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第37話 リリーのスキルは?
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工房に籠もる事二ヶ月。と言っても常時工房にいたわけではなく、日々住民達の要望に応じ箱庭世界を改善したりもしていた。
そんな二ヶ月でレイの工房には様々な武器が完成し、テーブルに並べられていた。
「作りすぎたかな」
「やり過ぎなの。こんなに作ってどうするなの? 絶対に使わない武器もあるなの」
「まぁ……そうなんだけどね。ほら、作る事で色々な技術が身につくと思って」
リリーがレイの作った武器を手に持つ。
「何なのこれ?」
「それは大鋏だね。両手で持って相手を挟んで両断する武器」
「これは?」
「それはソードウィップだね。両刃の剣の中に鋼の鞭を通してみたんだ。握りにスイッチがあって、剣としても鞭としても使えるんだよ。凄くない?」
「鞭術スキルあるなの?」
「……ない」
「危なくて使えないなの!」
他にもバルディッシュやらナックルダガー、チャクラムからソードブーメランと、レイには使いこなせない武器が山盛り積み上がっていた。
「使えるのはこれぐらいなの」
「あ、それ良いよね」
リリーが手にしたのは巨大な鎚ウォーハンマーだ。
「オリハルコン製だからそこらの盾なら簡単に粉砕するし」
「これは私用にもらうなの」
「うん、良いよ。僕じゃ使えないし」
リリーはオリハルコン製のウォーハンマーを軽々と振り回し背中に背負った。ドワーフの力は恐ろしいものがある。
「で、結局レイは何を使うなの?」
「それなんだよね」
レイの目の前には二振りの武器が並べられていた。
「こっちはオリハルコン製の片手剣。何でも切れるし絶対に折れない」
「オリハルコン製だし」
「で、こっちはヒヒイロカネと玉鋼から作った刀。金属に粘りがあってオリハルコンには及ばないけど使いこなせれば相手の武器ごと敵を断てるんだよ」
「使えないなの?」
「僕じゃちょっとね。この刀は剣術じゃなくて刀術が必要になるみたいだ」
「ならオリハルコンで決まりじゃないなの?」
しかしレイは刀を諦め切れずにいた。
「自分で打っておいて何だけどさ、これ滅茶苦茶綺麗じゃない?」
レイの打った刀はうっすら赤い刀身に加え、刀独特の片刃に美しい刃紋が浮かび、持つ者を魅了してやまない魅力がある。そして並ぶ赤く塗られた鞘もまた心を捕まえて離さない。
「そんなに気になるなら使えば良いなの。使ってればその内使える様になるなの」
「う~ん……でもなぁ……」
レイには一つ気がかりがあった。
「これさ、素材は一級品で紛うものなき逸品なんだけどさ。一切効果が付与されてないんだよね」
「付与……ああ、切れ味+1とかあれ?」
「そう。そのやり方を来てくれた人達誰も知らないみたいで」
するとリリーはこう告げた。
「効果付与までできる職人は限られてるなの。それこそ父か、父に次ぐ職人にしかできないなの」
「だよなぁ。これじゃネストが使ってた黒い大剣より強いだけの武器でしかなくてさ」
「この出来でまだ不満とか……。ドワーフが裸足で逃げ出すレベルなの」
そこでレイは閃いた。
「そうか! 物自体は最高なんだ。問題は付与だけだ。なら付与術師を探せば良いんだ!」
「付与術師……なの?」
「うん。あ、付与術師ってのは──」
「知ってるなの。仲間の力や素早さを上げたり敵の防御を下げたりする人の事なの」
「そう。術で使うとそうなるんだけどさ。稀にスキルで付与を使う人もいるんだよ」
「へぇ~……なの」
レイはこの時ほど学院に通い真面目に勉学に身を費やしていた事に感謝を覚えた事はなかった。
「スキル【付与】は珍しいんだよ。でもその有用さはあまり理解されないスキルでね……」
「そのスキル付与って術師と何が違うなの?」
「うん。スキル付与は使用者のスキルレベルで付与できる能力が変わるんだ。最初は確か硬質化だったかな? これはスキル【硬質化】と混同されがちなんだけ──どうしたの?」
リリーの様子が変わる。レイの話を聞いたリリーは酷く困惑していた。
「レイ……。その、スキルの鑑定って間違う事はあるなの?」
「え? う、う~んどうだろ。ちゃんとした司祭様ならスキル名まで鑑定できるけど」
「けど?」
「えっと、見習い神官様とかだと色しか見えないらしいんだよね」
「い、色!」
「うん。戦闘系が赤、魔法系が青、支援系が黄、そして不遇全てが灰色だったかな」
リリーは額に汗を浮かべながら胸の辺りを握っていた。
「も、もしかしてリリーって……」
「うんなの。私は灰色だったなの。鍛冶は黄色。だから父はその色を見て落胆したなの。それから何度か鍛冶をしても素材が硬くなるだけで形にもならなかったなの」
