6 / 81
第06話 住人
しおりを挟む
世話になっていた夫婦の案内で集落の長と会い、箱庭の話を伝えた。最初は怪しんでいた長だったが、実際に中に入り意見が前向きなものに変わった。そして今集落の住人二十人全てが箱庭の世界を見学している。
「これがスキルでできた世界だって? 信じられんなぁ~」
「ほんとね~。太陽もあるし空気も風もあるし」
「見ろあのフォレストボア! まるで家畜のように転がってるぞ!?」
レイは驚く集落の人達に詳細を説明していく。
「まず、住人になっていただけたら各家庭に新しい家を作ります」
「「「新しい家だとっ!?」」」
「はい。新築なのかな? えっと、家は様々なタイプが選べます。畑付きの家だったり庭だけだったり。後は小さな牧場付きの家もありますね。他にも……」
説明書には様々な家屋タイプが記されていた。これはレイがこれまでの人生で見た記憶がある家屋タイプだった。
「これは実際に僕が見た事のあるタイプしか表示されない仕組みになっているので、世界を回れば回るだけ家屋のタイプが増やせるみたいです」
すると長が期待に満ちた瞳でレイに問い掛けた。
「な、ならば貴族様が住むような豪邸も出せるんかいの?」
「可能……ですが家族が十人以上いないと作れないみたいですね」
「そ、そうか……」
「長の家庭は長夫婦に娘夫婦、孫が一人なので村の集会所付家屋までなら作れるみたいです」
「ふむ、それは後から家族が増えたら変更可能なのかな?」
「はい。ですが変更には住人の【満足度ポイント】を消費するみたいですね」
「「「【満足度ポイント】??」」」
説明書にはこう記されていた。
この世界で暮らす住人からは一日に一度満足度ポイントが入る。満足度ポイントは各人の満足度から算出され、物足りないと感じる住人からは0ポイント。まあまあ満足と感じる住人からは1ポイント。最高に満足だと感じる住人からは2ポイント入る。ポイントの使い道は様々あり、住人の満足度を得るために主が世界を作り変えるために使われる。
「例えば水汲みが面倒だと感じる住人のために満足度ポイントを使用して井戸を作ったり、浴場を作ったりできるみたいです。他には家の改装などですね」
「つ、つまり儂らが満足感を感じれば感じるほどこの世界は楽園に変わっていき、様々な要望が実現する……と?」
「はい」
すると集落の人達は我先にと手を挙げた。
「お、俺は住人になるぞ! ここにいたら無理矢理戦に呼ばれる事もないし!」
「そ、そうね! それに盗賊から襲われる心配もないし!」
「何より新しい家に住めるなんて最高じゃないか! 今の家は雨漏りが酷くて……っ!」
「長! レイさんに世話になりましょう! 俺達は許可がなくてもここの住人になりやすぜ!」
そこで長が杖を掲げた。
「何を言うか! ここの第一村人は儂じゃいっ! レイ殿っ、どうか住人として迎えてくれいっ!」
「あ、頭を上げて下さい! むしろ大歓迎ですよ! 僕からお願いします。どうかこの箱庭の住人になって下さいっ!」
「「「「喜んでっ!」」」」
こうして箱庭の世界に二十人とフォレストボア二体が住む事になった。
「おぉぉぉぉっ!? これが俺の家っ!? すっげぇぇぇっ!」
「きゃ~っ、家具まで新しいわっ! それにこのキッチン! ピカピカで料理が捗るわぁ~」
「お父さんお父さんっ! 外で遊んで良いの!?」
「ああっ、ここは魔物がいないからなっ。好きなだけ外で遊べるぞ」
「やった~っ!」
住人を得て箱庭の中が二キロ四方に拡大された。その中心部に家屋を五つ設置した。
「どうですか? 希望は汲んだつもりですが」
「「「もう最高っ!」」」
「ありがとうございますっ。暮らしていきながら要望があれば言って下さい。すぐに対応しますので」
そう告げると長が問い掛けてきた。
「レイ殿、つかぬ事を尋ねるが……税金はあるのかの?」
「「「あ」」」
長の放った税金というセリフに一同がピタリと固まった。
「税金……いや、ないですね」
「「「えっ!?」」」
