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心の行き場-最終章-
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-頷いてくれ。
必死に心の中で祈りながら、優紀を見詰め続ける俺の瞳から眼を逸らし、優紀は俯く。
そして、はっきりと首を横に振った。
「…どうして!!」
…優紀に首を横に振られた事に、自分で思っていた以上にショックを受けている自分に驚いて…大きな声が出た。
―俺は…頭のどこかで、優紀は俺と一緒に来るだろうと思っていた…。
兄貴の所へ行っても…優紀は今でも、きっと、俺の事を好きだと…。
そう思っていた。
…優紀が俺のペットだった頃、俺が何を言っても何をしても優紀が俺から離れていかなかったように。
俺の為に兄貴の元へ行った優紀は…今でも俺の事が好きで、俺のモノだと。
俺が戻れと言えば、戻ってくると…心のどこかで、そう思っていた。
それなのに…。
「…眞司…ありがとう…でも、ごめん。僕は…ここに…お兄さんの所に、居る」
必死に心の中で祈りながら、優紀を見詰め続ける俺の瞳から眼を逸らし、優紀は俯く。
そして、はっきりと首を横に振った。
「…どうして!!」
…優紀に首を横に振られた事に、自分で思っていた以上にショックを受けている自分に驚いて…大きな声が出た。
―俺は…頭のどこかで、優紀は俺と一緒に来るだろうと思っていた…。
兄貴の所へ行っても…優紀は今でも、きっと、俺の事を好きだと…。
そう思っていた。
…優紀が俺のペットだった頃、俺が何を言っても何をしても優紀が俺から離れていかなかったように。
俺の為に兄貴の元へ行った優紀は…今でも俺の事が好きで、俺のモノだと。
俺が戻れと言えば、戻ってくると…心のどこかで、そう思っていた。
それなのに…。
「…眞司…ありがとう…でも、ごめん。僕は…ここに…お兄さんの所に、居る」
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