13 / 81
第13話 魔獣の森へ
しおりを挟む
ギルドを出て歩く二人に背後から声が掛かった。
「ま、待ってくれ!」
「ん?」
振り返ると先ほど受付で泣き崩れていた冒険者が息を切らして立っていた。
「何か?」
「お、俺の勘違いだったら謝る! も、もしかしたらあんた達魔獣の森に行ってくれるんじゃ……」
二人は顔を見合わせ頷いた。レイが冒険者に告げる。
「確かに向かうつもりだよ。あんな話を聞かされて黙っていられないしね」
「……ギルドから報酬はでないんだぞっ。それでも行ってくれるの……か?」
「報酬の過多でやる事を決めたりしないんだよ僕がは。それに元々魔獣の話がには行くつもりだったんだ」
「そうか……っ。なら頼むっ! 俺とオークの集落に来てくれ!」
「わかった。案内してもらえる?」
「あ、ああっ! 恩に着るっ! こっちだ!」
袖で目元を拭い先導する冒険者に続いて町を出る。
「あ、すまない。自己紹介がまだだったな。俺は【鉄級冒険者】のハロルドだ」
「僕は【銅級冒険者】になったばかりのレイです」
「ど、銅級?」
「私は【鋼級冒険者】のリリーなの」
「メタル級か! 男の方はともかく……お嬢ちゃんの方は頼りになりそうだ」
するとリリーは前を歩くハロルドに飛び蹴りを御見舞した。
「どわっ!? な、なにすんだよっ」
「失礼なのっ! 私は誰より年上なのっ! ドワーフ舐めるななのっ!」
「ド、ドワーフだったのか。すまないっ」
「それに! レイは冒険者登録したばかりだから銅級だけど! 実力なら私より上なのっ!」
「マ、マジか!?」
「そうなのっ!」
レイは怒るリリーをなだめた。
「級とかどうでも良いじゃないか。僕は身分証が欲しかっただけだし」
「悔しくないなのっ!?」
「別に悔しくないよ。そもそもランクが強さを示すわけじゃないし。色々抜け道があるんじゃない? ランクを上げる方法にはさ」
「うっ」
ハロルドには思い当たる節があるようだ。
「確かにある。けどそりゃ貴族様だったり金持ち専用の抜け道だ。俺達はちゃんと銅級からコツコツ上がってきたんだよ」
ここで冒険者のランクについて説明しておく。冒険者にはランクがあり、最初は誰もが【銅級】からスタートし、次に【青銅級】、【鉄級】、【鋼級】、【銀級】、【金級】、そして最後に【白金級】となる。白金級は英雄とも言われ、国が違えば国王より権力を持つ事もある。
ハロルドが尻に付いた土を払いながら立ち上がり口を開く。
「でだ、森に入る前に確認しておくが……二人は何ができる? 俺は斥候だ」
斥候とは周囲を警戒しつつ、罠を解除したり近くにいる魔獣の気配を察知したりするスキル持ちの事である。
ハロルドの問い掛けにレイが答えた。
「僕は剣と魔法が使える。ただしスキルはないけど」
「そうか……」
「私はハンマーで叩き潰したり素早い動きで撹乱したりするなのっ」
「お、おお。デカいハンマーだな」
リリーの武器は巨大なハンマーだ。いかにもドワーフらしいといった武器だ。リリーはそのハンマーを枝を振るように簡単に扱っている。余程力が強い証拠だ。
「メタル級のドワーフか。ならリリーさんが前衛でレイが中衛って感じか?」
「まあそんな所かな。場面によるけど」
「良いパーティーだな。欲を言えばヒーラーも入れたらもっと良いパーティーになりそうだが」
「僕は真面目に冒険者する気はないからね。不遇スキル持ちだから」
「不遇スキルだって? いやいや、それなのに剣と魔法を使うのか!?」
ハロルドの言い分は最もだ。通常不遇スキル持ちは冒険者になったり進んで魔獣と戦ったりはしない。
「心得があるだけだよ。それより急がなくても良いの?」
「はっ! そ、そうだ! 急がなきゃマリアが! 急ごう!」
そうして再び移動を開始し、三人は森の入り口に到着した。
「捕まってから半日か……。運が良けりゃまだ望みはある。マリア、今助けに行くからなっ! 行こう、こっちだ」
