僕が玩具になった理由

Me-ya

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心の行き場-最終章-

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顔を背けようとしても、兄貴に前髪を掴まれていてできない。

先刻まで男性のモノを受け入れていたソコは…パックリと口を開き、男性が吐き出した白濁に濡れて…まるで誘ってでもいるかのようにヒクヒクと収縮していて…。

「…可哀想にな…イカせてもらえなかったのか…?…ん…?」

―兄貴の声で我に返る。

俺の髪を掴んでいた兄貴は、いつの間にか優紀の側に居て、ベッドの上で足を拡げられまたまま横になっている優紀の髪を優しい手付きで撫でていた。

そして俺は―。

優紀のその場所を食い入るように見詰めていて―。

「…あ……お願…し…して…」

「…うん、うん。イケないのは、辛いよな…イキたいよな…よし、よし…今、気持ち良くして、イカせてあげるからね」

―駄目だ…優紀…駄目だ!!

兄貴は優紀に優しく言葉をかけると、男性二人に優希の身体を足を拡げたまま左右から押さえておくように指示を出す。

―止めろ…止めろ!!

優紀を助けに行きたくても、俺の体は椅子に縛り付けられたまま動く事ができない。

…いや。

それは言い訳だ。

自分でも、分かっている。

……本当は…。

恐怖で身体が動かないだけ…。

その証拠に。

声を出す事もできない…。

「眞司!!」

兄貴に名前を呼ばれて、肩が跳ねた。

顔を上げた俺を、意外にも真剣な瞳の兄貴が見詰めていた。

「しっかり見てろよ」 
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