「えっと、いわば満足度ポイントが税金と言いますか」
「ふむふむ」
満足度ポイントは住人の満足度を得るために主が世界を作り変えるために使われるポイントだと説明したが、満足度を得るためには主であるレイがより世界を知らなければならない。その世界を知るためには世界を回らなければならない。つまり、満足度ポイントは現実世界の金銭にも変えられるのである。
「なるほどのう。つまり儂らが満足した生活を送ればレイ殿も潤うのだな?」
「はい。あ、ですがほとんど自分のために使う気はありません。なるべく皆さんのために使います」
「いや、それはならぬ」
「え?」
長は白くなった髭を擦りながらニカッと笑った。
「これでも儂らは与えられ過ぎておる。必要な時は遠慮なく金銭に変えて構わぬよ。のう、皆の者」
「「「「はいっ」」」」
「み、皆さん……。ありがとうございますっ!」
レイは人々の優しさに触れ感動していた。これまでのレイは尊敬や嫉妬、追放されてからは苦難しかなかった。リリーを除けば初めて人々に優しくされ認められた瞬間である。
「レイ殿……いや、主よ。末永く儂らを頼む」
「は、はいっ!」
それから数日箱庭の世界で暮らしてもらい、中での暮らしに順応してもらった。
「主様! この畑どうなってるんですか!? 収穫しても減らないんですけど!?」
「あ、はい。それは芋畑で概念が固定されてますから牧草と同じで減らないし、最初から最後まで収穫に適した状態で固定されるみたいなんです」
「い、いや。しかし……。これだと我々の仕事がてすな……」
「空いた時間は好きに使って構いませんよ。何か新しい趣味を増やしたりとか。あ、そうだ! 沢山収穫しても保存は可能ですよ」
「保存?」
レイは農家の男に収納箱の説明をする。
「はい。木の麓に黒い箱があるのですが、それは収納箱といって時間経過なしで無限に保存しておけるんですよ。ただし皆さんは入れる事しかてきず、僕しか取り出せないんですよ」
「なるほど。俺らはいつでも収穫して食べられる。ただし主様は外にいるから箱の中に入ってなきゃ困るわけだな」
「そうなりますね。食べたくなったら箱庭に来れば良いだけなんですけどね」
農家の男は豪快に笑った。
「はっはっは。主様はこれから忙しくなるんだろ? 食糧くらいたんまり用意しておくさ。それを使って俺達のような貧しい者や不遇扱いされている者達を助けてやってくれ」
「はいっ! 皆さんの力、お借りします!」
数日暮らしても住人に異常がない事を確認し、レイは箱庭から元の世界に戻った。そして自分のステータスを確認する。
「わっ、スキルが増えてる! 住人の力が自分の力になるってこういうか~」
レイのステータスには儀式を受けた住人のスキルが表示されていた。
「【料理】、【裁縫】、【釣り】、【突進】? あ、フォレストボアのスキルか! え? 魔獣のスキルも使えるの!? こ、これは凄いぞ!」
魔獣や魔物のスキルは人間には使えない。さらに神獣といわれる者や竜種は凄まじい力を持つ。
「もし……神獣や竜種が住人になったら……僕人外になっちゃう?」
不遇スキルではあるがすでにいくつものスキルを持つレイはもう人外に片足を突っ込んでいるのだが、本人はまだ知る由もなかった。
「よし、そろそろ出発しよう。目指すはフロストン男爵領にある町ミーレスだ!」
レイはやる気に満ち溢れながら新たなる一歩を踏み出したのだった。
「これがスキルでできた世界だって? 信じられんなぁ~」
「ほんとね~。太陽もあるし空気も風もあるし」
「見ろあのフォレストボア! まるで家畜のように転がってるぞ!?」
レイは驚く集落の人達に詳細を説明していく。
「まず、住人になっていただけたら各家庭に新しい家を作ります」
「「「新しい家だとっ!?」」」
「はい。新築なのかな? えっと、家は様々なタイプが選べます。畑付きの家だったり庭だけだったり。後は小さな牧場付きの家もありますね。他にも……」
説明書には様々な家屋タイプが記されていた。これはレイがこれまでの人生で見た記憶がある家屋タイプだった。
