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第ニ章 魔大陸の章
05 衝突
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グローリア王国で起きた戦を境に東南大陸全体で各国が緊張状態に入った。元々東南大陸は拳王が支配していた大陸で格闘術は敬われていた。拳王は魔法を拳一つで消し飛ばしてしまう。そのために格闘術こそが最強であるという風潮があった。
だが拳王が亡くなり一番弟子では魔法に抗えず均衡が崩れた。今現在は魔法こそ最強であるという風潮になり、格闘術は衰退している。
これらの理由から各国は軍を再編成し、中級物理系スキル持ちを肉壁、上級物理系スキルを魔導系スキルの護衛と再編成していった。そこで初級物理系スキル持ちは不必要とされ、現在次々と魔大陸に廃棄されていた。
オウルの執務室に慌てた様子のカインが飛び込んできた。
「オウル! また町で衝突だ!」
「はぁ……またか。わかった、向かうよ」
「すまん、何しろ数が多くてよぉ」
「町で暮らす事を許可したのは俺だし構わないさ。でもこうなると何かしら考えないとダメだな」
オウルはカインの案内で城下町へと向かう。町に到着すると違う国同士の人間が徒党を組み小競り合いをしていた。
「あぁっ!? 俺らの王国舐めてんじゃねぇぞゴラッ!」
「そりゃこっちのセリフだ! 田舎モンがよ!? 帝国舐めてんのかオォンッ!」
「ハッ、帝国だぁ~? 無駄に広いだけで拳王がいなくなったら瞬く間に落ちぶれてったワンマン国家だろうがよ? ハリボテ野郎が」
「こ、殺す!!」
一触即発の間にオウルが飛び出し制止させる。
「静まれ! この町での争いは許さない!」
「あ? はんっ、グローリア王国の雑魚がなんか言ってんなぁ?」
「静まれだ? 誰に口きいてんのお前? お前からやっちゃーゾ?」
オウルのこめかみに血管が浮かび上がる。それを覚ったカインはスッとその場を離れていった。
「だいたい何でお前なんぞに従わなきゃならねぇんだ。たかだか男爵家の癖によ?」
「お前は俺らより強ぇんか? んー? おい、震えてんぞこいつ」
震えているのは恐怖ではない。オウルは怒りに震えていた。他国の兵士が流入してきてからは毎度こういった感じで争いが起きているため、いよいよオウルの堪忍袋の尾も切れそうだった。
「ふぅ~……冷静に冷静に……」
「あ? 何ブツブツいってんだコイツ」
「ヤバイ薬でもやってんじゃねぇ? なんせ自称魔王様だからよぉ~。ギャハハハ──は? なっ!?」
オウルの瞳が白く輝く。
「な、なんだコイツの眼!?」
「な、なんかヤベェぞ!?」
オウルは小競り合いをしていた全員を視界に収める。
「自称魔王? そうかそうか。それなら俺が魔王だという事を身を持って知れ。【白眼】」
「「「な、なんだっ!?」」」
オウルは魔王眼の力の内の一つ【白眼】を使った。白眼は対象からレベルを吸い取る力である。吸い取ったレベルはそのまま自分に追加し、吸い取れた者達のレベルは全員1まで下がった。
「な、なにしやがった!」
「魔王眼の力の内の一つ白眼を使った。お前らのレベルは今1になっている」
「「「「な、なにぃぃぃっ!?」」」」
「魔王たるためには魔王眼が使えなければならない。次は漆黒眼でも使ってやろうか? レベル1のお前らに毒を与えたらどうなるかな。数分で絶命するだろうな」
「や、やめろよ。じ、冗談きついぜ」
「冗談? ふざけるなっ!!」
オウルは拳を握り小競り合いをしていた者達を激しく叱る。
「俺もお前達も国は違えど全員が追放された身だろうっ!! 魔大陸はお前達の国じゃない、魔族達の国だっ! いつまで寝ぼけている、お前達はもう国に戻ることはできないんだぞ。それとも自分を捨てた国がそんなに愛しいのか? 帰りたいなら帰れよ、海でも泳いでなっ!」
「む、無茶いうなよ」
「無茶でもなんでもない。次に争いを起こした者は問答無用でレベルを1にした上で町から放り出す。この町に住みたいなら争うな。そしてルールを守れ。ここは無法地帯じゃない。魔族達の温情で捨てられた人間のためにと俺が預かっている国だ」
オウルは深呼吸をし冷静さを取り戻す。
「本来この大量に住む者は永く虐げられられてきた事から人間を憎み嫌っている。俺達が生かされている理由は情けからだ。その情に報いるためにもせめて争いは起こすな。俺達はこの大陸で生きる者たちに償わなければならないんたからな」
オウルの言葉を聞いた者たちは反論できなくなっていた。
「騒ぎを起こした者たちは一ヶ月間農作業に従事してもらう。従えないなら町を出ろ。お前達はもう貴族でもなんでもない。ただの人だ。身分や力を固辞し他者を傷つける事をやめるんだ」
「わ、わかった。従うからここに住まわせてくれ。追い出されたら死んじまうよっ」
「次はないからな。よく覚えておけ」
「あ、あぁ」
こうして争いは沈静化した。この件は瞬く間に町に広まり、争いを起こすとレベル1にされ追放されると人間達は恐怖した。
そしてその日の夜、カインが酒瓶を持って執務室に向かった。
「よ、まだ働いてんのか?」
「カインか。くだらない争いのせいで仕事が山積みだよ」
「まぁ、あいつらも追放されてやさぐれてたんだよ」
「だからといって甘やかしてばかりもいられないだろ。争いなんて起きたら魔族達に笑われてしまうからな」
二人でグラスを傾け酒をあおる。
「ならさ、合法的に争わせてみたらどうだ?」
「合法的に争わせる? なにを言って……」
「武闘大会だよ。中央大陸にコロッセオがあるだろ? あれば序列を決めるバトルだがよ、ルールを変えて勝った奴には褒美与えるとかさ。娯楽だよ娯楽」
「なるほど。あえて戦わせて鬱憤を晴らさせるのか。さすが娯楽も関して右に出るものはいないな」
「定期的に開催して賭けとかアリにしたら盛り上がるし、なんなら魔族達も参加させちまえば良いだろ。拳を交えて仲を深めるってのはお前も獣王とやっただろ?」
「まぁ確かにな。少し考えてみるよ」
「ああ」
オウルは娯楽王カインの助言を受けバトルコロッセオについて考えるのだった。
だが拳王が亡くなり一番弟子では魔法に抗えず均衡が崩れた。今現在は魔法こそ最強であるという風潮になり、格闘術は衰退している。
これらの理由から各国は軍を再編成し、中級物理系スキル持ちを肉壁、上級物理系スキルを魔導系スキルの護衛と再編成していった。そこで初級物理系スキル持ちは不必要とされ、現在次々と魔大陸に廃棄されていた。
オウルの執務室に慌てた様子のカインが飛び込んできた。
「オウル! また町で衝突だ!」
「はぁ……またか。わかった、向かうよ」
「すまん、何しろ数が多くてよぉ」
「町で暮らす事を許可したのは俺だし構わないさ。でもこうなると何かしら考えないとダメだな」
オウルはカインの案内で城下町へと向かう。町に到着すると違う国同士の人間が徒党を組み小競り合いをしていた。
「あぁっ!? 俺らの王国舐めてんじゃねぇぞゴラッ!」
「そりゃこっちのセリフだ! 田舎モンがよ!? 帝国舐めてんのかオォンッ!」
「ハッ、帝国だぁ~? 無駄に広いだけで拳王がいなくなったら瞬く間に落ちぶれてったワンマン国家だろうがよ? ハリボテ野郎が」
「こ、殺す!!」
一触即発の間にオウルが飛び出し制止させる。
「静まれ! この町での争いは許さない!」
「あ? はんっ、グローリア王国の雑魚がなんか言ってんなぁ?」
「静まれだ? 誰に口きいてんのお前? お前からやっちゃーゾ?」
オウルのこめかみに血管が浮かび上がる。それを覚ったカインはスッとその場を離れていった。
「だいたい何でお前なんぞに従わなきゃならねぇんだ。たかだか男爵家の癖によ?」
「お前は俺らより強ぇんか? んー? おい、震えてんぞこいつ」
震えているのは恐怖ではない。オウルは怒りに震えていた。他国の兵士が流入してきてからは毎度こういった感じで争いが起きているため、いよいよオウルの堪忍袋の尾も切れそうだった。
「ふぅ~……冷静に冷静に……」
「あ? 何ブツブツいってんだコイツ」
「ヤバイ薬でもやってんじゃねぇ? なんせ自称魔王様だからよぉ~。ギャハハハ──は? なっ!?」
オウルの瞳が白く輝く。
「な、なんだコイツの眼!?」
「な、なんかヤベェぞ!?」
オウルは小競り合いをしていた全員を視界に収める。
「自称魔王? そうかそうか。それなら俺が魔王だという事を身を持って知れ。【白眼】」
「「「な、なんだっ!?」」」
オウルは魔王眼の力の内の一つ【白眼】を使った。白眼は対象からレベルを吸い取る力である。吸い取ったレベルはそのまま自分に追加し、吸い取れた者達のレベルは全員1まで下がった。
「な、なにしやがった!」
「魔王眼の力の内の一つ白眼を使った。お前らのレベルは今1になっている」
「「「「な、なにぃぃぃっ!?」」」」
「魔王たるためには魔王眼が使えなければならない。次は漆黒眼でも使ってやろうか? レベル1のお前らに毒を与えたらどうなるかな。数分で絶命するだろうな」
「や、やめろよ。じ、冗談きついぜ」
「冗談? ふざけるなっ!!」
オウルは拳を握り小競り合いをしていた者達を激しく叱る。
「俺もお前達も国は違えど全員が追放された身だろうっ!! 魔大陸はお前達の国じゃない、魔族達の国だっ! いつまで寝ぼけている、お前達はもう国に戻ることはできないんだぞ。それとも自分を捨てた国がそんなに愛しいのか? 帰りたいなら帰れよ、海でも泳いでなっ!」
「む、無茶いうなよ」
「無茶でもなんでもない。次に争いを起こした者は問答無用でレベルを1にした上で町から放り出す。この町に住みたいなら争うな。そしてルールを守れ。ここは無法地帯じゃない。魔族達の温情で捨てられた人間のためにと俺が預かっている国だ」
オウルは深呼吸をし冷静さを取り戻す。
「本来この大量に住む者は永く虐げられられてきた事から人間を憎み嫌っている。俺達が生かされている理由は情けからだ。その情に報いるためにもせめて争いは起こすな。俺達はこの大陸で生きる者たちに償わなければならないんたからな」
オウルの言葉を聞いた者たちは反論できなくなっていた。
「騒ぎを起こした者たちは一ヶ月間農作業に従事してもらう。従えないなら町を出ろ。お前達はもう貴族でもなんでもない。ただの人だ。身分や力を固辞し他者を傷つける事をやめるんだ」
「わ、わかった。従うからここに住まわせてくれ。追い出されたら死んじまうよっ」
「次はないからな。よく覚えておけ」
「あ、あぁ」
こうして争いは沈静化した。この件は瞬く間に町に広まり、争いを起こすとレベル1にされ追放されると人間達は恐怖した。
そしてその日の夜、カインが酒瓶を持って執務室に向かった。
「よ、まだ働いてんのか?」
「カインか。くだらない争いのせいで仕事が山積みだよ」
「まぁ、あいつらも追放されてやさぐれてたんだよ」
「だからといって甘やかしてばかりもいられないだろ。争いなんて起きたら魔族達に笑われてしまうからな」
二人でグラスを傾け酒をあおる。
「ならさ、合法的に争わせてみたらどうだ?」
「合法的に争わせる? なにを言って……」
「武闘大会だよ。中央大陸にコロッセオがあるだろ? あれば序列を決めるバトルだがよ、ルールを変えて勝った奴には褒美与えるとかさ。娯楽だよ娯楽」
「なるほど。あえて戦わせて鬱憤を晴らさせるのか。さすが娯楽も関して右に出るものはいないな」
「定期的に開催して賭けとかアリにしたら盛り上がるし、なんなら魔族達も参加させちまえば良いだろ。拳を交えて仲を深めるってのはお前も獣王とやっただろ?」
「まぁ確かにな。少し考えてみるよ」
「ああ」
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