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第19話 馬車の旅
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王都から馬車に揺られアクアヒルに向かう。乗客はそれなりにいて馬車の中は賑わっている。そんな中でリリーがレイに問い掛ける。
「レイ、王都素通りなの?」
「ん? ああ、今は王都に用がないからさ。エスタの戦いもすぐに終わるだろうし、そうなったらあの兵士から僕の事が話題にあがるかもしれないじゃない」
リリーが首を傾げる。
「何か困るなの?」
「困るね。僕のスキルは便利過ぎるからさ。今もこうして町一つ分の住民を運んでるわけだし。国に利用されたくないんだよ」
「わかったなの。あ!」
アクアヒルへと向かう馬車が宿場町に入った。
「乗客の皆さんお疲れ様です。今日の移動はここまでとなります。次の発車は朝になりますので宿でごゆっくりお休み下さいませ」
「ふ~、腰がいてぇ~」
「ずっと同じ態勢だったものね」
「よっし、宿にの酒場で少し飲んでくか」
乗客達が次々と降り宿に向かっていく。
「リリー、僕達も降りようか」
「ご飯なの!」
「久しぶりに箱庭以外での食事になるな」
これまで箱庭があるため宿は利用してこなかった。二人が宿を利用するのはフロストン男爵領以来だ。
「レイ、これ……」
「うん、部屋に戻ろうか」
「うん……なの」
宿場町の食事は二人を満足させるものではなかった。これは他に競争相手がいないため殿様経営している証だ。サービスを向上しなくても他に食事や宿泊する場所がないためここを選択するしかない。嫌ならもっと厳しい野宿をするしかないのである。
早々に食事を切り上げた二人は部屋に戻り扉に鍵をかけ箱庭に入る。
「はぐはぐはぐはぐっ!」
「ゆっくり食えよ~」
「もう食事はこの中だけで良いなのっ! お金がもったいないなのっ」
「それは同意だなぁ。でもまあ宿場町だし仕方ないよ。旅人が通過するだけの場所なんだからさ」
「わかってるなの。でもあれは酷かったなのっ」
宿で出た食事は硬いパンに薄味の具が少ないスープ。それに腸詰め肉を焼いた物と簡単なサラダのみだ。
「夜なのに朝食かと思ったよね」
「多分明日の朝も同じやつ出てくるなの。だから朝もいらないなの」
「連続で同じ物は食いたくないね。我慢するしかないってわかってるけど皆よく文句言わないよな」
箱庭の中では快適な食事が約束されている。だが一つ問題もあった。
「リリー、ここらで馬車から降りようか」
「なんでなの?」
「いや、エスタの人達いるだろ? あの人達の分の食糧が足りなくなりそうでさ」
「え?」
一時預かりにしている五千人を毎食食べさせるだけの蓄えはない。まだ数日は用意できるが、今のペースでいくと全員が飢える事になる。そうなる前にレイはもう一度魔獣を狩ろうと提案した。
「わかったなのっ。でもこの辺だと大型の魔獣はいないなの」
「大型じゃなくても良いよ。とにかく数が必要なんだ。数日で全員に行き渡る量を確保するぞ!」
「お~なのっ!」
そして翌朝、二人は馬車を見送り宿場町から徒歩で先に進んだ。宿場町から少し進んだ先に小さな森があったのでそこで魔獣の確保を始めた。
「捕まえたなのっ! レイ~」
「今行くよ! こっちも大漁だっ」
この辺りは宿場町の他なにもないため森も手つかずの状態で放置されていたようだ。
「びっくりなの! こんな大きい角ウサギとか始めて見るなの!」
「僕もまさかファングボアが群れで向かってくるとは思わなかったよ。もしかすると宝の山か?」
「少し減らしておかないと氾濫が起こるなの!」
「そうだな。ちょっと一日かけて森から魔獣を減らそう。リリー、ここからはタッグ組んで動くよ」
「わかったなのっ!」
自分から真っ直ぐ向かってくるようなファングボアならまだ良い。来た先に箱庭の入り口を開けば良いだけだ。そして中に入った魔獣は箱庭の住民が魔獣牧場へと誘導してくれていた。
「ちょっ、レイあれっ!」
「おいおい、話が違うぞ! なんでエルドニアにオークが!?」
「フォールガーデンから逃げたなの?」
「とにかくあいつらも倒すぞ。リリー、殺さないように気を付けてくれ」
「もちろんなのっ」