「え? それって……」
リリーはレイに縋った。
「レイ! レイなら箱庭にいる全ての住民のスキルがわかるなのっ! ならリリーのもわかるはずっ! 調べてなのっ!」
「し、調べてって。確かにわかるけどどれが誰のスキルかまではわからないよ? それに五千人以上いるし……」
「スキル硬質化があるかないかだけで良いなのっ! それさえわかれば良いなのっ!」
「わ、わかったよ。ただ多いから少し待ってよ。明日までに確認しておくからさ」
「ご、ごめんなの……」
その日の夜、レイは自室でもう一度全てのスキルを一つずつ確認していった。
「多すぎて把握しきれてなかったからちょうど良い機会かな。被ってるのはスキルレベルが上がるから良いとして、不遇スキルは固有のものもあるし効果もわからないスキルもるんだよな」
そうして鑑定を使い、まずズラリと並ぶスキルの中に硬質化がないか確認した。
「ない……な。リリーは最初の仲間だったし、初期から硬質化なんてなかった。つまりリリーのスキルは硬質化じゃなかったんだなぁ。あれは物だけじゃなくて自分の身も硬くできるから便利っちゃ便利なんだけど。あの頃は魔獣狩りで一気にスキル増えたし。えっと、初期からあったスキルって……忘れたな……」
スキル硬質化がない事を確認したレイは次に不遇スキルといわれるスキルを一つずつ見ていく。
「ん? なんだこれ……」
レイは並ぶスキルの中に知らないスキルを一つ発見した。
「スキル【譲渡】……? 譲り渡す? 何を?」
レイの鑑定はスキル名こそわかるが効果までは調べられない。スキルの効果を調べるためにはスキル【分析】、もしくは【超鑑定】を使うしかない。
だがレイはスキル名からこれこそがリリーのスキルではないかと推測した。
「鍛冶が上手くいかない理由は不遇スキルでも鍛冶ができないかと力んだ結果か? 力みから無意識の内に素材に硬さを譲渡していたとしたら……形になる前に素材が硬くなり硬質化と混同していてもおかしくはない。そして自分に硬質化を使えなくて悩んだリリーはスキルの事を口にできない理由にも繋がる」
レイは鑑定結果を閉じ真剣に考えていく。
「もしこのスキル【譲渡】が自分の意思で効果を付与できるものだとしたら? うん、今すぐにでも検証してみたい気分だ。でも……これはリリーと一緒に検証しないとな。もし同じ効果が出なかったら違うスキルだって事になるし」
レイはベッドに横になりリリーの悩む顔を思い浮かべた。
「ずっと悩んでたんだな。それもそうか。貴族か金持ちの人間しかちゃんとした司祭に鑑定してもらえない。ドワーフや獣人といった亜人達は流れの神官にしか見てもらえないんだった。エルフはエルフで鑑定する手段があるみたいだけど……。そう考えると亜人も苦労してるんだな」
ベッドに横になりながらレイは亜人の境遇について心悩ますのだった。
そんな二ヶ月でレイの工房には様々な武器が完成し、テーブルに並べられていた。
「作りすぎたかな」
「やり過ぎなの。こんなに作ってどうするなの? 絶対に使わない武器もあるなの」
「まぁ……そうなんだけどね。ほら、作る事で色々な技術が身につくと思って」
リリーがレイの作った武器を手に持つ。
「何なのこれ?」
「それは大鋏だね。両手で持って相手を挟んで両断する武器」
「これは?」
「それはソードウィップだね。両刃の剣の中に鋼の鞭を通してみたんだ。握りにスイッチがあって、剣としても鞭としても使えるんだよ。凄くない?」
「鞭術スキルあるなの?」
「……ない」
「危なくて使えないなの!」
他にもバルディッシュやらナックルダガー、チャクラムからソードブーメランと、レイには使いこなせない武器が山盛り積み上がっていた。
「使えるのはこれぐらいなの」
「あ、それ良いよね」
リリーが手にしたのは巨大な鎚ウォーハンマーだ。
「オリハルコン製だからそこらの盾なら簡単に粉砕するし」
「これは私用にもらうなの」
「うん、良いよ。僕じゃ使えないし」
リリーはオリハルコン製のウォーハンマーを軽々と振り回し背中に背負った。ドワーフの力は恐ろしいものがある。
「で、結局レイは何を使うなの?」
「それなんだよね」
レイの目の前には二振りの武器が並べられていた。
「こっちはオリハルコン製の片手剣。何でも切れるし絶対に折れない」
「オリハルコン製だし」
「で、こっちはヒヒイロカネと玉鋼から作った刀。金属に粘りがあってオリハルコンには及ばないけど使いこなせれば相手の武器ごと敵を断てるんだよ」
「使えないなの?」
「僕じゃちょっとね。この刀は剣術じゃなくて刀術が必要になるみたいだ」
「ならオリハルコンで決まりじゃないなの?」
しかしレイは刀を諦め切れずにいた。
「自分で打っておいて何だけどさ、これ滅茶苦茶綺麗じゃない?」
レイの打った刀はうっすら赤い刀身に加え、刀独特の片刃に美しい刃紋が浮かび、持つ者を魅了してやまない魅力がある。そして並ぶ赤く塗られた鞘もまた心を捕まえて離さない。
「そんなに気になるなら使えば良いなの。使ってればその内使える様になるなの」
「う~ん……でもなぁ……」
レイには一つ気がかりがあった。
「これさ、素材は一級品で紛うものなき逸品なんだけどさ。一切効果が付与されてないんだよね」
「付与……ああ、切れ味+1とかあれ?」
「そう。そのやり方を来てくれた人達誰も知らないみたいで」
するとリリーはこう告げた。
「効果付与までできる職人は限られてるなの。それこそ父か、父に次ぐ職人にしかできないなの」
「だよなぁ。これじゃネストが使ってた黒い大剣より強いだけの武器でしかなくてさ」
「この出来でまだ不満とか……。ドワーフが裸足で逃げ出すレベルなの」
そこでレイは閃いた。
「そうか! 物自体は最高なんだ。問題は付与だけだ。なら付与術師を探せば良いんだ!」
「付与術師……なの?」
「うん。あ、付与術師ってのは──」
「知ってるなの。仲間の力や素早さを上げたり敵の防御を下げたりする人の事なの」
「そう。術で使うとそうなるんだけどさ。稀にスキルで付与を使う人もいるんだよ」
「へぇ~……なの」
レイはこの時ほど学院に通い真面目に勉学に身を費やしていた事に感謝を覚えた事はなかった。
「スキル【付与】は珍しいんだよ。でもその有用さはあまり理解されないスキルでね……」
「そのスキル付与って術師と何が違うなの?」
「うん。スキル付与は使用者のスキルレベルで付与できる能力が変わるんだ。最初は確か硬質化だったかな? これはスキル【硬質化】と混同されがちなんだけ──どうしたの?」
リリーの様子が変わる。レイの話を聞いたリリーは酷く困惑していた。
「レイ……。その、スキルの鑑定って間違う事はあるなの?」
「え? う、う~んどうだろ。ちゃんとした司祭様ならスキル名まで鑑定できるけど」
「けど?」
「えっと、見習い神官様とかだと色しか見えないらしいんだよね」
「い、色!」
「うん。戦闘系が赤、魔法系が青、支援系が黄、そして不遇全てが灰色だったかな」
リリーは額に汗を浮かべながら胸の辺りを握っていた。
「も、もしかしてリリーって……」
「うんなの。私は灰色だったなの。鍛冶は黄色。だから父はその色を見て落胆したなの。それから何度か鍛冶をしても素材が硬くなるだけで形にもならなかったなの」
「え? それって……」
リリーはレイに縋った。
「レイ! レイなら箱庭にいる全ての住民のスキルがわかるなのっ! ならリリーのもわかるはずっ! 調べてなのっ!」
「し、調べてって。確かにわかるけどどれが誰のスキルかまではわからないよ? それに五千人以上いるし……」
「スキル硬質化があるかないかだけで良いなのっ! それさえわかれば良いなのっ!」
「わ、わかったよ。ただ多いから少し待ってよ。明日までに確認しておくからさ」
「ご、ごめんなの……」
その日の夜、レイは自室でもう一度全てのスキルを一つずつ確認していった。
「多すぎて把握しきれてなかったからちょうど良い機会かな。被ってるのはスキルレベルが上がるから良いとして、不遇スキルは固有のものもあるし効果もわからないスキルもるんだよな」
そうして鑑定を使い、まずズラリと並ぶスキルの中に硬質化がないか確認した。
「ない……な。リリーは最初の仲間だったし、初期から硬質化なんてなかった。つまりリリーのスキルは硬質化じゃなかったんだなぁ。あれは物だけじゃなくて自分の身も硬くできるから便利っちゃ便利なんだけど。あの頃は魔獣狩りで一気にスキル増えたし。えっと、初期からあったスキルって……忘れたな……」
スキル硬質化がない事を確認したレイは次に不遇スキルといわれるスキルを一つずつ見ていく。
「ん? なんだこれ……」
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「スキル【譲渡】……? 譲り渡す? 何を?」
レイの鑑定はスキル名こそわかるが効果までは調べられない。スキルの効果を調べるためにはスキル【分析】、もしくは【超鑑定】を使うしかない。
だがレイはスキル名からこれこそがリリーのスキルではないかと推測した。
「鍛冶が上手くいかない理由は不遇スキルでも鍛冶ができないかと力んだ結果か? 力みから無意識の内に素材に硬さを譲渡していたとしたら……形になる前に素材が硬くなり硬質化と混同していてもおかしくはない。そして自分に硬質化を使えなくて悩んだリリーはスキルの事を口にできない理由にも繋がる」
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