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第15話 エルドニアへ
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肉を手に入れ箱庭の世界は一気に潤った。ハイオークの肉などの高級品は平民ではなかなか口にできない。住人達はかつてない程幸福を感じ、箱庭に感謝の念を捧げていった。
さらに多くの魔獣を手にしたレイは魔獣のスキルを身に付け力を増していた。
「フォレストバイパーから【気配察知】、オークから【怪力】、ロックバードから【飛行】、フォレストスパイダーから【操糸】。そしてハイオークからは……これは必要ないかな。こんなスキル持ってるのがバレたら女性達にボコボコにされてしまう……」
ハイオークからは【性豪】を手にしたのだが夜に強くなるだけで戦い向きのスキルではなかった。
「っていうか人間が空を飛んでも良いものなの? これもあまり使わないようにしなきゃな」
そう言いつつレイは今飛行を使い空中であぐらをかき浮かんでいた。
「使わないにしても慣れておかないといざって時に使えないからね~。うん、楽しいなこれ」
「レイ~」
「え?」
「えっ!? う、浮かんでるなのっ!?」
考え事をしているとリリーがノックもせず部屋に入ってきた。
「ちょっ、ノックくらいしてよリリー!」
「ご、ごめんなのっ──って何で浮かべるなの!?」
レイは床に着地してリリーに告げる。
「ロックバードから飛行のスキルをね」
「う、羨ましいなのぉっ!」
「風魔法でも飛べるらしいけどあれは魔力の消費も半端ないし、今は失われた魔法だからね。リリーは飛べないかな」
「私は魔法使えないし……。ってそれよりレイ」
リリーは部屋にあった椅子に座り尋ねる。
「魔獣の森でする事も終ったなの。そろそろ次に向かうなの?」
「そうだね。明日森を出てミーレスに戻ったらその足でエルドニアに向かおうか」
「わかったなの。でもレイ、そんな力を手にしたのにエルドニアで良いなの?」
「ん?」
レイはリリーが何を言いたいかわからず首を傾げた。
「良いとは?」
「だってレイは魔獣のスキルも覚えて強くなってるなの。ならもっと戦いが激しい土地とか強い魔獣が出る場所に行くとか?」
この言葉を聞きようやく理解した。だがレイは首を横に振った。
「行かないよ。そもそも僕のスキルは人前で見せびらかす様なスキルじゃないし、人間が魔獣のスキルを使えると知れたら何されるかわかったもんじゃないだろ?」
「確かになの」
「だから平和なエルドニアに向かう。戦いとは無縁な国だけどスラムにいた人達みたいに困っている人達もいるかもしれないしね」
「わかったなの。じゃあ目的地は変わらずエルドニア?」
「うん。とりあえずこの国は出たいかな。良い思い出もないしね」
そして翌朝、レイとリリーは箱庭から出てミーレスに戻った。そこで数日前に救出したマリアと寄り添うハロルドに会った。
「レイ!」
「あ、ハロルドさん」
ハロルドは冒険者装備を外していた。
「今日は装備外してるんですか?」
「……ああ。俺冒険者辞めたんだよ」
「えっ!?」
見るとマリアが深々と頭を下げていた。その手にはキラリと指輪が光っていた。
「家を建てる金も貯まったし引退してエルドニアにでも行こうかと思ってな。ほら、もうマリアをあんな目にあわせたくないしな」
「そうだったんですね。エルドニアでは何を?」
「マリアは回復師だからな。治癒院でも開いて俺は畑でも耕そうかなってな」
「良いですね。のんびりした生活ですか」
するとハロルドは頭を下げた。
「レイ、お前には感謝しかない。例の秘密は墓場まで持っていく。俺達がこうして無事なのはレイのおかげだ。ありがとうな」
「いえ、間に合って良かったです。二人とも、どうかお幸せに」
「ああ。何かあったら力になるよ。いつでもエルドニアにある村【ロレンス】を訪ねてきてくれ」
「はい」
二人はもう一度礼を述べ乗り合い馬車で南へと旅立っていった。
「レイ、私達はエルドニアのどこに行くなの?」
「うん、リリー」
「なん?」
「肉ばっかりで飽きてこない?」
「全然なの」
レイはガックリと肩を落とした。
「はぁ。僕が言いたいのは野菜、肉ときたらわかるでしょ?」
「う~~ん……あっ! 魚なのっ!」
「そう、魚だよ。それで僕達が向かう先もわかるだろ?」
「わかったなの! 海運都市【ルーベル】なの!」
「惜しい。僕が向かいたいのは湖がある町【アクアヒル】だよ」
「え~……湖なの? 海のお魚の方が美味しいなの」
明らかに落胆の色が見えるリリーにレイが告げる。
「それがそうでもないんだよな」
「なの?」
「アクアヒルの【ピンクサーモン】は今の時期最高に脂がのってて美味いんだよ。それを箱庭の野菜と一緒に包み焼きにする。どう? 美味そうじゃない?」
「は、早く行くなのっ! ピンクサーモン乱獲するなのっ!」
「ふっふっふ。まだ続きがあるんだな」
「え?」
レイははやるリリーにとっておきの情報を告げる。
「地形操作にさ、湖があったんだよね。この湖に特別家屋タイプで生け簀を作ってあるんだ」
「つ、つまり?」
「牧場と同じで……毎日素材が手に入るんだよ」
「す、凄いなのっ! 食べ放題なのっ!?」
「もちろん。幸い住人から釣りスキルも手に入れてる。アクアヒルで極上の魚を手に入れようじゃないか」
「お~なのっ!」
次の行き先が決まった。レイ達はハロルドが向かった南ではなくエルドニア南東部にあるアクアヒルへと向かう事にした。ちなみに海運都市ルーベルはエルドニア南端に位置し、姉妹国家との貿易を担っている大都市だ。
「さて、馬車で向かうか歩いて向かうか。急ぐなら馬車、道中の魔獣も住人に加えていくなら徒歩だけどどうする?」
「馬車に乗るお金あるなの?」
「……ない」
ハロルドからは一切報酬を貰っていない。収納箱にある素材を売れば路銀くらいは造
作れるだろうがレイはこの国で素材を売る気はなかった。魔獣の素材は薬や武器の材料にもなる。その素材を与える事で自分を迫害したこの国を潤したくはない。それほどレイはこの国に嫌悪感を抱いていた。
「歩いて行こう。箱庭の住人も確保したいし」
「わかったなのっ。旅の支度は……いらないなの。疲れたら箱庭の中で休めるしご飯もあるなの」
「うん。手ぶらでいつでも旅立てるよ。じゃあ行こうか」
「うんなのっ!」
こうして二人は一路エルドニアに向け旅立ったのだった。
さらに多くの魔獣を手にしたレイは魔獣のスキルを身に付け力を増していた。
「フォレストバイパーから【気配察知】、オークから【怪力】、ロックバードから【飛行】、フォレストスパイダーから【操糸】。そしてハイオークからは……これは必要ないかな。こんなスキル持ってるのがバレたら女性達にボコボコにされてしまう……」
ハイオークからは【性豪】を手にしたのだが夜に強くなるだけで戦い向きのスキルではなかった。
「っていうか人間が空を飛んでも良いものなの? これもあまり使わないようにしなきゃな」
そう言いつつレイは今飛行を使い空中であぐらをかき浮かんでいた。
「使わないにしても慣れておかないといざって時に使えないからね~。うん、楽しいなこれ」
「レイ~」
「え?」
「えっ!? う、浮かんでるなのっ!?」
考え事をしているとリリーがノックもせず部屋に入ってきた。
「ちょっ、ノックくらいしてよリリー!」
「ご、ごめんなのっ──って何で浮かべるなの!?」
レイは床に着地してリリーに告げる。
「ロックバードから飛行のスキルをね」
「う、羨ましいなのぉっ!」
「風魔法でも飛べるらしいけどあれは魔力の消費も半端ないし、今は失われた魔法だからね。リリーは飛べないかな」
「私は魔法使えないし……。ってそれよりレイ」
リリーは部屋にあった椅子に座り尋ねる。
「魔獣の森でする事も終ったなの。そろそろ次に向かうなの?」
「そうだね。明日森を出てミーレスに戻ったらその足でエルドニアに向かおうか」
「わかったなの。でもレイ、そんな力を手にしたのにエルドニアで良いなの?」
「ん?」
レイはリリーが何を言いたいかわからず首を傾げた。
「良いとは?」
「だってレイは魔獣のスキルも覚えて強くなってるなの。ならもっと戦いが激しい土地とか強い魔獣が出る場所に行くとか?」
この言葉を聞きようやく理解した。だがレイは首を横に振った。
「行かないよ。そもそも僕のスキルは人前で見せびらかす様なスキルじゃないし、人間が魔獣のスキルを使えると知れたら何されるかわかったもんじゃないだろ?」
「確かになの」
「だから平和なエルドニアに向かう。戦いとは無縁な国だけどスラムにいた人達みたいに困っている人達もいるかもしれないしね」
「わかったなの。じゃあ目的地は変わらずエルドニア?」
「うん。とりあえずこの国は出たいかな。良い思い出もないしね」
そして翌朝、レイとリリーは箱庭から出てミーレスに戻った。そこで数日前に救出したマリアと寄り添うハロルドに会った。
「レイ!」
「あ、ハロルドさん」
ハロルドは冒険者装備を外していた。
「今日は装備外してるんですか?」
「……ああ。俺冒険者辞めたんだよ」
「えっ!?」
見るとマリアが深々と頭を下げていた。その手にはキラリと指輪が光っていた。
「家を建てる金も貯まったし引退してエルドニアにでも行こうかと思ってな。ほら、もうマリアをあんな目にあわせたくないしな」
「そうだったんですね。エルドニアでは何を?」
「マリアは回復師だからな。治癒院でも開いて俺は畑でも耕そうかなってな」
「良いですね。のんびりした生活ですか」
するとハロルドは頭を下げた。
「レイ、お前には感謝しかない。例の秘密は墓場まで持っていく。俺達がこうして無事なのはレイのおかげだ。ありがとうな」
「いえ、間に合って良かったです。二人とも、どうかお幸せに」
「ああ。何かあったら力になるよ。いつでもエルドニアにある村【ロレンス】を訪ねてきてくれ」
「はい」
二人はもう一度礼を述べ乗り合い馬車で南へと旅立っていった。
「レイ、私達はエルドニアのどこに行くなの?」
「うん、リリー」
「なん?」
「肉ばっかりで飽きてこない?」
「全然なの」
レイはガックリと肩を落とした。
「はぁ。僕が言いたいのは野菜、肉ときたらわかるでしょ?」
「う~~ん……あっ! 魚なのっ!」
「そう、魚だよ。それで僕達が向かう先もわかるだろ?」
「わかったなの! 海運都市【ルーベル】なの!」
「惜しい。僕が向かいたいのは湖がある町【アクアヒル】だよ」
「え~……湖なの? 海のお魚の方が美味しいなの」
明らかに落胆の色が見えるリリーにレイが告げる。
「それがそうでもないんだよな」
「なの?」
「アクアヒルの【ピンクサーモン】は今の時期最高に脂がのってて美味いんだよ。それを箱庭の野菜と一緒に包み焼きにする。どう? 美味そうじゃない?」
「は、早く行くなのっ! ピンクサーモン乱獲するなのっ!」
「ふっふっふ。まだ続きがあるんだな」
「え?」
レイははやるリリーにとっておきの情報を告げる。
「地形操作にさ、湖があったんだよね。この湖に特別家屋タイプで生け簀を作ってあるんだ」
「つ、つまり?」
「牧場と同じで……毎日素材が手に入るんだよ」
「す、凄いなのっ! 食べ放題なのっ!?」
「もちろん。幸い住人から釣りスキルも手に入れてる。アクアヒルで極上の魚を手に入れようじゃないか」
「お~なのっ!」
次の行き先が決まった。レイ達はハロルドが向かった南ではなくエルドニア南東部にあるアクアヒルへと向かう事にした。ちなみに海運都市ルーベルはエルドニア南端に位置し、姉妹国家との貿易を担っている大都市だ。
「さて、馬車で向かうか歩いて向かうか。急ぐなら馬車、道中の魔獣も住人に加えていくなら徒歩だけどどうする?」
「馬車に乗るお金あるなの?」
「……ない」
ハロルドからは一切報酬を貰っていない。収納箱にある素材を売れば路銀くらいは造
作れるだろうがレイはこの国で素材を売る気はなかった。魔獣の素材は薬や武器の材料にもなる。その素材を与える事で自分を迫害したこの国を潤したくはない。それほどレイはこの国に嫌悪感を抱いていた。
「歩いて行こう。箱庭の住人も確保したいし」
「わかったなのっ。旅の支度は……いらないなの。疲れたら箱庭の中で休めるしご飯もあるなの」
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