12 / 230
12 レジ形態で、経口補給を試みてみた
しおりを挟む
エレンは一通り聞き終え、心から感動していた。転移魔法を、一応でも発動させたのは、画期的という言葉でも不十分だ。
「理論上は可能とされていた転移魔法を、一応は完成させた。
やっぱりあなたってすごい人だ。無条件で尊敬する」
エレンは尊敬の目でルラを見つめた。
「私の魔法じゃ、穴が大きすぎるけど。
猫又ナイトなら、十分実用化できるらしい。
異物が混入しないようシールドを張って、清浄魔法を使う。
しかも魔法陣に保存の魔法をかければ、何度でも使える。
ぬいぐるみのプリンが、魔法陣を描けるようになったら、俊也の世界とも行き来できる。
あちらでは魔法がない代わりに、科学技術が驚くほど発達しているらしい。
確かに私たちは、魔法に甘えてるところがあるよね」
ルラの言葉にエレンはうなずき、言葉を継ぐ。
「問題は人材と、その人たちがセックスを許す気になるか、ということだね?
私は覚悟を決めた。
俊也さんが許してくれるなら、すぐにでもセックスする」
エレンは、どこかぼ~っとしている俊也を見た。
「俺? もちろん大歓迎」
俊也は視線に気づき、即そう答えた。
軽っ! とエレンもルラも思ったが、男の本能としては自然なのだろう。
そ の本能を隠そうとしないのは、ある意味この男の美点なのかもしれない。
「俊也、何か考えていたみたいだけど」
ルラが振る。
「ああ。別に戦争しなくてもいいんじゃない?
計画通り軍団を育てて、軍にデモンストレーションすればいい。
要するに、貴族は軍になめられてるんだ。
話を聞けば、貴族は油断しきっている。
下手に強烈な力を持っているから、数の原理を甘く見ていた。
厳しい?」
目からうろことはこのことだ。俊也が言うとおり、圧倒的な力を見せつければ、軍はクーデターを起こせない。
問題は十人程度の大魔導師で圧倒できるかどうか。二十人、三十人といれば可能だが、俊也の身が持たない。
それに、秘密訓練?もやりにくくなる。
「俺はルラを嫁にしたと思っていい?
ルマンダやエレンも」
「私はもう決めてるよ。死が二人を分かつまで離れない」
ルラが真剣な顔で応える。
「私も。一生離れないと誓う」
エレンもはっきりと答えた。この人なら好きになれそう。その予感がある。
ルラもエレンも、親の言いなりで結婚するのは嫌だった。二人に共通するのは、その反骨の精神だった。
「ありがとう。俺やナイトも協力する」
その言葉を聞き、ルラは胸が詰まるような苦しさを覚えた。俊也とナイトの力を、心のどこかであてにしていたことに気づいたから。
そして、その下心から、俊也に急いで体を与えたことも、否定できない。
「セックス始める前に、まずこのリストを見て。思い当たる人材を書き出してみた」
ルラが罪悪感を振り棄て、紙をエレンに渡す。
「なるほど。いい線いってる。
だけど、ブルーとイザベルは大魔導師レベルに届くかな?
魔力が増えると言っても、多分限界がある。
マサラとエンランは若すぎるでしょ?
二、三年は待たないと」
「これを見て」
ルラは不敵に笑って立ち上がった。そして用意のレンガをテーブルに置く。
何をする気なのかとエレンは注目した。
ルラは立てたレンガの側面に手刀を振るった。上部が飛んでいった。ルラは残ったレンガの断面を見せる。磨かれたようにきれいな断面だった。
「すごい! いつそんなことができるようになったの?」
「ゆうべレジから力をもらったみたい。
一度俊也からいただいた後、フェ〇チオという技で、口に精をいただいたの。
レジはまだ力加減がわからなくて、形通りのセックスをするのが怖かった。
予想通り、体力や筋力が上がった。
試しに、手に魔力を通わせてみたらこの通り。
ブルーとイザベラには、主にレジ形態の相手をしてもらおうと思ってる。
彼女たちは運動神経もいいし、魔力もそこそこある。
つまり、魔法戦士として魔導師の盾になってもらう。
マサラとエンランは、俊也にフェ〇チオで精をもらう。
効率は悪そうだけど、十分可能だと思う」
「なるほど。よく考えてる。さっそく口説き落とそう」
ルラがリストに挙げたのは、全員魔法学校の後輩だ。みんなルラを敬愛している。
女性人権団体が聞いたら、激おこ必至の計画。だが、貴族階層の子女にとって、性は手段なのだ。そういうふうに教育されている。
「すぐに集合かけていいの?」
ルラはニヤリと笑ってエレンに言った。
「一時間後で。ふつつかな嫁ですが、どうかよろしくお願いします」
エレンは俊也に深く頭を下げた。
「はい!」と俊也は元気に応え、エレンを抱きしめた。
寂しそうな笑顔で、ルラは書斎へ向かった。
やはり見ていられなかった。
「理論上は可能とされていた転移魔法を、一応は完成させた。
やっぱりあなたってすごい人だ。無条件で尊敬する」
エレンは尊敬の目でルラを見つめた。
「私の魔法じゃ、穴が大きすぎるけど。
猫又ナイトなら、十分実用化できるらしい。
異物が混入しないようシールドを張って、清浄魔法を使う。
しかも魔法陣に保存の魔法をかければ、何度でも使える。
ぬいぐるみのプリンが、魔法陣を描けるようになったら、俊也の世界とも行き来できる。
あちらでは魔法がない代わりに、科学技術が驚くほど発達しているらしい。
確かに私たちは、魔法に甘えてるところがあるよね」
ルラの言葉にエレンはうなずき、言葉を継ぐ。
「問題は人材と、その人たちがセックスを許す気になるか、ということだね?
