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80 雷魔石採掘隊
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七人の探索隊は、三台の馬車に分乗し、ホーカツ高原へ向かっている。転移魔法は一度でも、行った場所でしか実行できないから、のんびりと馬車で移動するしかないのだ。
ホーカツ高原で、以前アンは、雷属性の魔石二個を発見したという。アンの話によれば、立て続けに二個発見し、場所を変えたとのこと。
アンにとって、雷の魔石は外れだったから。
魔石は見た目よりずっと重い。人力オンリーだったアンの運べる量は、限られている。だからアンが保管していた雷魔石は、特に大きくて品質のよいものだけだった。
もったいないことに、他の属性魔石が多く見つかった場合、捨てていたという。雷魔石は三分の一以下の値だから。
小さいものや品質の悪いものは二束三文。他の魔石より高値で買い取る、もの好きは俊也くらいだ。『雷魔石高値で買い取ります』の広報は、ほとんど口伝えに頼るしかないこの世界で、それほど広がっているとは思えない。
カントの街に集まる商品は微々たるものだ。高値を付け過ぎれば、何に使うのかと疑われてしまう。できるだけ地味をモットーとする俊也の方針に反する。
「マジで!」
御者席で俊也は、素っ頓狂な声を上げる。隣に乗っているアンはびっくり。今、アンが旅のつれづれに選んだのは、ルラの父親とイスタルト王の関係だった。
正妻がどんな血筋か知らなかったの? ほとんど野宿生活だった私でも知っていたのに。
本当に身分を気にしない人だと、感心するやらあきれるやら。
「超意外。宰相が王の弟だなんて。まあ、俺は実際会ったことないし。どうでもいいっちゃ、どうでもいいんだけど。
そうだよね。公爵はほぼ王室出身者オンリーだもんね。
その知識はあったんだけど、みんなの話を聞いてたから、全然結びつかなかった」
「私も詳しくは知りませんが、王と宰相は母親が違うのでは?」
アンが苦笑して言う。
「だよね……。まあ、そんなことどうでもいい。はっきり言って、雷魔石の方が問題。
最低パソコンだけは、動かしたいんだよね。冬場は特に暇だし。
だけど、電力消費量は増える一方。みんなも暇だから」
俊也がぼやくのも、仕方ない事情がある。魔石発電は魔石の消耗が早い。
にもかかわらず、冬場嫁たちの電力消費量は跳ね上がる。
たとえばDVDやブルーレイ付きの大画面テレビ。消費電力はしれているが、各自一台ずつ俊也は配給している。
十二台ともなれば、バカにならない。
一番の電力食いはもちろんエアコン。やたら広い部屋を暖めるのは大変だ。
魔法で何とかなるのでは? たしかに、なんとかしようと思えばなんとかなる。
一番狭い部屋でかたまり、夜どうし交替でヒート魔法を、発動し続ける。
もしくは暖炉の火を守り続けるか。労力は大差ないだろう。
しかし、一度電気の恩恵を受ければ、そんな苦労はしたくないというのが人情。
よって寝入る前の夜間は、三基の魔石発電機がフル稼働。
俊也はつくづく思う。日本の慎ましい家はすばらしい。
「俊也さん、これは言いにくいんですけど、イヴさんが言ってました。
去年凍死者が五人も出たそうです。大きな原因はウイスキーじゃないかと。
まあ、店はぐっと右肩あがりで、大助かりなんですけど」
アンが遠慮気味に言う。
「あ~……、道で酔っ払いが寝ちゃったり、布団をかけないで寝ちゃったり?
それは考えなかったな」
俊也は「ラブミーテンダー」限定で、ウイスキーを日本から輸入している。
俊也の儲けは微々たるものだが、安くて早く酔えるよう、縁のある店と、客の労働者を気遣った。
店ではお一人様一本限定で、小売りもしていると聞いた。
「俊也さんが、酔いつぶれるほど飲んでるところ、見たことありませんからね。考えなかったのも仕方ないと思います。
深酒で死んじゃったら自己責任でしょうけど、後味が悪いみたいです。
冬場は販売中止にしようか、なんて言ってました」
俊也は父親の晩酌を思い出した。
「ホットウイスキーは? 熱々のお湯で割るんだ。親父は冬、いつもそれ飲んでた。
パーっと酔えて、スーっと醒めるらしい。
冬場は瓶での小売りやめて、店もマグカップ二杯以上はダメ。そうしたら?
