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心の行き場-最終章-
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「…僕は…眞司が初恋だったんだ…何もかも…眞司が初めてだったし、眞司が僕の全てだった…眞司の為なら何でもしたよ…眞司の言う通り…だから、もう、いいだろう…?…もう…放っておいて…お願い…このまま…黙って、帰って…」
―俺の思う通りって…じゃあ…優紀は知っていたのか…。
優紀と出会った当初、俺の代わりに優紀を兄貴に差し出そうと俺が考えていた事…。
「…俺は……」
言葉が出ない。
何て言ったらいいのか、分からない。
今更ながら後悔が押し寄せて…。
だが。
後悔したところで過去は消せない。
やり直したいと思っても、過去はやり直す事はできない。
分かってはいるが…できる事なら、優紀と出会った頃に戻ってもう一度…。
………いや。
まだ、遅くはないはずだ。
ここから出たら…。
二人で。
一緒に。
そしたら。
もう一度…。
「…もう…いいから…」
優紀の声が、俺の思考を遮る。
―俺の思う通りって…じゃあ…優紀は知っていたのか…。
優紀と出会った当初、俺の代わりに優紀を兄貴に差し出そうと俺が考えていた事…。
「…俺は……」
言葉が出ない。
何て言ったらいいのか、分からない。
今更ながら後悔が押し寄せて…。
だが。
後悔したところで過去は消せない。
やり直したいと思っても、過去はやり直す事はできない。
分かってはいるが…できる事なら、優紀と出会った頃に戻ってもう一度…。
………いや。
まだ、遅くはないはずだ。
ここから出たら…。
二人で。
一緒に。
そしたら。
もう一度…。
「…もう…いいから…」
優紀の声が、俺の思考を遮る。
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