私は覚悟を決めた。
俊也さんが許してくれるなら、すぐにでもセックスする」
エレンは、どこかぼ~っとしている俊也を見た。
「俺? もちろん大歓迎」
俊也は視線に気づき、即そう答えた。
軽っ! とエレンもルラも思ったが、男の本能としては自然なのだろう。
そ の本能を隠そうとしないのは、ある意味この男の美点なのかもしれない。
「俊也、何か考えていたみたいだけど」
ルラが振る。
「ああ。別に戦争しなくてもいいんじゃない?
計画通り軍団を育てて、軍にデモンストレーションすればいい。
要するに、貴族は軍になめられてるんだ。
話を聞けば、貴族は油断しきっている。
下手に強烈な力を持っているから、数の原理を甘く見ていた。
厳しい?」
目からうろことはこのことだ。俊也が言うとおり、圧倒的な力を見せつければ、軍はクーデターを起こせない。
問題は十人程度の大魔導師で圧倒できるかどうか。二十人、三十人といれば可能だが、俊也の身が持たない。
それに、秘密訓練?もやりにくくなる。
「俺はルラを嫁にしたと思っていい?
ルマンダやエレンも」
「私はもう決めてるよ。死が二人を分かつまで離れない」
ルラが真剣な顔で応える。
「私も。一生離れないと誓う」
エレンもはっきりと答えた。この人なら好きになれそう。その予感がある。
ルラもエレンも、親の言いなりで結婚するのは嫌だった。二人に共通するのは、その反骨の精神だった。
「ありがとう。俺やナイトも協力する」
その言葉を聞き、ルラは胸が詰まるような苦しさを覚えた。俊也とナイトの力を、心のどこかであてにしていたことに気づいたから。
そして、その下心から、俊也に急いで体を与えたことも、否定できない。
「セックス始める前に、まずこのリストを見て。思い当たる人材を書き出してみた」
ルラが罪悪感を振り棄て、紙をエレンに渡す。
「なるほど。いい線いってる。
だけど、ブルーとイザベルは大魔導師レベルに届くかな?
魔力が増えると言っても、多分限界がある。
マサラとエンランは若すぎるでしょ?
二、三年は待たないと」
「これを見て」
ルラは不敵に笑って立ち上がった。そして用意のレンガをテーブルに置く。
何をする気なのかとエレンは注目した。
ルラは立てたレンガの側面に手刀を振るった。上部が飛んでいった。ルラは残ったレンガの断面を見せる。磨かれたようにきれいな断面だった。
「すごい! いつそんなことができるようになったの?」
「ゆうべレジから力をもらったみたい。
一度俊也からいただいた後、フェ〇チオという技で、口に精をいただいたの。
レジはまだ力加減がわからなくて、形通りのセックスをするのが怖かった。
予想通り、体力や筋力が上がった。
試しに、手に魔力を通わせてみたらこの通り。
ブルーとイザベラには、主にレジ形態の相手をしてもらおうと思ってる。
彼女たちは運動神経もいいし、魔力もそこそこある。
つまり、魔法戦士として魔導師の盾になってもらう。
マサラとエンランは、俊也にフェ〇チオで精をもらう。
効率は悪そうだけど、十分可能だと思う」
「なるほど。よく考えてる。さっそく口説き落とそう」
ルラがリストに挙げたのは、全員魔法学校の後輩だ。みんなルラを敬愛している。
女性人権団体が聞いたら、激おこ必至の計画。だが、貴族階層の子女にとって、性は手段なのだ。そういうふうに教育されている。
「すぐに集合かけていいの?」
ルラはニヤリと笑ってエレンに言った。
「一時間後で。ふつつかな嫁ですが、どうかよろしくお願いします」
エレンは俊也に深く頭を下げた。
「はい!」と俊也は元気に応え、エレンを抱きしめた。
寂しそうな笑顔で、ルラは書斎へ向かった。
やはり見ていられなかった。
0
お気に入りに追加
165
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
女王直属女体拷問吏
那羽都レン
ファンタジー
女王直属女体拷問吏……それは女王直々の命を受けて、敵国のスパイや国内の不穏分子の女性に対して性的な拷問を行う役職だ。
異世界に転生し「相手の弱点が分かる」力を手に入れた青年セオドールは、その能力を活かして今日も囚われの身となった美少女達の女体の弱点をピンポイントに責め立てる。
【R18 】必ずイカせる! 異世界性活
飼猫タマ
ファンタジー
ネットサーフィン中に新しいオンラインゲームを見つけた俺ゴトウ・サイトが、ゲーム設定の途中寝落すると、目が覚めたら廃墟の中の魔方陣の中心に寝ていた。
偶然、奴隷商人が襲われている所に居合わせ、助けた奴隷の元漆黒の森の姫であるダークエルフの幼女ガブリエルと、その近衛騎士だった猫耳族のブリトニーを、助ける代わりに俺の性奴隷なる契約をする。
ダークエルフの美幼女と、エロい猫耳少女とSEXしたり、魔王を倒したり、ダンジョンを攻略したりするエロエロファンタジー。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語
瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。
長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH!
途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる