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運命の子
第四十話
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「先程は須賀さんに紹介していただけませんでしたが、……
改めてご挨拶をと思いまして」
ロビーで須賀に挨拶をしにきた人たちの中に居ただろうかと思いめぐらせていると、男は一歩一歩とにじり寄って来た。男の妙な圧に背中に汗が流れるのを感じる。
自分の中のΩが危険を知らせている。また一歩近づかれて手を握られた。須賀と違う。アレルギーなんて無いけれど握られた手からゾワゾワと粟立つ肌。体が拒否反応を起こしてるみたいに嫌悪感に襲われた。
「な、……なんですか」
「君は愛人?」
──今、なんて……
「紹介できない相手、ということはそういうことでは? 天下の須賀さんがエスコートするんだからとんでもないご令息とお察ししますが、……ここの誰もあなたをどこのご令息か知らないようですよ」
「それは……っ」
「是非とも私もお相手願いたいですな」
須賀が居ない今、どう答えたらいいのだ。手が震えてくる。それに、相手って……。
「須賀さんはお忙しいようだ、どうです? 私とここを抜け出しませんか?」
「い、いや……っ」
こ、こわい……、握られている手を引き抜こうとしても力を込められていて逃げられない。須賀が居ないときに問題を起こせない……。
「お金で雇われているという噂もある。なら私ともどうかな」
「え……っ?」
「男娼という噂もあるよ」
男は口角を上げてニタリと笑ったんだ。
男娼……。他人から見たら俺達はそう見えるのか。お金で対価を貰っている恋人契約に違いはなく、この男を否定することができない。男娼という言葉が俺の心に楔を打ち込む。
『男を誑かすΩ』
母親の声が聞こえた気がしたら俺は膝がガクガクと震えてくる。
──その時。
「そこまでにして頂こうか」
すっかり俯いて怯えるしかない俺の視界の端に草履を履いた足元が見えた。おそるおそる見上げると着物姿の老紳士が立っていたんだ。鶯色の着物にそれより少し濃い緑の羽織を着た白髪の上品な男性だった。俺の手を掴んでいる男の手首を捻り上げて俺は解放された。
「か、会長っ?!」
老紳士の出現に慌てふためく男。男はその老紳士を会長と呼んだ。老紳士は辺りを見回してから人を呼んだ。
「そこ、なにをしている、この男をつまみ出せ」
セキュリティが数人やってきて男を両脇から拘束した。
「なんですか! 私は話をしていただけだ!」
「大人しく出ていきなさい」
「く……っ」
男は罰が悪そうに抵抗をやめるとあっさり連れて行かれてしまった。
「君、よく耐えたね、大丈夫かい?」
老紳士が優しく声を掛けてくれて俺はようやく張り詰めていた緊張を解いた。ふらふらと先程の椅子にへたり込んだ。
「美しいΩを置いて仕事なんぞ」
「へ……?」
俺の隣に座った老紳士がそう呟いた。唐突な発言に俺は変な声が出てしまう。
「違うかな? 私も鈍ったか」
「いえ……っ、あ、あの、本当に、ありがとうございました!」
「いいや、こんなに美しいんだ。誰も放っとかない、お連れが戻るまで年寄りの相手をしてもらえるかな」
「は、はい!」
まだ動揺はしているが恩人のため笑顔で答えると老紳士は少し驚いた顔をした。
「君は私の娘によく似ているなぁ、美人さんだ」
「い、いえ、美人だなんて。娘さん、に、似ていますか?」
「あぁ、早くに亡くしたんだが、よく似ている。その髪色も娘の若い頃にそっくりだ」
「この髪、ですか?」
「私には分かる、たまにΩに出る特徴だ」
「えっ?」
この髪がΩの特徴ということ??? もっと話を聞きたいと話を続けようとしたとき、騒ぎを聞きつけたのか須賀がやってきた。座っている俺の前に屈み青ざめた顔色で俺の手を握った。
「す、がさ……」
「雪、なにもされていないか?」
「はい……、この方が助けてくださったので……」
須賀はすぐ老紳士に深く頭を下げた。
「伏見会長、ありがとうございます」
「君のΩか」
「はい」
須賀の即答に老紳士は少しばかり驚いてから目尻を下げて微笑んだ。
「奥で休ませてもらいなさい、さぁ」
「会長、また近々伺います」
「あぁ、待っているよ」
須賀は俺の肩を抱いて歩いていく。控室のような部屋に入り俺をソファに座らせると、俺の足元にしゃがみ込んだ須賀は血相を変えていた。さっきは抑えていたみたいに、今になり落ち着きがない。
「雪……本当になにもされていないな?」
「だ、大丈夫です」
「私がひとりにしたからだ、……すまない」
「違います……」
「雪、抱きしめてもいいか?」
俺が戸惑いながらも頷くと須賀は俺を引き寄せて優しく力を込めてくる。須賀から香る匂いに安堵が広がった。何回か深呼吸をするとまるで魔法のようにもうすっかり落ち着いてしまった。
「今夜は足りなかったようだな」
「なにがです?」
「……こちらの話だ」
須賀の体が離れると苦虫を噛み潰したような顔をして、それを隠すように俺に背を向ける。
「もう帰ろう」
「仕事なのでは? 俺はここにいますから行ってください」
「はぁ……」
須賀がため息をつくたび心がチクリと痛い。
「……ごめんなさい」
「何故謝る。確かに今夜はデートというより接待だった。もうこんなことはしない、君をひとりにはしない」
またあるだろう恋人としてのミッション。契約したしお金も貰っている。心がこんなに苦しい。
──帰りの車中
「あの、先程の俺を助けてくれた方ですが……」
「会長か? 伏見家のご当主だよ」
「とても偉い方なのですね?」
「あぁ、とてつもなくな」
「須賀さんより?」
「何倍もだ、私から言わせると『あちら側の人間』ということかな」
「よく分からないけれど、別世界の人なんですね」
「あぁ、お礼に行かないとな」
俺もついていったら失礼になるだろうか。
「あの方俺をΩだと言いました」
「あの方もΩだから分かるんだろう」
「え? Ω?……って初めて会いました……というか、本当にそんな人がいるんですか……」
「君もΩだろう、なにを」
「だって、俺以外のΩに会ったことがなくて」
「おとぎ話だとでも?」
俺にとっては恋愛小説のαとΩの運命の番の世界。未だ自分がΩだってわかってはいても、実感がない。
「あの方……会長の娘さん、俺に似ているって言ってました」
「娘……、あぁ、昔一度だけ会ったことがある、うん、まぁ似ているな、確かに」
俺を見つめて時より遠い目をして記憶を辿る。
「この髪色が同じだと」
「そこまでは覚えていないが確かに一顧傾城の麗しい娘とΩの社交界では有名だった」
「そんなに」
「成人して間もなく病死したと聞いている」
「……そうですか、さぞや悲しかったでしょうね」
「あぁ……」
一顧傾城と形容されるような人と似ているだなんて、烏滸がましいにもほどがあるが、許されるならまた会長にお会いしたい、何故かそう感じた。
改めてご挨拶をと思いまして」
ロビーで須賀に挨拶をしにきた人たちの中に居ただろうかと思いめぐらせていると、男は一歩一歩とにじり寄って来た。男の妙な圧に背中に汗が流れるのを感じる。
自分の中のΩが危険を知らせている。また一歩近づかれて手を握られた。須賀と違う。アレルギーなんて無いけれど握られた手からゾワゾワと粟立つ肌。体が拒否反応を起こしてるみたいに嫌悪感に襲われた。
「な、……なんですか」
「君は愛人?」
──今、なんて……
「紹介できない相手、ということはそういうことでは? 天下の須賀さんがエスコートするんだからとんでもないご令息とお察ししますが、……ここの誰もあなたをどこのご令息か知らないようですよ」
「それは……っ」
「是非とも私もお相手願いたいですな」
須賀が居ない今、どう答えたらいいのだ。手が震えてくる。それに、相手って……。
「須賀さんはお忙しいようだ、どうです? 私とここを抜け出しませんか?」
「い、いや……っ」
こ、こわい……、握られている手を引き抜こうとしても力を込められていて逃げられない。須賀が居ないときに問題を起こせない……。
「お金で雇われているという噂もある。なら私ともどうかな」
「え……っ?」
「男娼という噂もあるよ」
男は口角を上げてニタリと笑ったんだ。
男娼……。他人から見たら俺達はそう見えるのか。お金で対価を貰っている恋人契約に違いはなく、この男を否定することができない。男娼という言葉が俺の心に楔を打ち込む。
『男を誑かすΩ』
母親の声が聞こえた気がしたら俺は膝がガクガクと震えてくる。
──その時。
「そこまでにして頂こうか」
すっかり俯いて怯えるしかない俺の視界の端に草履を履いた足元が見えた。おそるおそる見上げると着物姿の老紳士が立っていたんだ。鶯色の着物にそれより少し濃い緑の羽織を着た白髪の上品な男性だった。俺の手を掴んでいる男の手首を捻り上げて俺は解放された。
「か、会長っ?!」
老紳士の出現に慌てふためく男。男はその老紳士を会長と呼んだ。老紳士は辺りを見回してから人を呼んだ。