「わかった」
森に入りハロルドの実力がわかった。ハロルドが選んだ道では魔獣と一切の接種がなく目的地付近まで到着した。
「二人とも見えるか」
「うん、見える。オークが数体いるね」
「……まだ小さい集落なの。多分あの奥にいるデカいオーク……ハイオークがボス」
「マリアは……い、いた!」
ハロルドの視線の先には木に吊るされた女性の姿があった。オーク達は切り開いた森を拠点にし、焚き火を囲みながら女性の装備品を奪い合っていた。
「良かった、まだ何もされちゃいねぇな」
「あの、視線を向け辛いんだけど……」
「気にするな。命さえ助かるなら裸くらいなんだ。それよりお二人さん、行けそうか?」
小声で相談し方針を決める。
「あのくらいなら問題ないなの。ハロルドはあの木の背後に移動してあの人を助けるなの。私とレイは正面から突っ込むなの」
「い、良いのか? 危険だが!」
「大丈夫。木に登ったら合図するなの。そしたら私達が突っ込む」
「わ、わかった。合図はあの焚き火に水袋を投げ込む」
「ん。じゃあやるなの」
レイとリリーは気配を殺しながらハロルドの合図を待つ。少しして木の上にハロルドの姿が見えた。ハロルドは深呼吸し、手に持った水の入った袋を焚き火に投げ込んだ。
「レイ!」
「よっし、行くぞリリー!」
《《ガァッ!? ガァァァァァッ!》》
二人が姿を見せたと同時にハロルドはナイフで吊るしていた縄を切りマリアを引き上げる。そして二人に向け叫んだ。
「っしゃあぁぁぁっ! 後は頼むっ!!」
「任せるなのっ! レイ、開くなの!」
「ああっ!」
向かってくるオークの群れを前にレイは箱庭の入り口を開く。
「な、なんだありゃ!?」
《ガァッ!》
「来いっ! 俺達はここだぞオーク共っ!」
《《ゴァァァァッ!!》》
箱庭の中に入りオークを軽く挑発してやるとオークの群れは簡単に釣れた。オークの群れは二人を襲うべく箱庭の中に入り、大人しくなった。
「大人しくなったなの」
「本当だ。改めてびっくりだ」
《ゴア? ゴゴゴ》
《ガァッ、ゴゴッ》
箱庭に入ったオーク達はハイオークを先頭に、自らの足で魔獣牧場へと向かっていった。そこにマリアを抱えたハロルドが扉の外から声を掛けてきた。
「な、なんだよこれ……。いったいオークはどうしちまったんだ!? わ、わけがわからねぇっ」
レイは困惑するハロルドに向け箱庭の入り口から声を掛けた。
「これが僕のスキルだ。報酬はこの件を黙ってる事。まあ、別に言い触らされても誰も信じないだろうけどね」
「これが……スキル……だと?」
「そう。詳しくは言えない。さあ、仲間も無事だったしそろそろお別れだ。早く町に運んであげなよ」
「そ、そうだマリア!」
ハロルドは抱えていたマリアの顔に手を当てる。
「良かった、ちゃんと生きてる……っ! すまないっ、助かった! この事は絶対誰にも言わねぇし、墓場まで持っていく。これで良いんだな?」
「ああ。それで良い」
「ありがとよ、レイ、リリー! この借りはいつか必ず」
「期待せずに待ってるよ」
最後に深々と頭を下げ、ハロルドはマリアを毛布にくるみ町まで運んでいった。
「さて、魔獣集めしよっか。リリー」
「今みたいにどんどん集めて行くなの~っ」
それから二人は魔獣を見つけては箱庭に迎え入れる方法を繰り返していき、数日かけて箱庭の住人を百まで増やしたのだった。
「ま、待ってくれ!」
「ん?」
振り返ると先ほど受付で泣き崩れていた冒険者が息を切らして立っていた。
「何か?」
「お、俺の勘違いだったら謝る! も、もしかしたらあんた達魔獣の森に行ってくれるんじゃ……」
二人は顔を見合わせ頷いた。レイが冒険者に告げる。
「確かに向かうつもりだよ。あんな話を聞かされて黙っていられないしね」
「……ギルドから報酬はでないんだぞっ。それでも行ってくれるの……か?」