「これは実際に僕が見た事のあるタイプしか表示されない仕組みになっているので、世界を回れば回るだけ家屋のタイプが増やせるみたいです」
すると長が期待に満ちた瞳でレイに問い掛けた。
「な、ならば貴族様が住むような豪邸も出せるんかいの?」
「可能……ですが家族が十人以上いないと作れないみたいですね」
「そ、そうか……」
「長の家庭は長夫婦に娘夫婦、孫が一人なので村の集会所付家屋までなら作れるみたいです」
「ふむ、それは後から家族が増えたら変更可能なのかな?」
「はい。ですが変更には住人の【満足度ポイント】を消費するみたいですね」
「「「【満足度ポイント】??」」」
説明書にはこう記されていた。
この世界で暮らす住人からは一日に一度満足度ポイントが入る。満足度ポイントは各人の満足度から算出され、物足りないと感じる住人からは0ポイント。まあまあ満足と感じる住人からは1ポイント。最高に満足だと感じる住人からは2ポイント入る。ポイントの使い道は様々あり、住人の満足度を得るために主が世界を作り変えるために使われる。
「例えば水汲みが面倒だと感じる住人のために満足度ポイントを使用して井戸を作ったり、浴場を作ったりできるみたいです。他には家の改装などですね」
「つ、つまり儂らが満足感を感じれば感じるほどこの世界は楽園に変わっていき、様々な要望が実現する……と?」
「はい」
すると集落の人達は我先にと手を挙げた。
「お、俺は住人になるぞ! ここにいたら無理矢理戦に呼ばれる事もないし!」
「そ、そうね! それに盗賊から襲われる心配もないし!」
「何より新しい家に住めるなんて最高じゃないか! 今の家は雨漏りが酷くて……っ!」
「長! レイさんに世話になりましょう! 俺達は許可がなくてもここの住人になりやすぜ!」
そこで長が杖を掲げた。
「何を言うか! ここの第一村人は儂じゃいっ! レイ殿っ、どうか住人として迎えてくれいっ!」
「あ、頭を上げて下さい! むしろ大歓迎ですよ! 僕からお願いします。どうかこの箱庭の住人になって下さいっ!」
「「「「喜んでっ!」」」」
こうして箱庭の世界に二十人とフォレストボア二体が住む事になった。
「おぉぉぉぉっ!? これが俺の家っ!? すっげぇぇぇっ!」
「きゃ~っ、家具まで新しいわっ! それにこのキッチン! ピカピカで料理が捗るわぁ~」
「お父さんお父さんっ! 外で遊んで良いの!?」
「ああっ、ここは魔物がいないからなっ。好きなだけ外で遊べるぞ」
「やった~っ!」
住人を得て箱庭の中が二キロ四方に拡大された。その中心部に家屋を五つ設置した。
「どうですか? 希望は汲んだつもりですが」
「「「もう最高っ!」」」
「ありがとうございますっ。暮らしていきながら要望があれば言って下さい。すぐに対応しますので」
そう告げると長が問い掛けてきた。
「レイ殿、つかぬ事を尋ねるが……税金はあるのかの?」
「「「あ」」」
長の放った税金というセリフに一同がピタリと固まった。
「税金……いや、ないですね」
「「「えっ!?」」」
「えっと、いわば満足度ポイントが税金と言いますか」
「ふむふむ」
満足度ポイントは住人の満足度を得るために主が世界を作り変えるために使われるポイントだと説明したが、満足度を得るためには主であるレイがより世界を知らなければならない。その世界を知るためには世界を回らなければならない。つまり、満足度ポイントは現実世界の金銭にも変えられるのである。
「なるほどのう。つまり儂らが満足した生活を送ればレイ殿も潤うのだな?」
「はい。あ、ですがほとんど自分のために使う気はありません。なるべく皆さんのために使います」
「いや、それはならぬ」
「え?」
長は白くなった髭を擦りながらニカッと笑った。
「これでも儂らは与えられ過ぎておる。必要な時は遠慮なく金銭に変えて構わぬよ。のう、皆の者」
「「「「はいっ」」」」
「み、皆さん……。ありがとうございますっ!」
