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122 とんでもジゴロだったんだ!
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小学校から歩いて五分。
俊也は昔よく行った喫茶店に、三人を連れて行った。
手作り感がある日替わりランチで、昼食時はいつも満席になる。
今は十一時半。少し早いので、まだ店はすいていた。
「いらっしゃい。俊也君、朝陽ちゃん、ずいぶん久しぶりだね」
奥さんが四人に水を置いた。この店は夫婦で営んでいる。俊也は顔なじみだが、夫婦の名前は知らない。
「お久しぶりです」
俊也と朝陽はちょこんと頭を下げる。
「カナちゃんは?」
奥さんはお盆を胸に抱えて聞く。長い休みには、よく三人でこの店を利用したから。
「今日はプールの監督当番帰りです。この子はなっちゃん。
朝陽の友達で、メガネ美人さんは、二人の担任の先生です。
俺がなっちゃんに、手を出さないか心配しているようです」
阿部先生は、頬をそめてうつむく。
阿部先生は思う。その紹介の仕方、ちょっと露骨すぎない?
フフ、だけど、メガネ美人か。年下の男の子に、そういうふうに言われるの、悪くないな。
「そうなんだ? 今日のランチ、冷やしそうめんメインなんだけど、それでいい?」
さすが接客業。奥さんは見事に流してオーダーをとる。
「それで」
四人は口をそろえてオーダー完了。奥さんは「ランチ四つ」と、旦那さんに呼びかける。
「ねね、さっそくお兄さんの武勇伝!
何人の女性と付き合った?」
俊也の隣席を、いち早く奪取した菜摘が聞く。
「十四五人?」
静香をカウントすべきか少し迷ったが、俊也はわりと正直に答えた。
「過去形じゃなくて、みんな現在進行形。
お兄ちゃん、十四人は知ってるけど、十五人目ってどんな女?」
朝陽があきれ顔で聞く。
「え~っと、絵が大好きな女性?
画廊を経営してたんだけど、俺がつぶしちゃった」
阿部先生は、いっそうの顰蹙の目で俊也をにらんだ。
明るく活動的な引きこもりニートで、十五股進行中?
しかも、小学生も守備範囲。画廊の経営者を引っ掛けて、店を食いつぶした?
つまり、ヒモ属性?
なんという男だ!
まてよ、最近店じまいした画廊の経営者……。
「その画廊、銀座朝日? 経営者は朝日野静香さん?」
俊也はびっくり。
「知ってるんですか?」
「あの静香様を食べちゃったの!
高校時代の先輩よ!
みんなのマドンナだったんだから!」
阿部先生は、美術部で静香の後輩だった。今でも交流がある。
男嫌いの静香様が、どうしてこんな男と?
「阿部先生、一応公共の場ですから」
興奮する阿部先生を、朝陽はなだめた。
「あっ、ごめん。
どうして静香さんと、知り合ったんですか?」
阿部先生は疑いの目で俊也をにらみつける。
「絵の取引ですよ。そうか、静香さんともエッチしてたんだ?」
静香と兄の、連絡係をしていた朝陽は、兄をにらむ。
向かいの二人ににらまれ、はなはだ居心地の悪い俊也だった。
隣席の小学生は、なんだか目をぎらつかせているし。
「すげ~……。十五股で女を食い物にしている?
お兄さん、尊敬します」
「尊敬するな!」
朝陽と阿部先生は、口をそろえて叫んだ。
なっちゃんの追及に、俊也は抽象レベルでいきさつを説明した。
妹の担任と友人に「令和のジゴロ」の印象を、可能な限り払拭させたかった。
「つまり、ひっかけたわけじゃなくて、相手から関係を要求された?」
俊也は「特殊能力」の説明抜きで、理解は難しいと思っていたが、阿部先生はなんとか意をくんでくれた。
「そういうことです。一人は俺がスカウトしましたが、体までは要求してません」
「なんか不純。みんなお兄さんの体が、目当てだったんだ?
お兄さんもみんなの体が目当て」
なっちゃんは、率直に感想を述べた。
「極論すればそうなるね。もちろん状況の必然性…つまり、俺の嫁たちは、俺とセックスする必要があったんだ。生きるために。
カナは全然状況が違うけど。
静香さんは生きていくための変化?
それを望んでたと思う。
彼女は何人かの男性とめぐり会ってきたと思う。
だけど、一緒に生きるには、状況が許さなかったんだろうね。
阿部先生、静香さんは、取締役のご令嬢だと聞きましたが、でっかい企業なんでしょ?」
阿部先生は意外だった。静香さんの出自知らなかったんだ?
「静香さん、言わなかったんですか? だったら私の口からは……」
阿部先生はとまどう。
この男、モーニングホールディングスまで、食い物にしようと考えないだろうか?
そんな心配があったから。
そう考えて、ふと矛盾に気づいた。
静香さん、どうして店を閉める必要があったのだろう?
もともと半分以上趣味で、画廊を経営していたと聞いていたから。
バックには彼女の父親が付いている。少々の赤字でも、びくともしないはずだ。
「まあ、どうでもいいんですけど。
家が彼女の負担になってるんじゃないかな。
そんな気がしただけです。
たとえば、彼女が夫を選んだら、嫌でも後継者争いに巻き込まれてしまう。
彼女はロマンチストだから、後継者争いに興味を示す、野心満載の男は嫌だった。
かといって、生活能力の低い男も、それはそれで困る。
俺は最初から圏外だから、安心して『変化』の対象に選べた。
そんなふうに想像してるんですが」
俊也の分析に、阿部先生は納得した。
もちろん静香の家の、詳しい事情は知らない。だが、今の分析で、静香の「男嫌い」は説明できる。
高校時代、彼女は意識的に男を避けていたように思える。
だが「恋バナ」には結構食いついていた。何を隠そう、阿部先生は、何度も彼女に「恋バナ」を相談していたから。「あの男はダメ」と、バッサバッサ斬り捨ててくれた。
今にして思い当たる。彼女は言い寄る男を、斬り捨てた結果の「男嫌い」だったのだ。
阿部先生は思った。後で静香さんに連絡してみるかな?
この男との関係、もっと知りたい。
食事を終え、俊也兄妹と菜摘が別れるのを確認し、阿部先生は学校へ帰った。
職員室でさっそく静香にメールで連絡を入れる。
『私の教え子に、青形朝陽という子がいます。お兄さんの俊也さんと少しお話しました。
静香さんと親しいと聞いたんですが』
すぐさま返信があった。
『面白い人でしょ? なんかメロメロになっちゃった。あの人の子供産みたい、なんて思う今日この頃。
結婚は全然する気ないけどね』
阿部先生の、スマホを持つ手は震えた。
『静香さん、まさか本気じゃないでしょ? 静香さんは十五番目ですよ!』
『知ってるよ。それが何か?
本気も本気。この前してもらった。
うまく妊娠してたらいいんだけど』
『お説教します! 今どこですか?』
『お~、さすが教員だ。部屋にいるよ。よかったらおいで』
『すぐ行きます! 逃げないでください』
『おお怖っ! 待ってるよ』
阿部先生は、午後から登校日に提出させた、生徒の宿題を点検する予定だった。
そんなのどうでもいい! 阿部先生は急いで帰り支度をし、静香のマンションを目指した。
俊也は昔よく行った喫茶店に、三人を連れて行った。
手作り感がある日替わりランチで、昼食時はいつも満席になる。
今は十一時半。少し早いので、まだ店はすいていた。
「いらっしゃい。俊也君、朝陽ちゃん、ずいぶん久しぶりだね」
奥さんが四人に水を置いた。この店は夫婦で営んでいる。俊也は顔なじみだが、夫婦の名前は知らない。
「お久しぶりです」
俊也と朝陽はちょこんと頭を下げる。
「カナちゃんは?」
奥さんはお盆を胸に抱えて聞く。長い休みには、よく三人でこの店を利用したから。
「今日はプールの監督当番帰りです。この子はなっちゃん。
朝陽の友達で、メガネ美人さんは、二人の担任の先生です。
俺がなっちゃんに、手を出さないか心配しているようです」
阿部先生は、頬をそめてうつむく。
阿部先生は思う。その紹介の仕方、ちょっと露骨すぎない?
フフ、だけど、メガネ美人か。年下の男の子に、そういうふうに言われるの、悪くないな。
「そうなんだ? 今日のランチ、冷やしそうめんメインなんだけど、それでいい?」
さすが接客業。奥さんは見事に流してオーダーをとる。
「それで」
四人は口をそろえてオーダー完了。奥さんは「ランチ四つ」と、旦那さんに呼びかける。
「ねね、さっそくお兄さんの武勇伝!
何人の女性と付き合った?」
俊也の隣席を、いち早く奪取した菜摘が聞く。
「十四五人?」
静香をカウントすべきか少し迷ったが、俊也はわりと正直に答えた。
「過去形じゃなくて、みんな現在進行形。
お兄ちゃん、十四人は知ってるけど、十五人目ってどんな女?」
朝陽があきれ顔で聞く。
「え~っと、絵が大好きな女性?
画廊を経営してたんだけど、俺がつぶしちゃった」
阿部先生は、いっそうの顰蹙の目で俊也をにらんだ。
明るく活動的な引きこもりニートで、十五股進行中?
しかも、小学生も守備範囲。画廊の経営者を引っ掛けて、店を食いつぶした?
つまり、ヒモ属性?
なんという男だ!
まてよ、最近店じまいした画廊の経営者……。
「その画廊、銀座朝日? 経営者は朝日野静香さん?」
俊也はびっくり。
「知ってるんですか?」
「あの静香様を食べちゃったの!