「報酬の過多でやる事を決めたりしないんだよ僕がは。それに元々魔獣の話がには行くつもりだったんだ」
「そうか……っ。なら頼むっ! 俺とオークの集落に来てくれ!」
「わかった。案内してもらえる?」
「あ、ああっ! 恩に着るっ! こっちだ!」
袖で目元を拭い先導する冒険者に続いて町を出る。
「あ、すまない。自己紹介がまだだったな。俺は【鉄級冒険者】のハロルドだ」
「僕は【銅級冒険者】になったばかりのレイです」
「ど、銅級?」
「私は【鋼級冒険者】のリリーなの」
「メタル級か! 男の方はともかく……お嬢ちゃんの方は頼りになりそうだ」
するとリリーは前を歩くハロルドに飛び蹴りを御見舞した。
「どわっ!? な、なにすんだよっ」
「失礼なのっ! 私は誰より年上なのっ! ドワーフ舐めるななのっ!」
「ド、ドワーフだったのか。すまないっ」
「それに! レイは冒険者登録したばかりだから銅級だけど! 実力なら私より上なのっ!」
「マ、マジか!?」
「そうなのっ!」
レイは怒るリリーをなだめた。
「級とかどうでも良いじゃないか。僕は身分証が欲しかっただけだし」
「悔しくないなのっ!?」
「別に悔しくないよ。そもそもランクが強さを示すわけじゃないし。色々抜け道があるんじゃない? ランクを上げる方法にはさ」
「うっ」
ハロルドには思い当たる節があるようだ。
「確かにある。けどそりゃ貴族様だったり金持ち専用の抜け道だ。俺達はちゃんと銅級からコツコツ上がってきたんだよ」
ここで冒険者のランクについて説明しておく。冒険者にはランクがあり、最初は誰もが【銅級】からスタートし、次に【青銅級】、【鉄級】、【鋼級】、【銀級】、【金級】、そして最後に【白金級】となる。白金級は英雄とも言われ、国が違えば国王より権力を持つ事もある。
ハロルドが尻に付いた土を払いながら立ち上がり口を開く。
「でだ、森に入る前に確認しておくが……二人は何ができる? 俺は斥候だ」
斥候とは周囲を警戒しつつ、罠を解除したり近くにいる魔獣の気配を察知したりするスキル持ちの事である。
ハロルドの問い掛けにレイが答えた。
「僕は剣と魔法が使える。ただしスキルはないけど」
「そうか……」
「私はハンマーで叩き潰したり素早い動きで撹乱したりするなのっ」
「お、おお。デカいハンマーだな」
リリーの武器は巨大なハンマーだ。いかにもドワーフらしいといった武器だ。リリーはそのハンマーを枝を振るように簡単に扱っている。余程力が強い証拠だ。
「メタル級のドワーフか。ならリリーさんが前衛でレイが中衛って感じか?」
「まあそんな所かな。場面によるけど」
「良いパーティーだな。欲を言えばヒーラーも入れたらもっと良いパーティーになりそうだが」
「僕は真面目に冒険者する気はないからね。不遇スキル持ちだから」
「不遇スキルだって? いやいや、それなのに剣と魔法を使うのか!?」
ハロルドの言い分は最もだ。通常不遇スキル持ちは冒険者になったり進んで魔獣と戦ったりはしない。
「心得があるだけだよ。それより急がなくても良いの?」
「はっ! そ、そうだ! 急がなきゃマリアが! 急ごう!」
そうして再び移動を開始し、三人は森の入り口に到着した。
「捕まってから半日か……。運が良けりゃまだ望みはある。マリア、今助けに行くからなっ! 行こう、こっちだ」
「わかった」
森に入りハロルドの実力がわかった。ハロルドが選んだ道では魔獣と一切の接種がなく目的地付近まで到着した。
「二人とも見えるか」
「うん、見える。オークが数体いるね」
「……まだ小さい集落なの。多分あの奥にいるデカいオーク……ハイオークがボス」
「マリアは……い、いた!」
ハロルドの視線の先には木に吊るされた女性の姿があった。オーク達は切り開いた森を拠点にし、焚き火を囲みながら女性の装備品を奪い合っていた。
「良かった、まだ何もされちゃいねぇな」
「あの、視線を向け辛いんだけど……」
「気にするな。命さえ助かるなら裸くらいなんだ。それよりお二人さん、行けそうか?」
小声で相談し方針を決める。
「あのくらいなら問題ないなの。ハロルドはあの木の背後に移動してあの人を助けるなの。私とレイは正面から突っ込むなの」
「い、良いのか? 危険だが!」
「大丈夫。木に登ったら合図するなの。そしたら私達が突っ込む」
「わ、わかった。合図はあの焚き火に水袋を投げ込む」
「ん。じゃあやるなの」
レイとリリーは気配を殺しながらハロルドの合図を待つ。少しして木の上にハロルドの姿が見えた。ハロルドは深呼吸し、手に持った水の入った袋を焚き火に投げ込んだ。
「レイ!」
「よっし、行くぞリリー!」
《《ガァッ!? ガァァァァァッ!》》
二人が姿を見せたと同時にハロルドはナイフで吊るしていた縄を切りマリアを引き上げる。そして二人に向け叫んだ。
「っしゃあぁぁぁっ! 後は頼むっ!!」
「任せるなのっ! レイ、開くなの!」
「ああっ!」
向かってくるオークの群れを前にレイは箱庭の入り口を開く。
「な、なんだありゃ!?」
《ガァッ!》
「来いっ! 俺達はここだぞオーク共っ!」
《《ゴァァァァッ!!》》
箱庭の中に入りオークを軽く挑発してやるとオークの群れは簡単に釣れた。オークの群れは二人を襲うべく箱庭の中に入り、大人しくなった。
「大人しくなったなの」
「本当だ。改めてびっくりだ」
《ゴア? ゴゴゴ》
《ガァッ、ゴゴッ》
箱庭に入ったオーク達はハイオークを先頭に、自らの足で魔獣牧場へと向かっていった。そこにマリアを抱えたハロルドが扉の外から声を掛けてきた。
「な、なんだよこれ……。いったいオークはどうしちまったんだ!? わ、わけがわからねぇっ」
レイは困惑するハロルドに向け箱庭の入り口から声を掛けた。
「これが僕のスキルだ。報酬はこの件を黙ってる事。まあ、別に言い触らされても誰も信じないだろうけどね」
「これが……スキル……だと?」
「そう。詳しくは言えない。さあ、仲間も無事だったしそろそろお別れだ。早く町に運んであげなよ」
「そ、そうだマリア!」
ハロルドは抱えていたマリアの顔に手を当てる。
「良かった、ちゃんと生きてる……っ! すまないっ、助かった! この事は絶対誰にも言わねぇし、墓場まで持っていく。これで良いんだな?」
「ああ。それで良い」
「ありがとよ、レイ、リリー! この借りはいつか必ず」
「期待せずに待ってるよ」
最後に深々と頭を下げ、ハロルドはマリアを毛布にくるみ町まで運んでいった。
「さて、魔獣集めしよっか。リリー」
「今みたいにどんどん集めて行くなの~っ」
それから二人は魔獣を見つけては箱庭に迎え入れる方法を繰り返していき、数日かけて箱庭の住人を百まで増やしたのだった。
5
お気に入りに追加
476
あなたにおすすめの小説
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
何者でもない僕は異世界で冒険者をはじめる
月風レイ
ファンタジー
あらゆることを人より器用にこなす事ができても、何の長所にもなくただ日々を過ごす自分。
周りの友人は世界を羽ばたくスターになるのにも関わらず、自分はただのサラリーマン。
そんな平凡で退屈な日々に、革命が起こる。
それは突如現れた一枚の手紙だった。
その手紙の内容には、『異世界に行きますか?』と書かれていた。
どうせ、誰かの悪ふざけだろうと思い、適当に異世界にでもいけたら良いもんだよと、考えたところ。
突如、異世界の大草原に召喚される。
元の世界にも戻れ、無限の魔力と絶対不死身な体を手に入れた冒険が今始まる。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる