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第81話 帝都ドラッケン前にて
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レイ達五人は破竹の勢いで帝国領を北上していった。
「ゼーレ、ここまで八騎将と遭遇してないけどどう思う?」
「はい。恐らく帝国は攻より守を選択したようです。ここまで倒してきた敵は帝国内でもあまり良い噂を聞かない貴族とその私設兵団でした」
「ふむふむ」
「八騎将は皇帝陛下を守るため帝都ドラッケンにて私達を討つつもりかと思います」
「そっか。それなら僕達は体力を温存しつつこのまま北上を続けていこうか。アネモス、引き続き露払い頼める?」
「はぁ~いっ。ご褒美期待してますわっ」
「あ、あははは」
敵を薙ぎ払う事に関してアネモスの風魔法は最適だった。
「た、竜巻だぁぁぁっ!」
「うわぁぁぁっ! 吹き飛んだ建物がこっち目掛けて──うあぁぁぁぉ……」
「な、なんだよこれっ! こんなの戦じゃないっ! ただの災害だぁっ!」
たかが風とあなどるなかれ。極めた風魔法は他属性同様甚大な被害をもたらす。台風、竜巻、かまいたちと、風は待ち構えていた敵を容赦なく空へと舞い上がらせ無慈悲に地面へと叩き付けていった。
「こ、こんなのやってられっか! 命がいくつあっても足りねぇっ!」
「どうせ誰も見ちゃいねぇ……。偉い奴らは安全な帝都でふんぞり返って──! 俺は抜けるぞ!」
「そ、そうだな。いくら皇帝でもあいつら相手に無傷とはいかないだろ。戦が終わるまで故郷に隠れるわ俺」
帝都ドラッケンへと向かう道に立ち塞がっていた雑兵はアネモスの魔法に恐れをなし我先にと逃亡していった。アネモスはなるべく命を奪わないよう手加減していた。
「レイちゃ~ん、逃げた兵士はどうしましょっか? 追う?」
「追わなくても良いよ。でも向かってくる敵には遠慮しなくて良いからね。中には卑怯な真似をする者もいるかもしれないし。例えば逃げたフリをしてエルドニアを強襲するとかさ」
強襲されたらエイジアン王国が無人だと発覚してしまう。仮に転移石でも使われたら挟撃されてしまうかもしれない。
「じゃあ逃がすのも不味いわよね。ならこうしましょっか」
「ん?」
アネモスは逃げた兵士に向け手をかざす。
「おネムの時間よ。【スリープウィンド】」
「「「「……あ」」」」
兵士達がバタバタとその場に伏していく。
「これでどうかしら?」
「良いね。っていうかアネモスって何気に万能?」
「ふふふっ、そうでもないわ。この魔法も魔力抵抗値が高い人には効果ないのよ」
「十分だよ。ここからは全員眠らせて木にでも縛り付けていこう」
「わかったわっ」
レイは箱庭からエイジアン王国軍を外に出しアネモネが眠らせたゴルゴーン帝国兵を木に縛り付けさせつつ北上していった。
そして出立から一ヶ月、レイ達は帝都ドラッケン目前にある平原にいた。
レイは前方にそびえ立つ外壁を眺めながら眉をひそめゼーレ達に問い掛けた。
「ゼーレ、あれが帝都ドラッケンで間違いないよね?」
「は、はい。けど……なにか様子が変です」
ゼーレの意見にアネモス達も頷く。
「そうね。嫌な風が吹いてるわ……」
「気味が悪いですね。私達がいた頃のドラッケンとはまるで別物のような……」
そこでラストが門を指差し真っ青な顔をしながら地面に膝をつき叫んだ。
「あ……あぁぁぁっ! あれは──っ! バルド達のっ! なんでだっ!」
門の前を見ると地面に突き刺さった四つの槍の穂先に首が四つ突き刺さっていた。
「ま、まさかあの首……」