レイは人々の優しさに触れ感動していた。これまでのレイは尊敬や嫉妬、追放されてからは苦難しかなかった。リリーを除けば初めて人々に優しくされ認められた瞬間である。
「レイ殿……いや、主よ。末永く儂らを頼む」
「は、はいっ!」
それから数日箱庭の世界で暮らしてもらい、中での暮らしに順応してもらった。
「主様! この畑どうなってるんですか!? 収穫しても減らないんですけど!?」
「あ、はい。それは芋畑で概念が固定されてますから牧草と同じで減らないし、最初から最後まで収穫に適した状態で固定されるみたいなんです」
「い、いや。しかし……。これだと我々の仕事がてすな……」
「空いた時間は好きに使って構いませんよ。何か新しい趣味を増やしたりとか。あ、そうだ! 沢山収穫しても保存は可能ですよ」
「保存?」
レイは農家の男に収納箱の説明をする。
「はい。木の麓に黒い箱があるのですが、それは収納箱といって時間経過なしで無限に保存しておけるんですよ。ただし皆さんは入れる事しかてきず、僕しか取り出せないんですよ」
「なるほど。俺らはいつでも収穫して食べられる。ただし主様は外にいるから箱の中に入ってなきゃ困るわけだな」
「そうなりますね。食べたくなったら箱庭に来れば良いだけなんですけどね」
農家の男は豪快に笑った。
「はっはっは。主様はこれから忙しくなるんだろ? 食糧くらいたんまり用意しておくさ。それを使って俺達のような貧しい者や不遇扱いされている者達を助けてやってくれ」
「はいっ! 皆さんの力、お借りします!」
数日暮らしても住人に異常がない事を確認し、レイは箱庭から元の世界に戻った。そして自分のステータスを確認する。
「わっ、スキルが増えてる! 住人の力が自分の力になるってこういうか~」
レイのステータスには儀式を受けた住人のスキルが表示されていた。
「【料理】、【裁縫】、【釣り】、【突進】? あ、フォレストボアのスキルか! え? 魔獣のスキルも使えるの!? こ、これは凄いぞ!」
魔獣や魔物のスキルは人間には使えない。さらに神獣といわれる者や竜種は凄まじい力を持つ。
「もし……神獣や竜種が住人になったら……僕人外になっちゃう?」
不遇スキルではあるがすでにいくつものスキルを持つレイはもう人外に片足を突っ込んでいるのだが、本人はまだ知る由もなかった。
「よし、そろそろ出発しよう。目指すはフロストン男爵領にある町ミーレスだ!」
レイはやる気に満ち溢れながら新たなる一歩を踏み出したのだった。
5
お気に入りに追加
476
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
何者でもない僕は異世界で冒険者をはじめる
月風レイ
ファンタジー
あらゆることを人より器用にこなす事ができても、何の長所にもなくただ日々を過ごす自分。
周りの友人は世界を羽ばたくスターになるのにも関わらず、自分はただのサラリーマン。
そんな平凡で退屈な日々に、革命が起こる。
それは突如現れた一枚の手紙だった。
その手紙の内容には、『異世界に行きますか?』と書かれていた。
どうせ、誰かの悪ふざけだろうと思い、適当に異世界にでもいけたら良いもんだよと、考えたところ。
突如、異世界の大草原に召喚される。
元の世界にも戻れ、無限の魔力と絶対不死身な体を手に入れた冒険が今始まる。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
現代ダンジョンで成り上がり!
カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる!
現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。
舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。
四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる