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54 バドミントン羽根つきは、さわやかな刺激

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 翌日の朝食後。
「俊也さん、バドミントンやりましょうよ!」
 エンランがねだる。

「おう! 運動不足だからいいかも!」
 俊也は笑顔で応える。エンランとマサラの身体能力なら、ただの俊也でもタメだ。なにせ二人には、緊急避難のお注射を一発ずつほどこしただけ。

 二人の夜伽当番日には、混浴スキンシップと……、R18でも少しばかりヤバい添い寝形態は、詳しく描写できない。悪しからず。


「俊也さん、参ります!
あ、そ~れ!」
 エンランがアンダーハンドでラケットを振る。ぽ~んと舞い上がったシャトルを、パシン。俊也は軽くマサラの方へ。

「そ~れ!」
 パシン、マサラはエンラン目掛け、ラケットでシャトルをはじく。
 これはバドミントンというより、バドミントンの用具を使った羽根つきだね……。
 俊也はバドミントンのポールやネットを購入しなかった。ちょっとめんどくさいので。
 卓球の方がよかったかな、と少し後悔。

 だがしかし! バドミントンを選んだのは、それなりに意味はあるのだ。

 なにせ嫁の普段着は、俊也の趣味に合わせ短いスカート。

 これでわかったかな? 卓球でなくて、バドミントンである理由。

「えい!」

 エンランは頭を越えようとするシャトルに合わせ、軽くジャンプ。

 ほらね! ジャンプと同時に、スカートがふわり!

 このふわり、ちらり感がいいのです! 卓球では台が邪魔になるでしょうが!

 ハハハ! これぞスポーツのだいご味や~!

「俊也さん、何やってるんですか?」
 マサラに怒られてしまった。

ちらりとのぞいた、ピンクのおパンツ。シャトルなんてパンチラの前には、塵に同じ。見た目JC二人のパンチラは、色っぽいというより、ひたすらかわいいのだ!
 
「わり~! そら、いくぞ!」
 俊也はスルーしたシャトルを拾い上げ、バドミントン羽根つき遊びに、復帰するのであった。心ときめくパンチラ鑑賞会でもあったが。


 三十分ほど、遊びは続いただろうか? こちらの季節は秋。上天気なので少し汗ばむほど。

「ちょっと休憩しようか?」
 俊也の息は少し上がってしまった。

「だらしないですよ!」
「オジサンみたいです!」
 マサラとエンランがブーイング。

「オジサン……」
 俊也はがっくり。そうなんです。俊也はちょっぴり老けて見えるんです。

朝陽と買い物デートした時、「お父さんですか?」と、ショップの店員から言われてしまった。

彼が十八歳になったばかりのころだった。

『若く見えるけど、私のお父さんです!』
 朝陽は生き生きと、とどめを刺してくれた。

「ごめんなさい! そんなに老けて見えませんから!」
 体育座りし、膝を抱える俊也に気づき、マサラがフォローを入れた。全然フォローになっていないことはご愛敬。

「本当にごめんなさい!
日本の人って、年齢がわかりづらいところ、あるじゃないですか?」
 エンランが、微妙な言い訳。
 お言葉ですが、こちらの貴族出身者の方が、いっそうわかりにくいです。

 あんたたち、三十越えでしょうが!

 俊也は、心の中だけで反論する。


「いいよ。俺はどうせオジサンだから……」
 俊也はわざといじけて見せる。

「エンラン、どうするのよ!」
 マサラがエンランをなじる。

「俊也さん、ちらちらとしか見えなかったでしょ?
はい! どうぞ!」
 エンランがスカートをフルオープン。

 おっ! 

たやすく釣られる俊也だった。

 ところで、パンチラ鑑賞会を兼ねていること、気づいていたのね?



 マサラとエンランが、俊也の隣に腰を下ろす。二人とも俊也の腕に未成熟な果実を押し付ける。青いながらも結構ふくらみは増した。

「俊也さん、巫女のこと、カナさんや朝陽ちゃんにバレたんだから、日本に連れて行ってもらえます?」
 しくじった、と気づき、マサラが話題を変えた。
以前は家族がいないときを見計らい、実家へ転移。俊也は何度か交代で買い物に連れて行った。

 デズミーランドや、デズミーシーへ、泊りがけで遊びに行ったことも。

例のコロ〇騒動以来、外出自粛で両親や朝陽がずっと家にいるから、転移できなかった。

 こちらの世界では、遊びの施設がほとんどといっていいほど存在しない。
 嫁たちが退屈していること、わかってはいるのだが……。

「そうだね……。だけど、日本では外出自粛ムードだよ。
遊びに行けるところなんて、ほとんどないと思う」

「お店も閉まってるんですか?」
 マサラが聞く。

「スーパーやデパートなんかは、開いてるみたいだけど」

「そろそろ新しい下着がほしいかな、なんて……。ブラがきつくなってるんです」
 エンランが、体を揺すり、身体的成長をアピールする。たしかに「幸せのふにゅ感」は、微増している。

 だけどね……。
「ソーシャルディスタンスといって、密着はできないよ」

「密着は、こちらでいくらでもできます!」
 ですよね~~~! 天下御免の超密着! 

は~~~、しあわせ……。

 俊也は二人の肩を抱き寄せた。

 エンランとマサラは、俊也の肩に頭を預ける。二人はかわいい子猫ちゃん。子猫とのスキンシップは、ロリ規制の対象外!

 でしょ?
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