レイがゼーレを見るとこくりと頷いた。
「ま、間違いありません……。あれは私達の隊長バルドと残る全員のっ! な、なぜ皆さんが!」
「……おぉ、主よ! このような酷い事が許さて良いのですかっ!」
「いったい誰がこんな……」
その時、突如空に暗雲が立ち込め雷が鳴り響き始めた。そして雨が振り始めると同時に門が開いていく。
「──っ! 誰か出てくるっ! 油断するなみんな!」
「「「「っ!!」」」」
レイ達が身構えるが門から出てきた人影は全く臆する事なくレイ達に近寄ってきた。
「あ……あの方は……陛下っ!」
「なっ!? 敵の大将が自ら先頭に!?」
お互いの顔が確認できる位置で皇帝が立ち止まり兜を外し投げ捨てた。
「ち、違う! 陛下じゃないわっ!」
「え?」
アネモスが叫ぶと金色の鎧に身を包んだ人物が嗤いはじめた。
「くくくっ、はははははっ! 無礼者がっ! 我こそこのゴルゴーン帝国皇帝! ギーグ・イルム・ゴルゴーンであるっ!!」
「てめぇっ!! 嘘言ってんじゃねぇっ! 俺達は八騎将だったんだ! 陛下の顔を見間違えるかよっ!」
「ほう。裏切り者がまだいたか」
「なん──」
「待ちなさいラスト!」
ハイレンが飛び掛かろうとしたラストの腕を掴み止めた。
「いけません! あの者からは強大な闇の魔力が放たれています!」
「や、闇の魔力だ?」
嗤ってたギーグは背後に背負っていた大剣を構え地面に突き刺し言った。
「我は魔王樣より人を遥かに超える力を授かったのだ」
「ま、魔王だと!?」
「そうだ。魔王様の御力でグリモアの魂と融合した我は魔神と化し、加えてここドラッケンに生きていた民全ての魂とも融合し今や魔王様に次ぐ力を得たのだ! 我は屍喰魔神ギーグ!! 死した者の魂を喰らう者よっ!くくくくっ、はははははっ!!」
そう嗤うとギーグの足元から闇の魔力が噴き上がり、鎧の背部を突き破り漆黒の羽が飛び出してきた。そして側頭部からは山羊の角に似た漆黒の角が生える。
レイは真っ直ぐギーグを見ながら背後で立ちすくむ四人に言った。
「皆さん、ここは僕がやります。危険ですから箱庭の中へ!」
「に、逃げましょう──レイ先輩っ! アレは人がどうにかできる相手ではありませんっ!」
しかしレイはすがりつくゼーレの頭を撫でながら笑顔を浮かべていた。
「大丈夫、僕は一人じゃない。それに……君達が箱庭に入れば僕はもっと強くなれる。だから安心して僕に任せて欲しい」
「先輩……っ」
ラストがレイに問い掛ける。
「お前が死んだら俺達はどうなる」
「正直わかりません。箱庭から現実世界に飛び出すか、はたまた永遠に箱庭に閉じ込められるか……」
「ったく! 死んだら終わりって事かよ。くそっ、悔しいが俺じゃアレをどうにかするなんて無理だ。だから……俺の命、お前に預けるぞ」
「ああ、任せてくれ」
ラストはレイを鼓舞し箱庭に入った。
「私も無理だわ。レイちゃん……無理なら逃げてね」
「はい、無理はしません」
「……頑張って!」
アネモスはすがりついていたゼーレを引き剥がし一緒に箱庭の中に消えた。
「本来は聖職者である私も戦うべきなのでしょうが……私の力では抗えそうにありません。弱い私をお許し下さい」
「構いません。無駄に命を捨てる事が正しい事じゃないですよ。皆さんには全て終わった後で沢山働いてもらいますし」
「……ははっ、喜んで! レイ殿、あなたに神の祝福あれ……」
最後にハイレンが十字をきり箱庭に消える。
「待っててくれるなんて優しいじゃないか」
「貴様は最高に美味い食事が目の前にあるのに前菜から食す派か? 我はメインさえ食えれば良い。早くこの力を試したくて疼いているのだよ」
「始めようか。勝ってお前に囚われた魂を解放してやる!」
「ぬかせっ! 貴様の魂も食らい魔王すらも超えてみせようっ!!」
今二人の壮絶なる戦いが幕を開けようとしていた。
「ゼーレ、ここまで八騎将と遭遇してないけどどう思う?」
「はい。恐らく帝国は攻より守を選択したようです。ここまで倒してきた敵は帝国内でもあまり良い噂を聞かない貴族とその私設兵団でした」
「ふむふむ」
「八騎将は皇帝陛下を守るため帝都ドラッケンにて私達を討つつもりかと思います」
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「あ、あははは」
敵を薙ぎ払う事に関してアネモスの風魔法は最適だった。
「た、竜巻だぁぁぁっ!」
「うわぁぁぁっ! 吹き飛んだ建物がこっち目掛けて──うあぁぁぁぉ……」
「な、なんだよこれっ! こんなの戦じゃないっ! ただの災害だぁっ!」
たかが風とあなどるなかれ。極めた風魔法は他属性同様甚大な被害をもたらす。台風、竜巻、かまいたちと、風は待ち構えていた敵を容赦なく空へと舞い上がらせ無慈悲に地面へと叩き付けていった。
「こ、こんなのやってられっか! 命がいくつあっても足りねぇっ!」
「どうせ誰も見ちゃいねぇ……。偉い奴らは安全な帝都でふんぞり返って──! 俺は抜けるぞ!」
「そ、そうだな。いくら皇帝でもあいつら相手に無傷とはいかないだろ。戦が終わるまで故郷に隠れるわ俺」
帝都ドラッケンへと向かう道に立ち塞がっていた雑兵はアネモスの魔法に恐れをなし我先にと逃亡していった。アネモスはなるべく命を奪わないよう手加減していた。
「レイちゃ~ん、逃げた兵士はどうしましょっか? 追う?」
「追わなくても良いよ。でも向かってくる敵には遠慮しなくて良いからね。中には卑怯な真似をする者もいるかもしれないし。例えば逃げたフリをしてエルドニアを強襲するとかさ」
強襲されたらエイジアン王国が無人だと発覚してしまう。仮に転移石でも使われたら挟撃されてしまうかもしれない。
「じゃあ逃がすのも不味いわよね。ならこうしましょっか」
「ん?」
アネモスは逃げた兵士に向け手をかざす。
「おネムの時間よ。【スリープウィンド】」
「「「「……あ」」」」
兵士達がバタバタとその場に伏していく。
「これでどうかしら?」
「良いね。っていうかアネモスって何気に万能?」
「ふふふっ、そうでもないわ。この魔法も魔力抵抗値が高い人には効果ないのよ」
「十分だよ。ここからは全員眠らせて木にでも縛り付けていこう」
「わかったわっ」
レイは箱庭からエイジアン王国軍を外に出しアネモネが眠らせたゴルゴーン帝国兵を木に縛り付けさせつつ北上していった。
そして出立から一ヶ月、レイ達は帝都ドラッケン目前にある平原にいた。
レイは前方にそびえ立つ外壁を眺めながら眉をひそめゼーレ達に問い掛けた。
「ゼーレ、あれが帝都ドラッケンで間違いないよね?」
「は、はい。けど……なにか様子が変です」
ゼーレの意見にアネモス達も頷く。
「そうね。嫌な風が吹いてるわ……」
「気味が悪いですね。私達がいた頃のドラッケンとはまるで別物のような……」
そこでラストが門を指差し真っ青な顔をしながら地面に膝をつき叫んだ。
「あ……あぁぁぁっ! あれは──っ! バルド達のっ! なんでだっ!」
門の前を見ると地面に突き刺さった四つの槍の穂先に首が四つ突き刺さっていた。
「ま、まさかあの首……」
レイがゼーレを見るとこくりと頷いた。
「ま、間違いありません……。あれは私達の隊長バルドと残る全員のっ! な、なぜ皆さんが!」
「……おぉ、主よ! このような酷い事が許さて良いのですかっ!」
「いったい誰がこんな……」
その時、突如空に暗雲が立ち込め雷が鳴り響き始めた。そして雨が振り始めると同時に門が開いていく。
「──っ! 誰か出てくるっ! 油断するなみんな!」
「「「「っ!!」」」」
レイ達が身構えるが門から出てきた人影は全く臆する事なくレイ達に近寄ってきた。
「あ……あの方は……陛下っ!」
「なっ!? 敵の大将が自ら先頭に!?」
お互いの顔が確認できる位置で皇帝が立ち止まり兜を外し投げ捨てた。
「ち、違う! 陛下じゃないわっ!」
「え?」
アネモスが叫ぶと金色の鎧に身を包んだ人物が嗤いはじめた。
「くくくっ、はははははっ! 無礼者がっ! 我こそこのゴルゴーン帝国皇帝! ギーグ・イルム・ゴルゴーンであるっ!!」
「てめぇっ!! 嘘言ってんじゃねぇっ! 俺達は八騎将だったんだ! 陛下の顔を見間違えるかよっ!」
「ほう。裏切り者がまだいたか」
「なん──」
「待ちなさいラスト!」
ハイレンが飛び掛かろうとしたラストの腕を掴み止めた。
「いけません! あの者からは強大な闇の魔力が放たれています!」
「や、闇の魔力だ?」
嗤ってたギーグは背後に背負っていた大剣を構え地面に突き刺し言った。
「我は魔王樣より人を遥かに超える力を授かったのだ」
「ま、魔王だと!?」
「そうだ。魔王様の御力でグリモアの魂と融合した我は魔神と化し、加えてここドラッケンに生きていた民全ての魂とも融合し今や魔王様に次ぐ力を得たのだ! 我は屍喰魔神ギーグ!! 死した者の魂を喰らう者よっ!くくくくっ、はははははっ!!」
そう嗤うとギーグの足元から闇の魔力が噴き上がり、鎧の背部を突き破り漆黒の羽が飛び出してきた。そして側頭部からは山羊の角に似た漆黒の角が生える。
レイは真っ直ぐギーグを見ながら背後で立ちすくむ四人に言った。
「皆さん、ここは僕がやります。危険ですから箱庭の中へ!」
「に、逃げましょう──レイ先輩っ! アレは人がどうにかできる相手ではありませんっ!」
しかしレイはすがりつくゼーレの頭を撫でながら笑顔を浮かべていた。
「大丈夫、僕は一人じゃない。それに……君達が箱庭に入れば僕はもっと強くなれる。だから安心して僕に任せて欲しい」
「先輩……っ」
ラストがレイに問い掛ける。
「お前が死んだら俺達はどうなる」
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「ったく! 死んだら終わりって事かよ。くそっ、悔しいが俺じゃアレをどうにかするなんて無理だ。だから……俺の命、お前に預けるぞ」
「ああ、任せてくれ」
ラストはレイを鼓舞し箱庭に入った。
「私も無理だわ。レイちゃん……無理なら逃げてね」
「はい、無理はしません」
「……頑張って!」
アネモスはすがりついていたゼーレを引き剥がし一緒に箱庭の中に消えた。
「本来は聖職者である私も戦うべきなのでしょうが……私の力では抗えそうにありません。弱い私をお許し下さい」
「構いません。無駄に命を捨てる事が正しい事じゃないですよ。皆さんには全て終わった後で沢山働いてもらいますし」
「……ははっ、喜んで! レイ殿、あなたに神の祝福あれ……」
最後にハイレンが十字をきり箱庭に消える。
「待っててくれるなんて優しいじゃないか」
「貴様は最高に美味い食事が目の前にあるのに前菜から食す派か? 我はメインさえ食えれば良い。早くこの力を試したくて疼いているのだよ」
「始めようか。勝ってお前に囚われた魂を解放してやる!」
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