「そこ、なにをしている、この男をつまみ出せ」
セキュリティが数人やってきて男を両脇から拘束した。
「なんですか! 私は話をしていただけだ!」
「大人しく出ていきなさい」
「く……っ」
男は罰が悪そうに抵抗をやめるとあっさり連れて行かれてしまった。
「君、よく耐えたね、大丈夫かい?」
老紳士が優しく声を掛けてくれて俺はようやく張り詰めていた緊張を解いた。ふらふらと先程の椅子にへたり込んだ。
「美しいΩを置いて仕事なんぞ」
「へ……?」
俺の隣に座った老紳士がそう呟いた。唐突な発言に俺は変な声が出てしまう。
「違うかな? 私も鈍ったか」
「いえ……っ、あ、あの、本当に、ありがとうございました!」
「いいや、こんなに美しいんだ。誰も放っとかない、お連れが戻るまで年寄りの相手をしてもらえるかな」
「は、はい!」
まだ動揺はしているが恩人のため笑顔で答えると老紳士は少し驚いた顔をした。
「君は私の娘によく似ているなぁ、美人さんだ」
「い、いえ、美人だなんて。娘さん、に、似ていますか?」
「あぁ、早くに亡くしたんだが、よく似ている。その髪色も娘の若い頃にそっくりだ」
「この髪、ですか?」
「私には分かる、たまにΩに出る特徴だ」
「えっ?」
この髪がΩの特徴ということ??? もっと話を聞きたいと話を続けようとしたとき、騒ぎを聞きつけたのか須賀がやってきた。座っている俺の前に屈み青ざめた顔色で俺の手を握った。
「す、がさ……」
「雪、なにもされていないか?」
「はい……、この方が助けてくださったので……」
須賀はすぐ老紳士に深く頭を下げた。
「伏見会長、ありがとうございます」
「君のΩか」
「はい」
須賀の即答に老紳士は少しばかり驚いてから目尻を下げて微笑んだ。
「奥で休ませてもらいなさい、さぁ」
「会長、また近々伺います」
「あぁ、待っているよ」
須賀は俺の肩を抱いて歩いていく。控室のような部屋に入り俺をソファに座らせると、俺の足元にしゃがみ込んだ須賀は血相を変えていた。さっきは抑えていたみたいに、今になり落ち着きがない。
「雪……本当になにもされていないな?」
「だ、大丈夫です」
「私がひとりにしたからだ、……すまない」
「違います……」
「雪、抱きしめてもいいか?」
俺が戸惑いながらも頷くと須賀は俺を引き寄せて優しく力を込めてくる。須賀から香る匂いに安堵が広がった。何回か深呼吸をするとまるで魔法のようにもうすっかり落ち着いてしまった。
「今夜は足りなかったようだな」
「なにがです?」
「……こちらの話だ」
須賀の体が離れると苦虫を噛み潰したような顔をして、それを隠すように俺に背を向ける。
「もう帰ろう」
「仕事なのでは? 俺はここにいますから行ってください」
「はぁ……」
須賀がため息をつくたび心がチクリと痛い。
「……ごめんなさい」
「何故謝る。確かに今夜はデートというより接待だった。もうこんなことはしない、君をひとりにはしない」
またあるだろう恋人としてのミッション。契約したしお金も貰っている。心がこんなに苦しい。
──帰りの車中
「あの、先程の俺を助けてくれた方ですが……」
「会長か? 伏見家のご当主だよ」
「とても偉い方なのですね?」
「あぁ、とてつもなくな」
「須賀さんより?」
「何倍もだ、私から言わせると『あちら側の人間』ということかな」
「よく分からないけれど、別世界の人なんですね」
「あぁ、お礼に行かないとな」
俺もついていったら失礼になるだろうか。
「あの方俺をΩだと言いました」
「あの方もΩだから分かるんだろう」
「え? Ω?……って初めて会いました……というか、本当にそんな人がいるんですか……」
「君もΩだろう、なにを」
「だって、俺以外のΩに会ったことがなくて」
「おとぎ話だとでも?」
俺にとっては恋愛小説のαとΩの運命の番の世界。未だ自分がΩだってわかってはいても、実感がない。
「あの方……会長の娘さん、俺に似ているって言ってました」
「娘……、あぁ、昔一度だけ会ったことがある、うん、まぁ似ているな、確かに」
俺を見つめて時より遠い目をして記憶を辿る。
「この髪色が同じだと」
「そこまでは覚えていないが確かに一顧傾城の麗しい娘とΩの社交界では有名だった」
「そんなに」
「成人して間もなく病死したと聞いている」
「……そうですか、さぞや悲しかったでしょうね」
「あぁ……」
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