俺、オヤジ的立場の人に同情的なんだ」
俊也は愛煙家としての、そして愛酒家としての父親が、哀れでならなかった。
タバコ代と酒代は、すべて小遣い内の「自己責任」と決められていたから。
タバコが六百円弱に値上がりし、晩酌のウイスキーの品質は、下降していった。
酒類量販店で一番安い、プラ容器の大ビンをレジ袋で二本重そうに提げ、家に帰る父の後ろ姿を目撃したとき、俊也はマジで涙が出てきた。
現在は俊也のあっせんで、ウイスキーの買い付けバイトを行っている。
休日伊東家の車を借り、ディスカウント系の酒屋やドラッグストアを回っているという。
一本につき百円のマージンを渡しているから、月平均三万円前後小遣いが増える計算となる。
そのおかげで、父親の晩酌は一本二千円前後のバーボンに変わっている。酒量は厳格に管理されているようだが。
ちなみに、俊也がとるマージンは、円に換算すれば百円弱。店では一本二千円程度(おねえさん、おにいさんの人件費を考慮して)。小売りは千七百円。
空きビンは重宝されているので、その分割高に設定されている。
というのも、スクリューキャップつきのガラス瓶は、液体を密閉保存するのに便利だから。
ガラス自体結構高価だし、コルクで栓をすれば開閉がめんどくさい。
カントで空き瓶は珍しくなくなったが、他の街ではかなりの高値で売れる。
ラブミーテンダーでは、その空き瓶を行商人に下ろしている。アンが「右肩上がり」というのは、その利益も含めて、ということだ。
話を戻そう。俊也はアンと雑談していたところ、新たな事業を思いついた。
それというのも、アンが馬車を停めて、ツタに似た植物を根から採取し始めたからだ。
アンに聞くと、それは薬草だそうだ。根を乾燥させて煎じれば、風邪によく効くという。
葉や茎もほのかな甘みがあり、滋養にいいという。
俊也が思い当たったのは、サポニンだ。あるいはグリチルリチン。甘草に多く含まれる。
湖の館の生活では、薬草類は全然必要なかったが、民間での需要はでかいはず。
RPGで薬草やポーションは、回復魔法が使えるまで冒険者の必需品。俊也が一時はまったチート小説でも、薬で大儲け、という作品も少なくない。
これでしょ!
幸い母親の弟、つまり叔父は、私立大の薬学部で準教授を務めている。しかも専門は漢方。
植物の成分分析なんてお手の物。
アンは母親と共に、大自然の中で暮らした。どの薬草が何に効くのか、かなりの知識を持っている。
実は館の周りで薬草類を採取し、街で卸して小遣い稼ぎをしていたそうだ。
これは冬場暇な嫁たちの、格好の内職になる。叔父も未知の成分を発見できるかもしれない。いわばこちらの民間薬学と、あちらの現代薬学の合体。
いいんじゃないの! 俊也は内心ほくそ笑んだ。
なにせ彼には、生活力ほとんど皆無である、多くの嫁の生活がかかっている。
子供もどこまで増殖するか不明だ。しかも成長がきわめて遅いという特性付き。
嫁たちはかなりの貯えがありそうだが、それとは別に、家長として、自分の力で立派に養いたい。それがハーレムキングとしての宿命だと、彼は思いこんでいる。
三人の妊婦嫁たちの実家は、三大貴族と呼ばれている。その三家から、定期的に「絆金」が送られていることなんて、俊也はこれっぽっちも知らなかった。
その裏会計は、パソコンの表計算ソフトに詳しくなった、エレンとユーノが握っている。
ユーノは中流貴族の家に生まれ、貴族としての体面を保つため、内情は厳しい家庭で育った。
そのためか、ユーノは万事そつがなかった。俊也の父親が特別に買い付けた高級ブランデーや、館で加工した宝石類の半分は、スポンサーである嫁たちの実家へ、流すようにしている。
特に宝石は、政界や外交の裏工作にうってつけだから。
裏の財布を二人に任せる嫁たちは、当然知っているが、俊也が頑張って働いているので、もちろん黙っている。