高校時代の先輩よ!
みんなのマドンナだったんだから!」
阿部先生は、美術部で静香の後輩だった。今でも交流がある。
男嫌いの静香様が、どうしてこんな男と?
「阿部先生、一応公共の場ですから」
興奮する阿部先生を、朝陽はなだめた。
「あっ、ごめん。
どうして静香さんと、知り合ったんですか?」
阿部先生は疑いの目で俊也をにらみつける。
「絵の取引ですよ。そうか、静香さんともエッチしてたんだ?」
静香と兄の、連絡係をしていた朝陽は、兄をにらむ。
向かいの二人ににらまれ、はなはだ居心地の悪い俊也だった。
隣席の小学生は、なんだか目をぎらつかせているし。
「すげ~……。十五股で女を食い物にしている?
お兄さん、尊敬します」
「尊敬するな!」
朝陽と阿部先生は、口をそろえて叫んだ。
なっちゃんの追及に、俊也は抽象レベルでいきさつを説明した。
妹の担任と友人に「令和のジゴロ」の印象を、可能な限り払拭させたかった。
「つまり、ひっかけたわけじゃなくて、相手から関係を要求された?」
俊也は「特殊能力」の説明抜きで、理解は難しいと思っていたが、阿部先生はなんとか意をくんでくれた。
「そういうことです。一人は俺がスカウトしましたが、体までは要求してません」
「なんか不純。みんなお兄さんの体が、目当てだったんだ?
お兄さんもみんなの体が目当て」
なっちゃんは、率直に感想を述べた。
「極論すればそうなるね。もちろん状況の必然性…つまり、俺の嫁たちは、俺とセックスする必要があったんだ。生きるために。
カナは全然状況が違うけど。
静香さんは生きていくための変化?
それを望んでたと思う。
彼女は何人かの男性とめぐり会ってきたと思う。
だけど、一緒に生きるには、状況が許さなかったんだろうね。
阿部先生、静香さんは、取締役のご令嬢だと聞きましたが、でっかい企業なんでしょ?」
阿部先生は意外だった。静香さんの出自知らなかったんだ?
「静香さん、言わなかったんですか? だったら私の口からは……」
阿部先生はとまどう。
この男、モーニングホールディングスまで、食い物にしようと考えないだろうか?
そんな心配があったから。
そう考えて、ふと矛盾に気づいた。
静香さん、どうして店を閉める必要があったのだろう?
もともと半分以上趣味で、画廊を経営していたと聞いていたから。
バックには彼女の父親が付いている。少々の赤字でも、びくともしないはずだ。
「まあ、どうでもいいんですけど。
家が彼女の負担になってるんじゃないかな。
そんな気がしただけです。
たとえば、彼女が夫を選んだら、嫌でも後継者争いに巻き込まれてしまう。
彼女はロマンチストだから、後継者争いに興味を示す、野心満載の男は嫌だった。
かといって、生活能力の低い男も、それはそれで困る。
俺は最初から圏外だから、安心して『変化』の対象に選べた。
そんなふうに想像してるんですが」
俊也の分析に、阿部先生は納得した。
もちろん静香の家の、詳しい事情は知らない。だが、今の分析で、静香の「男嫌い」は説明できる。
高校時代、彼女は意識的に男を避けていたように思える。
だが「恋バナ」には結構食いついていた。何を隠そう、阿部先生は、何度も彼女に「恋バナ」を相談していたから。「あの男はダメ」と、バッサバッサ斬り捨ててくれた。
今にして思い当たる。彼女は言い寄る男を、斬り捨てた結果の「男嫌い」だったのだ。
阿部先生は思った。後で静香さんに連絡してみるかな?
この男との関係、もっと知りたい。
食事を終え、俊也兄妹と菜摘が別れるのを確認し、阿部先生は学校へ帰った。
職員室でさっそく静香にメールで連絡を入れる。
『私の教え子に、青形朝陽という子がいます。お兄さんの俊也さんと少しお話しました。
静香さんと親しいと聞いたんですが』
すぐさま返信があった。
『面白い人でしょ? なんかメロメロになっちゃった。あの人の子供産みたい、なんて思う今日この頃。
結婚は全然する気ないけどね』
阿部先生の、スマホを持つ手は震えた。
『静香さん、まさか本気じゃないでしょ? 静香さんは十五番目ですよ!』
『知ってるよ。それが何か?
本気も本気。この前してもらった。
うまく妊娠してたらいいんだけど』
『お説教します! 今どこですか?』
『お~、さすが教員だ。部屋にいるよ。よかったらおいで』
『すぐ行きます! 逃げないでください』
『おお怖っ! 待ってるよ』
阿部先生は、午後から登校日に提出させた、生徒の宿題を点検する予定だった。
そんなのどうでもいい! 阿部先生は急いで帰り支度をし、静香のマンションを目指した。
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