれからも何事もなく暮らせるよう見守って下さいませ》
そう祈りを捧げると胸の内側がほんのりと暖かみを帯び、何かが内に宿る感覚が身に走る。しかもそれはどんどん熱を発していく。
「あの、神父様? 僕……なんか変じゃないですか? めちゃくちゃ身体が熱くなってる気がするんですけど……」
「ま、眩しいっ! い、いったいライルの身に何が起きてっ!?」
「うっ……! あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「ラ、ライル!?」
最後に一際眩しく輝き、ライルは気を失い床へと崩れ落ちるのだった。
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