エルドニアは弱い魔獣しか棲息していない事で有名だ。弱い魔獣しか棲息していないという事は冒険者もそれなりの者しかいないという事になる。稼ぎたい冒険者は弱い魔獣を相手にしない。弱い魔獣の素材はほぼ金にならないのだ。
この仕組みが国中に広がり、エルドニアは発展途上国となっている。高価な魔獣の素材がないエルドニアは農産物の輸出で外貨を稼ぐしか生きる方法がないのである。
この事から、エルドニアにはわずかな駆け出しの冒険者しかいない事がわかる。
「って言ってもここ王都から一日しか離れていない場所だぞ? 氾濫なんか起きたら大変な事になるんじゃ……」
「う~ん……そこは大丈夫かもなの」
「なん……あ、そうか。弱い魔獣しかいないから王都の外壁は越えられないのか」
「そうなの。外壁の上から魔法で駆除して終わりなの。それがエルドニアの戦い方なの。はいっ」
レイはリリーから気絶したオークを受け取り箱庭に放り込む。
「フォールガーデンとは感覚が違うんだな。あっちだと氾濫イコール滅亡だからさ」
「フォールガーデンは強い魔獣が多いからなの。エルドニアが戦を好まないのはこういう風土があるからかもなの」
「なるほどね。魔獣との戦いが訓練代わりなのか。まさに僕がそうだったけど」
学園生時代、レイは実地訓練で教員指導の下何度も魔獣と戦っていた。幸いレイのクラスでは死者が出なかったが、他のクラスでは何人か死者が出ている。
「だからレイは強いなの?」
「いや、学園生時代の話さ。スキルを授かってからは周りに置いていかれてるよ、多分」
「多分?」
「箱庭を授かった瞬間追放されたからね。今の実力まではわからないって事。よし、そろそろ良いかな。リリー、それで最後のしよう」
「わかったなのっ」
レイとリリーの力で氾濫寸前まで増えていた魔獣は通常の数まで減った。
「ははっ、これもう箱庭っていうより魔獣の楽園じゃない?」
「人より魔獣が多いなの~」
「今はエスタの人達の分裂だけど将来的にまだまだ住民が増えるだろうしね。その時のための準備だと思おう」
「レイ~、お腹減ったなの~」
リリーの腹から豪快な音が鳴り響く。
「宿の食事少なかったもんな。昼も抜いたし。夕食にはちょっと早いけどご飯にしようか。それから休んで明日アクアヒルに向かおう」
「ご飯なの~」
二人は箱庭に戻り腹を満たすのだった。
「レイ、王都素通りなの?」
「ん? ああ、今は王都に用がないからさ。エスタの戦いもすぐに終わるだろうし、そうなったらあの兵士から僕の事が話題にあがるかもしれないじゃない」
リリーが首を傾げる。
「何か困るなの?」
「困るね。僕のスキルは便利過ぎるからさ。今もこうして町一つ分の住民を運んでるわけだし。国に利用されたくないんだよ」
「わかったなの。あ!」
アクアヒルへと向かう馬車が宿場町に入った。
「乗客の皆さんお疲れ様です。今日の移動はここまでとなります。次の発車は朝になりますので宿でごゆっくりお休み下さいませ」
「ふ~、腰がいてぇ~」
「ずっと同じ態勢だったものね」
「よっし、宿にの酒場で少し飲んでくか」
乗客達が次々と降り宿に向かっていく。
「リリー、僕達も降りようか」
「ご飯なの!」
「久しぶりに箱庭以外での食事になるな」
これまで箱庭があるため宿は利用してこなかった。二人が宿を利用するのはフロストン男爵領以来だ。
「レイ、これ……」
「うん、部屋に戻ろうか」
「うん……なの」
宿場町の食事は二人を満足させるものではなかった。これは他に競争相手がいないため殿様経営している証だ。サービスを向上しなくても他に食事や宿泊する場所がないためここを選択するしかない。嫌ならもっと厳しい野宿をするしかないのである。
早々に食事を切り上げた二人は部屋に戻り扉に鍵をかけ箱庭に入る。
「はぐはぐはぐはぐっ!」
「ゆっくり食えよ~」
「もう食事はこの中だけで良いなのっ! お金がもったいないなのっ」
「それは同意だなぁ。でもまあ宿場町だし仕方ないよ。旅人が通過するだけの場所なんだからさ」
「わかってるなの。でもあれは酷かったなのっ」
宿で出た食事は硬いパンに薄味の具が少ないスープ。それに腸詰め肉を焼いた物と簡単なサラダのみだ。
「夜なのに朝食かと思ったよね」
「多分明日の朝も同じやつ出てくるなの。だから朝もいらないなの」
「連続で同じ物は食いたくないね。我慢するしかないってわかってるけど皆よく文句言わないよな」