俊也の「超楽天主義」という属性は、徐々に「苦労性」に変化しつつあること、俊也は気づかなかった。
ホーカツ高原で、以前アンは、雷属性の魔石二個を発見したという。アンの話によれば、立て続けに二個発見し、場所を変えたとのこと。
アンにとって、雷の魔石は外れだったから。
魔石は見た目よりずっと重い。人力オンリーだったアンの運べる量は、限られている。だからアンが保管していた雷魔石は、特に大きくて品質のよいものだけだった。
もったいないことに、他の属性魔石が多く見つかった場合、捨てていたという。雷魔石は三分の一以下の値だから。
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カントの街に集まる商品は微々たるものだ。高値を付け過ぎれば、何に使うのかと疑われてしまう。できるだけ地味をモットーとする俊也の方針に反する。
「マジで!」
御者席で俊也は、素っ頓狂な声を上げる。隣に乗っているアンはびっくり。今、アンが旅のつれづれに選んだのは、ルラの父親とイスタルト王の関係だった。
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「超意外。宰相が王の弟だなんて。まあ、俺は実際会ったことないし。どうでもいいっちゃ、どうでもいいんだけど。
そうだよね。公爵はほぼ王室出身者オンリーだもんね。
その知識はあったんだけど、みんなの話を聞いてたから、全然結びつかなかった」
「私も詳しくは知りませんが、王と宰相は母親が違うのでは?」
アンが苦笑して言う。
「だよね……。まあ、そんなことどうでもいい。はっきり言って、雷魔石の方が問題。
最低パソコンだけは、動かしたいんだよね。冬場は特に暇だし。
だけど、電力消費量は増える一方。みんなも暇だから」
俊也がぼやくのも、仕方ない事情がある。魔石発電は魔石の消耗が早い。
にもかかわらず、冬場嫁たちの電力消費量は跳ね上がる。
たとえばDVDやブルーレイ付きの大画面テレビ。消費電力はしれているが、各自一台ずつ俊也は配給している。
十二台ともなれば、バカにならない。
一番の電力食いはもちろんエアコン。やたら広い部屋を暖めるのは大変だ。
魔法で何とかなるのでは? たしかに、なんとかしようと思えばなんとかなる。
一番狭い部屋でかたまり、夜どうし交替でヒート魔法を、発動し続ける。
もしくは暖炉の火を守り続けるか。労力は大差ないだろう。
しかし、一度電気の恩恵を受ければ、そんな苦労はしたくないというのが人情。
よって寝入る前の夜間は、三基の魔石発電機がフル稼働。
俊也はつくづく思う。日本の慎ましい家はすばらしい。
「俊也さん、これは言いにくいんですけど、イヴさんが言ってました。
去年凍死者が五人も出たそうです。大きな原因はウイスキーじゃないかと。
まあ、店はぐっと右肩あがりで、大助かりなんですけど」
アンが遠慮気味に言う。
「あ~……、道で酔っ払いが寝ちゃったり、布団をかけないで寝ちゃったり?
それは考えなかったな」
俊也は「ラブミーテンダー」限定で、ウイスキーを日本から輸入している。
俊也の儲けは微々たるものだが、安くて早く酔えるよう、縁のある店と、客の労働者を気遣った。
店ではお一人様一本限定で、小売りもしていると聞いた。
「俊也さんが、酔いつぶれるほど飲んでるところ、見たことありませんからね。考えなかったのも仕方ないと思います。
深酒で死んじゃったら自己責任でしょうけど、後味が悪いみたいです。
冬場は販売中止にしようか、なんて言ってました」
俊也は父親の晩酌を思い出した。
「ホットウイスキーは? 熱々のお湯で割るんだ。親父は冬、いつもそれ飲んでた。
パーっと酔えて、スーっと醒めるらしい。
冬場は瓶での小売りやめて、店もマグカップ二杯以上はダメ。そうしたら?
俺、オヤジ的立場の人に同情的なんだ」
俊也は愛煙家としての、そして愛酒家としての父親が、哀れでならなかった。
タバコ代と酒代は、すべて小遣い内の「自己責任」と決められていたから。
タバコが六百円弱に値上がりし、晩酌のウイスキーの品質は、下降していった。
酒類量販店で一番安い、プラ容器の大ビンをレジ袋で二本重そうに提げ、家に帰る父の後ろ姿を目撃したとき、俊也はマジで涙が出てきた。
現在は俊也のあっせんで、ウイスキーの買い付けバイトを行っている。
休日伊東家の車を借り、ディスカウント系の酒屋やドラッグストアを回っているという。
一本につき百円のマージンを渡しているから、月平均三万円前後小遣いが増える計算となる。
そのおかげで、父親の晩酌は一本二千円前後のバーボンに変わっている。酒量は厳格に管理されているようだが。
ちなみに、俊也がとるマージンは、円に換算すれば百円弱。店では一本二千円程度(おねえさん、おにいさんの人件費を考慮して)。小売りは千七百円。
空きビンは重宝されているので、その分割高に設定されている。
というのも、スクリューキャップつきのガラス瓶は、液体を密閉保存するのに便利だから。
ガラス自体結構高価だし、コルクで栓をすれば開閉がめんどくさい。
カントで空き瓶は珍しくなくなったが、他の街ではかなりの高値で売れる。
ラブミーテンダーでは、その空き瓶を行商人に下ろしている。アンが「右肩上がり」というのは、その利益も含めて、ということだ。
話を戻そう。俊也はアンと雑談していたところ、新たな事業を思いついた。
それというのも、アンが馬車を停めて、ツタに似た植物を根から採取し始めたからだ。
アンに聞くと、それは薬草だそうだ。根を乾燥させて煎じれば、風邪によく効くという。
葉や茎もほのかな甘みがあり、滋養にいいという。
俊也が思い当たったのは、サポニンだ。あるいはグリチルリチン。甘草に多く含まれる。
湖の館の生活では、薬草類は全然必要なかったが、民間での需要はでかいはず。
RPGで薬草やポーションは、回復魔法が使えるまで冒険者の必需品。俊也が一時はまったチート小説でも、薬で大儲け、という作品も少なくない。
これでしょ!
幸い母親の弟、つまり叔父は、私立大の薬学部で準教授を務めている。しかも専門は漢方。
植物の成分分析なんてお手の物。
アンは母親と共に、大自然の中で暮らした。どの薬草が何に効くのか、かなりの知識を持っている。
実は館の周りで薬草類を採取し、街で卸して小遣い稼ぎをしていたそうだ。
これは冬場暇な嫁たちの、格好の内職になる。叔父も未知の成分を発見できるかもしれない。いわばこちらの民間薬学と、あちらの現代薬学の合体。
いいんじゃないの! 俊也は内心ほくそ笑んだ。
なにせ彼には、生活力ほとんど皆無である、多くの嫁の生活がかかっている。
子供もどこまで増殖するか不明だ。しかも成長がきわめて遅いという特性付き。
嫁たちはかなりの貯えがありそうだが、それとは別に、家長として、自分の力で立派に養いたい。それがハーレムキングとしての宿命だと、彼は思いこんでいる。
三人の妊婦嫁たちの実家は、三大貴族と呼ばれている。その三家から、定期的に「絆金」が送られていることなんて、俊也はこれっぽっちも知らなかった。
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ユーノは中流貴族の家に生まれ、貴族としての体面を保つため、内情は厳しい家庭で育った。
そのためか、ユーノは万事そつがなかった。俊也の父親が特別に買い付けた高級ブランデーや、館で加工した宝石類の半分は、スポンサーである嫁たちの実家へ、流すようにしている。
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