箱庭の中では快適な食事が約束されている。だが一つ問題もあった。
「リリー、ここらで馬車から降りようか」
「なんでなの?」
「いや、エスタの人達いるだろ? あの人達の分の食糧が足りなくなりそうでさ」
「え?」
一時預かりにしている五千人を毎食食べさせるだけの蓄えはない。まだ数日は用意できるが、今のペースでいくと全員が飢える事になる。そうなる前にレイはもう一度魔獣を狩ろうと提案した。
「わかったなのっ。でもこの辺だと大型の魔獣はいないなの」
「大型じゃなくても良いよ。とにかく数が必要なんだ。数日で全員に行き渡る量を確保するぞ!」
「お~なのっ!」
そして翌朝、二人は馬車を見送り宿場町から徒歩で先に進んだ。宿場町から少し進んだ先に小さな森があったのでそこで魔獣の確保を始めた。
「捕まえたなのっ! レイ~」
「今行くよ! こっちも大漁だっ」
この辺りは宿場町の他なにもないため森も手つかずの状態で放置されていたようだ。
「びっくりなの! こんな大きい角ウサギとか始めて見るなの!」
「僕もまさかファングボアが群れで向かってくるとは思わなかったよ。もしかすると宝の山か?」
「少し減らしておかないと氾濫が起こるなの!」
「そうだな。ちょっと一日かけて森から魔獣を減らそう。リリー、ここからはタッグ組んで動くよ」
「わかったなのっ!」
自分から真っ直ぐ向かってくるようなファングボアならまだ良い。来た先に箱庭の入り口を開けば良いだけだ。そして中に入った魔獣は箱庭の住民が魔獣牧場へと誘導してくれていた。
「ちょっ、レイあれっ!」
「おいおい、話が違うぞ! なんでエルドニアにオークが!?」
「フォールガーデンから逃げたなの?」
「とにかくあいつらも倒すぞ。リリー、殺さないように気を付けてくれ」
「もちろんなのっ」
エルドニアは弱い魔獣しか棲息していない事で有名だ。弱い魔獣しか棲息していないという事は冒険者もそれなりの者しかいないという事になる。稼ぎたい冒険者は弱い魔獣を相手にしない。弱い魔獣の素材はほぼ金にならないのだ。
この仕組みが国中に広がり、エルドニアは発展途上国となっている。高価な魔獣の素材がないエルドニアは農産物の輸出で外貨を稼ぐしか生きる方法がないのである。
この事から、エルドニアにはわずかな駆け出しの冒険者しかいない事がわかる。
「って言ってもここ王都から一日しか離れていない場所だぞ? 氾濫なんか起きたら大変な事になるんじゃ……」
「う~ん……そこは大丈夫かもなの」
「なん……あ、そうか。弱い魔獣しかいないから王都の外壁は越えられないのか」
「そうなの。外壁の上から魔法で駆除して終わりなの。それがエルドニアの戦い方なの。はいっ」
レイはリリーから気絶したオークを受け取り箱庭に放り込む。
「フォールガーデンとは感覚が違うんだな。あっちだと氾濫イコール滅亡だからさ」
「フォールガーデンは強い魔獣が多いからなの。エルドニアが戦を好まないのはこういう風土があるからかもなの」
「なるほどね。魔獣との戦いが訓練代わりなのか。まさに僕がそうだったけど」
学園生時代、レイは実地訓練で教員指導の下何度も魔獣と戦っていた。幸いレイのクラスでは死者が出なかったが、他のクラスでは何人か死者が出ている。
「だからレイは強いなの?」
「いや、学園生時代の話さ。スキルを授かってからは周りに置いていかれてるよ、多分」
「多分?」
「箱庭を授かった瞬間追放されたからね。今の実力まではわからないって事。よし、そろそろ良いかな。リリー、それで最後のしよう」
「わかったなのっ」
レイとリリーの力で氾濫寸前まで増えていた魔獣は通常の数まで減った。
「ははっ、これもう箱庭っていうより魔獣の楽園じゃない?」
「人より魔獣が多いなの~」
「今はエスタの人達の分裂だけど将来的にまだまだ住民が増えるだろうしね。その時のための準備だと思おう」
「レイ~、お腹減ったなの~」
リリーの腹から豪快な音が鳴り響く。
「宿の食事少なかったもんな。昼も抜いたし。夕食にはちょっと早いけどご飯にしようか。それから休んで明日アクアヒルに向かおう」
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二人は箱庭に戻り腹を満たすのだった。
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